鉄瓶の買取金額を高くするには?買取業者の選び方や高く売れる種類をご紹介

鉄瓶の買取金額を高くするには?買取業者の選び方や高く売れる種類をご紹介

鉄瓶は、江戸時代に入ってから茶道具として使われるようになりました。

現在は電気ポットやケトルでお湯を沸かすことが主流ですが、沸かすのに時間がかかってもお茶をおいしく飲みたいからと鉄瓶を購入する人が増えています。

鉄瓶は古い時代の食器として資料的価値があり、コレクターも多数存在します。

鉄瓶の特徴によっては高値で取引される種類もあります。

本記事では鉄瓶の概要、有名産地の鉄瓶の特徴と買取での価値、鉄瓶を売る前に押さえておきたいことをご紹介します。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

鉄瓶の歴史と魅力

鉄瓶の歴史と魅力

鉄瓶とは伝統的な工芸品で、飲用のお湯を沸かすやかんです。

鉄瓶の原型は湯を沸かす道具である茶釜を持ちやすくするために、注ぎ口や持ち手を付けたことにあるといわれています。

江戸時代に鉄瓶が使われ始め、徐々に茶室や人々の日常に根付いていきました。

また、鉄瓶で沸かしたお湯は鉄分が豊富で、貧血防止や代謝を上げるのに役立つとされています。

水道水のカルキを除去でき、ステンレスのやかんで沸かすよりもまろやかな味わいになります。

鉄瓶は湯沸かし道具としてだけでなく骨董品としての価値も見込めます。

鉄瓶は高級品から手頃な価格帯で手に入るものまでさまざまで、なかでも作家が作った鉄瓶は一点物なので骨董品のコレクターには人気です。

有名産地の鉄瓶と買取市場での価値

有名産地の鉄瓶と買取市場での価値

鉄瓶は日本各地で作られ、産地ごとに特色があります。

その飾り気のないデザインが国内外で高く評価され、中古市場ではものによって骨董品価値が見込めます。

特に有名産地で伝統的な製造方法を用いて作られた鉄瓶だと高額になりやすいです。

ただし、鉄瓶の状態によって買取相場が大きく変動します。

注ぎ口が欠けている、本体にヒビが入っているといった損傷があると、その分査定金額が下がりやすいです。

鉄瓶はさまざまな作家やブランドが製作しています。

下記の表に有名産地で作られた鉄瓶をまとめました。

ここでは南部鉄器、京鉄瓶、龍文堂、亀文堂、山形鋳物の特徴と買取での価値をご紹介します。

亀文堂 龍文堂 金寿堂
長文堂 雲色堂 光玉堂
金青堂 正寿堂 精金堂
金龍堂 瑞雲堂 省鋳堂

南部鉄器の特徴

南部鉄器は茶釜や急須、鍋などの総称で、特に有名なのが岩手県盛岡市がはじまりとされる南部鉄瓶です。

江戸時代初期、藩内に良質な鉄資源があることから、南部藩主が京都出身の釜師・初代小泉仁左衛門に茶の湯釜を作らせたのが始まりと言われています。

小泉仁左衛門は三代に渡って、使いやすい茶釜を追求して鉄瓶を作り上げました。

明治時代には南部鉄瓶の知名度が全国的に広まり、現在では世界各国から注目を集める伝統工芸品となりました。

また、南部鉄瓶は表面が黒く、あられという丸くてブツブツした突起が入っています。

形状は、丸型、平丸型、なつめ丸型、南部型などがあり、表面の紋様は桜、菊、牡丹、松、竹、馬、亀などがあります。

蓋は鉄製で、つまみと一体化している点も特徴です。

買取においては、人間国宝に認定された鈴木盛久の「日の丸形鐵瓶」、南部鉄器の元祖・小泉仁左衛門の作品、金寿堂造の「金銀象嵌鉄瓶」、1852年創業の及源鋳造(OIGEN)などが高い価値をもつ傾向にあります。

