【帯買取】西陣織とは?西陣織の基本情報から高く売るためのコツまでを徹底解説!
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- 保存状態により買取価格が変わりますので一度拝見いたします。お電話・メールよりお問合せ下さい。
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着用しなくなった西陣織(にしじんおり)の着物や帯をお持ちですか?
西陣織とは京都で作られる先染め織物(先に染められた糸を使って織った織物)の総称で、1976年2月には国の伝統工芸品に指定された歴史ある有名織物です。
西陣織は多くの種類を少量ずつ生産するのが特徴で、西陣織の着物や帯はどれも職人たちのこだわりが詰まった高品質のものばかりです。
今回は西陣織の概要や歴史に加えて、西陣織の着物や帯の買取相場、高く買取してもらうためのポイントや買取業者の選び方などをご紹介します。
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目次
西陣織の概要と歴史
古都・京都の伝統工芸品である西陣織は非常に長い歴史のある織物です。
西陣織とはどのような織物であるかについて、歴史を中心に見ていきましょう。
西陣織の概要
西陣織とは多くの種類を少量ずつ生産するのが特徴の、京都(西陣)で生産される先染め織物の総称です。
1976年2月には通商産業省(現在の経済産業省)から国の伝統工芸品に指定されました。
「西陣」という言葉は西陣織工業組合の登録商標で、「西陣」という行政区域があるわけではありません。
西陣織にたずさわる業者が多くいる地域は京都市街の北西部です。
上京区・北区を中心に、おおよそ南は丸太町通から北は上賀茂まで、東は烏丸通から西は西大路通に囲まれたあたりを「西陣」と呼ぶことが多いようです。
1467年に起こった応仁の乱の際、山名宗全(やまなそうぜん)率いる西軍が今の西陣あたりに陣を張ったことが「西陣」という呼び名の由来になっていると言われています。
西陣織の歴史
西陣織の歴史は非常に古く、発端は遠く古墳時代にまで遡ります。
5〜6世紀頃、大陸からの渡来人である秦氏(はたうじ)の一族が山城の国(現在の京都・太秦あたり)に住みつき、養蚕と絹織物の技術を伝えたのが始まりと言われます。
平安時代に入ると、朝廷では絹織物技術を受け継ぐ職人たちを織部司(おりべのつかさ)という役所に集め、高級織物を生産させました。
平安時代にはすでに国営で大規模な織物業が営まれていたというあたり、古都・京都の歴史の深さが感じられます。
織物の職人たちは現在の京都市上京区上長者町あたり(現在「西陣」と呼ばれているエリアの一部)に集まって、織部町といわれる町をかたちづくっていたといわれます。
平安中期には国営の織物業は衰えていきますが、職人たち自分たちの仕事として西陣の地で織物技術の発展に励みます。
室町時代には応仁の乱で京都が戦場となり、多くの職人たちが戦火を逃れて西陣を出ていきました。
応仁の乱は11年間も続いたため、西陣の織物業はほぼ壊滅状態にまで衰退してしまいます。
しかし、戦乱がおさまると職人たちは西陣に戻り、織物業を再開させます。
「西陣」という呼び名がついたのも、この頃です。
その後、朝廷や豊臣秀吉などによる保護を受け、中国・明の技術を取り入れるなどして西陣織は発展をつづけました。
ところが江戸時代後期には奢侈(しゃし)禁止令(度重なる飢饉で世の中が不安定となったこと受けて出された、贅沢品を禁止する法令)が出され、高級織物である西陣織は打撃を受けます。
時代が明治に入ると都が東京に移され、京都の街全体の勢いも失われていきました。
そんな苦境の中でも昔から中国の技術を積極的に取り入れるなど海外の先進技術の導入に積極的であった西陣では、人材をフランスに派遣するなどして海外の織物技術を学び、西陣織の産業としての近代化に成功しました。
1976年に国の伝統工芸品に指定されるに至ったのも、歴史だけではない、産業としての近代化の努力が認められたからでしょう。
現在も西陣の老舗織元が海外に生産拠点を持つなど、広い視野で西陣織の発展に努め、西陣織の伝統と技術が守られています。
西陣織の特徴とは?
