天皇陛下記念切手の価値が知りたい!切手買取で高価買取してもらうには?
- 天皇陛下記念切手を売りたいです。いくらになりますか?
- 発行年や状態によって価格は変動します。発行枚数の少ないものは価格が付きやすいです。
- 天皇陛下御在位50年記念切手など数点持っています。価値はありますか?
天皇陛下記念切手とは皇室の慶事を記念して発行される切手です。
天皇陛下御在位50年記念切手や天皇陛下御即位記念切手、皇太子殿下御成婚記念切手などと種類が豊富なので複数枚コレクションしている方も多いでしょう。
天皇陛下記念切手には希少価値が見込まれ、1枚で高く売れる可能性もあります。
本記事では、天皇陛下記念切手の種類、買取相場、高く売るポイントをご紹介します。
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天皇陛下記念切手とは
天皇陛下記念切手は、天皇陛下に関わる慶事(けいじ)を記念して発行される記念切手です。
1894年から図柄の種類も多岐にわたり発行され、中には鳳凰(ほうおう)や天皇陛下の御肖像、皇太子をモチーフにした切手があります。
また、天皇陛下記念切手の中には海外の日本領土で発行されたものや、関東大震災の影響で発行が中止されてしまった幻の記念切手もあります。
【種類別】天皇陛下記念切手の買取相場
天皇陛下記念切手は、記念切手の中では特に人気があり、切手コレクターに注目されています。
特に明治と大正時代に発行された天皇陛下記念切手は、発行枚数が少ないため高く売れることが期待できるでしょう。
価値が高い種類としては、明治天皇銀婚記念切手、東宮御婚儀祝典記念切手、大正御婚儀記念切手、大正天皇銀婚切手、大正大礼記念切手、昭和御帰朝切手などが挙げられます。
これらの切手でシートのままの状態・保管状態がきれいなどの条件がそろっているほど価値が高いとみなされますが、一部の切手の種類を除くと大部分の買取相場は額面を下回ります。
天皇陛下記念切手の中でも、買取相場が額面以上になることがある切手について、時代ごとに発行された種類をご紹介します。
明治時代
明治天皇銀婚記念切手
明治天皇銀婚記念切手は、1894年に明治天皇の結婚25周年を記念して発行されました。
日本で初めて発行された記念切手で、サイズは普通切手の約2倍の大きさがあります。
額面は2銭と5銭、図柄は2つとも鶴と唐草模様が描かれ、「IMPERIAL WEDDING 25 ANNIVERSARY」と表記されています。
特に5銭切手は発行枚数が少なく、希少価値が高いとされています。
2種類そろったセットで〜1,700円の値が付くこともあり、50枚つづりのシートのままであればさらに割高な買取相場になる傾向にあります。
大正時代
東宮御婚儀祝典記念切手
東宮御婚儀祝典記念切手は、別名「まぼろしの切手」とも呼ばれる天皇陛下切手の中でも屈指の高額切手です。
この切手は1923年に昭和天皇のご結婚を記念して製造されましたが、同年9月に発生した関東大震災によってすでに印刷されていた完成品や切手の原版も消失してしまい、後に皇室に献上され一部の関係者にのみに配布されました。
東宮御婚儀祝典紀念切手が作られた当時の額面は、1.5銭、3銭、8銭、20銭で、柄は霞ヶ浦から見える筑波山や霞が関の東宮仮御所が描かれています。
精巧に作られたコピー品も数多く存在しますが、本物でかつ4種類全てであれば数百万円になるともいわれています。
大正御婚儀記念切手
大正御婚儀記念切手は、1900年に大正天皇と貞明皇后の婚礼を記念して発行されました。
額面は3銭のみで、図柄には婚儀のお祝いの品が描かれています。
当時日本政府が管轄していた郵便局が、朝鮮と中国に開設した在外国局でも加刷をしていたため、在外局切手には「朝鮮」と「志那」が書かれています。
