益子焼の買取相場はどれくらい?高価買取のポイントも解説
- 益子焼の作品を手放したいです。値段はいくらになりますか?
- 拝見してからの判断となりますが、有名な作家の作品などは価格がつく可能性があります。まずはお電話・メールよりお問い合わせください。
- 祖父母から譲り受けた益子焼が数点あります。価値は付きますか?
日本には各地に有名な焼き物の産地があり、それぞれに特色ある焼き物を作っています。
有田焼・唐津焼・備前焼など、全国的に有名なご当地焼き物も多いです。
その中で、関東を代表するご当地焼き物として知られているのが、栃木県で生産されている益子焼です。
多くのコレクターを魅了する益子焼は骨董品買取市場でも高い人気があり、非常に高い価格で取引されるものもあります。
益子焼の概要や有名作家に加えて、買取相場、高く買取してもらうためのポイントなどをご紹介します。
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お申し込みフォームへ※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
益子焼とは
益子焼とは、栃木県芳賀郡益子町周辺を産地とする陶器です。
江戸時代末期の1853年、笠間藩(現在の茨城県笠間市)で修行した大塚啓三郎(おおつかけいざぶろう 1828-1876)が益子町で焼き物を作ったことが始まりとされています。
当初は水がめ・火鉢・壺などの日用品としての雑器が多く作られました。
大都市・江戸が近いことから生産量も増えて、益子の焼き物文化は発展していきます。
益子焼の名が全国的に知られるようになったのは、民芸運動の中心的人物でもあった濱田庄司(はまだしょうじ 1894-1978)にその魅力を見出されたのがきっかけでした。
日用の雑器の中に美を見出す「用の美」の観点から益子焼に注目した濱田庄司が、1930年に益子で窯を開いて茶器などを制作し、益子焼の芸術性は高く評価されるようになりました。
その後、1979年には当時の通商産業省が益子焼を伝統的工芸品に指定し、国内でも有名なご当地焼き物の1つになりました。
有名作家の作品を中心に人気を集めており、骨董品買取市場においても皿・湯呑・酒器・茶器・壺・花瓶など幅広い種類の益子焼が取引されています。
益子焼の特徴
益子の陶土は砂気の多いゴツゴツとした質感で、日用品としての無骨な美しさが出やすいです。
また、石材や古鉄の粉を釉薬(ゆうやく:成形した器の表面にかける、ガラス質の成分)として犬毛筆で色づけを行うため、黒・赤茶色・飴色などの重厚な色合いで、ぼってりとした肌触りに仕上がります。
土鍋や土瓶、片口といった肉厚な陶器に適した技法だと言えるでしょう。
民芸運動以降には、濱田庄司が得意とした杓掛けや流し掛け(器を回しながら釉薬を流し掛ける技法)、掻き落とし(表面を掻き取って素材の質感を表現する技法)を使った鉢や皿などが有名になりました。
高額買取が期待できる益子焼の有名作家
国の伝統工芸品にも指定されている益子焼には、有名作家が数多くいます。
ここではその中でも、特に骨董品買取市場で人気が高く、高額で買取される可能性の高い作家を6人ご紹介します。
濱田庄司
濱田庄司は益子焼のみならず、日本の陶芸界を代表する作家の1人です。
人間国宝に認定され、紫綬褒章・文化勲章を受章するなど、陶芸界への貢献に対する評価も絶大です。
民芸運動の中心的人物として、益子焼の用の美を見出したことでも知られています。
濱田庄司の作品は、ほとんど手轆轤(てろくろ)のみを使用するシンプルな造形と、釉薬の流し掛けによる大胆な模様に特徴があります。
骨董品買取市場における人気も非常に高く、益子焼作家の中でも最も買取価格が高くなりやすい作家だと言えるでしょう。
島岡達三
島岡達三(しまおかたつぞう 1919-2007)は現代を代表する陶芸家の1人です。
人間国宝・濱田庄司に師事し、自らも人間国宝に認定されました。
島岡達三作品の特徴は、縄文土器の復元に携わった経験から生まれた独自技法である「縄文象嵌」です。
乾燥前の生地に組紐で模様をつけ、そのくぼみに象嵌を施すことで表現される文様は他にはなく、陶磁器ファンの注目を集めてやみません。
島岡達三の作品は骨董品買取市場においても需要が高く、買取相場も高くなりやすいです。
島岡達三の買取相場や代表作など、詳しくは以下の記事をご参照ください。
木村一郎
木村一郎(きむらいちろう 1915-1978)は、戦後の益子焼を代表する作家の1人です。
フランス・マルセイユ美術館主催の国際陶芸展に招待出品するなど、国際的にも評価されています。