西陣織の歴史について見てきました。
今度は織物というジャンルの中で見たときに、西陣織の特徴はどういうところにあるのかを考えてみたいと思います。
古都・京都の長い歴史とともに培われた華やかさ
歴史の項目にもあるように、5〜6世紀頃に大陸からの渡来人が養蚕と絹織物の技術を伝えたのが、西陣織の始まりと言われます。
西陣織が持つ約1,500年という歴史は、日本にある様々な伝統織物の中でも有数のものです。
さらに、西陣織の産地である京都は長らく都として栄え、日本の文化の中心地でした。
京都の都としての歴史とともに発展を遂げてきた西陣織は、古都・京都の雅やかな文化が反映された伝統工芸品なのです。
華やかな図柄や金糸・銀糸を用いた絢爛豪華な色使いは、帝や貴族たちのお膝下であった古都・京都ならではの特徴ではないでしょうか。
華やかなのは見える部分だけではありません。
裏地など、見えないところまで豪華に仕立て上げるのも西陣織の特徴です。
見えないところにまでこだわるあたり、「大阪の食い倒れ」に対して「京の着倒れ」と言われる京都の面目躍如といったところでしょうか。
丈夫さも人気の西陣織
華やかな図柄や色使いで人気の西陣織ですが、実は非常に丈夫な織物でもあります。
先染めの着物である西陣織は、例えば同じ京都の京友禅など後染めの着物に比べて染色が堅牢で、シワになりにくいという特徴があります。
西陣織の華やかな図柄を先染めで表現するのは非常に難易度が高く、手間もかかるのですが、その美しさを長く楽しめる丈夫さを付け加えることができるのです。
「花の色は うつりにけりな」とは小野小町の歌の一節ですが、西陣織はこういった無常観にあらがうように美しさと丈夫さを両立させているところに、独自の人気を確立しています。
多彩な織りの技法が光る西陣織
西陣織は先染めした糸を平織(ひらおり)
経糸と緯糸を一本づつ交互に織っていく方法)で織っていくだけではなく、特徴的な織りの技法が多く用いられています。
ここでは、西陣織で主に用いられる3つの代表的な織りの技法についてご紹介します。
朱子織
朱子織(しゅすおり)とは、経糸と緯糸を一本ずつ交互ではなく、何本かおきに交差させることで経糸あるいは緯糸を浮き上がらせる織り方のことです。
浮き上がった部分に柔らかな光沢が現れるのが特徴です。
緞子
朱子織を用いて経糸あるいは緯糸を浮かせた組織を、地または文様に生かした織物が緞子(どんす)です。
厚地で光沢があり、手触りが良いといった特徴があります。
金襴
金襴(きんらん)とは、糸に金箔などを巻きつけて作る金糸を織り込んで文様を表現する豪華な織物のことです。
最高位の着物を表す「金襴緞子(きんらんどんす)」という言葉は、西陣織に用いられるこの2つの織り技法から来ています。
着物や帯だけではない西陣織
西陣織というと「伝統工芸品の高級な着物または帯」というイメージがあるかと思いますが、西陣織が用いられているのは着物や帯だけではありません。
着物や帯のほかに、西陣では能装束・法衣・表具や草履の生地、近年ではネクタイやバッグ生地なども織られています。
また、全国でも最も有名な祭りの1つに京都の祇園祭がありますが、祇園祭で京都の中心・四条通や河原町通りを巡行する山鉾にも西陣織が用いられます。
山鉾の前懸(まえかけ。山鉾の進行方向に向かって前面に掛けられる織物)・胴懸(どうかけ。山鉾の進行方向に向かって両横の面に掛けられる織物)に用いられる美しい西陣織は、祇園祭の大きな見どころです。
西陣織は確かに「高級な着物や帯」という側面もありますが、京都の人々の生活に根差した身近な織物でもあるのです。
帯の買取に関して、詳しくは下記のページをご参照ください。
西陣織は帯のトップブランド
帯の産地というと京都府西陣・福岡県博多・群馬県桐生の3地域が有名で、帯の日本三大産地と呼ばれています。
中でも西陣は「流通している帯のほとんどは西陣で生産されたもの」などと冗談交じりに言われるほどで、日本一の生産量を誇ります。
多くの種類を生産するのが特徴の西陣織です。
