オールドレンズとは?特徴・メリットデメリット・おすすめのレンズまで徹底解説!

オールドレンズは近年、デジタルカメラユーザーの間で注目を集めており、中古で購入して現行のカメラと合わせて使う人が増えています。
レトロで適度なボケのある写真が撮れることが魅力で、最新の高性能レンズには出せない、味わい深い描写に魅了される人が増えています。
本記事では、オールドレンズの特徴・魅力、メリットデメリット、一眼レフでの使い方、そしておすすめのレンズを徹底解説します。
どのオールドレンズを選べばいいのかお悩みの方、一眼レフ・ミラーレスでオールドレンズを使いたい方はご参考にしてください。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
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目次
オールドレンズとは?
オールドレンズとは、おもにフィルムカメラ時代に製造された交換レンズの総称です。
厳格な基準はないですが、おおよそ1970代以前に作られたレンズを指すことが多く、現在のデジタルカメラ用レンズとは設計思想や描写傾向が大きく異なります。
ちなみに「フィルムカメラ」とは、金属製の重厚なボディで、製造コストがかかる高級機のことです。
オールドレンズは元々フィルムカメラ用として作られていましたが、現在ではマウントアダプター(カメラとレンズ側のマウントを変換するアクセサリー)を使用することで、一眼レフやミラーレス一眼カメラでも使用可能です。
オールドレンズの特徴
オールドレンズは、1970年代以前に製造されたレンズに多く見られる設計思想が特徴です。
当時は単焦点レンズやマニュアルフォーカスが主流で、現在の利便性重視のレンズとは異なる個性を持っています。
こうした特性を理解することで、オールドレンズならではの表現をより楽しむことができます。
オールドレンズには、現代のレンズにはない次のような特徴があります。
- 単焦点レンズ中心のシンプルな構造
- マニュアルフォーカスによる操作性
- 金属製ならではの堅牢な作り
- 現代レンズとは異なる描写表現
それでは、それぞれの特徴に関して詳しく解説します。
単焦点レンズ中心のシンプルな構造
1970年代以前のオールドレンズは、ズーム機構を持たない単焦点レンズが主流でした。
構造がシンプルな分、描写が安定しやすく、画質の良さを評価されるモデルが多く存在します。
マニュアルフォーカスによる操作性
オールドレンズはオートフォーカス機能を持たず、ピント合わせを手動で行います。
撮影者の意図が反映されやすく、写真に向き合う時間そのものを楽しめる点が魅力です。
金属製ならではの堅牢な作り
多くのオールドレンズは金属素材が使われ、重厚感のある作りになっています。
耐久性が高く、長期間の使用に耐えてきた実績もオールドレンズの特徴です。
現代レンズとは異なる描写表現
フレアやゴースト、独特なボケ味など、オールドレンズは個性的な描写を生み出します。
これらの特性を生かすことで、現代レンズでは再現しにくい雰囲気のある写真表現が可能になります。
オールドレンズの種類の選び方
オールドレンズには複数の種類があり、どのレンズが適しているかは、使用するカメラや撮影目的によって異なります。
オールドレンズの種類の選び方のポイントを解説します。
使用するカメラの種類で選ぶ
まずは、オールドレンズを使用するカメラの種類で選ぶ場合について解説します。
一眼レフカメラ用のオールドレンズ
一眼レフカメラ用のオールドレンズは、ミラー構造を持つカメラ向けに設計されています。
種類が豊富で流通量も多く、マウントアダプターを使えば現代のデジタルカメラでも扱いやすいため、オールドレンズ初心者に最もおすすめの種類です。
レンジファインダーカメラ用のオールドレンズ
レンジファインダーカメラ用レンズは、小型・軽量で高い描写力を持つものが多いのが特徴です。
一方で、カメラとの相性や制限がある場合もあるため、使用前に対応可否を確認することが重要です。
特殊用途のレンズで選ぶ
オールドレンズを特殊な用途・限定的な用途で選ぶ場合について解説します。
動画撮影向けのシネレンズ
シネレンズは、もともと映画撮影用に作られたレンズです。
動画撮影に向いた滑らかなピント操作や独特の描写が特徴で、映像表現にこだわりたい人に向いています。
