日本で初めて機械印刷された小判切手の魅力とは?高価買取の方法を紹介

2024.10.02

切手買取 コラム
日本で初めて機械印刷された小判切手の魅力とは?高価買取の方法を紹介

小判切手は明治時代に発行された普通切手の一種で、希少性の高い切手として有名です。

100年以上前に発行されたものの、図柄のデザイン性の高さや日本初の機械印刷を用いた切手であることなどから、未だに切手コレクターから根強い人気があります。

また、小判切手は現在流通している普通切手に比べて現存する数がかなり少なく、保存状態が良ければ高価買取が期待できる切手です。

今回は小判切手の概要や種類を解説し、買取業者に高額で買い取ってもらうための方法をご紹介します。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

小判切手とは

小判切手とは

小判切手とは、1876年から1892年にかけて発行された普通切手のことです。

小判切手の中央部には縦長の楕円形のデザインが施されており、小判のように見えるため「小判切手」と呼ばれるようになりました。

最も安い額面は5厘(1銭の半額)、最も高い額面は1円で、その間には1銭〜50銭まで発行され、切手の種類は全部で30種あります。

また、16年にわたり発行されている間に、印刷するインクの色や額面が変わったことから、旧小判切手と新小判切手に分けられます。

小判切手の印刷面には「大日本帝国郵便」という文字と、その英訳の”INPERIAL JAPANESE POST”という文字が記載され、図柄のベースには日本を象徴する菊花紋章が用いられています。