中でも、1年ほどしか発行されていない「朝鮮」は希少価値が高いです。
大正御婚儀記念切手はバラ1枚でも数千円の金額で売れる可能性があり、シートなら数万円以上の価格がつくでしょう。
大正天皇銀婚切手
大正銀婚切手は、1925年に大正天皇の銀婚式(結婚25周年)を記念して作られました。
額面は1.5銭、3銭、8銭、20銭の4種類です。
図柄は、1.5銭に薄紫松喰い鶴、3銭に薄オレンジ色の鳳凰、8銭に薄い赤色の松喰い鶴、20銭に薄い緑色の鳳凰といった縁起物が描かれています。
中でも、8銭と20銭切手は発行枚数が少ないので、数千円の買取相場が期待できるでしょう。
大正大礼記念切手
大正大礼記念切手は、大正天皇の即位に際して1915年に発行されました。
額面は1.5銭、3銭、4銭、10銭の4種類です。
図柄は、1.5銭が式典の冠、3銭が高御座(たかみくら)で、4銭と10銭には紫宸殿(ししんでん)での天皇即位の礼を見下ろす構図が色違いで描かれています。
大正大礼記念切手の中でも、4銭と10銭切手は発行枚数が少ないため高くなりやすいです。
全種類をまとめて査定に出せば、さらに価値が高まるため、割高で売れるでしょう。
裕仁立太子記念切手
裕仁立太子(りったいし)記念切手とは、皇太子を正式に定める「立太子の礼」という皇室儀礼を記念した切手です。
1916年に昭和天皇(当時は裕仁親王)の立太子を記念して発行されたため、「昭和立太子記念切手」とも呼ばれます。
額面は1銭5厘、3銭、10銭の3種類が発行されています。
昭和立太子記念切手の中でも、10銭切手は発行枚数が約8万枚と少なく、コレクターから強い人気を持つ価値の高い切手です。
バラの買取相場は、1銭5厘と3銭は数百円ほど、10銭は数千円ほどの価値が見込まれます。
昭和御帰朝切手
昭和御帰朝切手とは、皇太子裕仁親王が初めてヨーロッパを訪問し、無事に帰国されたことを記念して1921年に発行されました。
切手の額面は1銭5厘、3銭、4銭、10銭の4種類で、図柄は皇太子裕仁親王がご訪問に乗船した軍艦「香取」と「鹿島」が描かれています。
4銭と10銭切手は発行枚数が8万枚ほどと、他の昭和御帰朝切手と比べると少なく高値で売れやすい切手とされています。
そのため、買取相場は未使用の場合で数千円程度です。
台湾行啓記念切手
台湾行啓(ぎょうけい)記念切手は、1923年に皇太子裕仁親王が台湾を訪問された際に発行されました。
台湾総督府管内で発行された珍しい切手で、図柄に台湾の最高峰・新高山をモチーフにしたものが採用されています。
額面1.5銭が薄いオレンジ色、3銭が薄い紫色で刷られています。
どちらも買取相場は、バラだと数百円ほどで、シートだと数千円から数万円です。
昭和時代
天皇(皇太子)御成婚切手
天皇御成婚切手は、1959年に現上皇の皇太子明仁(あきひと)親王と正田(しょうだ)美智子様を祝福して発行されました。
当時は一般人(美智子様)が初めて皇室に入るということで大きく話題になりました。
天皇御成婚切手の図柄は、赤茶色に濃いピンク色の背景に、明仁親王と美智子様の顔が並んでいます。
また、小型シートには切手の名前と発行年数が記載され、赤地に折り鶴が描かれた台紙が付いています。
買取相場は額面以下での取り扱いとなります。
昭和大礼記念切手
昭和大礼記念切手は、1928年に昭和天皇の即位を記念して発行されました。
額面は1.5銭、3銭、6銭、10銭の4種類です。
図柄は、1.5銭と6銭には鳳凰(ほうおう)を、3銭と10銭には大嘗宮(だいじょうきゅう)を行うために新設された宮殿が描かれています。
発行枚数は、1銭5厘と3銭が約2500万枚、6銭と10銭は約250万枚程度です。
買取相場は、どの額面も流通量が多いため数百円ほどでしょう。
