円山応挙作品の買取額は数百万円も期待できる?買取時の注意点と高く売るポイント

円山応挙作品の買取額は数百万円も期待できる?買取時の注意点と高く売るポイント

円山応挙(まるやまおうきょ・1733-1795)といえば、「足のない幽霊」を初めて描いた画家として知られています。

現在でも展示会が開かれ、コレクターが作品を集めていたり複数の美術館に所蔵されるほど、後世に影響を与えた画家です。

円山応挙作品は、買取市場で需要が高く、高値の査定金額を出してもらえる可能性があります。

円山応挙の有名作品や買取相場、買取時の注意点をご紹介しますので、買取前の参考にしてみてください。

※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

円山応挙について

円山応挙は、1733年に現在の京都府亀岡市に生まれた画家で、主に浮世絵の世界観を表現した掛軸や屏風を主に手掛けました。

1767年に本格的に画業に進み、新しい絵画芸術を目指して試行錯誤しました。

円山はモノに対する写生を熱心に行っており、亡くなるまでに多くの写生帖を残しました。

しかし、晩年近くの1793年頃から円山の視力は衰えていました。

死に近づいていながらも「保津川図屏風」を製作し、作家としての集大成を迎えて、1795年に亡くなります。

円山は写実技術の高さから画壇に大きな影響を与え、後世に遺された作品は愛好家たちに大切にされています。

円山応挙の有名な作品

円山応挙作品は幽霊以外にも犬、鶴、鶏などの動物を描いた作品も多く、円山の朗らかな人間性がにじみ出ています。

円山は「写生」による新しい画風を見出したことから「写生派の祖」とも呼ばれ、国宝「雪松図屏風」をはじめとする名作を残しました。

買取市場では、有名な作品であるほど需要が高くなる傾向にあるので、どのような作品が有名なのかは押さえておきたいところですね。

画壇に影響を与えた円山応挙の有名な作品をいくつかご紹介します。

幽霊図

「幽霊図」は、「幽霊のイメージを世に広めたのは円山応挙」と言われるほど、円山作品の中でも一番有名です。

1772年〜1781年に製作された幽霊図は、黒く長い髪を垂らし、白い装束を着ている女性の足元がスッと消えているのが特徴です。

仔犬図

「仔犬図」は、つぶらな瞳やお尻を向けた茶目っ気あふれる5匹の子犬が、雪の上で戯れる様子が描かれています。

子犬たちの愛らしい表情がよく描かれており、円山の温かい人間性を象徴しているようにも見えます。

円山は子犬を題材にすることが多く、特に生後間もない茶系色で鼻筋の白い子犬たちを好んでいました。

日月松鶴図屏風

「日月松鶴図屏風」は、背景を全て金地で鶴、松、日月を描いた屏風です。

屏風の右隻には金の板の太陽が貼られ、松、タンポポ、スミレ、ツツジの咲く春が描かれています。

一方で左隻には銀の板の三日月が貼られ、アシ、ヤブコウジ、穂を出す秋が描かれています。

「日月松鶴図屏風」は右から左に季節が移り、時の経過を表した作品です。

牡丹孔雀図屏風

「牡丹孔雀図屏風」は1781年に作られた作品です。

美しい羽をたらした雄孔雀と、そばにいる雌孔雀、その間から花をつけて枝を伸ばした牡丹が描かれています。

古くから牡丹と邪気払いの象徴とされた孔雀は、人々に需要があった題材です。

竹鶏図

「竹鶏図」は、1795年に円山が晩年に目を患い、ほとんど視力を失っていた中で描いていた「絶筆の作品」と言われています。

作品には金のふすまに2羽の鶏と竹林が描かれています。

晩年の円山は、息子の応瑞(おうずい)や弟子たちに製作を助けてもらうほどに、体が弱っていました。

しかし、竹鶏図には下絵の後に本画に移り、彩色や金箔が施されているので非常に手間がかかっています。

弟子たちの助けがあるとはいえ、寿命が近い円山がどのようにして作品を作ったのかは謎に包まれたままです。


円山応挙作品の一部をご紹介しましたが、ほかにも「孔雀図」「虎図」「藤花図屏風」など、有名作品が多数存在します。

ご紹介したこれらの作品は、買取額が期待できるでしょう。

持っている作品が、円山応挙のどの作品か分からない場合には、まず専門知識を有するバイセルの査定士に見てもらうことをおすすめします。

円山応挙の作品の買取相場

円山応挙作品の中には状態がとても良好かつ作品の人気次第で、300万円もの買取金額がつく可能性があります。

古美術品は保存状態、完成時期、有名な作品かどうかによって、買取金額に大きく幅が出ます。

円山応挙の人気作品であれば査定金額が高値になりやすいので、一度査定に出してみましょう。

「自宅に飾られていた掛け軸が実は有名作品で思わぬ値が付いた」ということもあるので、作品の価値を知っておくという意味でも、まずは買取業者に相談してみることがおすすめです。

