信楽焼の買取相場は?高く売れる信楽焼の3つの特徴もご紹介
- 信楽焼を買取してほしいです。いくらになりますか?
- 状態にもよりますが、作家物や共箱が付属しているものは価格が付きやすい傾向にあります。まずは一度お電話・メールよりご相談ください。
- 信楽焼がいくつかあります。価値はつきますか?
日本には有名なご当地焼き物が数多くありますが、その中でも「NHK朝の連続テレビ小説」の題材になるなど、最も注目度が増していると言えるのが信楽焼でしょう。
良質の陶土による土の質感が存分に楽しめる信楽焼にはファンも多く、骨董品買取市場においても高い価格で取引されるケースが見られます。
信楽焼の概要や有名作家に加えて、買取相場、高く売れやすい信楽焼の特徴、少しでも高く売るためのポイントなどをご紹介します。
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お申し込みフォームへ※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
信楽焼の歴史と価値
信楽焼は、主に滋賀県甲賀市信楽町で作られる陶器です。
店前などで見かける狸の置物でも有名ですが、温かみのある発色と信楽特有の土の質感が特徴です。
信楽焼の歴史は、鎌倉時代後期の窖窯(あながま)で壺・甕(かめ)・擂鉢(すりばち)などの焼き物が作られたことから始まったと言われています。
信楽町は良質な陶土が多く採れること、茶道が栄えていた京や奈良に近いことから、室町・桃山時代ごろから茶陶信楽が発展していったようです。
明治時代以降は、青みがかった美しい色に焼きあがる「なまこ釉」を用いて、さらに幅広い種類の陶器を生産していきます。
「わびさび」が感じられる信楽焼は、茶人をはじめとする日本人や、海外からも評価が高い焼き物です。
古信楽も骨董市場では人気が高い
信楽焼の中でも、鎌倉から室町時代の間に作られた信楽焼のことを「古信楽」と言います。
そもそも素地が荒くて土の質感が特徴の信楽焼ですが、中でも古信楽は古い琵琶湖層から採れた細かい石粒を使うことで、より土の風合いを強く感じる作品群となっています。
独特の風合いが感じられることと、古いために希少性が増していることから、買取市場において古信楽は美術品としても骨董品としても価値が高い焼き物として評価されます。
お持ちの焼き物が古信楽に該当するかどうか知りたいという人は、骨董品を扱うバイセルで1度見てもらいましょう。
信楽焼の買取相場
骨董品買取市場における信楽焼の買取相場はどれくらいになるでしょうか。
実は、信楽焼に限らずなのですが、陶芸作品の買取において「買取相場はこれくらい」と一概に言うのは難しいものがあります。
理由としては、素材が土や石であるため素材自体に決まった価値がないこと、作品それぞれが一点ものであるためそもそも「定価」のようなものが存在しないことが挙げられます。
実際の買取市場での取引でも、信楽焼を含む焼き物の買取金額の幅は非常に広くなっています。
お持ちの信楽焼の価値を正確に知りたければ、骨董品に詳しいバイセルに見てもらうほかはないでしょう。
しかしながら、「有名作家の作品で、保存状態が良ければ高く買取されやすい」といった、ある程度の傾向があります。
例えば、信楽焼を手掛ける代表的な作家である北大路魯山人の作品で、特に高いものであれば100万円前後の買取相場になるでしょう。
ただし、作品の保存状態などによっても買取価格は大きく変動しますので、あくまで参考程度と考えてください。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
高額買取されやすい信楽焼の特徴
買取市場で高額がつくケースも多い信楽焼ですが、具体的にはどのような特徴のものが高く買取されやすいのでしょうか。
信楽焼を含む焼き物の買取において特に重要視される3つの査定ポイントから、高価買取されやすい信楽焼の特徴を見ていきましょう。
・有名作家が手掛けた信楽焼
・共箱が付属している信楽焼
・保存状態の良い信楽焼
有名作家が手掛けた信楽焼