天皇陛下御在位50年、60年記念切手
1976年には昭和天皇の即位50周年を記念して、「天皇陛下御在位50年記念切手」が発行されました。
天皇陛下御在位50年記念切手は額面が50円のみです。
図柄は雅楽の曲名である万歳楽(まんざいらく)と、儀装(ぎぞう)馬車の2種類で、小型シートなどで販売されました。
そして、1986年には昭和天皇の即位60周年を記念し、最後の御座切手となった「天皇陛下御在位60年記念切手」も発行されました。
額面は50円で、図柄は菊花紋章に宮殿の棟飾りが描かれたものと鳳凰の2種類で、こちらも小型シートなどで販売されました。
「天皇陛下御在位50年記念切手」「天皇陛下御在位60年記念切手」ともに、小型シートを合わせて流通量が多く、買取相場は数百円ほどでしょう。
昭和大婚50年切手
昭和大婚50年切手は、1974年の昭和天皇・皇后両陛下の御成婚50周年を記念して発行されました。
額面は20円のみですが、2種類の図柄が製造されました。
切手の左右に茶色のフチと中央に「宮殿」を描いた図柄と、切手の左右に赤いフチと中央に「二重橋」を描いた図柄が採用されています。
昭和大婚50年切手の買取相場は数十円から数百円がほとんどです。
皇太子帰朝記念切手
皇太子帰朝記念切手は、1953年に皇太子明仁親王がロンドンのウェストミンスター寺院で行われたエリザベス女王の戴冠式(たいかんしき)から帰国されたことを記念して発行されました。
戴冠式とは国王・皇帝が即位した後に、公式に王冠を受けて王位就任を宣示する儀式です。
皇太子明仁親王は、昭和天皇の代理で参列しました。
皇太子帰朝記念切手の額面は5円と10円の2種類で、5円には鳳凰を、10円にはタンチョウが採用されています。
買取相場はどちらもバラ1枚だと数百円程度ですが、シートだと状態が良ければ数千円程度が期待できるでしょう。
昭和天皇・皇后御訪欧記念切手
1971年に昭和天皇・皇后両陛下の初ヨーロッパ訪問を記念し、昭和天皇・皇后御訪欧切手が発行されました。
昭和天皇・皇后御訪欧切手は額面が15円で、図柄は「天皇旗と菊花と鳳凰」と、皇后陛下の作品である「海の彼方(富士山)」の2種類です。
小型シートや「昭和天皇・皇后御訪欧記念」と書かれたシートで2種類セットの状態などで販売されました。
買取相場は高くなく、希少価値は見込めないですが、初日カバーであれば多少高くなるかもしれません。
昭和天皇・皇后御訪米記念切手
1975年に昭和天皇・皇后両陛下が、アメリカのフォード大統領の招待を受け、日米親善のために初めて訪米されたことを記念して「昭和天皇・皇后御訪米切手」が発行されました。
昭和天皇・皇后御訪米切手は額面が20円のみです。
図柄は「米国星条旗に桜」と「日章旗にハナミズキ」が描かれた2種類があります。
希少価値はあまり見込めず、買取価格はさほど期待できません。
平成時代
天皇陛下御即位記念切手
1990年に昭和天皇の崩御(ほうぎょ)後、皇太子明仁親王が天皇に即位された際に天皇陛下御即位記念切手が発行されました。
天皇陛下ご即位記念切手は額面62円切手です。
図柄は、鳳凰と萬歳楽(まんざいらく)という演目に使う装束の模様の2種類あります。
こちらの切手も特に買取相場は高値が見込まれないでしょう。
皇太子殿下御成婚記念切手
皇太子殿下御成婚記念切手は、1993年に今上天皇である皇太子徳仁(なるひと)親王と小和田雅子様が結婚した際に発行されました。
額面は62円のみです。
皇太子徳仁親王と雅子様を正面から描いた小型シートと、赤い背景に鳳凰が描かれた切手と緑色の背景に水色の花が描かれた2枚組の切手があります。
小型シートは3,000万枚と発行枚数が多く、買取相場は高値は期待できないでしょう。
天皇陛下御在位10周年切手