※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。

※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。

※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。

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円山応挙の作品を査定する際にチェックするところ

買取業者では円山応挙の作品を査定する際にチェックするところがあります。

どうやって美術品を査定するのかわからない方に向けて、いくつか簡単にご紹介します。


・円山応挙本人の作品かどうか

・作品の状態が良いか

・額縁がついているかどうか

・作者の落款やサインがあるか

・付属品はそろっているか

・円山応挙の作品をどうやって手に入れたか


それぞれ詳しく解説しますので、後悔なく作品を買い取ってもらうためにも参考にしてみてください。

円山応挙本人の作品かどうか

掛け軸は他の骨董品よりも大量に偽物が出回っており、円山応挙の作品も該当します。

弟子などが応挙の落款を使って作品を世に出してしまい、現在も偽物が出回っている可能性が高いです。

巧妙に作られている偽物は本物と見分けることが難しく、作品だけではなく箱書きも偽装されている場合があります。

査定では買取実績のデータや査定士の経験から、円山応挙の作品の価値を見極められる技術を有しています。

円山応挙の作品をお持ちの方は、骨董品の専門知識を持つ査定士に見てもらいましょう。

作品の状態が良いか

査定では円山応挙の作品の状態がきれいかどうかを確認します。

状態が良いほど再販価値が上がりやすくなり、査定金額が高くなる傾向にあります。

円山応挙作品を押し入れに保管したままになっている場合、査定前に作品を出してみたら酷く汚れているかもしれません。

特に掛け軸は和紙でできているので湿気や温度によって、シミ、カビ、日焼け、色落ちなどが発生しやすいです。

また、角の折れ曲がりや破れやすくもなります。

一方で屏風もシミ、虫食い、色落ち、日焼け、倒した衝撃による傷によって状態が悪くなってしまいます。

掛け軸・屏風などの円山作品は今よりも状態が悪くならないうちに、なるべく早く売るのが得策でしょう。

額縁がついているかどうか

円山応挙の作品を額縁に入れたまま保管している人はそのまま売りましょう。

骨董品を扱う買取業者は、作品と額縁の値段を含めて査定金額を算出します。

円山応挙の作品を査定をしてもらう際は額縁から外さないようにしましょう。

作者の落款やサインがあるか

円山応挙の作品には作家の印である落款が押されています。

円山応挙の落款は作品によって「應挙(おうきょ)」や「仲選(ちゅうせん)」などの種類があります。

代表作である幽霊図には「戯図」の落款が、「應舉之印」と「仲選」の印章があります。

円山本人の落款なのかがわからない場合は査定士に相談してみると良いでしょう。

付属品はそろっているか

円山応挙の作品は画廊や百貨店などで購入すると、箱や鑑定書などがついてきます。

購入時についてきた付属品と作品を一緒に査定に出すと、付属品が全くないよりも再販価値が上がりやすくなります。

円山応挙の作品を売るときは付属品がそろっているかを確認しましょう。

円山応挙の作品をどうやって手に入れたか

美術作品の査定金額を決めるには、作品の由来が重要な要素です。

由来とは円山応挙の作品をどうやって手に入れたのかという経緯のことです。

例えば、自分で購入した、知人から譲り受けた、展示カタログに掲載されていたものを購入したなどの手元にやってきた背景などが挙げられます。