信楽焼を含む焼き物の買取において、最も大きく買取価格を左右するポイントの1つが、作者です。
有名作家が手掛けた信楽焼であれば、高価買取の可能性は高くなります。
信楽焼には、以下のような有名作家たちが存在します。
神崎紫峰 | 高橋春斎 | 北大路魯山人 | 鈴木治 | 杉本貞光 |
辻清明 | 上田(谷井)直方 | 古谷道生 | 保庭楽入 | 高橋楽斎 |
中井和仁 | 小川得斎 | 辻村史朗 | 今井道平 | 高井明山 |
奥田三楽 | 信開山 |
もちろん、ここに挙げた以外にも数多くの作家がおり、高く買取される作品もあります。
お持ちの信楽焼が作家物かどうかを知りたいときには、作品本体の裏面に押されていることの多い作者の印である「落款(陶印)」で確認することが可能な場合もあります。
しかし、専門家でない人が落款を見ても正確な判断は難しい上に、中には落款を押さない作家物の信楽焼もあります。
共箱が付属している信楽焼
信楽焼に限らず、有名作家が手掛けた焼き物は共箱と呼ばれる箱に入っていることが多いです。
共箱は一般的には木製の箱で、蓋などに作品名や作家名が墨書きされています。
骨董品コレクターにとっては共箱も重要なコレクションの一部であり、墨書きによって有名作家本人の作であることが証明できるため、共箱の有無は信楽焼の買取において非常に重要な査定ポイントです。
あるはずの共箱が付いていないと、買取価格は下がってしまう恐れがあります。
ただし、共箱が無いからといって買取に出せないわけではありません。
信楽焼には元々共箱がない作品も存在するため、共箱がなくてもまずは査定を受けて、お持ちの信楽焼の価値を確かめてみましょう。
保存状態の良い信楽焼
信楽焼を含む陶芸作品の買取においては、作品の保存状態が買取価格を大きく左右する場合があります。
いくら価値の高い信楽焼であっても、ヒビ・キズ・デザインの欠け・割れがあるなど、保存状態が悪ければ買取価格は下がってしまう可能性が高いです。
反対に、ヒビや傷などがない綺麗な状態の良信楽焼であれば、高価買取される可能性も高くなるでしょう。
ヒビや割れの原因となるような大きな衝撃を与えないように、信楽焼などの焼き物は必ず箱に入れて保管するなど、普段から丁寧に扱うようにしましょう。
作家物の信楽焼は共箱と一緒に査定に出して高く売ろう!
信楽焼で有名な作家は焼物単体でも高値になりやすいですが、少しでも高く売りたいのであれば共箱などの付属品も一緒に出した方が加算されやすいです。
使用していない信楽焼を買取に出すなら、骨董品買取の実績が豊富なバイセルにお任せください。
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お申し込みフォームへ高額買取が期待できる信楽焼の作家
信楽焼の中でも高額買取が期待できるものは、有名作家が手掛けている作品であることが多いです。
ここでは、骨董品買取市場でも人気の高い信楽焼の代表的な作家をご紹介します。
神崎紫峰
神崎紫峰(かんざきしほう 1942-2018)は、古信楽の自然釉の美しさを追求した焼き締め作家です。
焼き締めとは、通常陶器作りに欠かせない釉薬(ゆうやく・表面を覆うガラス質の部分)をかけずに、窯の中で高温で焼き上げる方法です。
10日近くかけて焼くことにより、作品に灰がかかり、自然釉となって「景色(自然にできる美しい色合い)」を生み出します。
他にも神崎紫峰は、窯の中で土がかいらぎ状に流れて色が変化していく「瀑布窯変(ばくふようへん)」などの自然変化を用いることもあります。
神崎紫峰は公募に参加することはなく、個展中心の活動であるため、国内に留まらずドイツやアメリカ等海外で人気が高い作家です。
骨董品買取市場での評価も非常に高いと言えるでしょう。
自然変化を大切にしている神崎紫峰は、茶碗や花入れなどの作品が有名です。
高橋春斎
高橋春斎(たかはししゅんさい 1927-2011)は20世紀を代表する信楽焼作家の1人です。
同じく信楽焼作家である3代目高橋楽斎のもとに生まれ、父に指導を受けて1968年に自らの窯を開きます。
