オルゴールの買取相場は?値段が高くなりやすいオルゴールの特徴とは

美しい音色で人々を魅了するオルゴールには凝った装飾や細工が施されているものも多く、骨董品・美術品を愛する世界中の人を虜にしています。
買取市場においても、アンティークなどを中心にオルゴールの人気は高く、高値で買取されるケースも見られます。
では、オルゴールの買取相場はどれくらいで、高く売れやすいオルゴールとはどのような特徴のものでしょうか。
オルゴールの概要や歴史に加えて、知っておきたいオルゴールの買取情報をご紹介します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
オルゴールとは
オルゴールとは、機械によって曲を演奏する楽器の一種です。
オルゴールは筒状の金属にピンが付いた「シリンダーオルゴール」と円盤状の金属にピンが付いた「ディスクオルゴール」に分かれていますが、いずれもシリンダーやディスクを回転させ、調律した櫛歯(コーム)をピンではじくことでメロディーを奏でるという仕組みになっています。
人の手で演奏する多くの楽器とは異なって使用できる音や演奏時間が限られているため、既存の曲をオルゴール演奏する場合にはオルゴール用に編曲されたものが用いられます。
ちなみに、「オルゴール」という言葉は日本独自の呼び名です。
元はオランダ語でオルガンを意味する「orgel(オルヘル)」からきていますが、「ランドセル」や「カステラ」のように、もはや外国語由来の日本語と言えます。
オルゴールの歴史
オルゴールの原型は、カリヨンと呼ばれる、鐘の音で時を知らせる装置でした。
カリヨンはさまざまな音高をもつ多数の鐘を一組みにした打楽器のことで、古くは鐘つき夫が塔に登って手で鐘を鳴らすことで時刻を知らせていました。
記録によると1381年、ブリュッセルにある聖ニコラス教会の時計塔に自動演奏のカリヨンが付けられたとあり、これがオルゴールの原型と言われています。
この仕組みを応用して1796年、スイスの時計職人アントワーヌ・ファーヴルによって世界初のオルゴールが誕生しました。
ファーヴルによるオルゴールはシリンダーオルゴールでしたが、1886年にはディスク型のオルゴールも誕生しています。
蓄音機が発明されるまでの時代には、オルゴールは唯一の自動演奏装置として、現在のジュークボックスのような形で多くの人に愛されました。
オルゴールの価値
音楽の記録装置や自動演奏装置が進化した現代では、オルゴールの出番が少なくなったというのは確かでしょう。
しかしながらオルゴールは、実用品と言うよりはコレクションアイテムや美術品として、ファンやコレクターから根強い人気を集めています。
骨董品買取市場においても需要は高く、現在でも活発に取引されています。
特にアンティークのオルゴールは希少価値が高く、高値で取引されるケースも珍しくありません。
オルゴールの買取相場
骨董品買取市場においてオルゴールは、アンティークのものなどを中心に高価買取されるケースも多いです。
オルゴールの買取相場を左右する要素としては、メーカー、希少価値の高い種類かどうか、制作年代、保存状態などがあります。
これらの諸条件によって、オルゴールの個別の買取価格は大きく変動します。
オルゴールの買取相場を大まかに知るための参考として、以下のページではバイセルで実際にお買取したオルゴールの買取価格例や、買取市場で特に高く買取されやすいオルゴールの例を掲載しております。
ぜひ参考にしてみてください。
また、お持ちのオルゴールの具体的な買取価格についてはこの限りではありませんので、詳しくはバイセルの無料査定でお確かめください。
高く買取されやすいオルゴールとはどんなもの?