京鉄瓶の特徴

京鉄瓶は、京都をはじめとする関西地方が発祥の鉄瓶です。

銅製の蓋に梅の花の形に似たつまみ、釜底に鳴鉄(なりがね:お湯が沸くと音が出る鉄片)が付いているのが特徴です。

また、各地に京鉄瓶の工房があり、龍文堂、亀文堂、金寿堂、金龍堂などが有名です。

有名作家には、金寿堂の「雨宮宗」や大阪を代表する職人「大國寿朗」などがいます。

京鉄瓶の代表格と言われる龍文堂・亀文堂についてご紹介しましょう。

龍文堂の特徴

龍文堂は京都の有名な鉄瓶屋で、江戸から昭和の時代にかけて続きました。

京鉄瓶の鋳造を初めて行った工房と言われ、「京鉄瓶の元祖」と称されています。

特に明治から大正の時期に、高級な鉄瓶を製作したことで知られています。

つまみに翡翠や銀が用いられたり、金銀象嵌が施されたりと、装飾性の高さが特徴です。

龍文堂には本家と分家がありますが、「龍文堂」と銘が入っている鉄瓶は本家で作られた証です。

龍文堂の有名作家には「大國壽朗」「上田照房」などがいますが、特に「安之介」の作品はとても価値が高くコレクターから人気があります。

亀文堂の特徴

亀文堂は龍文堂安之介に師事していた波多野正平が、近江で工房を開いたのが始まりです。

蝋型鋳金の技法(ろうがたちゅうきん:蝋で作った型に金属を流し込む工芸技術)や、繊細な浮き彫りの図柄、銀の象嵌(ぞうがん)が特徴で高級鉄瓶として評価されていました。

波多野正平の弟・秦蔵六もまた、天皇の印鑑を製作した鉄瓶作家として有名です。

亀文堂の歴史は高級品だったがゆえに4代目で幕を閉じました。

そのため作品の流通量が少なく、状態がいい亀文堂の作品なら希少価値が高まるでしょう。

また、鉄瓶は中国で鉄瓶の需要が高まっており、買取相場が高騰傾向にあります。

波多野正平や淡海秀光などの有名作家が手がけた作品は買取で高く評価されるでしょう。

山形鋳物の特徴

山形鋳物は、全国で最初に伝統的工芸品に指定された山形県に伝わる鋳物です。

起源は平安時代まで遡ると言われており、明治期に鉄瓶や茶の湯釜などが作られ始めました。

現在では茶道に用いられる茶の湯釜のほとんどが山形産と言われるほど、全国的に普及しています。

山形鋳物はシンプルなデザインが多く、重厚感がありながらも薄造りなのが特徴です。

山形鋳物の名工で人間国宝に認定されている高橋敬典は、篦押し(へらおし:ヘラを用いて文様をかたどる職人技)という技法で鉄瓶を制作していました。

鉄瓶は骨董買取のバイセルで売ろう!

鉄瓶の価値は作品の希少性や中古市場の需要などによって決まります。

鉄瓶をどこに売ろうか迷っていたら、ぜひバイセルにお任せください。

骨董買取の知識が豊富なバイセルの査定士が、お持ちの鉄瓶の価値を正しく判断いたします。

お持ちの鉄瓶に適切な査定金額を提示するので、鉄瓶の価値を低く見積もられる心配がありません。

査定に出したい方、試しに価値を知っておきたい方は、こちらからお申し込みいただけます。

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高く売れやすい鉄瓶の特徴

高く売れやすい鉄瓶の特徴

有名産地や作家の鉄瓶は中古市場で評価されやすいです。

ただし、有名産地や作家だからといって必ず価値が高くなるわけではありません。

買取市場で需要が見込まれる鉄瓶には、おもに以下の特徴があります。

  1. 有名産地や作家物の鉄瓶(銘が刻まれてる)
  2. 鉄瓶の形がきれい
  3. フタに付いているつまみに銀や翡翠などの高級品が使われている
  4. つまみや胴に象嵌文様(ぞうがん)が施されている
  5. 注ぎ口のデザインが細かい
  6. フタではなく胴に作家の銘や花推が入っている

