母や祖母から受け継いだ着物の賢い活用方法を5つご紹介!

- 母が成人式で着用していた着物を売りたいです。いくらになりますか?
- 保存状態や丈の長さにより買取価格が変わりますので一度拝見いたします。こちらよりお問合せ下さい。
- 祖母や母から着物を譲り受けましたが、着る機会もなく保管したままになっています。価値ってありますか?
母や祖母から受け継いだ大事な着物の活用方法に困っていませんか?
「自分では着物を着る機会がないから処分したいけど、もったいない気がする」
「大切な母や祖母の着物を賢く有効活用したい」
ここでは、このようにお悩みの方のために、着物の賢い活用方法を5つご紹介します。
母の振袖を有効活用する「ママ振袖」から「具体的な着物の保管方法」など、詳しく解説していきます。
着物をタンスの肥やしにしてしまう前に、又は、処分してしまう前に、ぜひ参考までに読んでいただければ幸いです。
目次
母の振袖を有効活用する「ママ振袖」とは

着物を普段使いすることが少なくなった現代でも、成人式や卒業式といった若い女性が参加する式典の定番の衣装は、やはり振袖ではないでしょうか。
しかし、良い着物を新品で買うと安いものではありませんし、「成人式で1度しか着ないのに買うのはもったいない」と考える方も多いです。
そのような流れの中から、最近話題となっているのが、母が成人式で着た振袖をアレンジ・コーディネートし直すなどして娘が着用する「ママ振袖」です。
しかし、成人式は新成人にとって一生に1度の晴れ舞台ですから、そこで着用する振袖に関しても「自分だけのものが欲しい」と考えても不思議はないように思います。
それでは、なぜいま「ママ振袖」は話題となっているのでしょうか。
大きな要因として考えられる、3つのポイントをご紹介します。
・母の振袖は上質なものが多い
・近年のエコブームが「ママ振袖」を後押し
・亡くなった母や祖母の形見として活用したい
母の振袖は上質なものが多い
昭和50年代〜60年代は、日本経済が非常に豊かな時代でした。
当時は「娘の晴れ舞台の衣装にはお金を惜しまない」という家庭も多く、100万円クラスの高品質な振袖が非常に多く売れました。
その時代に成人した方が母となり、その娘が成人を迎える年代になってきた近年、母の上質な振袖を再利用する「ママ振袖」の動きが活発になってきたのです。
母の上質な着物は、色や柄の流行の差こそあれ、低価格の新品やレンタル品に比べて決して見劣りしません。
もともと上質な母の振袖は、アレンジやコーディネートの工夫によって現代的な感覚を取り入れれば、より素晴らしい輝きを見せます。
このような背景が、「ママ振袖」が話題となった大きな要因の一つです。
近年のエコブームが「ママ振袖」を後押し

近年のエコブームもあり、まだ使える母の振袖を捨てるのはもったいないという意識が高まってきました。
特に、母自身もせっかく買った振袖を1〜2回しか着ていないというような場合には、「まだ綺麗だし再利用しよう」と考える方が多いようです。
母の振袖を着る事で、着物レンタル店で一式レンタルするよりも経済的にも負担が少なくなります。
さらにレンタルとは違い、自分のものになるので、親戚の結婚式や卒業式など、他の機会にまた再利用することもできます。
亡くなった母や祖母の形見として活用したい
「ママ振袖」が話題となっている、もう1つの要因として「亡くなった母や祖母の形見として活用したい」という娘や孫の想いがあります。
「もったいないから」というだけではなく、振袖を着るような晴れやかな場面では「亡くなった母や祖母の振袖を、自分が受け継いで着たい」と考える若い女性が増えているようです。
亡くなった母や祖母としても、自分の形見として振袖を着てくれれば「自分の振袖を娘が着てくれて嬉しい」「娘のために買った振袖を孫も着てくれるなんて」など、離れていても家族でいる事が実感できるでしょう。
母や祖母の着物の活用方法について

母や祖母から受け継いだ着物は、様々な活用方法があります。
「ママ振袖」に当てはまる「そのまま着る」という選択肢を含め、5つの活用方法をご紹介します。
・そのまま着る
・リメイクする
・知人に譲る
・NPO法人等に寄付する
・着物買取のバイセルを利用する
母や祖母の着物の活用方法:そのまま着る
これまで「ママ振袖」についてご紹介してきましたが、母や祖母から受け継ぐ着物が振袖だけだとは限りません。
着物には振袖のほかにも、黒留袖・色留袖・訪問着・付け下げ・色無地・小紋・紬・浴衣など、様々な種類があります。
着物は着るものですから、母の着物の活用方法として、まず考えるのは「自分で着る」という方法ではないでしょうか。
普段から着物をよく着用する人であれば、自分の着物を着つつ、たまに母や祖母の着物を着るといった楽しみ方ができるでしょう。
一方、普段は着物を着ないという人でも、式典などの特別な場に母や祖母の着物を着ていくことで、気持ちを新たにできるかもしれません。
しかし、普段着物を着ない人にとっては、着物はかさばる上に湿気対策など保管方法が難しいという欠点もあるでしょう。
また「サイズや柄の流行などが合わない」という可能性も考えられます。
「母や祖母のものだから自分で着たい」という気持ちはあれど、現実的には難しい部分もありそうです。
成人式の着付け費用が抑えられる

