金メッキ製品は買取してもらえる?24kgpの金杯など金メッキ製品の買取のコツとは
比較的安価ながら貴金属の輝きを楽しめるメッキ製品には様々な種類があり、多くの場面で重宝されています。
金杯や金メッキのジュエリーなど、使い勝手の良さから需要の高いものも多くありますが、メッキ製品は買取はしてもらえるものなのでしょうか。
価値の高いメッキ製品とはどのような特徴のもので、メッキ製品を扱ううえではどのような点に注意すれば良いでしょうか。
メッキの概要やメッキ製品の種類などに加えて、メッキ製品の買取についての情報をご紹介します。
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目次
金メッキ製品も買い取ってもらえる場合はある
金杯やジュエリーといった金メッキ製品は、買取してもらえるものなのでしょうか。
金メッキ製品には金が含まれていると言っても非常に微量で、貴金属としての価値、金としての価値はほとんど評価されないのが現状です。
ただし、だからと言って「メッキは買取してもらえない」というわけではありません。
実際に金メッキ製品を取り扱っている買取業者はいくつもありますし、骨董的価値のある金メッキ製品、有名ブランドの金メッキジュエリーなど、買取価格がつくケースもあります。
もちろん、実際にお持ちの金メッキ製品を買取してもらえるかどうかは個別のケースになるので一概には言えませんが、「メッキだからと言って買取を諦める必要はない」ということは言えます。
金メッキとは
メッキとは、電気分解や化学反応を利用して、材料の表面に薄い金属の膜を付着させる表面処理のことです。
メッキ処理の目的としては、装飾・防蝕・表面硬化などが挙げられます。
金の膜を付着させる金メッキのほか、銀メッキ・亜鉛メッキ(トタンなど)・錫メッキ(ブリキなど)があります。
「メッキ」とカタカナ表記されることが多いですが外来語ではなく、もとは「滅金(めっきん)」という言葉から変化したものといわれています。
平仮名で「めっき」、漢字で「鍍金」と表記されることもあります。
「メッキが剥がれる」などネガティブな意味でも使われるように「メッキ=偽物」という印象もあるかもしれません。
しかし、金メッキはコストを抑えながら製品をキレイに仕上げられる益ある技術ですし、加工には本物の金が用いられています。
従って金の偽物ではなく、「金を使った技法であって、金とは別物」と考えるのが正確でしょう。
また、金メッキに似た加工として、薄い金の板を熱で貼り付ける「金張り」という方法もあります。
金メッキの種類と刻印
金杯などの金メッキ製品には、裏側などの目立たないところに「24kgp」(「K24gp」)といった刻印がされていることが多いです。
24kgpのGPは「Gold Plated」の略で、鉄やアルミなどの材料の表面に薄く本物の金を施した金メッキ製品である、ということを表しています。
「24kgp」なら「メッキに純金を使っている」、「18kgp」(「K18gp」)なら「メッキに18金を使っている」という意味になります。
このほか、金メッキには「電気式金メッキ」をあらわす「GE」(Gold Electro)・「GEP」(Gold Electro Plated)・「HGE」(Hard Gold Electroplated)などの表記もあります。
さらに、金メッキの厚さを表す刻印として、「3M」(メッキの厚さ3ミクロン)・「5M」(メッキの厚さ5ミクロン)、「1/10」(メッキの厚さ1/10ミクロン)などもあります。
金張り製品にはGF(Gold Filledの略)という刻印がされていることが多いです。
ほかにも金張りには「GR」(Gold Rolled )・「GS」(Gold Shelled)・「RGP」(Rolled Gold Plated)などと刻印されていることもあります。
金製品だった場合には刻印はどうなる?
