ジャズのオリジナル盤レコードはなぜ人気?理由や見分け方を解説

ジャズに興味がある人のなかには、好きなアルバムのオリジナル盤が欲しいという方も多くいます。
しかし、なかにはそもそもオリジナル盤とは何か、他のレコードと何が違うのか、よくわからないのではないでしょうか。
そこで今回は、オリジナル盤レコードの概要や見分け方、人気タイトルについて詳しく解説します。
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目次
そもそもジャズのオリジナル盤レコードとは?

オリジナル盤レコードとは、アルバム発表時にリリースされたレコードのことです。
例えば、モダンジャズの名盤として名高いMILES DAVISの『Kind Of Blue』の場合、1959年にコロンビアレコードからリリースされたアルバムが、オリジナル盤レコードとなります。
レーベルが6Eyeと呼ばれるタイプで、内側にディープ・グルーブという溝があるのが特徴です。
『Kind Of Blue』は、初期プレスではレーベルとジャケットで曲順が間違って印刷され、セカンドプレスではレーベルの曲順だけが訂正されました。
店によっては曲順訂正後のものでも6Eye、溝付きであればオリジナル盤としているケースもあります。
最初のリリース以降に製造されたレコードを、再発盤と呼びます。
当然のことながら、オリジナル盤レコードは再発盤よりも製造枚数が多くありません。
そのため、オリジナル盤レコードは希少価値が高いのです。
また、オリジナル盤レコードには「マトリクスナンバー」という数字が刻まれており、この「マトリクスナンバー」の数字が若いほど、初期のマスター盤からプレスされたレコードとして価値が高くなります。
オリジナル盤レコードの人気が高い理由とは
オリジナル盤レコードの人気が高い理由は、いくつかあります。
まず挙げられるのは、大切に保管されていたものが多いため、ジャケットやレコード自体の劣化が少ないことでしょう。
ジャズに限らずどのようなジャンルのレコードでも同じことですが、ジャケットやレコードが購入当時の状態に近いもののほうが価値は高くなります。
また、オリジナル盤レコードは再発盤と比べて音質が良い、というのも評価が高い理由です。
では、なぜオリジナル盤レコードのほうが再発盤よりも音が良いのでしょうか。
レコードは原盤をもとに録音され生産されます。しかし、生産を繰り返すと原盤は徐々に劣化し、音も悪くなります。
そのため、原盤から一番初めに制作されたオリジナル盤と、何度も繰り返し制作された再発盤では、音質には差が出てしまうのです。
デジタル技術でマスターテープの音楽信号をコピーできるCDと、アナログのまま記録するレコードとの大きく異なるところだといえるでしょう。
オリジナル盤レコードはどのように見分けたらいい?
オリジナル盤レコードを見分けるポイントはいくつかあります。まずはジャケットです。
オリジナル盤レコードのジャケットは再発盤レコードと比べ、文字がぼやけたり潰れたりはしていません。
一方、再発盤レコードのジャケットには色味が濃くなっているものや、写真のエッジが甘くなっているものが多くあります。
ジャケットデザインの鮮明さを見極めポイントとするとよいでしょう。
また、オリジナル盤レコードのジャケットには、裏側に住所が記載されています。
ここもしっかりチェックしてみてください。
レコード盤のレーベル部分もポイントです。
レーベル部分は、そのレコードをリリースしたレーベルによってさまざまな特徴があります。
例えばBLUE NOTEの場合、レコード盤のレーベル部分の住所や耳マークに加え、同レーベルの有名エンジニアであったルディ・ヴァン・ゲルダーのサインがあるかどうかがチェックしましょう。
その他、音質もチェックしたいポイント。前述のように、オリジナル盤レコードの音質は再発盤のものよりも良いとされています。
機会があれば両者を聞き比べ、高音部や低音部の音を確認するのがおすすめです。
オリジナル盤レコードの中で人気が高いタイトルは?

それでは、人気の高いオリジナル盤レコードのなかでも特に価値が高いレコードを4枚紹介します。
THAD JONES『DetroitーNew York Junction』
1956年にリリースされた『DetroitーNew York Junction』は、サド・ジョーンズがBLUE NOTEで録音した最初のアルバムです。
サド・ジョーンズといえば、カウントベイシー楽団の花形トランペッターだったことで有名です。
このアルバムでは彼のほかに、ピアノのトミー・フラナガンやギターのケニー・バレルといった名プレイヤーの演奏も聴くことができます。
HORACE SILVER『And The Jazz Messengers』
ピアニストのホレス・シルバーが、名ドラマーのアート・ブレイキー率いるジャズ・メッセンジャーとBLUE NOTEで共演した一枚です。
1956年にリリースされ、1950年代後半から60年代前半にかけて流行したファンキー・ジャズの先駆けともいわれています。
名曲「ザ・プリーチャー」や「ドゥードリン」が収録されています。
KENNY BURREL『Introducing』
モダンジャズギターの第一人者といわれる、ケニー・バレルの初リーダー作です。
1956年にBLUE NOTEよりリリースされ、ピアノはトミー・フラナガン、ベースはポール・チェンバース、ドラムはケニー・クラーク。
さらにコンガ奏者のキャンディドがアルバム全体に華やかさを添えています。エキゾチックかつブルージーな一枚です。
BARRY HARRIS『Barry Harris at the Jazz Workshop』
1960年にRiversideからリリースされた、バリー・ハリス・トリオのライブ盤。サンフランシスコのライブハウス「The Jazz Workshop」で録音され、バド・パウエル直系のバップピアノが多くのジャズファンを虜にしています。
おしゃれなジャケットデザインも人気です。
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