ラリックの買取相場は?業者選びのポイントや高く売るコツも解説

美しいガラスの食器・花瓶・置物などは食卓や部屋に彩りを加えてくれますが、その世界的なブランドの1つがラリックです。
ラリックのガラス製品は買取市場においても非常に人気があり、高値で買取されるケースも多くあります。
ラリックの特徴や人気シリーズの紹介に加えて、買取相場、おすすめの買取業者の選び方、ラリックを少しでも高く売るためのポイントなどを解説します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
ガラス製品ブランドのラリックとは
「ラリック(LALIQUE)」はフランスにあるガラス製品のブランドで、創業から130年以上の歴史があります。
ブランド名は、創業者であるルネ・ラリックから取ったものです。
ルネ・ラリックは19世紀から20世紀半ばにかけて活躍したガラス工芸家で、食器にとどまらず花瓶や照明器具など、個性的なデザインが光る日用品を多く制作しました。
ラリックが生涯の中で生み出した作品の数は5,000を越えるといわれています。
現在のラリック製品も、創業者ルネのスピリットを受け継ぎ、グラス・ジュエリー・食器・香水瓶・彫像・照明器具と多岐に渡っています。
ラリックは、人々の生活に芸術作品を広めたいと考えて技術を追及してきました。
その結果、透明なガラスと曇りガラスを合わせてコントラストを表現する技法や、ガラスにある乳白色の柔らかい輝きに着目して、光の効果を引き出す技法を生み出しました。
ラリックのガラス製品は、貴石やマザーオブパール、エナメルなどの素材と、鮮やかな配色が引き立っています。
ラリックの人気シリーズ
ラリック製品の特徴は、花、樹木、昆虫、動物、女性像などを題材にし、「フロステッド」と言われる艶消し技法を使った浮き彫りによる装飾です。
浮き彫りは、芸術品や肖像、硬貨、家具や建築物の外装に使われています。
ラリックのフロステッド技法は、世界最高の技術を誇ります。
フロステッドによって、光は透過せずに内部にこもってから柔らかく反射されるため、趣のある陰影が生まれます。
高いフロステッド技術のため、ラリックでは深い乳白色のトーンから透明に近い仕上げまでが可能です。
ここでは、様々な製品展開があるラリックの中でも、人気の高いシリーズについてご紹介します。
バコーントゥ
バコーントゥは、1928年にルネ・ラリックの豊かな想像力と天才的な創造性から生まれた花瓶のシリーズです。
眩いほどに奔放で、目がくらむほどに官能的な若いバッカスの巫女たちの美しさと曲線が表現されています。
柔らかな肌の質感を想起させるサテン仕上げのクリスタルが、光の反射が生命と躍動感を吹き込みます。
裸婦の彫像が取り囲むという、ラリックの象徴的なスタイルで花瓶に表現されています。
買取市場でも人気が高く、高価買取の可能性も高いシリーズです。
ランジェ
ランジェは、7人のガラス職人が伝統的な技法を用いて制作したグラスのシリーズです。
ランジェのモデルは、ウォーターコブレット(ディナーで飲む水用のグラス)です。
グラスの脚の部分には、繊細なフロステッド加工が施されています。
ランジェは、ルネの息子・マルクが晩年に作ったステムウェア(脚付きグラスの総称)で、ベストセラーとなった作品です。
ランジェのコレクションには、シャンパンフルート・ウォーターグラスNo.2・ブルゴーニュグラスNO.3・ピッチャーなどがあります。
買取市場における需要も非常に高いシリーズだといえるでしょう。
ルーヴル
「ルーヴル ステムウェア コレクション」は、1998年にラリックの孫娘であるマリー・クロード・ラリックがデザインしたシリーズです。
ルーヴルグラスは、繊細で上品なラインと華奢なテーパリングステムが特徴です。
サテン仕上げのクリスタルステムには、古代エジプトの象形文字が彫り込まれています。
このコレクションにはシャンパンフルート、ワイングラス、ウォーターグラス、ボルドーグラス、ビアグラスがあります。
買取市場での人気も高いシリーズです。
ユロット
「ユロット」は、1995年にルネの系譜を受け継いだ孫娘がデザインしました。
「ユロット」とはフランス語でフクロウを意味し、ラリックが好んで取り上げてきた幸運と知恵のシンボルです。
ユロットは、フクロウ部分が光沢を抑えたサテン仕上げで、それ以外の部分は透明感のある異なった質感で描かれたグラスです。
フロステッド加工によって、可愛らしいフクロウが立体的に描かれています。