信楽では貴重とも言える、滋賀県の指定文化財保持者の認定を受けている人物のうちの1人で、信楽陶芸展や滋賀県文化賞など様々な賞を受賞しています。
高橋春斎の作品は、荒々しさと温かみを兼ね備え、素朴で深い味わいをもっているのが特徴です。
骨董品市場でもその特有の味わいに人気が集まっており、根強い人気を誇ります。
木製のように見える柄の手桶水指や「信楽しのぎ大壺」「窯変矢筈水指」などを手掛けました。
北大路魯山人
北大路魯山人(きたおうじろさんじん 1883-1959)は、信楽焼のみならず様々な分野で活躍した芸術家です。
京都で生まれた北大路魯山人(きたおうじろさんじん 1883-1959)は、20歳で実母がいる東京に向かいました。
魯山人は書や篆刻(てんこく)の分野で活動していましたが、30歳代後半になると料理の器作りに身を入れるようになり、自分の作った窯で器を作り始めます。
その後、陶芸家としても活躍した魯山人は、信楽の良質な土を気に入り、信楽を度々訪れていたと言います。
魯山人は信楽焼特有の明るい緋色(火色)を活かした、味わい深い作品を生み出し続け、多くの焼き物愛好家を魅了しました。
人間国宝の指定を2度も受けましたが、「芸術家に勲章は要らない」という自身の信念を貫いて断ったと言います。
信楽焼作家の中でも圧倒的な知名度を誇る北大路魯山人作品には、やはり高く買取されるものも多いです。
魯山人の有名作品には、緋色と緑色のコントラストが美しい「信楽灰被(はいかつぎ)大壺」や、春の桜と秋の紅葉を描いた「色絵雲錦(うんきん)大鉢」などがあります。
杉本貞光
杉本貞光(すぎもとさだみつ 1935-)は東京生まれの陶芸家で、信楽・楽・織部・美濃など様々な技法を使って焼き物を生み出しています。
30歳代の頃に初めて信楽山中で窯を築き、郷愁ただよう独創的な作品を手掛ける陶芸家として活躍します。
「わびさび」を追求し続けた杉本貞光は、海外などでも個展を開き、世界的に名の知れた陶工です。
骨董品買取市場での人気も高く、高価買取されやすい作家の1人となっています。
杉本貞光の有名作品には、灰白色・緋色のコントラストと丸みを帯びたフォルムが特徴の「信楽焼の蹲(うずくまる)」や、 花入・茶碗などがあります。
鈴木治
鈴木治(すずきおさむ 1926-2001)は、戦後の陶芸界をリードした信楽の有名作家です。
京都のろくろ職人である父のもとに生まれ、幼少の頃から身近に陶土がある生活を過ごしていました。
戦後、積極的に茶陶信楽の制作に取り組み、多くの受賞や個展の開催などで活躍しました。
鈴木治の作品の中では、信楽の土に赤化粧を施し焼き締め、主に動物や自然のものをモチーフにした「泥象」シリーズが有名です。
従来の焼き物のイメージを覆す、豊饒な世界を表現する鈴木治作品には、骨董品買取市場でも強い支持があります。
辻清明
辻清明(つじせいめい 1927-2008)は、東京都名誉都民にも推挙された信楽焼の有名作家です。
10代の頃から陶芸に興味をもち、陶工のもとで学んでいました。
辻清明は自然釉を用いた信楽焼を中心に制作し、光風会展出品工芸賞や日本陶磁協会賞などで多くの賞を受賞しました。
「明る寂びの美」と呼ばれる独自の世界感を表現する辻清明の信楽焼は、骨董品買取市場においても高い人気を誇ります。
辻清明の有名な作品には、土で羽を表現した「信楽フクロウ」や、蓋の開いた重量感のある感を表した「信楽陶缶」などが挙げられます。
信楽焼を売るなら骨董品買取のバイセルを利用しよう
信楽焼の買取額は、作家・作品・製造年数・本体の状態・技法など、幅広い観点からの査定評価によって決められます。
骨董品に関する高い専門知識や査定技術を持った査定士でなければ、信楽焼の価値を正確に見極めることは難しいでしょう。
そのため、信楽焼を売る際は骨董買取のバイセルを利用するのがおすすめです。
バイセルには、信楽焼の専門知識や買取実績を多くもつ査定士が在籍しています。
お持ちの信楽焼に対しても正しい査定評価をし、本来の価値に適った査定額を算出してくれるでしょう。
