旧一万円札の価値は?ゾロ目や連番など高く買取されやすいレアな紙幣の特徴とは
「古い一万円札」なら、どこかにまだしまってあるはず……という人は多いのではないでしょうか。
40代以上の人ならよくご存じの聖徳太子の一万円札、その次の福沢諭吉の一万円札を経て、現行の一万円札に切り替わったのは2004年(平成16年)のことになります。
2種類の旧一万円札は、古銭買取に持って行くとどれくらいの価値があるのでしょうか。
旧一万円札の種類、現在でも使えるのかといった基本情報に加えて、高く買取されやすい旧一万円札の特徴、少しでも高く売るためのポイントなどをご紹介します。
- 旧一万円札を持っていますが、お札として使用するか買取に出すか悩んでいます。
- 旧一万円札はエラーや珍番号などがあると、額面以上の値段がつく可能性があります。具体的な価値についてはお電話・メールよりお問合せ下さい。
- 祖父から昔の一万円札を譲り受けました。今も価値ってありますか?
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目次
旧一万円札は今も使える?現在の買取価格は
これまでに発行された一万円札は現行のものを含めて3種類あります。
このような疑問をお持ちの方も多いと思います!
これまで発行された旧一万円札はすべて、現行一万円札と同じように「今でも」お店などで使えます!
ただ一部、紙幣のなかには使用が停止されるもの(法律で使うことが禁止されたもの)もあります。
発行が停止されたにもかかわらず有効なお札は意外に多く、日本銀行が2023年現在までに発行した全53種類のお札のうち、22種類が今でも使用可能です。
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いきなり正直な話をします。発行枚数が非常に多いため「エラー紙幣」「珍番号(ゾロ目や連番)」などの場合を除き額面以上の価値は見込みづらいというのが現状です。ただし、上記で挙げたような特別な特徴のある旧一万円札でなくとも「未使用品かつ極端にきれいな状態」であれば欲しがるコレクターも存在するので諦めず保管しておきましょう。
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これまでに発行された旧一万円札は、令和の現在でも、現行のお札と同じように金融機関での交換が可能です。
ただし、旧一万円札のなかには、後述するように、希少性の高さなどの理由で額面(10,000円)以上の価値が期待できるものがあります。
したがって、ずっと保管している旧一万円札があるときには、銀行で交換する前にバイセルに査定依頼をして、その価値をチェックするのがおすすめです。
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バイセルでは全国を対象に、古銭の買取を日々行っています!
古銭の豊富な査定経験がありますので、価値の判別が難しい古銭もお任せください。まずは「価値を知りたい!」というご相談などあればお電話1本で最短即日の無料出張査定(出張買取)にお伺いいたします。
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お申し込みフォームへ旧一万円札の種類や特徴
旧一万円札には、聖徳太子もしくは福沢諭吉が描かれている種類があります。ここでは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
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表面に聖徳太子、裏面に彩紋が描かれた旧一万円札のことを、C号券と呼びます。この旧一万円札は、1958年(昭和33年)12月〜1986年(昭和61年)1月まで発行されていました。
ちなみに、1957年(昭和32年)から1969年(昭和44年)に発行開始された五千円札、千円札、五百円札も、C号券と呼ばれています。 -
表面に慶應義塾福澤研究センターに所蔵されていた福沢諭吉の写真、裏面に日本の国鳥である「きじ」が描かれた旧一万円札のことを、D号券と呼びます。
この旧一万円札は、1984年(昭和59年)11月〜2007年(平成19年)年4月まで発行されていました。D号券についても、五千円札と千円札があります。一方で、表面に福沢諭吉、裏面に平等院鳳凰堂の鳳凰像が描かれているのは、旧紙幣ではなく現行一万円札のE号券です。
エラーやゾロ目、連番などの旧一万円札は高額買取の可能性が上がる?
当記事の冒頭で特殊な特徴がない一般の旧一万円札の場合は、額面以上の価値になることが難しいとお話しさせていただきました。
ただし、ある特殊な特徴を持ち同じ旧一万円札にもかかわらず「額面の何倍の価値があり高額買取されるお札」も存在しているのも事実です。
では一体、どのような特徴があるのか詳しく見てみましょう。
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エラープリント旧1万円札とは?
印刷のエラー、ミスがあるお札。
【エラーの種類には……】
- 印刷の液ダレ
- ズレ
- にじみ
- 欠損
- 印刷の一部または大半が二重に印刷されたもの
などのパターンがあります。
また、二重印刷では裏面にも表面の図柄が印刷されているものも見つかっています。聖徳太子一万円札、旧福沢諭吉一万円札とも、これまでさまざまなエラープリントのお札が見つかっています。
こうしたエラープリントのお札は過去に古銭の買取市場において「額面の10倍~100倍の価格」がついたという事例もあったようです。
ただし、エラープリントは判定が難しいため、それらしきものを見つけたときには古銭買取に持ち込んで見てもらうのが確実です。
エラープリントの旧一万円札の買取相場:額面の10倍~100倍
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福耳つき旧一万円札とは?