母や祖母の振袖が手元にあった場合、一番利点があるのは、成人式ではないでしょうか。
成人式に母や祖母の振袖を着用する事によって、以下のメリットがあります。
・経済的負担が小さい
・レンタルする手間が省ける
・母や祖母の、振袖への想いを受け継いで着られる
成人式に着る振袖は、購入でもレンタルでも、時間・手間・費用がかかります。
さらに、成人式までギリギリの日程にレンタル店に行くと、選べる振袖の種類も少なくなってしまっている事もあります。
しかし、母や祖母の振袖を成人式に着られれば「振袖への想い」を受け継いで着る事ができるうえに、時間・手間・費用が抑えられます。
振袖を着る機会は、成人式以外にもあります。
友人や親族に呼ばれた「結婚式」、振袖に袴を合わせて「卒業式」、お正月の「初詣」、格式高い「パーティー」などです。
これらのような、娘の晴れ舞台に「着付けをしてあげたい」と感じる母親は多いようです。
着物店ではなく、母親に着物の着付けを頼むのも、家族間のコミュニケーションがひとつ増えていいかもしれません。
母や祖母の着物の活用方法:リメイクする
サイズや流行の合わない母や祖母の着物は、状態が良いものであれば、仕立て直して着るという方法も考えられます。
着物のサイズが小さい場合は、仕立て直すにも生地が足りなくて難しいですが、そうでない場合は今風にアレンジすることも可能です。
また、着物の生地を使って、シャツやドレスなどの洋服に仕立て直してくれる業者もあります。
また、シミがあるなど状態が良くない着物でも、綺麗な部分だけを使ってバッグや小物などにリメイクするという手もあります。
「家族が大事にしていたものだから持っておきたいけれど、着物をそのまま保管するのは大変」という方には、着物の生地を使った小物などを身に着けておくのも良いのではないでしょうか。
ただし、他のものにリメイクをすると「着物」という形ではなくなってしまいます。 「家族の着物にハサミを入れるのは抵抗がある」という方には、おすすめできないかもしれません。
母や祖母の着物の活用方法:知人に譲る

母や祖母から受け継いだ着物を自分で着ない場合、親戚や知人で「着物が欲しい」という人に譲るのも1つの手かもしれません。
タンスにずっと眠らせておくよりは、知人などに着てもらった方が、家族や着物にとっても良いでしょう。
ただし、着物を親戚や知人に譲ったことで、トラブルになるケースもあります。
具体的には「あげた着物を知人が質に入れた」「親戚が着物をちゃんと管理できず、虫食いで穴だらけになってしまった」といったようなケースです。
こちらとしては家族の着物なので大事なものですが、知人にとっては「タダでもらったもの」ということになります。
このあたりのギャップから、トラブルが起こりやすいようです。
母や祖母の着物の活用方法:NPO法人等に寄付する
着物の寄付を募っているNPO法人等もあるので、母や祖母の着物を自分で着ないのであれば、そういった団体に寄付するという方法もあります。
NPO法人の中には、着物を海外に寄付している団体や、着物をリサイクルに出した売り上げをワクチンのための募金に充てている団体、寄付で集まった振袖を使って児童養護施設で育った新成人に記念撮影をプレゼントしている団体もあります。
理念や活動内容に共感できるNPO法人があれば寄付をする、というのも良いでしょう。
ただし、NPO法人等は集まった着物で利益を出すことを目的としている団体ではないので、着物を送付する際の送料等はこちらの負担になります。
母や祖母の着物の活用方法:着物買取のバイセルを利用する
母や祖母の着物の活用方法として、着物買取のバイセルを通して着物を必要としている人に引き継ぐという方法もあります。
リサイクルショップでも、インターネットオークションでもなく、バイセルをおすすめするには理由があります。
バイセルに依頼すれば、着物に関する専門知識や買取経験を持った査定士が、お手持ちの着物に適した価値を見極めてくれるからです。
また、バイセルでは、出張買取というサービスを行っています。 出張買取サービスを利用すれば、査定士が自宅まで来て、査定・買取をしてくれます。
このサービスを使えば、知人のところまで着物を運ぶ必要もなく、寄付するために梱包・発送する手間もありません。
自宅にいながら全てを済ませることができ、保管に困っていた着物を買取してもらうことができます。
さらに、買取を通して着物を引き継ぐ人は、その着物が欲しいと思ってお金を出して買うわけですから、ご家族の着物をきっと大事に扱ってくれるでしょう。
それでも、着物を買取に出す事に少し抵抗がある場合は、無料査定を行っている着物専門買取業者に、査定のみ依頼してみるのもおすすめです。
実際に買取業者とやり取りする事で、査定士の対応・着物の知識・査定額などが分かってきます。
無料キャンセルも可能な所がほとんどなので「これなら買い取ってもらいたい」と納得できた買取業者にのみ、買取してもらいましょう。
買取価格が高くなりやすい着物はどんなもの?