金メッキではなく、金製品だった場合には刻印はどのようになるでしょうか。
金製品の刻印は「Au999」や「K24」など、AuまたはKの記号に数字を組み合わせたものが多くなっています。
「Au」は金の元素記号で、その後につく数字によって金の含有率を1000分率で表しています。
Auの記号を付けずに、単に「999」「750」と千分率の数字だけで表される場合も多いです。
一方、「K」はカラットの略で、その後につく数字によって金の含有率を24分率で表します。
例えば、純金であれば「Au999」(「999」)または「K24」と刻印され、金の含有量が75%の場合は、「Au750」(「750」)または「K18」と表記されます。
また、「24k」「18k」と、「k」が後につく表記も存在します。
その中でも特に、造幣局の試験によって金品位が証明されたものについては、日の丸の国旗と、ひし形の中に金の含有率を表す記号が刻印されます(ホールマーク)。
また、中国産の金製品の場合には、「足金」や「千足金」といった中国語の表記がしてあることがあります。
「足金」はAu990、「千足金」はAu999を意味します。
金メッキを施すメリット
24kgpなどの金メッキを施すのには、大きく分けて4つのメリットがあります。
- 製品をキレイに見せたり、高級感を出したりすることができる
- サビや変色を抑えることができる
- 比較的安価に作ることができる
- 純金よりも強度の高い製品を作ることができる
金は「サビない」「変色しない」という化学変化に対する強さと、「輝き」「高級感」といった見た目の美しさに特徴があります。
そういった金の良さを、コストを抑えながら出すことができるのが金メッキのメリットと言えるでしょう。
また、鉄などの強度が高い材料に金メッキを施すことで、すべて金で作るよりも丈夫な製品を作ることができます。
金と金メッキの見分け方
24kgpなどの金メッキは表面に本物の金の膜をはっているため、一見しただけでは金製品か金メッキ製品かの判断がしにくいことがあります。
では、お持ちの製品が金か金メッキかを見極めるにはどうすれば良いのでしょうか。
見分けるポイントをいくつかご紹介します。
刻印を確認する
製品に刻印が入っている場合には、金製品か金メッキ製品かを最も簡単で確実に見分けることができます。
「K24」「K18」「750」などなら金製品、「24kgp」や「18kgp」なら金メッキ製品であることが分かります。
こういった表記の刻印があるかどうかを確認してみましょう。
例えば金杯なら高台、指輪ならリングの内側など、目立たないところに刻印されていることが多いです。
ただし、これらの方法を用いたからといって確実に見分けられるわけではありません。
刻印が擦り減って見えなくなっていたり、そもそも刻印が無かったりすると、見分けるのが難しい場合もあります。
金製品は金メッキ製品より重いことが多い
金は金属の中でも比較的重いため、金と金メッキとでは重量に差が出ることが多いです。
小さいアクセサリー等では重さの差がわかりにくいこともありますが、金杯など大きいものだと分かりやすくなるでしょう。
金製品の方が重く、金メッキ製品は軽くなるのが特徴です。
見た目より軽いと感じるものは金メッキである可能性があるかもしれません。
大きな差があれば手の感覚でもわかりますが、計量器を使って大きさと重量を比べるとよりわかりやすくなります。
金は磁石に付かない
重さで簡単に見分けられるものもありますが、金メッキの中には、中に使われている材料などによっては純金に近い重量に仕上がっているものもあります。
そのように重さで判断できない場合は、磁石を使ってみるのも1つの手です。
金は磁石に反応しませんが、金メッキで中に鉄が使われている場合には磁石に反応してくっつきます。
そのため、磁石に反応した場合には金メッキの可能性があります。
ただし、金合金の割り金に磁石に反応する素材が使われている可能性、金メッキの中に磁石に反応しない材料が使われている可能性もあります。
そのため、「磁石に反応しない=金製品」「磁石に反応しない=金製品」と一概には言えません。
金メッキ製品の価値
24kgpなどの金メッキ製品に含まれる金の量は非常に少なく、金メッキ製品から金を抽出しようとしても効率が良くありません。
したがって、いくら本物の金が使われているとはいっても、貴金属としての価値はほとんど評価されないことになります。
買取市場における金メッキ製品の価値を考えるには、金の含有量以外の側面に注目しなければなりません。
例えば、有名ブランドの金メッキジュエリーやデザイン性の高い金メッキアクセサリーであれば、ブランドの知名度やデザインの人気によって価値がつくかもしれません。
また、骨董的価値のある金メッキの茶道具などは、その歴史と希少性によって価値がつくかもしれません。
このように、金の含有量以外の面で需要の見込める金メッキ製品であれば、買取価格がつく可能性は十分にあるでしょう。
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参考までにぜひご覧ください。
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比較的安価でありながら高級感を出すことができるメッキ製品ですが、具体的にはどんなものがあるでしょうか。
メッキの技術は非常に幅広い分野で使われているのですが、ここでは買取市場で出会うことの多いメッキ製品についてご紹介します。
金杯
買取市場で出会うことのある金メッキ製品の1つとして、金杯が挙げられます。
現在、一般には陶磁器製・ガラス製などが多く使われる杯(盃)ですが、祝いの席などでは縁起物として金杯が使われることも多いです。
金杯は、結婚式や神事でお酒を飲むときのほか、舞踊の道具、優勝トロフィー、記念品などとして使われることもあります。
記念品や縁起物として使われる金杯の場合、中には純金製のものもありますが、多くは金メッキでできています。
金メッキ製にすることで、金の輝きは保ちながらコストを抑え、強度も高くできるため、さまざまなシーンで使いやすくなっています。
ジュエリー・アクセサリー
ジュエリーやアクセサリーも、買取市場で出会うことの多いメッキ製品の1つです。
金メッキのほか、プラチナメッキのジュエリーやアクセサリーも人気です。
比較的安価でありながら金やプラチナの輝きを楽しめ、変色や腐食への耐性も強いことから、非常に扱いやすいジュエリー・アクセサリーとして高い需要があります。
食器
食器の分野では、メッキ製のカトラリーが買取市場でも多くみられます。
例えば、フランスの有名銀食器ブランド・クリストフルが手掛ける銀メッキのシルバーカトラリーは有名です。
純銀製の食器は重いことがネックですが、銀メッキのカトラリーなら、比較的安価で扱いやすいうえに銀の美しさも楽しむことができます。
仏具・茶道具・置物などの骨董品
仏具・茶道具・置物などの骨董品の分野でも、メッキ製品は多くみられます。
金メッキの仏飯器、金メッキの茶釜、動物をかたどった銀メッキの置物など、種類は様々です。
金メッキの骨董品を使うことによって、仏間や茶室、居間などに雰囲気や美しさを添えることができます。
高く売れやすい金メッキ製品とはどんなもの?