高値での買取例も見られるオルゴールですが、具体的にはどのようなオルゴールなら高く買取されやすくなるのでしょうか。
「このような特徴なら高く売れる可能性がある」というオルゴールの条件についてご紹介します。
人気ブランドが手掛けたオルゴール
買取市場において最も需要を集めやすいのは、有名ブランドが手掛けたオルゴールです。
スイスが誇るオルゴールの名門「リュージュ」や、ドイツの「シンフォニオン」「ポリフォン」、アメリカの「レジーナ」「ポーター」、日本の「日本電産サンキョーオルゴール社」といった人気ブランドが手掛けたオルゴールであれば、比較的高く買取されやすいでしょう。
弁数が多いオルゴール
オルゴールの弁数とは、演奏に使われている櫛歯の数のことです。
弁数が多いほど豊かな音色を奏でることができます。
一般的なオルゴールの弁数には18弁・23弁・30弁・50弁・72弁・100弁などがありますが、弁数が多いほど値段も高くなりやすい傾向があります。
特に、リュージュ社の144弁オルゴールは作るのに非常に高い技術が必要で、希少価値が高いため買取価格も高くなりやすいでしょう。
ディスクオルゴール
オルゴールには大きく分けてシリンダーオルゴールとディスクオルゴールがありますが、この2種類の比較ではディスクオルゴールの方が値段が高い傾向にあります。
これは、ディスクオルゴールの構造が複雑で、高品質な部品を多く必要とするためです。
そのためディスクオルゴールの方が希少価値が高く、買取価格も高くなりやすいでしょう。
デザインや細工が凝っているオルゴール
オルゴールの買取においては、装飾や細工も重要な査定ポイントの1つです。
例えば箱型のディスクオルゴールで、メリーゴーランド・人形・小鳥の装飾がついていたり、オルゴールが曲を奏でると同時にそれらが動いたりというような手の込んだ細工のものがあります。
特にアンティークでこのような凝ったデザインや細工のオルゴールは希少価値が高く、買取相場も高くなりやすいでしょう。
保存状態の良いオルゴール
オルゴールの保存状態も、重要な査定ポイントの1つです。
新品同様の綺麗な状態や、年代の割に劣化が少ないものなどは買取価格も高くなりやすいですが、正常に動作しない、デザインが欠損している内部パーツが破損しているなどすると買取価格は下がってしまう可能性が高いでしょう。
オルゴールを綺麗な状態で保っておくには、保管場所の工夫や定期的なお手入れが有効です。
オルゴールの保管場所は、装飾や機構の劣化の原因となる直射日光や高温多湿を避けられる場所にしてあげましょう。
また、2週間に1回程度は音色を聞くことで、油が固まってしまうなどの機構の劣化を防げる場合があります。
ただし、価値の高いアンティークオルゴールなどでは、動作しなくても骨董的価値の認められるものもあります。
状態が良くないからと諦めてしまわず、まずはバイセルの無料査定をお試しください。
付属品の揃っているオルゴール
オルゴールを購入する際、箱・証明書・説明書といった付属品が付いていることがあります。
これらの付属品は、買取市場でオルゴールを求める人にとっても重要なコレクションの一部であるため、付属品が揃っている方が需要が高くなりやすいです。
そのため、あるべき付属品が揃っているオルゴールは、付属品のついていないものに比べて高く買取される可能性が高くなるでしょう。
購入時についてきた付属品はオルゴール本体と一緒に大切に保管しておき、買取時には忘れずに提示しましょう。
また、未開封のオルゴールを売る場合にはパッケージを開けてしまうと価値が下がることもあるため、そのまま査定に出すのがおすすめです。
人気の曲目のオルゴール
オルゴールの需要は、曲目によっても左右されることがあります。
例えば季節やイベントの定番ソングや、クラシックの名曲などは幅広い需要が見込まれるため、買取価格も高くなりやすいでしょう。
オルゴールを売るなら骨董品の買取実績豊富なバイセルへ
オルゴールの価値を見極めるにはブランド・制作年代・希少性・保存状態などを正確に見抜かなければならないため、高い専門知識と査定技術が必要になります。
そのため、お持ちのオルゴールを適正な価格で買取してもらうには、骨董品の買取実績豊富な買取業者に依頼するのが安心です。
バイセルは日本全国で骨董品などの買取サービスをご提供し、たくさんのお客様・リピーター様からご指名をいただいてまいりました。
バイセルの査定士は、高い専門知識と豊富な査定経験を生かして、オルゴール1点1点の価値をしっかりと見極め、正確に鑑定します。
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