ひとくちに「西陣織の帯」と言っても、フォーマルな場で使いたい金糸・銀糸を使った袋帯や、おしゃれ着として使える総柄や無地の名古屋帯など、用途に合わせて様々な種類の取り揃えがあるのも西陣織の強みでしょう。
よく着物業界のおしゃれとして「染めの着物に織りの帯」と言われますが、同じく京都の伝統工芸品で染めの着物である京友禅と合わせられるという点も、西陣織の帯が着物ファンの支持を集める理由かもしれません。
このように高い人気を誇る帯のトップブランドである西陣織ですから、着物とセットでなく帯のみで買取に出したとしても、高い買取価格になる場合があります。
西陣で織られる帯の種類
帯で有名な西陣織ですが、西陣で織られる帯には以下のような種類があります。
それぞれ概要を見ていきましょう。
丸帯
丸帯は、最も格式の高い第一礼装用の帯とされています。
しかし、一人では結べないうえに重いため、現在では留袖や振袖に締める人はほとんどいないと言って良いでしょう。
現在でも丸帯が用いられているのを見る機会としては、花嫁衣裳や芸妓さんの衣裳などが挙げられます。
丸帯は広幅地(普通の帯の二倍の幅で織った生地)を二つ折りにして仕立てられるのが特徴で、金・銀などを織り込んだ豪華な色柄が好まれています。
袋帯
袋帯は、重くて扱いにくい丸帯の代わりとして誕生した、現代の礼装用の帯です。
振袖・留袖・色無地・訪問着といった礼装や準礼装の着物に合わせられることが多いです。
袋帯は、古典的な吉祥文様から現代的な鮮やかな色調を取り入れたものまで多彩な色柄が揃っています。
礼装・準礼装だけではなくお洒落着に使われることもあるなど、広い用途に対応したさまざまな着こなしが楽しめます。
名古屋帯
名古屋帯は袋帯に次いで格式のある帯とされ、訪問着や色無地などの準礼装からおしゃれ着まで、幅広い用途に使われます。
ちなみに、名古屋帯という名称は名古屋で考案されたことが由来です。
名古屋帯の幅は8寸(およそ30cm)のものが多いですが、実は幅が9寸ある反物を使って仕立てられています。
そのため帯幅を広くしたいと思えば、仕立ての際にある程度の調整が効くというのは、名古屋帯の特徴と言えるでしょう。
袋名古屋帯
袋名古屋帯は、おしゃれ着や外出着に締める帯です。
名古屋帯との違いとしては、もともと8寸の幅に織った反物を使っている点が挙げられます。
このことから袋名古屋帯は、別名「八寸名古屋帯」とも呼ばれます。
使い勝手が良く、夏以外はほぼ年中締められる便利な帯です。
単帯
単帯は、裏をつけずに厚手に織った夏用の帯です。
幅は8寸のものが最も一般的ですが、7寸・6寸・4寸(半幅帯)といった、幅が狭くて扱いやすいものもあります。
細帯
細帯は幅が11〜13センチで、半幅帯よりもさらに細い帯のことです。
ゆかたや普段着に合わせる帯として使われます。
細帯には様々な柄のものがあり、リバーシブルで使えるものもあるなど、扱いやすくてファッションとしての楽しみも多い帯です。
西陣で織られる帯の柄付け
西陣で織られる帯の種類についてご紹介しましたが、次は西陣で織られる帯の柄付けについてです。
西陣で織られる帯の柄の付け方には、大きく分けて以下の3つがあります。
- 全通柄
- 六通柄
- お太鼓柄
それぞれの概要を確認してみましょう。
全通柄
全通柄とは、帯全体に柄がある帯のことです。
帯全体に柄があるため、締め方に融通が効くのが特徴です。
六通柄
六通柄とは、帯全体の6割ほどに柄がある帯のことです。
帯は通常、胴回りを二周巻きますが、六通柄着用後に隠れる事になる1周目の部分が無地になっています。
この無地部分は通称「中無地」と呼ばれます。
中無地に柄を入れるコストが必要ない分、全通帯に比べて安く製造できるのが特徴です。
お太鼓柄
お太鼓柄とは、結んだ時の太鼓部分(背中側)・お腹部分・たれ(太鼓の下に少し垂れる部分)にのみ柄がある帯のことです。
ポイント柄、とび柄とも呼ばれます。
目立つ部分に印象的な柄を入れられるという特徴がある一方、結び方が限られてしまうという側面もあります。
西陣織の帯を製作している有名織元にはどんなところがある?