由来を知ることで作品の価値を判断できるようになります。

査定に出す前に由来がわかるものを準備しておきましょう。

円山応挙作品の買取方法

円山応挙作品を売却する方法はいくつかありますが、買取市場でも需要がある作品をせっかく売るのなら、しっかりと価値を見極めてほしいですよね。

円山応挙作品の主な買取方法を3つご紹介します。


・オークションを利用する

・質屋を利用する

・骨董品に詳しいバイセルに査定を依頼する


それぞれ特徴を解説しますので、損をしない買取方法を選ぶようにしましょう。

オークションを利用する

オークションは、自宅がインターネットにつなげられる環境であれば、いつでも出品できます。

円山応挙の作品をはじめ、サイズの大きな作品でも売却が可能です。

しかし、オークションでは、閲覧者が作品の説明文と写真のみを頼りに品物の落札を検討します。

そのため、偽物が多く出回っている円山作品の落札となると、慎重になる人が多いでしょう。

また、仮に落札後に出品者から「品物が贋作だ」と言いがかりをつけられてトラブルに発展したら、個人間で解決しなくてはなりません。

美術品をオークションで売るのはリスクが高いので、他の買取方法を選ぶことをおすすめします。

質屋を利用する

円山応挙の作品を質屋に持っていけば、すぐに現金化できます。

屋は、期限までに元金と利息を返済すれば作品が返ってくるので、急な出費が出てしまった方には便利です。

また、質屋の中には買取も行っている店舗もあります。

しかし、買取を行う質屋は、骨董品以外にもブランド品のバッグや高級ジュエリー、時計、金貨などを幅広く買い取っている店舗も存在します。

品目ごとに専門知識のある査定士がいないことが多く、古美術品を適正金額で買い取ってもらえない可能性があります。

円山応挙作品を高値で買取してもらいたい人は、質屋以外の方法も検討してみましょう。

古美術品に詳しいバイセルに査定を依頼する

円山応挙作品は、骨董品や美術品買取に詳しい業者に査定をしてもらうことをおすすめします。

そのような買取業者であれば、査定士によるヒアリングを通して作品の価値をくまなくチェックしたうえで査定金額を算出します。


バイセルは古美術の買取実績が豊富で、中古市場において需要が見込まれる作品を熟知しています。

査定時は以下のヒアリングをして、円山応挙の作品にどのくらいの価値がつきそうかを判断します。

・円山応挙作品をどのようにして手に入れたか

・作品を買った時期、もらった時期

・買った場所と金額


また、査定士はヒアリングに加えて、以下の視点で作品の価値を見極めます。

・作品の保存状態

・中古市場で需要があるか

・希少性の高い作家の作品か

・付属品は揃っているか


古美術の買取実績が豊富なバイセルは色々な角度から円山応挙作品を査定するので、信憑性の高い買取金額を算出することができます。

バイセルの出張買取で円山応挙の掛け軸を売却しよう

円山応挙作品は掛け軸や屏風など、持ち運ぶにはかさばってしまいます。

移動時にぶつけて傷をつけてしまうと査定金額を下げる原因にもなりやすいです。

大切なコレクションを安全に売るならバイセルの出張買取の利用がおすすめです。

出張買取は査定士が自宅に訪問して査定をし、買取金額をその場で現金でお渡しします。

売りたい作品が多くても買取店まで持ち運ばずに自宅にいたまま整理できます。

バイセルの出張買取は査定料や訪問料は無料です。

円山応挙の掛け軸の価値を知りたい方はバイセルへお問い合わせください。

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眠っている掛け軸や価値の不明な茶道具などございましたら、ぜひご相談ください!