国宝に認定されている書家・本阿弥光悦とは?査定では価値ってつく?
本阿弥光悦は国宝や重要文化財に認定されている書家です。
自らの人脈を活用して芸術村を築き上げ、亡くなるまでの20年を村で過ごしていました。
本阿弥光悦の名前を知らなくてもメディアで多数取り上げられているので、作品を見たことはあるのではないでしょうか。
現在も様々な芸術家やコレクターに影響を与えています。
中古市場でも書や陶磁器が多く取引されており、コレクション価値が高まっています。
本記事では本阿弥光悦の略歴、作品の特徴、査定の際のポイントを簡単にご紹介します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
本阿弥光悦とはどんな作家?
本阿弥光悦(ほんあみ・こうえつ)は江戸時代初期に活躍した書家です。
陶磁、蒔絵、茶道などでも幅広く活躍し、職人を集めて芸術村を築きました。
本阿弥光悦の生家は刀剣の鑑定や研磨の名門で、幼少期から光悦は家業を手伝いながら日本刀を中心に工芸に関わる技術を磨いてきました。
光悦は様々な分野で活躍する職人との親交を深め、徳川家康や加賀藩の藩祖である前田利家、戦国大名の古田織部などとも親交があったとされています。
50代の光悦は徳川家康から京都の最北部にある鷹峯(たかがみね)に約90,000坪の広大な土地をもらい、そこに拠点を移して金工、陶工、画家・織物職人などを集めて芸術村を始めました。
80歳で亡くなるまでの約20年間を芸術村で過ごし、作品を多数制作していました。
本阿弥光悦の代表作と技法の特徴
本阿弥光悦の作品の多くは、国宝や重要文化財に指定されています。
例えば、「舟橋蒔絵硯箱(ふなばしまきえすずりばこ)」、白楽茶碗「不二山(ふじさん)」、黒楽茶碗「雨雲(あまぐも)」「時雨(しぐれ)」、赤楽茶碗「雪峯(せっぽう)」、「四季草花下絵和歌巻」、「鶴図下絵和歌巻」などが有名作品です。
舟橋蒔絵硯箱(ふなばしまきえすずりばこ)は書道のすずりを収納する箱です。
金で覆われた外観に鉛、膨張された形状は一見するとすずりを入れる箱には見えません。
光悦がこの作品にどの程度関わったかは不明なようですが、大胆な形と色彩は古典文学から主題を取った作品のようです。
白楽茶碗「不二山」は国宝に認定されている茶碗です。
国宝の茶碗に認定されているのは本作と、志野茶碗「卯花墻(うのはながき)」の2つだけです。
「鶴下絵三十六歌仙和歌巻(つるずしたえわかかん)」は、鶴の群れを金銀泥で描いた上に平安時代までの三十六歌仙の和歌を描いた作品です。
風神雷神図を制作した絵師である俵屋宗達(たわらやそうたつ)との共作です。
光悦が俵屋宗達を見出したといわれています。
本阿弥光悦の買取価格
本阿弥光悦の作品はどれくらいの価値がつくのでしょうか。
買取相場は作品の人気度や状態などによって異なります。
買取相場はいくらとは明確には言えませんが、大まかな買取相場をご紹介します。
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本阿弥光悦の作品を査定する際のポイントとは?
本阿弥光悦を査定する際にはいくつかのポイントがあります。
骨董品の種類によって異なりますが、共通してチェックしている部分があります。
ここでは2つのポイントを簡単にご紹介します。
状態がきれいか
本阿弥光悦の作品の多くは国宝や重要文化財に認定されていますが、中古市場でも掛け軸、屏風、陶器などの作品が取引されています。
骨董品のコレクターが当時の作品を探しており、中古市場では状態が良くて人気作品であれば高い需要が見込まれるでしょう。
ただし、保管状態が悪いと査定金額が下がる傾向があります。
掛け軸や屏風は古くなると、和紙の黄ばみ、湿気による黒カビ、退色、金や銀の装飾の剥がれなどが目立つようになります。
また、陶器は釉薬の剥がれやカビ、ホコリなどがつきやすくなります。
本阿弥光悦の作品を売る前に状態を確認して、作品にホコリがついていたら拭き取って湿度と温度が安定した場所に保管しておきましょう。
付属品がそろっているか
本阿弥光悦の作品を購入すると共箱や商品説明書などがついてきます。
陶磁器の共箱には側面に筆でサインが書かれていますが、作品の種類によってサインが異なる場合があります。
共箱を一緒に査定に出すと、コレクション価値を見出されて評価が上がりやすくなります。
作品と同じく共箱の状態も査定において大事なポイントなので、売る前にホコリや汚れをクロスで落としておきましょう。
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本阿弥光悦の作品は骨董品の価値を熟知している買取業者に売ることをおすすめします。
査定では作品の状態や種類、入手経路、製作年代、付属品の有無、中古市場での希少度などを考慮して、適切な査定金額を出します。
本阿弥光悦の作品は国宝や重要文化財に認定されている作品が多く、作品を集めた大規模な展示会が開催されるなど注目が高まっています。
コレクション価値が見込まれやすい作家のため、状態が良いうちに早めに査定に出すことをおすすめします。
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