母や祖母の着物を買取に出そうと考えた場合、買取価格が高くつきやすい着物には、どんなものがあるでしょうか。
伝統工芸品や有名着物メーカー・有名作家の作品
伝統工芸品や有名着物メーカー・有名作家の作品であれば、買取価格が高くなる可能性があります。
西陣織・博多織・大島紬・結城紬といった有名産地で作られる伝統工芸品、確かな技術を認められた老舗の有名メーカーの着物、人間国宝などの有名作家の作品などは品質が高く、中古着物市場での需要も多いため買取価格は高くなる傾向があります。
伝統工芸品の組合が発行する証紙や有名作家の落款がついていれば、その着物の高い品質の証明となるため、高く買取してもらえる可能性はさらに上がります。
素材が正絹であるもの

着物を素材で分けたときに、最も価値があるとされているのが、正絹製の着物です。
素材の正絹自体が高価なものですし、中古着物市場での人気も最も高いからです。
家族の着物を買取に出す際には、お持ちの着物が正絹製であるかどうか、事前に確認しておきましょう。
保存状態の良いもの
着物を買取に出す際は、シミ・カビ・虫食い・シワなどがなく、綺麗な状態のものの方が高く買取してもらえる可能性は高いです。
買取に出す場合に備えて、普段の保管から着物の保存状態には注意しておきましょう。 具体的な着物の保管方法については後述します。
サイズが大きめのもの
中古着物は、サイズが大きめの方が需要が多いです。
大きい着物であれば、仕立て直したり端折ったりすることで背の小さい人も着ることができますが、小さい着物を背の高い人が着ることはできません。
具体的には、丈が150cm以上のものであれば需要は比較的多いでしょう。
具体的な着物の保管方法

思い入れのある着物であれば、手元に持っておきたい場合も、買取に出す場合も綺麗な状態を保っておくのが得策です。
しかし、特に絹(正絹)製の着物は、湿気に弱く、保管には注意が必要です。
大切な着物だから手元に置いているのに、カビや虫食いが発生してしまっては、悔やみきれないですよね。
着物の保管をするには、湿気の少ない場所を選ぶことが重要です。
着物の保管に最適とされる桐タンスは、素材の桐自体に湿気を吸ってくれる作用があるため、着物の保管に用いられるのです。
ですから、桐タンスを持っていなくて衣装ケースに着物を保管するという場合にも、十分な湿気対策を行う必要があります。
衣装ケースの底にはすのこを敷くなどして空間を確保し、着物は湿気を吸ってくれるたとう紙に包んで保管するようにしましょう。
除湿剤は、着物に直接触れると変色の原因になる恐れがあるため、たとう紙の上から使うようにしてください。
また、年に2〜3回ほど虫干しをして風を通してあげると、湿気が溜まるのを防ぐことができます。
大切な着物ですから、保管方法に注意して良い状態を保ちましょう。
【母や祖母の着物】自分で着る?それとも処分?母の着物を賢く活用するコツ:まとめ

今回は、母や祖母の着物の活用方法についてご紹介してきました。
家族から譲り受けた大切な着物を「いつか着たい」とは思いながらも、実際には機会が無くタンスの肥やしになっている、という方も多いのではないでしょうか。
「ママ振袖」のようにこれから自分で着る機会があればいいですが、そうでない場合は寄付や買取といった活用方法を考えるのも1つの手です。
着物を買取に出す際には、着物買取のバイセルに依頼することがおすすめです。
思い入れのある着物は、専門知識や経験を持った査定士に、適した価値を見極めてもらいましょう。
家族の着物を買取に出せば、そのままの状態で必要としてくれる人に引き継ぐことができるので、リメイクのように着物にハサミを入れる必要がないのも魅力です。
「母や祖母の着物を有効活用したいけど、自分には着る機会がない」という方は、お手持ちの着物の価値を知るという意味でも、一度バイセルに無料査定を依頼してみてはいかがでしょうか。

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