西陣織の帯は多くの種類を少量ずつ生産するのが特徴であり、それぞれの織元は同じ西陣織の帯でありながらもそれぞれの特色を出した帯づくりに取り組んでいます。
「西陣織の特徴とは?」の項目でもご説明した通り、西陣織の帯を新品で購入した際には西陣織工業組合が発行しているメガネ型の証紙が付けられており、その証紙には織元ごとに登録番号が印字されています。
各織元は野球選手の背番号のようにその登録番号を背負い、番号・ブランドに恥じない帯を作り続けているのです。
そんな西陣織の帯メーカーの中でも、特に有名な帯の織元をいくつかご紹介します。
服部織物
服部織物(はっとりおりもの)は江戸時代の1788年創業、京都・西陣で200年以上続く老舗の帯メーカーです。
服部織物の強みは、長い伝統に裏打ちされた高い技術が可能にした緻密な織りです。
通常の西陣織は3,500本ほどの経糸(たていと)を使うことが多いのですが、服部織物の帯はより深みを持った意匠を表現するために約6,000本の経糸が使われています。
それでいて、細くて丈夫な糸を厳選して使用しているために軽さと締めやすさも兼ね備えています。
緻密なデザインと最高品質の着け心地は、多くの着物ファンを魅了し続けています。
西陣証紙の登録番号は259番です。
川島織物
川島織物(かわしまおりもの)は江戸時代の1843年創業、170年以上の歴史を持つ京都・西陣織の織元で、帯を得意としています。
川島織物の二代目・川島甚兵衛は世界に目を向けて織物の研究に取り組み、海外の織物からヒントを得た上品で美しいデザインを作り続けてきました。
川島甚兵衛の綴(つづれ)壁掛は1889年のパリ万博で金賞を受賞、ドイツ王室に献上する「錦丸帯・檜扇紋様」を製作するなど、世界的に高い評価を得ています。
現在でも海外から取り入れたデザインを駆使し、帯だけでなくカーテンやカーペットなどのインテリアも西陣織で製作しています。
西陣証紙の登録番号は39番です。
長嶋成織物
長嶋成織物(ながしませいおりもの)は1948年に創業した京都・西陣の帯メーカーです。
服部織物や川島織物に比べれば比較的新しい織元ですが、長嶋成織物の作る帯は「ながしま帯」と呼ばれ、西陣でも屈指の人気を誇る高級帯です。
長嶋成織物は精緻な織柄や繊細な色合いを出すため、工房には2万5千色以上もの絹糸を用意していると言います。
それでもイメージに完全に合致する糸がなければ新しい糸を追加するというほどのこだわりようで、長嶋成織物の製作への気迫が感じられます。
瀞金(とろきん)や瀞金錦(とろきんにしき)といった、商標登録された独自技法を多数持っているのも、長嶋成織物の特徴です。
西陣証紙の登録番号は114番です。
誉田屋源兵衛
誉田屋源兵衛(こんだやげんべえ)は、江戸時代の1738年に創業した京都・室町の老舗織元です。
長い歴史からくる伝統の技術と、常に新しい帯の在り方を追求するというコンセプトから、伝統と革新がともに内在する唯一無二の帯を生産しています。
現代表の十代目・山口源兵衛は、全国から貴重な原始布を集めて帯を作ったり、誉田屋源兵衛の敷地にあるギャラリーでは、帯を中心とした数々の作品を展示するなど、織物文化の保存と発展にも努めています。
なお、誉田屋源兵衛は西陣織工業組合に加盟していないため、誉田屋源兵衛の作品には西陣織のメガネ型証紙はついていません。
帯屋捨松
帯屋捨松(おびやすてまつ)は、江戸時代末期の1854年に京都・西陣で創業した、帯専門の織元です。
帯屋捨松は西陣の織元としては珍しく、中国に生産の拠点を持っていることでも知られています。
ただし、中国の大量生産を行っているのではありません。
「呉服」という言葉があるように、中国は西陣織の先祖が生まれたです。
西陣の多くの織元が後継者不足に苦しむ中で、帯屋捨松はその中国で職人の育成を行うことにより、高品質な手織りの帯を安定生産できるような仕組みを作りました。
