茶釜の価値は?処分方法や高く売るポイント、おすすめの買取業者をご紹介!!
- 使わなくなった茶釜を処分したいです。価格はつきますか?
- 茶釜の価格は、状態や種類、手掛けた作家などによって異なりますので、まずは一度お電話・メールよりお問い合わせください。
- 自宅を整理していたら、茶釜が出てきました。価値はありますか?
日本の伝統文化であり、習い事としても根強い人気を誇る茶道には、さまざまな茶道具が使われます。
骨董買取市場において、茶碗に劣らぬ価値を認められているのが茶釜です。
本記事では、茶釜の種類や買取市場での価値、高く売るポイントについてご紹介します。
おすすめの買取業者や茶釜の買取時によくある質問についても解説しますので、買取前にぜひご一読ください。
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目次
茶釜とは
茶道具といえば、茶碗や鉄瓶、水指を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、茶釜も骨董買取市場で価値を認められています。
茶釜とは、お茶を点てるためのお湯を沸かすのに使われる釜のことです。
同じ「湯を沸かす」という用途の鉄瓶ややかんに比べて容量が大きく、代わりに注ぎ口がついていません。
したがって、茶釜からお湯を注ぐ際には柄杓(ひしゃく)を使うことになります。
茶釜は通常、釜に合わせて作られた「炉(ろ)」または「風炉(ふろ)」にかけて使われます。
「炉」は畳の一部を切って床下に備え付けた囲炉裏のことで、動かすことができません。
それに対して「風炉」は、火を入れて釜をかけることができる可動式の道具です。
茶釜は、茶道の心得がある人からだけではなく、骨董品コレクターからの人気も高いです。
骨董買取市場においても茶釜には一定の需要があり、人気の高い茶道具の1つです。
茶釜の歴史
茶釜はもともと中国から伝わったとされています。
日本における歴史も古く、鎌倉時代にはすでに現在の福岡県芦屋町や栃木県佐野市にて茶釜を鋳造していたという記述もあります。
芦屋町や佐野市には古来から湯釜や鍋の鋳造技術があり、その技術を基礎として、中国から伝わった茶釜も比較的容易に作ることができたようです。
茶釜は日本古来の文化や技術も取り入れながらさまざまに形を変え、普及していったと考えられます。
そして、茶道の中でも茶碗と並んで重要な地位を占める茶道具となりました。
一度途絶えた「芦屋釜」「天命釜」「京釜」をはじめ、現在でも多種多様な茶釜が作られています。
茶釜がこれほどまでの広がりを見せたのは、日本古来の文化や技術との親和性があったからなのかもしれません。
茶釜の種類
茶釜はおもに以下の3種類に分けられます。
・芦屋釜
・天命釜
・京釜
それぞれの特徴と、変わり種の茶釜についてもご紹介します。
芦屋釜
芦屋釜は、現在の福岡県芦屋町周辺で作られた茶釜の総称で、日本で最も歴史ある茶釜です。
鎌倉時代初期から鋳造が始まっており、桃山時代以前に作られたものは古芦屋と呼ばれ、高い人気があります。
芦屋釜の形状は、多くが「真形釜(しんなりがま)」と呼ばれるもので、口が上方に向かって伸び外側に少し開いています。
胴には持ち上げるための輪を通す穴を開けた耳があり、銅と底の繋ぎ目には板状の縁である羽(は)がついています。
鋳肌は滑らかな鯰肌(なまずはだ)で、地にヘラ押しによる文様がつけられていることが多いです。
天命釜
天命釜は、現在の栃木県佐野市周辺で作られた茶釜の総称で、芦屋釜に次いで歴史が古い茶釜です。
鎌倉時代中期ころに鋳造が始まっており、桃山時代以前に作られたものは古天命釜と呼ばれ、特に価値が高いとされます。
天命釜の形状は、腰周りが広いのに対して口は狭く立ち上がった「車軸釜」、全体にふっくらと丸い形の「丸釜」などがあります。
また、文様に重点を置く芦屋釜に対して、天命釜は無地文なのが特徴です。
鋳肌は、芦屋釜が滑らかな鯰肌であるのに対して、天命釜ではあえてごつごつとした無骨な鋳肌になるように工夫が施されています。
会津・仙台・信州・常陸・武蔵など関東の各地で天命釜の様式を踏襲した茶釜が作られており、これらの茶釜は「関東釜(かんとうがま)」または「関東作」と呼ばれています。
京釜
京釜は、京都三条釜座で室町時代末期から作られている茶釜の総称で、「京作」ともいわれます。
無文で滑らかな肌の優美なものが多いですが、多様な造形や表現が特徴です。
茶人の依頼で好みの釜を製作することができ、さまざまな創意工夫が試されました。
また、芦屋釜・天命釜と異なり、作者の名前が明白なのも特徴の1つです。
釣り茶釜など、ほかの茶釜の種類