高画質な写真を好む人向けの中判レンズ
中判レンズは、中判フィルムカメラ向けに設計された大型のレンズです。
イメージサークルが大きく、解像感や階調表現に優れており、高画質な写真を楽しみたい人に適しています。
マウントの種類で選ぶ
オールドレンズを現代のデジタル一眼レフ・ミラーレスで使うほとんどの場合、マウントアダプターが必要になります。
使いたいカメラと使いたいオールドレンズの組み合わせごとにマウントアダプターが異なるので、マウントとカメラの対応関係を必ず確認しておくことが大切です。
迷った場合は、流通量が多く、入手しやすいマウントから選ぶと失敗しにくいでしょう。
代表的なマウントとレンズ例は以下のとおりです。
M42マウント
M42マウントは、ペンタックスが採用していたネジ式のマウント規格で、多くのオールドレンズに使われています 代表的なレンズとして、M42マウントを採用したペンタックス製の「Super-Takumar 55mm F1.8」は、初心者にも人気があります。
キヤノンFDマウント
キヤノンFDマウントは、フィルム一眼レフ時代のキヤノンカメラ向けに作られたマウント規格です。
「Canon FD 50mm F1.4」など、描写に定評のあるオールドレンズが多いのが特徴です。
ニコンFマウント
ニコンFマウントは、長い歴史を持つニコンの一眼レフ用マウント規格です。
「Nikkor-S Auto 50mm F1.4」など、現在のニコン製カメラでも使いやすいオールドレンズが揃っています。
表現したい写りで選ぶ
オールドレンズは、レンズごとに描写の個性が大きく異なります。
どのような表現を楽しみたいかを基準に選ぶことで、満足度の高いレンズ選びができます。
やわらかいボケを楽しみたい場合
Helios 44-2 58mm F2 は、ぐるぐるとした独特なボケ味で知られています。
フレアやゴーストを生かしたい場合
Super-Takumar 50mm F1.4 は、逆光時に味のあるフレア表現が楽しめます。
シャープさと味のバランスを求める場合
Canon FD 50mm F1.8 などは、オールドレンズらしさと扱いやすさを兼ね備えています。
オールドレンズを使うメリット
様々な種類があるレンズのなかで、オールドレンズを使うメリットは大きく5つあります。
ここでは簡単にメリットをご紹介します。
- 高性能なのに価格が安い
- 単焦点レンズなので光を多く取り込める
- 複数の表現方法を楽しめる
- サイズがコンパクト
それではそれぞれ詳しく解説します。
高性能なのに価格が安い
オールドレンズは新品と比べて高性能ながら安価なレンズが多いです。
広く流通しているオートフォーカス・モーターや手ブレ補正を搭載したレンズのように電子接点がなく、故障しづらいというメリットがあります。
発売当時は高価格帯だったライカのレンズが、中古市場で数万円台で購入できる場合があり昔のカメラ技術を手軽に楽しめます。
また、現在メーカーから販売されているレンズよりも安く手に入ります。
単焦点レンズなので光を多く取り込める
オールドレンズは単焦点レンズがほとんどです。
単焦点レンズは1つの焦点距離しか持たず、ズームができないという特徴があります。
撮影時にカメラが光を取り込む量をF値(絞り)で設定します。
F値を小さくするとカメラが取り込む光量が増えて、大きくすると光量が減ります。
単焦点レンズはズームレンズに比べてF値が小さく、カメラに光を取り込む量が増えてボケの効いた柔らかい仕上がりになります。
さらに、単焦点レンズは暗い場所でもブレずにシャッターが切れるという特徴もあります。
絞り値が小さいほど多くの光を取り込めて撮影時のピントを合わせやすくなり、シャッターを早く切ることができます。
単焦点レンズは画質が良く、ブレにくくなります。
複数の表現方法を楽しめる
オールドレンズで撮影すると、レトロ感が漂いデジタル専用のレンズでは再現できないようなノスタルジックな写りに仕上がります。
フレアを意図的に発生させられるのはオールドレンズの魅力です。
さらにオールドレンズには専用のアダプターを用いて、シネレンズやプロジェクターレンズなどもつけると表現の幅を広げられます。
サイズがコンパクト
オールドレンズはデジタルカメラのレンズと比較してサイズが小さいです。
カメラにオールドレンズを取り付けた際もコンパクトになり、持ち運びしやすいです。
オールドレンズを使うデメリット