天皇陛下御在位十年切手は、1999年に明仁天皇即位から10年を記念して発行されました。
額面は80円のみで、図柄はひし形の桐竹(きりたけ)文様と鳳凰文様の2種類があります。
2種類の切手がセットになった小型シートは、高級感ある金地に「平成11年 天皇陛下御在位十年切手」という表記と瑞鳥が描かれています。
こちらの切手も数百円の買取相場で、高値で売れることは期待できないでしょう。
天皇皇后両陛下御結婚満50年記念切手
天皇皇后両陛下御結婚満50年記念は、2009年に明仁天皇と皇后陛下の成婚50周年を祝して発行されました。
額面は80円のみで、小型シートと10枚シートが発行されています。
図柄は、皇室の慶事の引き出物として製作されていた銀製の菓子器・ボンボニエールと、皇后陛下が結婚されたときに持っていた檜扇(ひおうぎ)が描かれています。
発行年が新しいので、買取金額は額面を超えることはない場合があります。
天皇陛下記念切手がいくらで売れるのかを知るならバイセルへ!
天皇陛下記念切手の種類は多岐にわたり、種類や状態によって価値が大きく異なります。
特に明治時代と大正時代に発行された天皇陛下記念切手は高値になる場合が多く、状態が良いうちに査定に出すことをおすすめします。
天皇記念切手をお持ちであれば、なるべく早めに切手買取のバイセルにご相談ください。
バイセルなら、切手に詳しい査定士がお持ちの天皇陛下記念切手の価値をしっかりと見極められます。
電話でお申し込み後、経験豊富な査定士が自宅まで無料で出張買取いたします。
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天皇陛下記念切手を高く売るポイント
コレクションしている天皇陛下記念切手をせっかく売却するなら、少しでも高値がついてほしいですよね。
天皇陛下記念切手を査定に出す際に押さえておきたい、高く売るポイントを3つご紹介します。
- 高値になりやすい切手の種類を知っておく
- 保存状態がきれいなうちに売る
- 切手の価値に熟知している買取業者に売ろう
それぞれ詳しく解説します。
高値になりやすい切手の種類を知っておく
1960年〜1970年頃に切手収集ブームが起こりました。
オリンピックなどの国を挙げた一大イベントや、皇室の式典などを記念して作られる切手は、コレクション目的で買われるほど人気がありました。
ブームの際に購入した切手が現在になって高い価値がつく可能性があるのです。
さらに、発行枚数が少ない切手も希少価値が高く買取価格も高い傾向にあり、例として大正天皇銀婚切手や裕仁立太子記念切手が挙げられます。
コレクションしている天皇陛下記念切手の中で高値になりやすい種類を知っておき、価値が高いうちに売却することをおすすめします。
保存状態がきれいなうちに売る
切手の価値を下げずに売るには状態がきれいであることが重要です。
切手は紙でできているため、湿気に弱く、汚れが付きやすいです。
ストックブック、ジップ付きポリ袋、専用ケースを使って保管すれば、折れ目、日焼け、湿気、変色、破れ、カビ、シミの原因を防げます。
切手のグッズはサイズや厚みが異なるため、用途によって使い分けるとよいでしょう。
切手の価値に熟知している買取業者に売ろう
切手を売るなら価値に熟知している買取業者に依頼しましょう。
切手を主として取り扱う買取業者なら、買取実績豊富な査定士が多数在籍しているので、コレクションしている天皇陛下記念切手に適切な価値をつけてくれます。
天皇陛下記念切手は種類によって高い査定金額がつきますので、現在の価値を知っておきたいだけという理由でも、ぜひ一度バイセルへご相談ください。
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