漆器の処分方法や中古市場で需要が見込まれる漆器作家を紹介!
漆器は耐久性、耐水性、断熱性を備えた日本の工芸品です。
多くのご家庭ではガラス製の食器を使う頻度が高く、漆器を使うシーンが少ないでしょう。
「お食い初めでいただいた漆器が場所をとってしまう」「そろっていない漆器のセットがある」とお困り方はいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、未使用・使用済み問わずいらない漆器の処分の仕方、買取に出す場合のポイントなどをご紹介します。
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お申し込みフォームへ※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
漆器を処分する方法
漆器は素材によってゴミの分別方法が異なります。
漆器は漆の木と樹液を原料にしているため、処分の際には燃えるゴミとして扱います。
ただし、漆を塗る土台の器体や漆器全体に使われている素材が天然木ではなく、合成樹脂で作った木乾(もっかん)やプラスチック製なら燃えないゴミとして扱います。
お持ちの漆器が天然木かプラスチック製なのかを判断できない場合は、漆器を指ではじいて確認してみましょう。
天然木は指で弾くと軽い音が、木乾やプラスチック製は固い音がします。
サイズが大きいと粗大ゴミになるかも
茶碗・汁椀などの小さい漆器は普通ごみとして処分しますが、自治体によって一辺の長さが30cmを超える大きい漆器は粗大ゴミとして扱われます。
大きな漆器の重箱やお膳、化粧箱などは粗大ゴミに出しましょう。
捨てる際には事前に電話かインターネットで申し込み、「粗大ゴミ処理券」と呼ばれるシールを購入して漆器に貼り付けましょう。
自治体によって、粗大ゴミの定義や処分方法が異なるため、各自治体の公式ホームページなどで事前に確認しておいてください。
漆器をゴミに捨てる以外の処分方法は?
まだ使える漆器を捨てるのには忍びないとお考えなら、ゴミに捨てる以外の処分方法を選んでみてはいかがでしょうか。
特に高級素材を使った漆器はゴミとして捨てるのに躊躇するでしょう。
漆器の処分方法は、主に以下の4つが挙げられます。
- フリマアプリ・オークションを利用する
- 知り合いに譲る
- 寄付をする
- 買取業者に依頼する
それぞれの処分方法のメリットとデメリットを紹介します。
フリマアプリ・オークションを利用する
漆器はフリマアプリ・オークションを利用して処分できます。
メリット・デメリットは以下のとおりです。
【メリット】
- 自宅で時間問わず簡単に出品できる
- マニュアルが充実しているから慣れていない人でもできる
- 希望金額で出品できるから高く落札される可能性がある
【デメリット】
- 本来の価値よりも低い金額で手放して損をしてしまう
- 出品から送付完了まで、手続きの手間がかかる
- 個人売買なので、問題が起きたら自分で解決しなくてはならない
- 使用済みの漆器は出品できない場合がある
フリマアプリ・オークションを利用して漆器を売却する場合、もし出品する漆器に骨董品としての価値があってもその価値を見極められずに売ってしまうかもしれません。
本来もっと高値で売れるかもしれないのに、低く売ってしまうおそれがあるのです。
「手早く処分したいのに買い手がつかない」「値切られてしまって安く売却してしまった」というデメリットがあることを覚えておきましょう。
知り合いに譲る
不要になった漆器を処分するのに、知り合いに譲るという方法もあります。
メリット・デメリットは以下のとおりです。
