田沢切手を高く売るためには?オススメの買取方法やコツについてご紹介
大正時代から昭和時代にかけて発行された田沢切手の買取を検討中でしょうか。
田沢切手は発行された時代によって様々な種類があり、使われている紙や、すかしの模様の違いで分類することができます。
種類によって希少性が異なる田沢切手は、種類を見分けることができる切手の専門家に見てもらうのが無難です。
本コラムでは田沢切手の概要や特徴、そして田沢切手の種類やその見分け方を紹介します。
また、お得に切手を現金に変える買取方法や、より切手を高い価格で買い取ってもらえるコツについてもお伝えします。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
田沢切手は大正時代から昭和時代に発行された切手
田沢切手は、1913年(大正2年)〜1937年(昭和12年)にわたって日本で発行された普通切手です。
田沢切手は、日本で初めて切手の図案を一般公募で決めた珍しい切手でもあります。
採用された図案の考案者、田沢昌言(たざわ まさこと)氏にちなんで田沢切手と呼ばれるようになりました。
大正時代に郵便や通信を管轄していた逓信省(ていしんしょう)の技官だった田沢氏は、図案作成にも優れていました。
田沢氏が考案した図案は、日本で流行していた西洋風のデザインを用いていたことが特徴です。
そんな田沢切手の図案は、田沢切手の前に発行された普通切手である菊切手のデザインを踏襲し、図案の真ん中から少し上に菊花紋章が描かれているのが特徴です。
田沢切手は1913年(大正2年)に起きた菊切手の偽造事件を受けて、すかし入りの切手が新たに発行されるようになりました。
田沢切手は24年間にわたって発行された切手のため、使用される紙質・切手の寸法・すかしの種類などが異なる数多くの種類が発行されました。
種類の多い田沢切手は「大正白紙切手(たいしょうはくしきって)」「旧大正毛紙切手(きゅうたいしょうけがみききって)」「新大正毛紙切手(しんたいしょうけがみきって)」「昭和白紙切手(しょうわはくしきって)」の4種類に分類できます。
また、大正時代や昭和時代に発行された切手の中でも、発行枚数や現存する枚数が少ない切手は希少性なため買取額も高くなる傾向にあります。
田沢切手も種類によっては現存する枚数が少ないため高価買取が見込めるでしょう。
参考記事:菊切手について
田沢切手の種類と価値
田沢切手は発行期間24年間という、当時の切手としては息の長い切手の部類に入ります。
ここからは24年の間に発行された田沢切手を以下の4種類に分けて、それらの特徴と価値について紹介します。
- 大正白紙切手
- 旧大正毛紙切手
- 新大正白紙切手
- 昭和白紙切手
大正白紙切手
「大正白紙切手」と呼ばれる田沢切手は、1913年(大正2年)の1年間だけ発行された切手です。
1年間しか発行されなかった理由は、田沢切手の前に流通していた菊切手の偽造が見つかったからです。
菊切手の偽造が見つかった事件は「菊切手偽造事件」と呼ばれ、切手業界では有名な事件として知られるようになります。
そのため、この事件以降、偽造防止として切手にはすかしが入った紙が使われました。
大正白紙切手の額面5厘(0.5銭)、1銭、1.5銭、2銭、3銭、4銭、5銭、10銭、20銭、25銭、1円と豊富にあります。
僅か1年間しか発行されなかった大正白紙切手は、他の種類の田沢切手よりも発行枚数が少ないため、希少な切手として今も扱われています。
中でも発行枚数が少なかった10銭以上の額面を持つ切手は、買取価格も高くなる傾向にあります。
旧大正毛紙切手
「旧大正毛紙切手」は1914年(大正3年)〜1925年(大正14年)の間に発行された、菊切手偽造事件を受けて、すかしの技術を採用した切手です。
ちなみに毛紙(けがみ)とは、用紙に赤や青に着色した繊維が混ぜられている紙のことです。
旧大正毛紙切手をすかすと、縦に波型のすかしが入っていて「大正すかし」と言われています。
また白紙(はくし)とは、毛紙に対する意味で色の付いた繊維が入っていない用紙のことを指します。
旧大正毛紙切手の額面は、5厘、1銭、1.5銭、2銭、3銭、4銭、5銭、6銭、8銭、10銭、13銭、20銭、25銭、30銭、50銭、1円、5円、10円と、田沢切手の中でも最も多くの種類の額面が発行された切手です。
中でも5円と10円の切手は、極めて発行枚数が少ないため高い買取額が期待できるでしょう。
新大正毛紙切手
「新大正毛紙切手」は、1924~1931年に発行された切手です。
額面は5厘、1銭、1.5銭、3銭、5銭、7銭、13銭、30銭、50銭、1円、5円、10円が存在します。
旧大正毛紙切手と比べれば見劣りしますが、高額な額面の切手は買取市場でも高い評価を受ける傾向にあります。
昭和白紙切手