木村一郎作品は、それまでの益子焼に無かった辰砂(しんしゃ)釉・ガラス釉といった新たな釉薬を使う技法を取り入れた点が特徴です。
斬新な作風を追求し続け、益子焼の可能性を広げた作家だと言えるでしょう。
骨董品買取市場でも木村一郎作品の人気は高く、高く買取される陶芸家の1人です。
佐久間藤太郎
佐久間藤太郎(さくまとうたろう 1900-1976)は、益子焼を代表する作家です。
栃木県文化功労賞受賞、勲五等瑞宝章受章など、技術が高く評価されています。
佐久間藤太郎作品は、作品によって、あるいは1つの作品の中でも釉薬によって筆で描いたりスポイトで流し描きしたりと、多彩な表現を持つことが特徴です。
佐久間藤太郎の技法は、現在は佐久間藤太郎窯の作品として息子や孫の手によって受け継がれています。
骨董品買取市場でも佐久間藤太郎作品の人気は高く、買取相場も高くなりやすいです。
合田好道
合田好道(ごうだよしみち 1910-2000)は画家としても知られているという、異色の益子焼作家です。
韓国へ移住して陶芸指導を行うなど、益子焼文化の広がりに大きく貢献しました。
合田好道は従来の益子焼には無かった、金彩や銀彩を用いた赤絵(釉薬の上にガラス質の色釉で文様を施したもの)を得意としています。
用の美を追求してきた益子焼において、新しい表現を生み出した作家だと言えるでしょう。
濱田庄司や島岡達三に比べれば知名度は劣りますが、骨董品買取市場での人気は高く、買取価格も高くなりやすい作家です。
加守田章二
加守田章二(かもだしょうじ 1933-1983)は、芸術性の高い創作陶芸に人生を捧げた陶芸家です。
陶芸家として史上初めて高村光太郎賞を受賞するなど、作品の芸術性が高く評価されています。
加守田章二作品の特徴は、やはり独特の感性から生み出される造形美でしょう。
また、後年には岩手県遠野市に移住し、益子焼の範疇に囚われない斬新で奇想天外な作品を制作しています。
骨董品買取市場においても唯一無二の味を持つ加守田章二作品の人気は高く、買取価格も高くなりやすいと言えるでしょう。
これら人気作家の益子焼をお持ちの方は、高額査定になる可能性がありますので、一度買取業者で査定を受けてみることをおすすめします。
以下バイセルの骨董品買取専用ページでは、焼き物を含む骨董品の買取実績や買取相場をご紹介しております。
益子焼の買取を検討している方は、参考にご覧ください。
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益子焼の買取相場はどれくらい?
骨董品買取市場における益子焼の買取相場はどれくらいになるでしょうか。
益子焼の中でも高く買取されやすい、濱田庄司が手がけた鉢などの大型作品では、最も高いもので50万円ほどの買取相場になるでしょう。
ただし、益子焼に限らず陶磁器は価値の幅が広いですし、保存状態などによっても買取価格は変動します。
実際の買取価格とは異なる場合がありますので、あくまで目安程度と考えてください。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
お持ちの益子焼の実際の買取価格が気になる方は、骨董品のバイセルにて無料査定をお受けください。
骨董品の知識や査定時のマナーなど、厳しい研修を受けた査定士が丁寧に拝見いたします。
買取に出すか否かは、査定額を見てからでも決められますので、お気軽にお申し込みください。
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お申し込みフォームへ益子焼を高く売るために知っておきたいポイント
有名作家の作品を中心に価値の高いものも多い益子焼ですが、その中でも高く買取してもらえる条件があります。
益子焼を買取に出す際に知っておきたい、高く売るために知っておきたい3つのポイントをご紹介します。
- 古くても高く買取されるものもある
- 共箱などの付属品が揃っていると評価が高くなる
- 保存状態が良いほど高く売れやすい
それではそれぞれ詳しく解説します。
古くても高く買取されるものもある
益子焼を含む陶芸作品は、古いものの中に高く売れる作品が眠っている可能性があります。
骨董品に限らず、市場においては需要が多く供給が少ないものに高い価値がつきやすい傾向があります。
これを陶芸作品に当てはめれば、人気作家の作品は需要が多く、制作年代の古いものは希少性が高い(供給が少ない)ということになるでしょう。
益子焼には江戸時代からの歴史がありますから、古くて希少性の高い作品も存在します。