反対に総合リサイクルショップなど、骨董品専門でない業者で信楽焼を売る場合、信楽焼に詳しい査定士がいない可能性が高く、価値を見誤って低く買いたたかれてしまうかもしれません。
信楽焼は骨董の適した価値を見極められる、バイセルへ買取に出しましょう。
信楽焼を安心して任せられる買取業者の選び方
信楽焼を買取に出すには骨董品専門の買取業者がおすすめですが、実際に探してみると多くの業者があることに気づくでしょう。
では、その中からどうやって実際に利用する1社を選べばよいでしょうか。
信楽焼きを安心して売るためには、以下のような観点で買取業者を選ぶのがおすすめです。
・出張買取サービスを提供している
・各種手数料を無料にしている
・骨董品の買取実績が豊富である
出張買取サービスを提供している
出張買取サービスとは、買取業者の査定士が利用者の自宅等までおもむき、その場で査定・買取を行う買取方法です。
利用者は家から出ることなく買取を終えられるので、便利に使えるサービスです。
特に信楽焼などの焼き物は割れ物であるため自分で買取店まで持ち運ぶのは割れるリスクがありますし、ある程度の重さもあって手間もかかります。
しかし、出張買取を利用することで品物を家から持ち出さずに査定してもらえるので、持ち込み買取に比べて利用者は手間なく安全に買取に出せます。
特にサイズが大きい信楽焼や複数の信楽焼、骨董品としても価値が高い古信楽などの買取を検討している方は、出張買取サービスを提供している買取業者を選ぶと良いでしょう。
信楽焼を少しでも高く売るための3つのポイント
元々価値が高いものの多い信楽焼ですから、買取に出すならば、価値を最大限に活かしてより高く売りたいですよね。
ここでは、信楽焼を少しでも買取してもらうために知っておきたい3つのポイントをご紹介します。
・できるだけ早く買取に出す
・簡単な手入れをしておく
・複数の買取業者で査定額を比較する
できるだけ早く買取に出す
信楽焼などの陶芸作品は素材が土である性質上、どんなに保管環境に配慮していても、制作から長年経てば経年劣化は免れません。
そのような経年劣化で信楽焼に変色やヒビ・欠けなどが見られる場合には、買取額が下がってしまう恐れがあります。
そのため、信楽焼の買取を検討しているのであれば、保存状態が悪くなる前に少しでも早く買取に出すことも1つの手です。
なるべく良い保存状態のまま少しでも高く売るために、売ると決めたら早く買取に出すことも検討してみてください。
簡単な手入れをしておく
信楽焼を含む焼き物は、綺麗な状態であるほど買取額が高くなりやすいです。
良い状態を保つためにも、日ごろから簡単な手入れを欠かさずに行っておくことが大切です。
信楽焼の食器等を使った後は、早めに洗ってよく乾燥させてからしまうようにしましょう。
水気が残ったまましまうと、カビ・におい・シミの原因になります。
また、信楽焼は温度変化に敏感なため、煮沸などは避けた方が良いでしょう。
ただし、未使用品の場合は、不用意に手入れをすることで損傷してしまえば「使用品」という扱いになって査定額が下がってしまうことがあるため注意が必要です。
その場合のお手入れは、乾いた布で優しくホコリを拭き取る程度にしておきましょう。
複数の買取業者で査定額を比較する
骨董品専門とは言っても、それぞれが一点ものである信楽焼の買取価格には、買取業者によって多少の差が出ることがあります。
また、買取業者ごとの在庫状況や持っている販路などによっても異なる場合があるかもしれません。
そこで、信楽焼をはじめとした骨董品を買取に出す際には、複数の買取業者に査定を依頼し、査定額の比較をすることがおすすめです。
相見積もりを取れば、査定額だけでなく、査定士の対応の仕方なども比べることができます。
少し時間と手間がかかるかもしれませんが、自分が満足できる買取が行えそうなところを見極める方法のひとつです。
信楽焼の買取で後悔しないためにも、複数の買取業者で査定額を比較してから、売り先を決めましょう。
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