芦屋釜・天命釜・京釜以外にも茶釜の種類は多数あります。
釣り茶釜とは、天井から吊るす小型の茶釜を指します。
茶室では春先に炉の火を小さくし、釣り茶釜を天井から鎖で吊るして湯を沸かすことがあります。
釣り茶釜は、小型のため1度に沸かせる湯の量は少なく、鎖で吊るしているため柄杓で湯を掬うのも難しいです。
しかし、釜の揺れる様子に陽炎や風といった春の風情を重ねるという楽しみ方があります。
ほかにも、茶釜には以下の表のように多くの種類があります。
真形釜 | 阿弥陀堂釜 | 四方釜 | 棗釜 | 雲龍釜 |
平釜 | 肩衝釜 | 六角釜 | 富士釜 | 瓢箪釜 |
丸釜 | 達磨堂釜 | 八角釜 | 車軸釜 | 十文字釜 |
四方釜や棗釜は、千利休が好んでいたと言われています。
基本的には、炉用には大ぶりの茶釜、風炉用には小ぶりの茶釜がかけられていました。
用途や好みによって、多くの茶釜が作られていることがわかります。
茶釜の処分方法
茶釜を処分する方法はおもに2つあります。
- ・ゴミとして処分する
- ・贈与や寄付
それぞれの方法についてご紹介します。
ゴミとして処分する
使わなくなった茶釜は、ゴミとして処分できます。
茶釜は陶器製品のため、燃えないゴミとして捨てるのが一般的ですが、地方自治体によって異なります。
事前に分類区分を確認し、指定のゴミの日に出しましょう。
また、捨て方も地域によって異なるため、必ず市町村のホームページを確認し、指定の方法で処分してください。
茶釜をゴミとして処分するには、地域ごとのルールに気を配る必要があるので注意しましょう。
贈与や寄付
茶釜は、必要としている人に贈与したり、NPO団体などに寄付したりして処分する方法もあります。
ただし、贈与する茶釜の合計価格や、贈与相手の非課税枠が110万円を超える場合は、贈与税が発生します。
トラブルを避けるためにも、事前にその旨を伝えたうえで贈与するとよいでしょう。
寄付を希望する場合は、あらかじめ寄付したい団体に電話やメールなどで連絡を入れてみてください。
茶釜を処分するなら骨董に詳しいバイセルに売るのがおすすめ
不要になった茶釜は、処分してしまう方もいるかと思いますが、作品・状態次第では値が付く可能性があります。
売り先としては、骨董品をおもに取り扱っている買取業者に売るのがおすすめです。
茶釜は、本体の状態や種類、手掛けた作家などを細かく見極めて買取額を算出します。
そのため、茶釜に詳しくなければ正しい価値がわからないでしょう。
身近に感じやすい総合リサイクルショップなどには、そのような査定士がいる可能性が低いので、価値を見誤られて低く買い取られてしまう恐れもあります。
骨董買取を行っているバイセルであれば、茶釜に関する専門知識や買取経験が豊富な査定士が在籍しています。
そのため、お持ちの茶釜が持つ正しい価値を見極めて、買取額を算出できます。
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茶釜の買取市場での価値
骨董買取市場において茶釜の需要は高くなっています。
特に芦屋釜や天命釜は製造方法が不明なことから希少価値が高く、高値で買い取られやすいです。
ただし、これらは古い時代のもののため、買取市場に出回っているほとんどが写し物です。
写し物の茶釜であっても、保存状態が良く、かつ有名作家の作品であれば値がつくことがあります。
茶釜の有名作家には、人間国宝・角谷一圭(かくたにいっけい 1904-1999)、京都の大名跡・大西清右衛門(おおにしせいえもん)らがいます。
お持ちの茶釜について、手がけた作家など詳細が不明な場合には、茶道具買取を行っている業者にてプロの目で見極めてもらうと良いでしょう。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取可否・買取価格が変動する場合がございます。
実際の買取実績などを見たい場合には下記ページで確認できます。
高く売れる茶釜の特徴
高く売れる茶釜には、以下のような共通の特徴があります。
・保存状態が良い
・古い時代に作られた
・有名作家の作品である
・共箱や共布などの付属品が揃っている
それでは、それぞれの特徴について解説します。
保存状態が良い
茶釜の買取において、本体の保存状態は大きく影響します。
ヒビ割れや変色、汚れなどが見られる場合は、減額となることが多いです。
とはいえ自分で修復すると、第三者の手が加えられたことになり、価値が下がってしまいます。
お持ちの茶釜の保存状態が良くない場合も、むやみに手を加えずに、そのまま買取業者に見てもらうのがおすすめです。
古い時代に作られた