【メリット】
- 引っ越ししたての人や自炊を頻繁にする人に譲ると喜ばれる
- 近場に譲れる人がいたら手軽に漆器の受け渡しを済ませられる
【デメリット】
- 使用済みの漆器はもらうことに抵抗感を抱かれる可能性がある
- 配達で送る場合、送り主に配送料の負担がかかる
知り合いに譲る場合は、やり取りが気軽にできるので、受け渡しもスムーズに済むかもしれませんね。
配送料をどちらが払うのか、使用済みの漆器に抵抗がないかなどを事前にしっかり話し合っておきましょう。
寄付をする
食器の寄付を募っているNPO法人などに漆器を送ることで処分する方法もあります。
思い入れのある漆器を処分しなければならない場合も、寄付であれば胸を痛めることなく手放せるでしょう。
NPO法人は孤児院や学校などに日用品や食品を提供するために寄付を募っています。
例えば、寄付を募っている団体はエコトレーディング、いいことシップ、セカンドライフ、リボーングッドサービス、もったいないジャパンなどが該当します。
湿気を寄付する際のメリット・デメリットは以下のとおりです。
【メリット】
- 団体によっては使用済み漆器も寄付できる
- 漆器の重箱のフタがない、セットがすべてそろっていない、お椀の底が欠けているといった状態でも寄付できる
- ガラス製、鉄製、陶器、ブランド食器も寄付できる
【デメリット】
- 多くの団体は送料が自己負担
- 漆器などの和食器はニーズがない場合がある(洋食器やガラス製のみなど)
NPO法人への送料は自己負担としている団体がほとんどです。
お金を使わずに寄付したい人には不向きでしょう。
洗いやすくて使い勝手が良い洋食器を好む団体もあるので、漆器を寄付する際には公式サイトを読んでおきましょう。
リサイクルショップを利用する
リサイクルショップは衣類、食器、日用品、家具、家電に至るまでさまざまなジャンルの買取を行っています。
漆器もリサイクルショップで売ることで処分できるでしょう。
メリット・デメリットは以下のとおりです。
【メリット】
- 高級ブランド食器・無名ブランド食器のどちらも売れる
- 店頭に持ち込んだらその場で査定をしてもらえる
- 漆器が複数あると店頭までの持ち運びに手間がかかる
- 割れ、欠け、使用済みの漆器は買い取っていない店舗が多い
- 骨董品価値を考慮したうえでの査定金額を出してくれない可能性が高い
リサイクルショップでは、状態が悪い漆器は衛生上の理由から買取していないことが多いです。
店舗へ売りに行く際には事前に買取可能かを確認しておきましょう。
また、リサイクルショップには食器に詳しい査定士が必ずいるとは言い切れず、店舗によっては食器の査定金額を一律で決めています。
骨董品価値の有無を考慮せずに査定金額を出す可能性が高いので、漆器の価値をしっかりと見極めてもらいたいという方は骨董品買取業者に売ることをおすすめします。
骨董品を扱う買取業者に依頼する
漆器を処分する方法として、骨董品を扱う買取業者も検討してみましょう。
メリット・デメリットは以下のとおりです。
【メリット】
- 骨董品に詳しい査定士がそろっている
- 産地、素材、作家の人気度、中古市場での需要などを考慮して査定金額を決めてくれる
- 買取方法が複数ある(出張、宅配、持ち込み)
【デメリット】
- 使用済みの食器は買取できない業者が多い
- 状態が悪いと買取できない場合がある
大切に保管していた漆器を処分するには、ていねいに見てくれる買取業者を利用したいですよね。
ただし、状態が悪い漆器は買取対象から外れる場合があるので、査定前に本体の状態を確認しておきましょう。
使わない漆器の買取ならバイセルにお任せください!