古びて見える益子焼が、実は希少価値の高い作品だったという可能性は十分に考えられます。
古い益子焼の処分を考えているなら、まずは骨董買取業者に査定を依頼し、価値を確かめてみましょう。
共箱などの付属品が揃っていると評価が高くなる
有名作家ものや有名産地ものの益子焼には、共箱と呼ばれる保存用の木箱がついていることが多いです。
この共箱の有無が、買取価格に大きく影響することがあります。
共箱はコレクションとしても重要な付属品ですし、裏蓋に作者の書付があれば作品の価値を証明してくれるという意味でも大切です。
陶芸作品の査定においては、共箱は必ずチェックされるポイントの1つと言えるでしょう。
また、同様の観点から鑑定書や証明書といった付属品も、査定評価において大きな役割を果たします。
これらの付属品がある場合は大切に保管しておき、買取の際に益子焼と一緒に査定に出すのがおすすめです。
保存状態が良いほど高く売れやすい
益子焼を含む陶芸作品の買取では、保存状態の良し悪しは重要な査定ポイントです。
本来価値が高いはずの益子焼であっても、欠け・傷があるなど保存状態が良くないと、買取価格が下がってしまう恐れがあります。
ヒビや割れの原因となるような大きな衝撃を与えないように、益子焼は普段から丁寧に扱うことが大切です。
また、使わないときは柔らかい布にくるんで箱に入れておくなど、作品に傷がつかないような保管方法を工夫しましょう。
益子焼の買取なら骨董品買取のバイセルを利用しよう
益子焼の中には、非常に価値の高いものもあります。
そのような益子焼を買取に出すなら、やはり作品本来の価値をしっかりと見極めてもらうことが重要です。
益子焼を含む焼き物はリサイクルショップやネットオークションなどで売却することも可能ですが、それらの方法では陶芸品に詳しい買い手に出会えるとは限りません。
本来の価値よりも安い価格で売却してしまうと、思わぬ損をしてしまう可能性があります。
益子焼の価値を正しく見極めてほしい場合は、骨董品買取のバイセルにて査定をお受けいただくのがおすすめです。
骨董品買取のバイセルには陶芸品に関する知識に精通した査定士が在籍しているため、作品本来の価値をしっかりと見極めて価格に反映します。
また、最終的には別の方法で売却するとしても、骨董品買取のバイセルの無料査定を受け、正しい価値を把握しておくことは有益でしょう。
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益子焼の買取でよくある質問
益子焼を含む陶芸品の買取には初めての人にとっては分かりにくい点も多く、疑問点はつきものかもしれません。
そこで、益子焼の買取でよくある質問をご紹介し、解説します。
Q.使用済みの益子焼は買取してもらえる?
A.ノーブランドの食器などでは、使用済みのものは衛生的な観点から買取不可としている業者も多いようです。
しかしながら、益子焼のような有名産地ものの陶芸作品の場合、特に有名作家の作品である場合には話は変わります。
価値の高い益子焼であれば、使用済みであったり、多少の欠けや傷があったりしても比較的買取してもらいやすい傾向にあります。
Q.益子焼の売り時はいつ?
A.益子焼を含む陶芸品に関しては「どの時期に売れば高く買取してもらえる」という明確な傾向はありません。
例えば現役作家の作品の場合、のちにその作家の知名度が格段に上がれば作品の価値は上がるかもしれませんが、その時がいつ来るになるかは分かりません。
土で出来ている陶器には水分が浸透しやすいため、長い期間保管していると湿気を吸って傷んでしまう恐れがあります。
そのため、「保存状態が悪くならないうちに、なるべく早く」というのが益子焼の売り時と言えるかもしれません。
Q.骨董品買取のバイセルが近くに無い場合はどうすれば良い?
A.益子焼の価値を正しく見極めてもらうためには、骨董品買取のバイセルを利用するのがおすすめです。
しかし、バイセルはリサイクルショップなどに比べて店舗数が少ないため、家の近くに店舗が無いという人もいるかもしれません。
そんな時には、バイセルが行っている出張買取サービスの利用を検討してみてください。
出張買取とは、買取業者の査定士が利用者の自宅等まで来て、査定・買取を行うサービスです。
近くに店舗がない場合でも、バイセルの査定・買取サービスがご自宅で受けられます。
バイセルの出張買取は、全国どこでも対応しており、出張料・査定料無料ですのでお気軽にご利用ください。
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