旧一万円札の価値と買取相場|ピン札・レア番号・エラー紙幣別に徹底解説

「古い一万円札」なら、どこかにまだしまってあるはず……という人も多いのではないでしょうか。
40代以上の人ならよくご存じの聖徳太子の一万円札、そして次に福沢諭吉の一万円札が2種類発行され、現行の一万円札に切り替わったのは2024年(令和6年)のことになります。
3種類の旧一万円札は、古銭買取に持って行くとどれくらいの価値があるのでしょうか。
本記事では、旧一万円札の価値、高く買取されやすい旧一万円札の特徴、少しでも高く売るためのポイントなどをご紹介しますので、ぜひ参考にご覧ください。
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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
旧一万円札の価値は?買取価格は付く?
旧一万円札は3種類すべて、現行一万円札と同じように今でもお店などで使えます。
旧一万円札について、このような疑問をお持ちの方も多いでしょう。

旧一万円札は発行枚数が非常に多いため、基本的には額面以上の価値は見込みづらいというのが現状です。
ただし、「エラー紙幣」「珍番号(ゾロ目や連番)」などのようなレアな特徴のある旧一万円札や「未使用品かつ極端にきれいな状態」などであれば欲しがるコレクターが存在するので覚えておきましょう。
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これまでに発行された旧一万円札は、令和の現在でも、現行のお札と同じように金融機関での交換が可能です。
ただし、旧一万円札のなかには状態・番号の希少性の高さなどの理由で、額面(10,000円)以上の価値が期待できるものがあります。
したがって、ずっと保管している旧一万円札があるときには、銀行で交換する前に買取業者バイセルに査定依頼をして、その価値をチェックしておくのがおすすめです。
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バイセルでは全国を対象に、古銭の買取を日々行っています!
古銭の豊富な査定経験がありますので、価値の判別が難しい古紙幣もお任せください。
まずは「価値を知りたい!」というご相談などがあれば、お電話1本で最短即日の無料出張査定(出張買取)にお伺いいたします。
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お申し込みフォームへ旧一万円札の種類と特徴
旧一万円札には、聖徳太子もしくは福沢諭吉が描かれている3種類があります。
ここでは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
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旧一万円札「C号券」は、表面に聖徳太子、裏面に平等院鳳凰堂の彩紋が描かれています。
1958年(昭和33年)12月1日に発行開始され、1986年(昭和61年)1月4日に支払停止となりました ちなみに、1957年(昭和32年)~1969年(昭和44年)に発行された五千円札・千円札・五百円札も、C号券と呼ばれています。
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D号券の一万円札は、表面に福沢諭吉(慶應義塾大学創設者)の肖像、裏面に国鳥であるキジが描かれています。
発行期間は1984年(昭和59年)11月1日〜2007年(平成19年)4月2日です。
D号券についても、五千円札と千円札があります。
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E号券の一万円札も福沢諭吉が肖像となっていますが、D号券とはデザインや偽造防止技術が大きく異なります。
2004年(平成16年)11月1日に発行開始され、裏面の図案は平等院鳳凰堂の鳳凰像です。
偽造防止には、ホログラム、深凹版印刷、特殊発光インクなど現代的技術が多数採用されています。
価値が見込める旧一万円札の特徴と買取相場
一般的な旧一万円札の場合は、額面以上の価値になることが難しいです。
ただし特殊な特徴を持つ場合、同じ旧一万円札でも「額面の何倍の価値があり高額買取されるお札」が存在しているのも事実です。
価値が見込める旧一万円札の特徴は以下のとおりです。
- エラープリント旧一万円札
- 福耳つき旧一万円札
- 通し番号が珍番号の旧一万円札
- AA券の旧一万円札
- ZZ-Z券の旧一万円札
それでは、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
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エラープリント旧1万円札とは?
製造時の印刷のエラー、ミスがあるお札です。
おもなエラープリントの種類は以下になります。
- 印刷の液ダレ
- ズレ
- にじみ
- 欠損
- 印刷の一部または大半が二重に印刷されたもの
また、二重印刷では裏面にも表面の図柄が印刷されているものも見つかっています。
聖徳太子一万円札と福沢諭吉一万円札、どちらもこれまでさまざまなエラープリントのお札が見つかっています。
エラープリントの旧一万円札の買取相場は、額面の10倍~100倍ほどです。
こうしたエラープリントのお札は、実際に古銭の買取市場において「額面の10倍~100倍の価格」がついたという事例があるのです。
ただし、エラープリントは判定が難しいため、それらしきものを見つけたときには古銭買取の査定に出して確認してもらうのが確実です。
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福耳つき旧一万円札とは?