歴史ある織元として、西陣の伝統を絶やさないための柔軟な方策であったと言えるでしょう。
西陣証紙の登録番号は48番です。
龍村美術織物
龍村美術織物(たつむらびじゅつおりもの)は、明治時代の1894年に創業した、100年以上もの歴史を持つ織元です。
帯の老舗織元として有名ですが、現在では高級ホテルのインテリアや飛行機のシート、高級ファッションブランドのドレス地など、幅広い分野で活躍をしています。
また、龍村美術織物は古代裂の復元に力を入れていることでも知られています。
龍村美術織物の復元した古代裂は海外にも輸出されており、国内外で高い評価を得ています。
西陣証紙の登録番号は644番です。
今回挙げた他にも、日本一の帯の産地である西陣には他にも有名な織元がたくさんあります。
お持ちの西陣織の帯に西陣織工業組合の証紙がついていれば、西陣織工業組合のホームページから、登録番号を使ってどこの織元が作ったものか調べることができます。
帯に証紙番号がついている
西陣の帯には、証紙番号がついているということも特徴の一つです。証紙はメガネ型をしており、西陣織工業組合が発行しています。
生産者番号や帯地の種類を明記することで、西陣製品であることの証明になるだけでなく、織元も、証紙番号に恥じないよう責任を持って製造することができるという意味合いがあります。
西陣織の買取相場はどれくらい?
西陣織にはたくさんの織元があり、買取相場は織元によっても異なります。
中でも、上でご紹介したような有名織元の帯であれば、特に買取相場は高くなりやすいでしょう。
織元 | 買取相場 | 高く買取されやすい作品 |
---|---|---|
服部織物 | 〜15,000円 | 帯 |
川島織物 | 〜20,000円 | 二代目・川島甚兵衛の帯 |
長嶋成織物 | 〜12,000円 | 帯 |
誉田屋源兵衛 | 〜30,000円 | 着物・帯 |
帯屋捨松 | 〜12,000円 | 帯 |
龍村美術織物 | 〜100,000円 | 初代・龍村平蔵の帯 |
西陣織の有名織元の作品は、高いものなら1万数千円〜数万円程度の買取相場になるようです。
ただし、これらは特に保存状態が良かった場合の相場であり、過去の事例にもとづいた数字です。
実際の買取価格とは異なる場合がありますので、あくまでも目安程度と捉えてください。
お持ちの帯の正確な価値が知りたい場合には、着物に詳しいバイセルに査定してもらうと良いでしょう。
西陣織を高く買取してもらうためのポイントとは
たいへん価値のある西陣織の着物や帯ですから、買取に出すならば本来の価値を反映した買取価格で買取してもらいたいですよね。
そこでここからは、西陣織を含む着物や帯をなるべく高く買取してもらうために押さえておきたいポイントをご紹介します。
保存状態は買取価格に大きく影響する
いくら価値のある西陣織でも、汚れや傷・カビなどがあったり、帯の締め跡が強く残っていたりすると思うような査定額を提示してもらうことは難しいでしょう。
そういった事態にならないためにも、保管方法やお手入れには注意を払う必要があります。
着物や帯を着用したあとには、ハンガーなどにかけて十分乾燥させてからしまうようにしましょう。
その際、帯の締め跡をしっかりと伸ばしておくことも重要です。
保管の際には正しいたたみ方でたたみ、湿気を吸ってくれるたとう紙に包んで、なるべく湿気の少ない場所に保管するようにしましょう。
その際、着物・帯・小物類は分けて保管することで、傷やシワなどのトラブルを防ぐことができます。
また、湿気の多い季節を過ぎた夏と冬などのタイミングで年に2回程度虫干しをすると、湿気による傷みが起きにくくなります。
証紙も添えて査定に出す
西陣織の着物や帯を新品で買った場合には西陣織工業組合が発行しているメガネ型の証紙(組合に属していない織元なら別の証紙)がつけられています。