「昭和白紙切手」は、1937年(昭和13年)に発行された、田沢切手の中で最後の切手です。
額面は5厘、1銭、1.5銭、3銭、4銭、5銭、7銭、8銭、10銭、20銭、25銭、30銭、50銭、1円、5円、10円です。
昭和白紙切手には「昭和すかし」と呼ばれるすかしが入っているのが特徴です。
昭和すかしは、直線と半円を組み合わせた線が3本縦に入っている模様のことを指します。
未使用の昭和白紙切手だったら、どの額面の切手でも比較的高い価格で買い取ってもらえることでしょう。
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お申し込みフォームへ田沢切手の見分け方
田沢切手は多種多様な種類が存在しているため切手コレクターの収集意欲を駆り立て、人気を集めている切手です。
しかし種類が多い分「どうやって見分ければいいの?」と、疑問を持つ人もいることでしょうか。
ここからは田沢切手の中でも分類が難しい、旧大正毛紙切手・新大正毛紙切手・昭和白紙切手の見分け方について紹介します。
【見分け方1】寸法の違い
田沢切手の中でも大正毛紙切手の新旧の見分け方は至難の技です。
どちらの切手も、同じ図案・用紙・すかし模様が採用されているためです。
ですが大正毛紙切手の新旧は、印刷されている図案のサイズ(印面寸法)の違いで見分けることが可能です。
旧大正毛紙切手の横幅が19.0mmに対して、新大正毛紙切手は18.5mmとなっています。
僅か0.5mmの違いですが、横幅を測ることで新旧の違いを見分けることは不可能ではありません。
【見分ける方法2】すかし模様の違い
田沢切手は切手の種類によって採用されているすかしの模様に違いがあり、その模様の違いで種類を見分けることができます。
田沢切手に採用されたすかしの種類は「大正すかし」「昭和すかし」があります。
大正すかしは、ひらがなの「く」が縦に連なったような波型の線が入っています。
昭和すかしは直線と半円を組み合わせた線が3本描かれています。
田沢切手で大正すかしが入っていれば、旧大正毛紙切手か新大正毛紙切手のどちらか、昭和すかしだったら昭和白紙切手と見分けることができます。
そして、どちらのすかし模様も確認できなかったら大正白紙切手と判断できるでしょう。
しかし、すかしの模様を確認するのは非常に難しいため、切手に精通したバイセルに査定してもらうのが確実な方法です。
明治時代の切手たち
日本の切手文化は明治時代に入ってから始まりました。
そのため、大正時代に発行された田沢切手以前にも様々な普通切手が誕生しています。
ここからは、明治時代を代表する切手を2種類紹介します。
竜切手
日本最古の「竜切手」は1872年(明治4年)に発行された普通切手です。
図案の中央には額面が記されていて、額面を囲うように2頭の竜が描かれているのが特徴です。
図案に描かれている竜から、竜切手と呼ばれるようになりました。
竜切手は、日本のお金の単位が「圓(円)」に変わる前から発行されたため、江戸時代の貨幣の数え方である「文」が額面として書かれています。
参考記事:竜文切手について
桜切手
「桜切手」は竜切手の後継となる普通切手で、1872年(明治5年)に発行されました。
図案の四隅に桜が描かれていることから、桜切手と呼ばれています。
桜切手は、多くの種類の額面が存在しているうえに図案に書かれたカタカナ記号の有無によっても種類を細分することができ、40以上の種類があるとされています。
ちなみに、桜切手の図案にはカタカナ記号が書かれている種類も存在して、在庫管理を目的として書かれていました。
参考記事:桜切手について
田沢切手やその他の切手を買い取ってもらう方法
田沢切手をはじめとした切手の売却を検討している人の多くが、切手の売却にはどのような方法があるのかを調べている最中ではないでしょうか。
ここからは、田沢切手などの昔に発行された切手を最も手軽でお得に売却する方法を、下の3つを比較しながら紹介します。
- インターネット
- 金券ショップ
- 切手買取のバイセル
インターネットを使って個人間で売買する
インターネットが発達した現代では、フリーマーケットアプリなどを利用して手軽に個人間でも品物を売買できるようになりました。
非常に珍しい田沢切手を出品すれば、運が良ければ高額で購入してくれる人が現れるかもしれません。
しかし個人で所有物を出品するには、それ相応の手間が発生します。
例えば出品準備のためには田沢切手の値段を決めて、写真を撮り、後に購入者との間でトラブルが発生しないように補足の説明文を書き添える必要があります。
また値段が安ければすぐに購入者が現れるかもしれませんが、あなたが損をしてしまいます。
反対に値段が高すぎれば、いつまで経っても購入者が現れない可能性もあります。
切手に対する知識と出品の手順に慣れていれば、フリーマーケットアプリを利用することも苦ではないかもしれません。