福耳とは紙幣における4つの角のいずれかにくっついている「よけいな紙片」のことです。
紙片には折り目がついていて、折りたたむと紙幣の大きさと重なります。
そもそも紙幣は製造過程で大きな紙に何枚分も印刷し、そのあとで1枚1枚、紙幣の大きさに裁断します。
この裁断の際に紙が折れているなどすると裁断ミスが起きて、福耳つき紙幣となります。
福耳つき旧一万円札の買取相場は、額面の数十倍ほどです。
古い紙幣でまれに見られ、B号券(昭和26年発行)の500円札で見つかったものがテレビの鑑定番組で「50万円」と鑑定されたことがあります。
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通し番号の珍番号とは?
まず通し番号とは紙幣の「記番号のなかの数字部分」のことで、珍番号は数字の並びが変わっているものを指します。
記番号には「A976543B」のような頭記号(英字)1桁券と、「CD976543F」のような頭記号2桁券があり、いずれの場合も通し番号は英字に挟まれた6桁の数字で成り立っています。
通し番号の珍番号にはおもに以下の種類があります。
- ・「000001」という「トップ番号(1番)」
- ・「333333」などの「ゾロ目」
- ・「100000」などの「キリ番」
- ・「123456」などの「階段」
- ・「122221」などの「サンドイッチ番号」(最初と最後の数字が同じで、挟まれている数字がそろっている)
珍番号の旧一万円札の買取相場は、額面通り~50倍ほどです。
おもしろいのは、同じゾロ目でもラッキーナンバーの「777777」や、末広がりの意味がある「888888」などのほうが、そのほかのゾロ目よりも人気が高い点です。
同じキリ番でも「400000」よりキリのいい「500000」のほうが高価値となります。
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AA券とは?
AA券は1桁券のうち「A6789934A」のように頭記号と末尾記号がどちらも「A」になっている紙幣です。
そして、AA券はその紙幣の「最初に製造された記番号」です。
たとえば聖徳太子1万円のAA券は、特に高い価値があるとされます。
※ただ、よく似た「AA6789934A」などの頭記号2桁のお札はAA券ではないので注意してください。また、AA券だけでも十分に貴重ですが、「A000008A」などの若番号はもっとレアです。
もともと各紙幣の「A000001A」〜「A000100A」までは記念品として施設や機関に寄贈され、市場に出回ることはほとんどないと言われています。
特に「A000001A」は造幣局博物館に保管されるのが通例です。
AA券の旧一万円札の買取相場:額面の10倍前後
AA券の旧一万円札の買取相場は、額面の10倍前後ほどです。
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ZZ-Z券とは?
AA券とは逆に「ZZ453876Z」など、その紙幣の「最後に製造されたこと」を示すのがZZ-Z券です。
ZZ-Z券はAA券ほど高値になりませんが、額面よりは高く買い取ってもらえるでしょう。
ちなみに、お札の製造時にZZ-Zまですべての記番号を使い切ると次は記番号の色が黒から茶、青、青緑などと変わっていきます。
ZZ-Z券の旧一万円札の買取相場は、額面の10倍前後ほどです。
いずれの場合も未使用でシワのないピン札のほうが古銭買取時の評価は高くなります。
※折れ目や汚れ、キズなどがあると極端に評価が下がってしまうので注意が必要です。
※上記は2024年4月時点の参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
エラープリント・福耳つき・ゾロ目などのレア番号といった旧1万円札は、非常に高い価値を持ちます。
少しでも高値で査定してほしいという方は、レアな古紙幣を積極的にお買い取りしているバイセルまでお問い合わせください。
「レアな旧1万円札か見分けがつかない」という場合にも、ぜひお気軽にご相談ください。
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旧一万円札などの紙幣をより高く売るためのポイント
エラープリントや福耳などの製造ミスのあるもの、記号番号が珍しいものなど、旧一万円札にも買取市場で高い価値のつくものがあります。では、そのような価値の高い旧一万円札をより高く買取してもらうためには、どのような点に注意すれば良いでしょうか。
旧一万円札などの古い紙幣を少しでも高く売るために知っておきたい4つのポイントをご紹介します。
- 汚れがあっても自分では落とさない
- 鑑定書があれば紙幣と一緒に査定に出す
- なるべく早く売る
- 古銭買取業者で価値を見極めてもらう
それでは、それぞれ詳しく解説します。
汚れがあっても自分では落とさない
旧一万円札を含む古銭買取市場では、保存状態の良いものが高く買取されやすいという傾向があります。
しかし、買取前に自分で汚れを落とそうとすることはおすすめできません。