茶釜の中でも、古い時代に作られたものは残存数が少ないため、希少価値が高くなります。
特に桃山時代以前に作られた古芦屋や古天命釜などは貴重なものとされ、買取額も高くなる傾向にあります。
古い時代に作られた茶釜はもろくなっている可能性が高いので、取り扱いには十分注意して査定に出すようにしましょう。
買取店までの持ち運びに不安がある方は、査定士が自宅まで来てくれるバイセルの出張買取の利用をおすすめします。
有名作家の作品である
茶釜は、有名作家の作品だと骨董コレクターからの需要も高く、買取額が上がりやすい傾向にあります。
有名な茶釜作家には、大西清右衛・庄司儀兵衛・中川浄益・和田美之助らが挙げられます。
また、作家の中でも特に人間国宝に認定されている作家であれば、高額買取が期待できるでしょう。
人間国宝に認定されている茶釜作家には、角谷一圭・長野垤志(ながのてつし)・高橋敬典などが挙げられます。
作家の作品である証拠として、サインの意味を持つ書付あるいは花押が残されていれば、より査定評価が高くなるでしょう。
ほかにも、以下の表にあるような作家の茶釜なら、保存状態などによって高く買取される可能性があります。
大西浄長 | 三代角谷与兵衛 | 十三代宮崎寒雉 | 平田宗道 |
大西浄中 | 角田秀峰 | 吉羽與兵衛 | 名越三昌 |
大西浄元 | 角谷与斎 | 三代下間庄兵衛 | 名越浄味 |
大西浄清 | 角谷莎村 | 辻与次郎 |
ここに名前があるような作家の茶釜をお持ちなら、バイセルの無料査定で価値を確かめてみてはいかがでしょうか。
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共箱や共布などの付属品が揃っている
茶釜をはじめとする骨董品の買取において、付属品が揃っているほど買取額が高くなりやすいです。
茶釜の付属品には、共箱(作品を入れられる木箱)・共布(作品を包む布)・作歴(作家の経歴が記された栞)などがあります。
共箱・共布には作者の直筆サインや印などが入っていることが多いため、査定時に揃えておけばその作品が本物である証拠にもなります。
また、釣り茶釜の場合には、吊るすための鎖も買取対象になることがあります。
茶釜の買取を検討しているなら、これらの付属品も大切に保管しておき、査定時に一緒に出すようにしましょう。
おわりに
不要になった茶釜は、捨てたりあげたりするよりも、買取業者に売るのがおすすめです。
骨董買取市場では茶釜の需要が高く、ものによっては高値で買取してもらえることもあります。
茶釜の処分に困っている方や、高値で買い取ってもらいたいと考えている方は、骨董品・茶道具を積極的に買い取っているバイセルにご相談ください。
「家の茶釜を売ってみたらいくらになるのか知りたいだけ」という方でも、バイセルなら査定料・キャンセル料が無料なので気軽にご利用いただけますよ。
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お申し込みフォームへ茶釜買取でよくあるQ&A
茶釜を初めて買い取りに出すという方は、さまざまな疑問点が思い浮かびますよね。
茶釜の買取時によくある質問をQ&A形式でご紹介するので、参考にしてみてください。
Q.どのような素材の茶釜が高く売れる?
A.茶釜は基本的に鉄でできていますが、特に金や銀でできているものが高額になりやすいです。
茶釜は重量が1kg以上にもなることがあり、その分、使われている素材の量も多いということになります。
金や銀でできた茶釜は原料で換算するだけでも価値があるので、作家ものなどであれば、さらに高額買取が期待できるでしょう。
Q.風炉釜も一緒に買い取ってくれる?
A.骨董品を積極的に買い取っている業者であれば、風炉釜をはじめ鉄瓶や水指など他の茶道具も、茶釜と一緒に見てくれます。
複数の品物は数回に分けるよりも、まとめて売った方が査定額アップとなることもあります。
風炉釜は釜とセットで使われるので、どちらかが自宅にあった場合は、もう片方もないかどうか確認しておくとよいでしょう。
Q.詳細がわからなくても見てくれる?
A.骨董品をおもに買い取っている業者であれば、茶釜に詳しい査定士が在籍しています。
詳細がわからない茶釜でも、価値を見極めてくれるでしょう。
特に公式ホームページなどで茶釜の買取実績などを公表しているところであれば安心ですね。
Q.ヒビ割れがあっても買い取ってくれる?
A.茶釜はヒビ割れや欠けがないような、綺麗な状態であるほど高額になります。
ただし、ヒビ割れが見られる茶釜でも、買い取ってくれる業者もあります。
諦めずに買取業者に相談してみることをおすすめします。