ユロットのラインナップには、ロックグラス・ショットグラス・タンブラー・デカンタがあります。
買取市場でも多く取引されている人気シリーズだと言えるでしょう。
イロンデル
ラリックは、動物の中でもツバメから特別なインスピレーションを受けて、ツバメをモチーフにした様々なジュエリーやセンターピース(テーブルの真ん中に置く装飾品)を創作しました。
イロンデルは「サティナージュ技法」という、水晶のような高級で透明なガラスにサテン仕上げを施して再び磨き上げる、ラリック独自の技法によって作られました。
イロンデルのコレクションには、オールドファッショングラス・タンブラー・ロックグラスなどがあります。
買取市場での取引例も多く見られ、需要の高いシリーズです。
まだまだあるラリックの人気シリーズ
幅広い製品展開をするラリックには、ここに挙げた以外にも様々な人気シリーズがあります。
上に挙げた以外の人気シリーズには、以下のようなものがあります。
トレヴェス | ザネモーヌ | ロクサーヌ | パンテール |
アステリア | ユリ | タートル | レブリー |
ブラックコレクション | 木の実 | ブコリック | ケプリ |
シャンゼリゼ |
このような多彩な製品展開があるのも、ラリックの魅力の1つと言えるでしょう。
ラリックのガラス製品は様々なシリーズに高い需要があり、買取市場でも活発に取引されています。
ラリックのガラス製品の買取相場
ラリックのガラス製品の買取相場は、作品のサイズ、デザインの人気や流行り、破損やヒビの有無といった保存状態、箱などの付属品の有無によって幅があります。
たとえば、グラスなどのサイズの小さいものであれば、保存状態が良く、付属品が揃っているもので買取相場は数万円から十数万円といったところになるでしょう。
花瓶などのサイズの大きいもので、買取価格が高くなるための他の条件もそろっているものであれば、100万円ほどでの買取になるケースもあります。
ただしラリックは商品展開も多く、保存状態などの諸条件にも左右されますから、買取相場は一概には言えません。
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ラリックのガラス製品を少しでも高く売るためのポイントとは
ラリックのガラス作品は中古市場において価値の高い傾向があります。
お持ちのコレクションを少しでも高く売るためにできることはあるでしょうか。
ここではラリックを売る際のポイントを簡単に3つご紹介します。
・箱などの付属品を揃えておく
・作品の底などにある刻印の年代
・保存状態を良く保っておく
箱などの付属品を揃えておく
ラリックのガラス製品を正規店で購入すると、箱や保証書といった付属品がついてきます。
保証書はフランス語で書かれたブランドと商品の紹介、代表の直筆サイン、そして日本語で書かれた商品の紹介と合わせて複数枚あります。
製品が入っている箱は、商品によって違ってグレーや黒があります。
これらの付属品が揃っていることで本物のラリックだという証明になります。
また、コレクターにとっては付属品も重要なコレクションの一部です。
そのため付属品が揃っているものの方が需要が高くなり、買取価格も高くなりやすいのです。
付属品は大切に保管しておき、買取の際には本体と一緒に査定に出すようにしましょう。
作品の底などにある刻印の年代
ラリック製品の査定で確認することに作品の底などに入れられている刻印があります。
ラリックのガラス製品には、例えば「Lalique,France」のようにサインが刻印されており、様々な種類のサインがあります。
製造年代ごとにサインが異なり、製造年代が古いと残存数が少ないため希少価値が見込まれる場合があります。
骨董品に専門知識を持った査定士は、製造年代の見極めに刻印を確認します。
保存状態を保つ
ラリック製品の買取において、作品の保存状態は買取価格に大きく影響します。
傷がある、ヒビが入っている、デザインに欠損があるなど保存状態が良くないと、買取価格は大きく下がってしまう恐れがあります。
取り扱う際には落としたりぶつけたりしないように注意するのはもちろんですが、保管の際にも箱に入れておくなど、製品同士がぶつからないような工夫も必要です。
また、洗う際にはぬるま湯に溶かした中性洗剤を使い、柔らかい素材のマイクロファイバーやクリスタルクロスで拭き取るのがおすすめです。

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