鉄瓶のフタは本体と同じく鉄製がほとんどですが、つまみに翡翠、珊瑚、象牙、金、銀などが使われている作品もあります。

そのような場合、装飾品などの価値も見込まれるので、鉄製よりも査定金額が高くなることもあります。

ほかにも、注ぎ口や持ち手が竜などの動物の形になっていたりと、職人の技術を要するような緻密な作りになっている鉄瓶も需要が見込まれます。

また、作家の銘が入っている鉄瓶は多いものの、胴に銘や花押がある鉄瓶は流通量が少ないため希少価値が高くなりやすいです。

これらの特徴をもつ鉄瓶をお持ちの場合は、価値が高い可能性があるので、一度買取業者の査定を受けてみることをおすすめします。

鉄瓶を買取査定に出す前に押さえておきたいこと

鉄瓶を買取査定に出す前に押さえておきたいこと

せっかくコレクションしていた鉄瓶を売るなら、少しでも高値をつけてもらいたいですよね。

鉄瓶を買取査定に出す前に押さえておきたいことを4点ご紹介します。

  1. 未使用の鉄瓶は価値が見込める
  2. 保存状態をきれいにする
  3. 共箱などの付属品をそろえる
  4. 骨董品の買取経験豊富な業者に売る

それでは、それぞれ詳しく解説します。

未使用の鉄瓶は価値が見込める

ほとんどの買取業者は未使用の鉄瓶のみを受け付けています。

一度でも使ってしまった鉄瓶は衛生的な観点から中古市場で需要が見込めず、買取が難しい場合があります。

ただし、骨董品専門の買取業者は使用済みでも査定してくれる場合があります。

まずは電話等で相談してみると良いでしょう。

保存状態をきれいにする

鉄瓶はサビや傷がないような、状態が良いものほど高く売れやすいです。

また、状態が良ければフタなしの鉄瓶やフタのみでも査定金額が出ることもあります。

しかしながら、穴が開いた鉄瓶は買取業者での修繕が難しく、買取額が下がってしまうでしょう。

鉄瓶は水気を含むと劣化しやすくなり、未使用の鉄瓶でも湿気が原因で赤サビが出てきてしまいます。

鉄瓶のサビは毒ではないといわれていますが、これが原因で穴が開きます。

鉄瓶を少しでも高値で売りたいなら、状態を保つために手入れが欠かせません。

具体的には、鉄瓶の外側と内側をキッチンペーパーや乾いたふきんで拭き、湿気が少ない風通しの良い場所に保管しましょう。

共箱などの付属品がある

有名作家・産地の鉄瓶には共箱が付いてくることが多いです。

共箱とは骨董品が納められる桐箱で、作者の直筆で作家名・作品名などが筆書きされています。

共箱は作品の一部でもあり、作品が本物であることも証明してくれるので、査定において重要な役割をもちます。

鉄瓶には共箱の他にも、おもに鑑定書・保証書・説明書などの付属品があります。

付属品があるほど査定時に価値を判断できる材料が増えるため、買取に出すときには付属品を揃えておくようにしましょう。

骨董品の買取経験豊富な業者に売る

鉄瓶を売るなら骨董品の買取経験豊富な業者を選ぶことをおすすめします。

骨董品の価値は、どこで手に入れたのか、購入金額はいくらか、状態は良好か、付属品は残っているのかなど、非常に多くの要素から判断されます。

骨董品に熟知している買取業者ほど、細やかなポイントをみて入念に価値を見極めます。

それに加えて、買取方法が複数あり、手数料無料で利用できる業者だと安心して売却できるでしょう。

買取方法は、特に出張買取・宅配買取・持ち込み買取という選択肢が揃っている業者だと、自分の都合に合わせて買取方法を選べます。

例えば、出張買取なら自宅で査定をしてもらい、提示された金額に納得したらその場で現金を受け取れます。

査定士を自宅に招くことに抵抗がなければ、自宅にいたまま便利に買取を完結できるのでおすすめです。

こちらからバイセルの出張買取について、ご利用の流れからお客様のお声、よくある質問などがご覧いただけます。

よろしければお読みください。

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鉄瓶買取でよくあるQ&A

鉄瓶買取でよくあるQ&A

鉄瓶を初めて買取に出すという方は、色々と疑問が浮かぶでしょう。

よくある質問について、Q&A形式でご紹介しますので、少しでも悩みを晴らしてから買取に望みましょう。

Q.錆びてしまっている鉄瓶も買取してもらえる?

A.使用済みの鉄瓶であれば、大なり小なり錆があるものが多いです。

錆の具合によって買取価格の変動はありますが、錆びているからといって買取を諦める必要はありません。

まずは試しに骨董品買取のバイセルに査定をご利用ください。

Q.銘が擦れて読めなくなっている鉄瓶でも買取してもらえる?

A.作家ものの鉄瓶には、蓋の裏などに作者を表す銘が入っていることが多いです。

作者を証明するものですから重要な査定ポイントには違いないのですが、判読できないからといって買取できないわけではありません。

骨董品に精通したバイセルの査定士なら、その他の情報から正しい価値を見極めます。

Q.底に穴が開いてしまった鉄瓶は買取してもらえる?

A.底に穴が開いてしまっている鉄瓶は、保存状態の観点から買取価格が下がってしまう可能性が高いです。

しかし、「穴が開いているものはすべて買取不可」というわけではありません。

穴が開いていても諦めてしまわずに、試しに査定に出してみると良いでしょう。

Q.売りたい鉄瓶がたくさんあるんだけど見てもらえる?

A.骨董買取のバイセルであれば、複数の鉄瓶でも1つ1つ丁寧に査定してくれるでしょう。

複数の鉄瓶を買取店まで持ち運ぶのは大変なので、出張買取を利用して売ることをおすすめします。

Q.共箱がない鉄瓶でも査定できる?

A.鉄瓶は共箱が揃っていた方が、査定の手助けにもなり、査定額が上がりやすいです。

しかし、骨董買取のバイセルであれば、共箱がなくても査定可能です。

鉄瓶を熟知した査定士が、お持ちの作品の正しい価値を見極めます。