買取査定時にこの証紙を着物や帯と一緒に提示することで、お持ちの着物や帯が間違いなく西陣織であることの証明になります。
また、西陣織工業組合の証紙には織元の登録番号が書かれていますから、プロの着物査定士が見ればどこの織元が作ったものかが分かります。
証紙は、お持ちの着物や帯の本来の価値を適正に判断するのに大きなポイントとなるでしょう。
お持ちの着物や帯に証紙がついていれば、査定時に忘れず提示するようにしましょう。
また、保管の際には証紙も失くさないように大切に取っておいてください。
持っている帯の種類を確認しておく
ひとくちに帯と言っても、帯の中にも様々な種類があります。
帯の種類によって買取価格のつきやすいもの、比較的買取価格のつきにくいものがあります。
買取価格のつきやすい帯としては、袋帯・名古屋帯・半幅帯が挙げられます。
他にも、丸帯・角帯・兵児帯といった種類の帯が買取対象になることが多いようです。
買取業者によって買取対象となる帯の種類は異なりますので、買取を考えている帯があれば事前に問い合わせておくと良いでしょう。
持っている帯が有名織元の作品でないか確認しておく
西陣織の着物や帯はどれも品質に高いものばかりですが、その中でも有名メーカーの作品であった場合には買取価格アップが期待できるでしょう。
すでにご紹介した服部織物・川島織物・長嶋成織物は特に人気の高い織元ですが、数々の老舗がひしめき合っている西陣には、他にも多くの有名織元があります。
西陣織についているメガネ型証紙に織元ごとの登録番号が記載されていることはすでにご紹介しましたが、その番号から織元を検索できるwebサービスがあります。
お持ちの帯を作った織元を把握し、その有名な織元でないかあらかじめ確認しておきましょう。
もちろん、人気の高い有名織元の作品であった場合には、買取価格も期待できるでしょう。
着物買取のバイセルを選ぶ
着物や帯を売るための手軽な方法として、総合リサイクルショップの店頭での買取や、フリーマーケット・ネットオークションなどが挙げられます。
しかし、西陣織のような価値ある着物・帯の買取においてはこれらの方法はおすすめできません。
なぜなら、着物や帯は買取価格の幅が大きく、適正な価値を見極めるのに専門的な知識や技術が必要な商材だからです。
着物専門でないリサイクルショップの査定士や、フリーマーケット・ネットオークションの買い手が西陣織の適正な価値を見極められる可能性は低いでしょう。
西陣織の本来の価値を全く反映していないような安値で買い取られてしまう恐れがあります。
お持ちの西陣織の着物や帯を適正な価格で買い取ってほしいとお考えなら、着物買取業者に買取を依頼する必要があります。
着物買取のバイセルであれば、専門知識を持った査定士が適正な価値を見極めます。
着物や帯以外の和装品があれば一緒に査定に出す
着物買取のバイセルは、着物や帯のほかに和装小物なども一緒に査定しているので、価値を見極めてもらうなら合わせて査定にお出しください。
もし西陣織の着物や帯のほかにも買取を考えている和装品があるなら、一緒に買取に出してしまうのが得かもしれません。
西陣織の帯を安心して買取してもらえる業者の選び方
西陣織を買取に出したいなら着物買取のバイセルがおすすめですが、着物を専門とする買取業者にも、調べてみると相当な数があります。
その中からいったいどの業者に査定を依頼して良いのか迷ってしまいますよね。
そんな時に、安心して利用できる買取業者を見極めるためのポイントをご紹介します。
実際に利用する買取業者を選ぶ際には参考にしてみてください。
買取実績が豊富な買取業者を選ぶ
お持ちの西陣織の価値を正しく見極めて判断してもらうためには、着物や帯に関する高い専門知識や査定技術を持った買取業者を選ぶ必要があります。
そこで参考になるのが、着物や帯の買取実績の豊富さです。
買取実績が豊富ということはそれだけ多くの人に選ばれているということですし、査定士も多くの査定経験を積めているでしょう。
