正しいレコードのクリーニング方法!メンテナンス時の注意点も解説!
レコードは表面や溝にはホコリが溜まりやすく、クリーニングをしないままレコーダーでかけるとバチバチとノイズが入ったり、音飛びがしやすくなったりします。
また、レコードの表面についた指紋を放置するとカビや汚れが発生し、音質が劣化します。
どんなに良いターンテーブルを使ってもきれいな音で聴くことはできません。
そのため定期的にクリーニングをすることが大切です。
本記事ではレコードの正しいクリーニング方法や注意点をまとめています。
不要になったレコードの買取サービスについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
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目次
レコードをクリーニングするメリット
レコードをクリーニングすると音質が向上する、針の寿命が長くなる、レコード自体の価値を保てるというメリットがあります。
音質が向上する
レコードを長く愛聴していると、だんだんと盤面に汚れが溜まってきます。
クリーニングすることで、物理的な理由による音質低下を防ぎ、レコード本来の音質で音楽を楽しめるでしょう。
針の寿命が長くなる
レコード掃除を行なうことで、針の寿命を延ばすことにもつながります。
一口にレコード針といっても、低音が安定する「丸針」や、音溝を細かくトレースできる「楕円針」など針先の形状はさまざまです。
寿命を迎えたレコード針を交換する際、単品交換用のレコード針が販売されていれば、数千円程度の出費で収まる可能性もあります。
しかし、レコード針が組み込まれた「カートリッジ」というパーツごと交換しなければならない場合、数万円の出費になるおそれもあります。
クリーニングを行なって寿命が延びれば、レコードを聴くためのコストも抑えられるでしょう。
レコード自体の価値を保つ
定期的なクリーニングを実施しておくことで、レコード自体の価値を保つことが可能です。
コレクションとして大切に保管するうえではもちろん、将来的に査定へ出す場合も重要なポイントといえます。
高価買取を目指す場合、レコードの保管状態は査定価格に影響するので注意が必要です。
汚れや傷があれば、その分レコードとしての価値は下がってしまうでしょう。
レコードの付属品も保管しておくことで、査定額アップを狙いやすくなります。
レコードをクリーニングするのに必要なもの
レコードのクリーニングに必要なものは以下の通りです。
・レーベルプロテクター
・ドライヤー
・クリーニングマット
・繊維の細かいクロス
・強アルカリ電解水
・オーディオ専用の洗浄液
レコードクリーナーには大きく分けて、乾式クリーナーと湿式クリーナーがあります。
乾式クリーナーでも良いですが、レコードの表面にホコリが残りやすいので、できれば湿式クリーナーとセットで用意するのがおすすめです。
レコード盤の溝に入り込むくらい繊維の細かいマイクロファイバーを使うのがおすすめです。
レーベルプロテクターはレコード中心のラベルを水濡れから防止するアイテムです。
手入れの始めにラベルを保護する際に使います。
食器用洗剤を使用する人もいますが、レコードが傷んだり、汚れがしっかりと落ちなかったりする可能性があるので強アルカリ電解水を用意しましょう。
ヘアドライヤーは強アルカリ電解水で拭いた後に温風で乾かす際に使います。
正しいレコードのクリーニング方法
レコードのクリーニング方法は以下の手順で行ないます。
クリーニングする際の参考にしてみてください。
1、レーベルプロテクターでレコードを保護する
レーベルプロテクターはレコード中心のラベルを水濡れから防止するアイテムです。
手入れの始めにラベルを保護する際に使います。
2、クロスでホコリとゴミを落とす
レコードについたホコリとゴミは、マイクロファイバークロスなどの柔らかい素材の布で拭き取りましょう。
マイクロファイバークロスを使うとレコードに傷をつけずにきれいに拭き取れます。
レコードの内側から外側へ丸を描くようにして擦るときれいに落とせます。
洗浄液でクリーニングをする際にもホコリが原因で表面に細かい傷をつけてしまう可能性があるので、レコードのホコリを先に落としておきましょう。
3、洗浄液を作る
ホコリを取り除いたらボウルに洗浄液を作ります。
手作りで洗浄液を作る場合はボウルに、精製水、イソプロピルアルコール、食器用洗剤を数滴ずつ入れて混ぜます。
また、オーディオ専用の洗浄液や強アルカリ電解水でも汚れを落とせますが、研磨剤が入っているものはレコードを傷つけてしまうので避けましょう。
4、レコードをクリーニングマット置いて洗浄液を垂らして拭き取る
レコードをクリーニングマットの上に置いて、付属のスピンドル(回転軸)でレコードを固定します。
作った洗浄液を軽く染み込ませたタオルで、レーベル部分を避けて表面を拭きます。
スプレーボトルに入れて全体的に吹きかけて汚れを浮かしてから拭く方法もあります。
そのあと、クロスでレコードの溝に沿って反時計回りに拭き取りましょう。
クロスを持ち、溝に沿ってレコード全体を反時計回りに拭いて、仕上げに乾いたクロスで水気を取り除きます。
5、レコードを乾かす
クロスで水気を取り除いたら、ドライヤーの風で完全に水分を飛ばします。
強い熱風を当てすぎるとレコードが変形する場合があるので、弱めの温風と冷風を交互に当てましょう。
6、新しい内袋に入れて、縦に収納する
レコードの手入れが終わったら新しい内袋に入れて、縦に置いて収納します。
静電気防止用や長期間保存に適した内袋に入れるとレコードの品質を保てるでしょう。
レコードを平積みで保管すると反ってしまうので避けてください。
また、少ない枚数のレコードをしまう際も、ブックエンドなどの仕切りを置いて縦に保管しないと同じく沿ってしまいます。
レコードをクリーニングする際の注意点
レコードはビニール素材で繊細なので、ちょっとしたことで傷がついてしまいます。
そこでクリーニングの際には以下を意識しましょう。
レコードの溝の内部には触らない
手入れの際にレコードの溝の内部には触らずに、ラベルか外側を指先で触りましょう。
溝部分に指先の皮脂がつくと、皮脂にホコリが溜まりやすくなってクリーニングの手間が増えてしまいます。
レコードは優しく円を描くように拭く
汚れを拭き取る際は、レコードの溝を傷つけないよう、優しく円を描くように拭きます。
クリーナーのパッケージに動かす方向が記載されている場合はそれに従い、特に記載がない場合は時計回りに拭きましょう。
静電気の発生を抑える
レコードが静電気を帯びるとホコリやチリを引き寄せる可能性が高まるうえ、ノイズの発生源になり得ます。
よって、手入れの際にできる限り除去しましょう。
静電気の防止にはレコード専用の静電気防止スプレーやクリーナーを使うのがおすすめです。
また、カーボンファイバー素材のブラシ型クリーナーを使うことでも、静電気除去に効果を発揮します。
ご自身の好みのアイテムを使って、静電気の防止に努めましょう。
レコードは優しく円を描くように拭く
汚れを拭き取る際は溝に沿って優しく円を描くように拭きます。
クリーナーのパッケージに動かす方向が記載されている場合はそれに従い、特に記載がない場合は時計回りに拭きましょう。
ただし、CDを手入れする場合は、データ記録面を保護するため内側から外側に向けて放射状に拭くのが基本ですが、レコードと混同しないように注意しましょう。
レコードについた水分はしっかり拭く
レコードに水分が残っているとカビが発生しやすくなります。
さらに湿ったレコードを再生すると溝に傷がついてしまうので、クリーニング後はしっかりと乾燥させましょう。
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