漆器を処分するなら骨董品買取のバイセルにお任せください。
未使用の漆器ならよりお売りいただける可能性が高くなりますが、傷・欠けがある漆器でも査定いたします。
売りたい漆器の数が多い、漆器以外の食器もまとめて売りたい場合は、バイセルの出張買取のご利用をおすすめします。
電話かメールでお申し込みいただいた後、最短即日での訪問が可能です。
査定士がご自宅で査定し、査定金額にご納得いただければ、その場で現金をお渡しします。
「お食い初めでもらった漆器が場所をとってしまう」「コレクションしている漆器の価値が気になる」とお困りの方はぜひお問い合わせください。
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お申し込みフォームへ以下の漆器買取専用ページでは、漆器の買取実績や漆器買取のよくある質問などをご紹介していますので、参考にご覧ください。
中古市場で需要が見込まれる漆器の特徴
買取業者を利用して漆器を売るときには、中古市場で需要が見込まれる漆器の特徴を知っておくと納得のいく金額で手放せられるでしょう。
中古市場で需要が見込まれる漆器の特徴を3つのポイントに沿ってご紹介します。
- 有名な産地か
- 素材が高価か
- 有名な漆器作家か
それではそれぞれ詳しく解説します。
有名な産地か
有名な産地で作られた漆器は、比較的高く買い取ってもらえる傾向にあります。
日本で有名な漆器の産地は、輪島塗、山中漆器(石川県)、会津塗(福島県)、琉球漆器(沖縄県)、紀州漆器(和歌山県)、越前漆器(福井県)、飛騨春慶(岐阜県)などが挙げられ、これらに分類される漆器は需要が見込まる可能性が高いでしょう。
素材が高価か
査定では漆器の素材が何でできているのかも確認されます。
漆器の素材は、ケヤキ、トチ、センノキ、ミズメ桜が多く、特に金箔が貼られたものや作家物は高くなりやすいです。
有名な漆器作家
日本で有名な作家の漆器は、コレクターに人気なので中古市場でも需要が見込まれます。
有名作家と作品を簡単にご紹介します。
山下義人
山下義人は、1951年に香川県高松市に生まれた作家です。
2013年に蒟醤(きんま)の分野で人間国宝に認定されました。
蒟醤とは数十色の色漆を塗り重ねる丹念な技法によって、色漆のグラデーションの魅力を大きく引き出した表現が特徴です。
代表的な作品は「小春日和蒟醤硯箱」や「蒟醤蒔絵食籠(こもれび)」など多数あります。
山岸一男
山岸一男は、1954年、石川県輪島市に生まれた作家です。
2012年に紫綬褒章を受章し、2018年には「沈金」の分野で人間国宝に認定されています。
輪島塗の加飾技法「沈金」を会得するのみならず、「沈黒」や「沈金象嵌」などの技法を駆使することで作品表現の幅を広げました。
作品は日本伝統漆芸展において第25回展記念賞を受賞した金銀象嵌漆箱「行く河」や、日本工芸会賞を受賞した乾漆嵌螺鈿箱「花茗荷」 などがあります。
室瀬和美
室瀬和美は、1950年に東京都で生まれた漆器作家です。
2008年には「蒔絵」の分野で人間国宝に認定され、同年に紫綬褒章も受章しています。
作家の特色は金と黒の古典的なモノトーンに色彩を取り入れた蒔絵表現にあります。
日本工芸会奨励賞を受賞した蒔絵飾箱「麦穂」、東京都知事賞を受賞した蒔絵螺鈿八稜箱「彩光」など作品数は豊富です。
小椋範彦
小椋範彦は1958年、岡山県に生まれた作家です。
2011年に紫綬褒章を受章し、2020年には個展「金の風・銀の風 小椋範彦漆芸展」を開催するなど精力的に活動しています。
作品の特徴は乾漆技法をメインに、風景や草花などをモチーフにしている点です。
漆器作品は、蒔絵夫婦椀「千両」などがあります。
中野孝一
中野孝一は1947年、石川県加賀市に生まれた作家です。
2010年に「蒔絵」の分野で人間国宝に認定されました。
研出蒔絵や平文などの技法を駆使して美しい絵柄に仕上げることが作品の特徴です。
「蒔絵技法」と一括りにできないほど複雑な工程を経て制作しています。
また、「孝一」銘が記されている作品が比較的多いことも特徴です。
これらの特徴に当てはまる漆器をお持ちの方は、価値を見込めることがありますので、一度買取査定に出してみることをおすすめします。
バイセルでは、漆器を積極的にお買い取りしておりますので、お持ちの漆器の価値が気になる方はお気軽にお問い合わせください。
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