買取に対応してもらえることも多いメッキ製品ですが、その中でもより高く買取してもらいやすいのはどのようなものでしょうか。
ここでは、比較的高く買取される可能性の高いメッキ製品の特徴についてご紹介します。
人気ブランドのメッキ製品
エルメスやシャネルのメッキ製ジュエリー、クリストフルのメッキ製カトラリーなど、有名ブランドが手掛けたメッキ製品は、比較的高く買取されやすい傾向があります。
例えばエルメスやシャネルの金メッキ製ジュエリーなら、金としてではなくブランドアイテムとしての価値を見てもらえます。
その結果、メッキであっても高く買取してもらえる可能性が出てくるのです。
人気のデザインのメッキ製品
デザインがお洒落で、流行に合っているメッキ製品も、比較的高く買取してもらえる可能性があります。
デザインが流行であることによって買取市場でも需要が増し、買取価格が高くなる可能性が出てきます。
流行は時間とともに移り変わるので、デザイン性の価値を見てほしい場合には、新しいモデルが発売される前に早めに売るというのも1つの手かもしれません。
宝石付きのメッキ製ジュエリー
金メッキ・銀メッキやプラチナメッキは素材としての価値は認められにくいというのは前述の通りですが、メッキ製ジュエリーに宝石が付いている場合には話が変わってきます。
貴金属だけでなく宝石類の買取にも対応している、ジュエリーなどを総合的に買取している業者に依頼すれば、宝石の価値も加味した買取価格をつけてくれるでしょう。
ダイヤモンドやエメラルドといった価値の高い宝石がついている場合には、メッキ製ジュエリーであっても高価買取の可能性は十分にあります。
金メッキ製品を少しでも高く売るためのお手入れ方法
金メッキ製品の中には買取市場で需要のあるものもありますが、より高く売るためには製品の保存状態が重要です。
24kgpなどの金メッキが持つ魅力の1つに金が持つ美しい輝きがありますが、長く使っていると皮脂や埃などによって色がくすんだり、傷や汚れがついてしまうことがあります。
こうなると買取価格は下がってしまう可能性があるため、少しでも高く売るためにはお持ちの金メッキ製品をなるべくキレイな状態で保管しておく必要があります。
ここでは、金メッキ製品を少しでも高く売るために知っておきたい金メッキ製品のお手入れについてご紹介します。
金メッキは強く擦らない
金メッキは、土台となる材料に金でコーティングがされているという構造になっています。
表面に薄い金の膜が付着しているという状態になっていますから、指紋や皮脂などを拭き取るために布で強く擦ると、金メッキが徐々にすり減ってしまう恐れがあります。
そのため、金メッキ製品の指紋や皮脂汚れが気になる場合にも強く擦らずに、柔らかい布で表面を優しく拭き取るようにしてください。
皮脂汚れは早めに落とす
金メッキ製品は汗汚れや皮脂汚れに弱い性質があり、肌に触れている部分は特に色がくすみやすい傾向にあります。
汗をかきやすい夏場などは、汗をかいたままの手で触らないようにするなどの対策が必要かもしれません。
また、汗や皮脂が付着した場合には、その日のうちなどなるべく早く汚れを落とすのがおすすめです。
ぬるま湯や中性洗剤を使うのもおすすめ
金杯などの金メッキ製品に付いた汚れを落としたい場合は、ぬるま湯で汚れをさっと流したあと、柔らかい布ですぐに水分を拭き取るという方法もおすすめです。
中性洗剤をお湯で溶かしたものに、金メッキ製品を入れてすすぐことも効果的です。
ただし、台所用スポンジで擦ると傷やメッキ剥がれの原因になる場合がありますので、使わないようにしましょう。
付属品も大切に保存しておく
金メッキのブランドジュエリーや骨董品には、箱や保証書、証明書などの付属品がついている場合があります。
これらは買取の際に価値を証明してくれるものになりますので、査定の際には金メッキ製品本体と一緒に査定に出すのが望ましいです。
金メッキ製品本体のお手入れ方法ではありませんが、こういった付属品を大切に保管しておくことも、金メッキ製品を高く売るためのポイントと言えるでしょう。
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