福耳とは紙幣における4つの角のいずれかにくっついている「よけいな紙片」のことです。
紙片には折り目がついていて、折りたたむと紙幣の大きさと重なります。
そもそも紙幣は製造過程で大きな紙に何枚分も印刷し、そのあとで1枚1枚、紙幣の大きさに裁断します。
この裁断の際に紙が折れているなどすると裁断ミスが起きて、福耳つき紙幣となります。古い紙幣でまれに見られ、B号券(昭和26年発行)の500円札で見つかったものがテレビの鑑定番組で「50万円」と鑑定されたことがあります。
福耳つき紙幣のイメージ 上のイメージ画像は福耳つきの500円札ですが、旧一万円札で福耳がついていれば非常にレアな旧貨幣といえます。
福耳つき旧一万円札の買取相場:額面の数十倍
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通し番号の珍番号とは?
まず通し番号とは、紙幣の「記番号のなかの数字部分」のことで、珍番号は数字の並びが変わっているものを指します。
記番号には「A976543B」のような頭記号(英字)1桁券と、「CD976543F」のような頭記号2桁券があり、いずれの場合も通し番号は英字に挟まれた6桁の数字で成り立っています。
たとえば「000001」という「トップ番号(1番)」、「333333」などの「ゾロ目」、「100000」などの「キリ番」、「123456」などの「階段」、「122221」などの「サンドイッチ番号」(最初と最後の数字が同じで、挟まれている数字がそろっている)などが珍番号として知られています。珍番号の旧一万円札の買取相場:額面の額面通り~50倍
おもしろいのは、同じゾロ目でもラッキーナンバーの「777777」や、末広がりの意味がある「888888」などのほうが、そのほかのゾロ目よりも人気が高い点です。
同じキリ番でも「400000」よりキリのいい「500000」のほうが高価値となります。
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AA券とは?
AA券は1桁券のうち「A6789934A」のように頭記号と末尾記号がどちらも「A」になっている紙幣です。そしてAA券はその紙幣の「最初に製造された記番号」です。
たとえば聖徳太子1万円のAA券は特に高い価値があるとされます。
※ただ、よく似た「AA6789934A」などの頭記号2桁のお札はAA券ではないので注意してください。
また、AA券だけでも十分に貴重ですが、「A000008A」などの若番号はもっとレアです。
もともと各紙幣の「A000001A」〜「A000100A」までは記念品として施設や機関に寄贈され、市場に出回ることはほとんどないといわれています。
とくに「A000001A」は造幣局博物館に保管されるのが通例です。AA券の旧一万円札の買取相場:額面の10倍前後
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ZZ-Z券とは?
AA券とは逆に、「ZZ453876Z」などその紙幣の「最後に製造されたこと」を示すのがZZ-Z券です。
ZZ-Z券はAA券ほど高値になりませんが、額面よりは高く買取ってもらえるでしょう。
ちなみに、お札の製造時にZZ-Zまですべての記番号を使い切ると次は記番号の色が黒から茶、青、青緑などと変わっていきます。
ZZ-Z券の旧一万円札の買取相場:額面の10倍前後
いずれの場合も未使用でシワのないピン札のほうが古銭買取時の評価は高くなります。
※折れ目や汚れ、キズなどがあると極端に評価が下がってしまうので注意が必要です。
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お申し込みフォームへ旧一万円札などの紙幣をより高く売るためのポイント
エラープリントや福耳などの製造ミスのあるもの、記号番号が珍しいものなど、旧一万円札にも買取市場で高い価値のつくものがありました。
では、そのような価値の高い旧一万円札をより高く買取してもらうためには、どのような点に注意すれば良いでしょうか。
旧一万円札などの古い紙幣を少しでも高く売るために知っておきたい4つのポイントをご紹介します。
- ・汚れがあっても自分では落とさない
- ・鑑定書があれば紙幣と一緒に査定に出す
- ・なるべく早く売る
- ・旧一万円札の買取なら古銭の買取実績豊富なバイセルへ
汚れがあっても自分では落とさない
旧一万円札を含む古銭買取市場では、保存状態の良いものが高く買取されやすいという傾向があります。
しかし、買取前に自分で汚れを落とそうとすることはおすすめできません。
古い紙幣はとてもデリケートなため、汚れを落とそうとした時にシワがついてしまったり破れてしまったりするリスクがあります。
古銭の保存状態とはあくまでも「製造時の状態を保てているかどうか」です。
汚れを落とそうとして製造時の状態を損ねてしまうと、買取価格を大きく下げてしまうことにも繋がります。
そのため、汚れがあっても自分では落とさず、まずはそのままの状態で査定に出すのがおすすめです。
鑑定書があれば紙幣と一緒に査定に出す
旧一万円札のような古い紙幣を古物商などから購入すると、「日本貨幣商協同組合」の鑑定書が付いている場合があります。