加えて、図柄には他にも日の丸・三日月・五芒星・草花などが細かく描かれており、デザイン性が高く目を引きます。

小判切手の色は額面によって異なり、赤・橙・黄・緑・青などカラフルなところが魅力的です。

自然をモチーフにしたオシャレな図柄は、ずっと眺めていても飽きが来ず、発行されてから100年以上経った今でも切手コレクターから高い人気を誇っています。

小判切手は日本初の機械印刷された切手

小判切手は日本初の機械印刷された切手

小判切手は、日本で初めて機械で印刷された切手です。

小判切手が発行される以前の日本では、切手はすべて職人が手で型を彫って手作業で印刷していたので、大量生産は難しい状況だったのです。

そのため、明治政府は様々な産業分野の近代化を図るために、日本に西洋の技術を取り入れようと懸命でした。

そこで明治政府は、切手の機械印刷のノウハウがあり、版画の彫刻技術も一流であったイタリア人の銅版画家エドアルド・キヨッソーネを日本に招きます(詳細は後述します)。

彼の指導により、日本でも切手の精巧な機械印刷(電胎法凸版印刷)が可能となり、繊細なデザインの小判切手は大量に発行されました。

今日、日本で当たり前のように発行されている機械印刷の切手は、小判切手が初めてでした。

「日本初の機械印刷が用いられた切手である」となれば、切手コレクターが小判切手をこぞって収集したがるのも頷けます。

エドアルド・キヨッソーネは日本の印刷技術の立役者

エドアルド・キヨッソーネは、1833年にイタリア・ジェノヴァで生まれた画家・銅板画家です。

代々版画や印刷業を営んでいる家系に生まれたので、幼少期から印刷関係の仕事に興味があったようです。

14歳から美術学校で銅版画の彫刻技術を学び、22歳で卒業すると同学校で教授になるほど、版画の才能に恵まれていました。

後に彼は紙幣の製造に興味が湧き、印刷産業の先進国であるドイツの印刷会社「ドンドルフ・ナウマン社」に勤務しました。

この会社は明治政府が発注した明治通宝という紙幣を製造しており、キヨッソーネも製造工程にかかわった故に、日本に関心を持ったようです。

その頃の明治政府は「紙幣を海外に発注せず、日本国内で製造できないか」と考えたため、1875年に銅版画家の名人であるキヨッソーネを日本に招きました。

彼は紙幣に使う肖像画を描いたり、切手や紙幣の印刷に関する技術を指導したりするようになります。

明治時代に発行された紙幣の肖像画の多くは、キヨッソーネによってデザインされました。

紙幣や切手の他に証券・印紙・銀行券・国債の版画なども手がけ、日本の印刷技術を一気に躍進させました。

また、かの有名な明治天皇や西郷隆盛の肖像画もキヨッソーネが描いたものです。

まるで写真のような緻密な描写は、とても人の手で描かれたものだとは思えないほどで、彼の美術面での才能や腕前に圧倒されます。

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小判切手を高価買取してもらう方法

小判切手を高価買取してもらう方法

小判切手を高額で買い取ってもらうためには、どのような手を打つのが得策かをご紹介します。

今すぐ行える簡単な方法もありますので、是非とも実践してみてください。

「せっかく査定に出したのに、微々たる買取額にしかならなかった」と後悔しないように、以下の項目をチェックしましょう。

・切手買取のバイセルに査定依頼する

・手数料が無料の買取業者を利用する

・保存状態に注意する

切手買取のバイセルに査定依頼する

切手買取のバイセルは、世間一般に大量に流通している普通切手や記念切手に加え、プレミア切手の買取にも強みを持っています。

プレミア切手とは今回ご紹介した小判切手はもちろん、中国切手や見返り美人切手などの希少性が高く、プレミア的な価値がある切手のことを指します。

切手買取市場でのプレミア切手は、切手の額面や保存状態に加えてプレミア価値も含めた買取額がつくケースが多いです。

切手に精通している経験豊富な査定士が査定しないと、プレミア切手が持つ価値が見落とされる可能性があるため、小判切手の買取なら、切手買取のバイセルに査定をご依頼ください。

バイセルの査定士は、様々な切手について知識が豊富で、切手に特化した査定技術も持っています。

プレミア価値を鑑みて小判切手の買取額を提示致します。

金券ショップでの査定はおすすめできない

小判切手を買い取りに出したい方の中には、「金券ショップも買取業者だから、そこで査定してもらっても良いのでは」と考える方もいるかもしれません。

しかし、金券ショップは切手以外にも、新幹線の乗車券や映画のチケット、全国百貨店共通券や図書券など、様々な金券を取り扱っています。

そのため、切手に特化した専門知識や査定技術を有しているスタッフが在籍しているかは不明であり、スタッフが小判切手のプレミア価値を見抜いてくれる保証はありません。

金券ショップでは、大量に発行されている普通切手を査定に出すならまだしも、プレミア切手の査定には不向きだと言えます。

手数料が無料の買取業者を利用する

手数料が無料の買取業者を利用する

切手の買取業者の中には、見積もり料・査定料・買取料などの手数料が発生するところがあります。

「実際に小判切手を買取に出すか決め切れていない」「買取額を聞いてから買取をお願いするか検討したい」と思っていても、ただ買取額を見積ってもらっただけで手数料を支払わなければならないとなると、結局売うことを諦めてしまいます。

また、いざ切手を査定してもらうと「事前に買取業者から聞いていた金額よりも高い手数料を請求された」など、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。

そこでおすすめできるのが、手数料が一切かからない切手の買取業者の利用です。

手数料が完全無料であれば買取業者に気軽に連絡・相談ができるので、切手を買取に出すか検討中であったり、他の買取業者と買取額を比較したかったりする方でも利用しやすいでしょう。

また、提示された買取額が全額手に入るとなれば、心置きなく買取業者と取引できるので安心です。

切手の買取業者とトラブルにならないように、ご自身が切手の買取で損をしないために、手数料が不要の切手の買取業者を利用してみてください。

保存状態に注意する

買取業者の査定士が切手を査定する際は、保存状態が重視された上で買取額を算出します。

切手の額面やプレミア的な価値はもちろんチェックされますが、保存状態の良し悪しによって買取額は大きく左右されるのです。

全く同じ種類や額面のプレミア切手が2枚あるとして、1枚は未使用品で表面も裏面もツルツルしていて図柄が鮮明に残っており、もう1枚は使用済みで表面も裏面もシワがよっていて図柄が擦れていたら、前者の方が人気があることは明白です。

切手は可能な限り、未使用品に近い状態で査定に出す方をおすすめします。

切手は小さな紙片であり、保存する環境が悪いとすぐに劣化してしまいますので、状態には常に注意してください。

特に切手は湿気に弱く、湿気が付着したまま放置するとシミができる可能性があります。

切手は密閉できる容器(ジッパーつきのビニール袋やタッパーなど)に入れたり、切手専用の収納冊子であるストックブックにしまったりすると良いでしょう。

また、色焼けする恐れがあるので、直射日光が当たらない暗い場所にしまっておくことがおすすめです。

まとめ

まとめ

小判切手は日本で初めて機械で印刷された切手です。

今日のバラエティに富んだデザイン・額面の切手が発行されるキッカケになりましたので、切手コレクターから熱い支持を得ている理由が分かります。

プレミア価値がある小判切手を買取に出すなら、切手買取のバイセルに査定依頼して、価値に見合った買取額で買い取ってもらいましょう。

また、保存状態は買取額を左右しますので、湿気や色焼けに気をつけて保管してください。