古い紙幣はとてもデリケートなため、汚れを落とそうとした時にシワがついてしまったり破れてしまったりするリスクがあります。
古銭の保存状態とはあくまでも「製造時の状態を保てているかどうか」です。
汚れを落とそうとして製造時の状態を損ねてしまうと、買取価格を大きく下げてしまうことにも繋がります。
そのため、汚れがあっても自分では落とさず、まずはそのままの状態で査定に出すのがおすすめです。
鑑定書があれば紙幣と一緒に査定に出す
旧一万円札のような古い紙幣を古物商などから購入すると、「日本貨幣商協同組合」の鑑定書が付いている場合があります。
買取に出したい紙幣にこのような鑑定書が付いている場合には、査定時に鑑定書も一緒に提示するのがおすすめです。
鑑定書は古いお札が本物であることを証明する助けになってくれ、正確な査定に役立ちます。
また鑑定書が付いていることによって買取市場での信用が増し、買い手がつきやすくなることから、買取業者としてもより高く買取することが可能になるのです。
なるべく早く売る
旧一万円札をはじめとした古銭の買取では、「製造時の状態をどれだけ維持できているか」が重要でした。
旧一万円札などの古い紙幣は紙で作られているため、どれだけ丁寧に保管していたとしても経年劣化を完全に避けることはできません。
その結果、もともとは価値の高かった紙幣でも、長く保管している間に価値が下がってしまったというケースも珍しくありません。
紙幣の保存状態が良いうちに買取に出すという意味で、旧一万円札などの古い紙幣は売ると決めたらなるべく早く売却してしまうのがおすすめです。
古銭買取業者で価値を見極めてもらう
古銭買取業者のバイセルでは、旧一万円札などの古銭を中心に全国で買取サービスをご提供し、たくさんのリピーター様にご指名いただいて豊富な買取実績を積み上げてまいりました。
高い製品知識と査定経験を持ったバイセルの査定士が、旧一万円札など古銭1点1点の価値をしっかりと見極めさせていただきます。
古銭市場に精通していますので、ほかよりも少しでも高くお買い取りできるよう努力いたします。
バイセル出張買取ならお電話一本で、手数料完全無料で日本全国への出張に対応しております。
ぜひ一度お気軽にお試しください。

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お申し込みフォームへ偽物に注意!?旧一万円札の見分け方
実は古い紙幣の中にも偽札が存在しており、買取の際に偽物であることが発覚するというケースが少なからずあります。
旧一万円札を買い取ってもらうには、当然ながら本物でなければなりません。
専門家でない方が本物か偽物かどうかを見分けるための3つのポイントは以下のとおりです。
- インターネット掲載の本物写真と色やデザインを見比べる
- 旧一万円札に透かしや識別マークがあるかを確認する
- 紙質をチェックする
ただし、高性能プリンターなどが普及した近年では、一般の人には見分けがつかないほど、精巧に作られた古札や偽札も多くなりました。
また、初めて旧一万円札に触れる方の場合、本物の紙質かどうかの判断がつかないこともあると思います。
専門家でない方が偽札かどうかを確実に見極めるのは非常に難しいといえるでしょう。
そのため、自宅などから不要な旧一万円札が出てきた場合は、偽物か本物かを見極める意味でもバイセルの無料査定をご利用ください。
日本の紙幣流通の歴史
最後に、日本の紙幣についての歴史に触れていきます。
歴史を知ることでお金の見方が変わったりするので、お時間がある方はぜひお読みください!
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日本で作られた最初のお札は、1610年(江戸時代初期)の頃、伊勢山田地方(現在の三重県)の商人の間で流通していた「山田羽書(やまだはがき)」でした。
今の紙幣とはかなり印象の異なる縦長の証書で、最初はおつりとして使われ始めたといわれています。山田羽書はその後、明治時代までなんと250年間にわたって伊勢周辺で流通していました。 -
慶応4年(明治元年・1868年)になると、今度は日本で初めての政府紙幣である「太政官札(だじょうかんさつ)」が発行されます。
10両札、1分札、1朱札など5種類がありましたが、国民の間の明治新政府に対する信用はまだ強固でなかったためなかなか流通せず、またデザインが単純で偽札が多く出回ることとなりました。 -
太政官札が流通したその後は、ドイツに依頼して製造した「新紙幣」やアメリカに依頼して製造した「国立銀行紙幣(旧券)」などが流通するようになっていきます。
そして、明治14年(1881年)には「改造紙幣(かいぞうしへい)」という初めて肖像入りの紙幣(1円札)が発行されました。栄えある初めての肖像画に描かれたのが、神功皇后でした。
神功皇后は日本書紀や古事記に登場するいわば伝説上の人物で、そのため肖像は印刷局の工場で働いていた女性がモデルになったといわれています。
その後は、大正時代や激動の昭和戦前・戦中を経て、終戦直後に発行されたのがA号券(A券)です。その後、B号券、C号券へと紙幣の歴史は現代へと紡がれていきます。