1つの大きな安心材料になります。
調査会社の調査や口コミ等をチェックする
着物や帯に限らず、買取業界の大きな問題として、突然自宅に訪問したり強引な勧誘をしたりして買取する「押し買い」を行うような悪徳業者の存在があります。
そのような悪徳業者を確実に避けるためにも、調査会社の調査結果や、実際に利用した人からの口コミを確認するのは有効でしょう。
調査会社の調査で良い結果が出た買取業者は、ホームページなどにその旨を掲載していることが多いです。
また、インターネットなどで「(買取業者名) 評判」などと検索すると、利用者からの口コミを見つけることができます。
このようにインターネットでもある程度の評判は知ることが出来ますから、実際に利用する際には参考にすると良いでしょう。
無料サービスが充実しているか確認する
西陣織の着物や帯を買取に出す際には複数の着物買取業者に査定してもらって見比べるのがおすすめだと書きましたが、その時にいちいち手数料がかかっていたのでは無駄な出費が多くなってしまいます。
ですから、無料サービスが充実しているかどうかは、重要なポイントです。
買取サービスにまつわる手数料としては、査定料・キャンセル料・出張買取の出張費・宅配買取の送料などがあります。
これらの手数料が無料になっているかどうか、トラブルを避けるためにも事前に確認しておきましょう。
相談のための窓口が用意されているか確認する
特に着物や帯の買取サービスを初めて利用する方にとっては、分からないことや不安なことも多いと思います。
買取サービスの利用に際して、些細なことでも気軽に相談できるような窓口が用意されていれば、安心感は変わってきますよね。
そこで、ホームページ等に相談専用窓口の存在が明記されているような買取業者であれば、安心して利用できると考えられます。
疑問や不安は起こるものと想定して、気軽に相談できる買取業者を選ぶようにしましょう。
西陣織の帯を買取するなら出張買取が便利
西陣織の帯の買取は、出張買取が便利でおすすめです。その理由は、次の3つです。
- 出張買取なら郵送や持ち込みの必要がない
- 帯の正当な価格を知ることができる
- 即日で査定が完了する
それぞれ、詳しく確認してみましょう。
出張買取なら帯を郵送する必要や、お店まで持って行く必要がない
宅配買取なら、帯が傷付かないように丁寧に梱包して郵送する必要がありますし、店頭・持込買取は、お店まで商品を持って行かなければいけません。
一方、出張買取は、査定士が自宅まで査定に来てくれるため、梱包や持ち込む手間がかかりません。帯と一緒に着物や他の商品の査定も依頼したい場合には非常に便利です。
帯の正当な価格を知ることができる
買取不成立になった場合、宅配買取や店頭・持込買取では、返送料金がかかったり、せっかく持ち込んだ商品を持って帰ったりしなければいけません。
そのため、多少提示された買取金額が低くても妥協してしまうというケースも良くあります。
一方、出張買取では、査定士が出向いてくれるため、もし買取不成立になっても手間はかかりません。
多くの場合、出張費が無料のため、買取不成立になったとしても、依頼する側の損はありません。
しかし買取業者は、買取不成立になると手ぶらで帰ることになってしまいますので、そうならないためにも、正当な価格を提示し、取引が成立できるように努めてくれるでしょう。
また、目の前で査定をしてくれるので、宅配買取や店頭・持込買取よりも安心して査定を任せられます。
即日で査定が完了する
宅配買取の場合、商品を郵送してから査定、買取金額の決定までにはどうしてもタイムラグが生じます。
しかし、出張買取では、即日で査定が完了し、買取金額もその場で現金で受け取れます。
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