ですが、初めて切手を売りに出す人がフリーマーケットアプリを利用するのは、手にできる現金の額と、出品にかかる手間を考慮するとオススメできません。
金券ショップを利用する
金券ショップとは、新幹線の乗車券や商品券などの買取と販売を行っているお店で、金券ショップの多くが切手の買取も行っています。
しかし、金券ショップの多くは効率的に切手を買い取ることを重視しているため、切手の額面をベースに買取金額を決定する方式をとっていて、額面よりも高い買取価格になることはほとんどありません。
額面を遥かに超える価値を持った田沢切手ですから、金券ショップで田沢切手を売却をしてしまっては大損することでしょう。
切手買取のバイセルを利用する
希少な田沢切手の買取では、その価値をしっかり査定してくれる切手買取のバイセルを利用するのが、最も手軽でお得に切手を現金に変える方法です。
バイセルの査定士は、毎日のように多種多様な切手の査定を行っています。
実務を通して切手に対する知識と査定技術を身に着けているため、細かな違いを持っている田沢切手でも種類を見分け、その価値を見落とすことは少ないでしょう。
そのため、田沢切手を高い価格で売却したいと考えている人は、バイセルにご相談ください。
また、バイセルでは「出張買取」サービスを行っています。
出張買取とは自宅に査定士が訪問してくれて、自宅で切手の査定から買取まで行なうサービスです。
「切手が大量にあって持ち運びが面倒」「切手を買い取ってくれる店舗が遠くて、移動が面倒」と悩みを持っている人には、ちょうどいいサービスと言えます。
ちなみに切手の買取業者によって切手の買取額を決める評価項目は異なるので、同じ切手でも買取業者によっては最終的に提示してくれる買取額は異なります。
「少しでもお得に切手を現金化したい」と考えている人は、「無料査定」を行っている何件かの買取業者に査定依頼するのも賢い方法です。
無料査定とはその名の通りで、無料で持っている切手を査定してくれるサービスのことをいいます。
複数の買取業者から提示された査定額を比較して、最も高い価格を示してくれた買取業者を利用することで、よりお得に切手を現金化することができるでしょう。
より詳しい情報を知りたい方はこちら
切手買取をもっと見る
切手買取で得するコツ
切手の買取では、ちょっとした工夫でよりお得に切手を現金に変えることができます。
ここからは切手の買取で得をする、ちょっとしたコツを2つ紹介します。
- 一度にまとめて買取に出す
- 状態が悪い切手でも無理な補修はしない
一度にまとめて買取に出す
切手の売却を検討している人の中には、家の荷物整理の一環として行っている人もいるのではないでしょうか。
切手の売却を検討しているとのことでしたら、一度にまとめて切手の買取を依頼しましょう。
一度に大量の切手を売却できれば、枚数が多いため単純に買取総額が上がりますし、家の整理整頓も一気に進むことでしょう。
ただ、一度に大量の切手の買取を依頼すると、査定に時間がかかることがあります。
所有している切手を予め額面・種類・発行年数などで整理しておけば、査定士側で切手を仕分ける手間も省けるので、大量の切手でもスムーズに査定が進むことでしょう。
状態が悪い切手でも無理な補修はしない
切手の状態は良い方が切手コレクターから好まれる傾向にあり、切手の買取市場でも状態の良い切手は高い値段で売買されます。
なるべく高い値段で買い取ってほしい場合は、まずは所有している切手の状態の確認をしてみましょう。
そして仮に切手に汚れやカビなどが付いていたとしても、自分自身での補修は避けてそのままの状態で売却しましょう。
無理に補修をしてしまうと、かえって切手の状態を悪化させて、買取額を下げてしまう可能性があるためです。
例えば「ヒンジ」と呼ばれる、台紙に切手を固定する際に用いられる小さな紙が切手の裏に付いていても、無理に取らないようにしましょう。
ヒンジは糊で切手に付着しているため、無理に剥がそうとすると切手が破けてしまうかもしれないからです。
切手に気になる部分があっても無理に手は加えずに、そのままの状態で査定依頼をしましょう。
田沢切手の価値は発行時代によって変動する!
田沢切手は多くの種類が存在するため、買取額にも幅があるのも特徴です。
紙やすかしの種類の違いによって見分けることができるので、お持ちの田沢切手の発行年を自分で確かめることもできるかもしれません。
しかし切手買取には注意が必要で、田沢切手のような価値の高い切手でも状態が悪かったりすると買取額を落とすかもしれません。
買取を希望される際は、切手に関する豊富な知識を持ったバイセルへ査定に出すことをご検討ください。
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