買取に出したい紙幣にこのような鑑定書が付いている場合には、査定時に鑑定書も一緒に提示するのがおすすめです。
鑑定書は古いお札が本物であることを証明する助けになってくれ、正確な査定に役立ちます。
また鑑定書が付いていることによって買取市場での信用が増し、買い手がつきやすくなることから、買取業者としてもより高く買取することが可能になるのです。
なるべく早く売る
旧一万円札をはじめとした古銭の買取では、「製造時の状態をどれだけ維持できているか」が重要でした。
旧一万円札などの古い紙幣は紙で作られているため、どれだけ丁寧に保管していたとしても経年劣化を完全に避けることはできません。
その結果、もともとは価値の高かった紙幣でも、長く保管している間に価値が下がってしまったというケースも珍しくありません。
紙幣の保存状態が良いうちに買取に出すという意味で、旧一万円札などの古い紙幣は売ると決めたらなるべく早く売却してしまうのがおすすめです。
旧一万円札の買取なら古銭の買取実績豊富なバイセルへ
バイセルは旧一万円札などの古銭を中心に全国で買取サービスをご提供し、たくさんのリピーター様にご指名いただいて豊富な買取実績を積み上げてまいりました。
高い製品知識と査定経験を持ったバイセルの査定士が、旧一万円札など古銭1点1点の価値をしっかりと見極めさせていただきます。
バイセル出張買取ならお電話一本で、手数料完全無料で日本全国への出張に対応しております。
ぜひ一度お気軽にお試しください。
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お申し込みフォームへ偽物に注意!?旧一万円札の見分け方
実は古い紙幣の中にも偽札が存在しており、買取の際に偽物であることが発覚するというケースが、少ないながらあります。
旧一万円札を買取店で売るためには、当然ながら本物でなければなりません。
ここでは、専門家でない方が本物か偽物かどうかを見分けるための簡単な3つのポイントをご紹介します。
- ・インターネット掲載の本物写真と色やデザインを見比べる
- ・旧一万円札に透かしや識別マークがあるかを確認する
- ・紙質をチェックする
ただし、高性能プリンターなどが普及した近年では、一般の人には見分けがつかないほど、精巧に作られた古札や偽札も多くなりました。
また、初めて旧一万円札に触れる方の場合、本物の紙質かどうかの判断がつかないこともあると思います。
専門家でない方が偽札かどうかを確実に見極めるのは非常に難しいといえるでしょう。
そのため、自宅などから不要な旧一万円札が出てきた場合は、偽物か本物かを見極める意味でもバイセルの無料査定をご利用ください。
旧一万円札があったら念入りに観察してみて
本記事では、旧一1万円札の価値についてご紹介しました。旧一万円札には、聖徳太子の描かれたC号券のほかに、福沢諭吉がデザインされたD号券があります。
以下のような特徴を持つ旧一万円札の場合、発行枚数の少なさや・希少性の高さなどの理由で高価買取が期待できるのが一般的です。
- エラープリント旧一万円札
- 福耳つき旧一万円札
- 通し番号や珍番号の旧一万円札
- 旧一万円札のAA券
- 旧一万円札のZZ-Z券 など
旧一万円札は、銀行などの金融機関で同額面の現行紙幣との交換が可能です。ですが、上記のような珍しい旧一万円札の場合、バイセルなどの買取店に持ち込むことで額面以上の価値がつくことがあります。
自宅などに不要な旧一万円札が眠っている場合は、ぜひ気軽にバイセルにお問い合わせください。
日本の紙幣流通の歴史
最後に、日本の紙幣についての歴史に触れていきます。
歴史を知ることでお金の見方が変わったりするので、お時間がある方はぜひお読みください!
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日本で作られた最初のお札は、1610年(江戸時代初期)の頃、伊勢山田地方(現在の三重県)の商人の間で流通していた「山田羽書(やまだはがき)」でした。
今の紙幣とはかなり印象の異なる縦長の証書で、最初はおつりとして使われ始めたといわれています。山田羽書はその後、明治時代までなんと250年間にわたって伊勢周辺で流通していました。 -
慶応4年(明治元年・1868年)になると、今度は日本で初めての政府紙幣である「太政官札(だじょうかんさつ)」が発行されます。
10両札、1分札、1朱札など5種類がありましたが、国民の間の明治新政府に対する信用はまだ強固でなかったためなかなか流通せず、またデザインが単純で偽札が多く出回ることとなりました。 -
太政官札が流通したその後は、ドイツに依頼して製造した「新紙幣」やアメリカに依頼して製造した「国立銀行紙幣(旧券)」などが流通するようになっていきます。
そして、明治14年(1881年)には「改造紙幣(かいぞうしへい)」という初めて肖像入りの紙幣(1円札)が発行されました。栄えある初めての肖像画に描かれたのが、神功皇后でした。
神功皇后は日本書紀や古事記に登場するいわば伝説上の人物で、そのため肖像は印刷局の工場で働いていた女性がモデルになったといわれています。
その後は、大正時代や激動の昭和戦前・戦中を経て、終戦直後に発行されたのがA号券(A券)です。その後、B号券、C号券へと紙幣の歴史は現代へと紡がれていきます。