オールドレンズは現行のレンズとは異なり、できないことがいくつかあります。
デメリットは次の3つが挙げられます。
- 逆光撮影に弱い
- オートフォーカスではない
- マウントアダプターがないと現行のカメラが使えない
それではそれぞれ詳しく解説します。
逆光撮影に弱い
オールドレンズは現行のレンズと比べて逆光撮影に弱く、太陽光やライトにレンズを向けるとレンズ面やレンズの鏡胴内で有害な光が反射してフレアが発生します。
フレアとはカメラ内部に光が反射することで、写真が白っぽくなる現象です。
オールドレンズはフリンジとゴーストも出やすいです。
フリンジとは明るい背景と暗い被写体の境に紫色が写ってしまう現象で、ゴーストは逆光時にレンズに光が入ると、レンズ内で反射した光が楕円に写る現象です。
オールドレンズで撮影する際はカメラの角度を変えながら、直接光が当たらないように調整する工夫をしなくてはなりません。
オートフォーカスではない
オールドレンズは瞬時にピントを合わせられるオートフォーカス(AF)に対応しておらずピント合わせが難しいです。
自分でピントリングと絞りリングで焦点を合わせなくてはならず、動きの速い被写体の撮影には向いていないとされています。
マウントアダプターがないと現行のカメラが使えない
オールドレンズを現行のカメラで使うには専用のマウントアダプターを用意しましょう。
マウントアダプターはカメラ側とレンズ側のマウント(装着する部分の規格)を合わせる変換器です。
カメラメーカーごとに規格が異なるのでオールドレンズを装着できない場合があります。
お持ちのオールドレンズと互換性を得られるものを選びましょう。
オールドレンズを利用するカメラによっては装着できない場合もあるので、事前に互換性を確認しておく必要があります。
人気が高いオールドレンズ5選
ここでは人気の高いオールドレンズを5つ選んでご紹介します。
Nikon NIKKOR-S.C Auto 55mm

1965年に発売された、当時最も明るいとされたレンズです。
古くからFマウントを採用しているため、フィルム一眼レフカメラおよびデジタル一眼レフカメラに取り付けられます。
オールドレンズならではの味わいのある写りと、比較的手頃な価格で購入できる点が魅力ではあるものの、中古市場で状態の良いものを見つけるのは難しくなりつつあります。
Canon New FD28mm F2.8

マニュアルフォーカス用として展開されていたレンズで使われていた「Canon FDマウント」というもので、ミラーレス一眼レフカメラの登場で人気が高くなったオールドレンズです。
現代的な写りと発色の良さが特徴のレンズで、中古市場にも多く出回っています。
PENTAX M42 Super Takumar 55mm
1962年に初期型、1963年に前期型、1965年に後期型が発売になったレンズで、全世界で400万台以上を売り上げたベストセラー機と組み合わせて使われていました。
中古市場の在庫も多いことから価格もリーズナブルで、初めてオールドレンズを使う方にもおすすめです。
RICOH XR RIKENON 50mm F2
和製ズミクロンとも呼ばれているレンズで、製造年の違いにより4種類に分けられます。
もともとは標準レンズという印象を与えていたものが、ライカの「ズミクロン 50mm F2」の写りに匹敵するのではないかといわれたことがきっかけとなり、中古市場でも人気になりました。
特に人気が高いのは「XR RIKENON 50mm F2(初期型)」と、2代目の「XR RIKENON 50mm F2 L」です。
オリンパス OM-SYSTEM F.Zuiko Auto-S 50mm f1.8
オリンパスのフィルムカメラ「OMシリーズ」のセットレンズとして販売されていたものですが、「小型・軽量化」にこだわって開発されたカメラのセットレンズということもあり、コンパクトで170gと軽いのが魅力です。
優しくやわらかなボケ味やブルーの発色の良さなど、写りが気に入って使っている方が多いようです。
中古市場にはさまざまなオールドレンズが出回っているため、比較的手頃な価格で入手できることも多々あります。
しかし、ホコリや傷などがあるため安くなっているケースもあるので、購入する際はしっかりとレンズの状態を確認することをおすすめします。
オールドレンズをの価値を保つための注意点
オールドレンズを少しでも長く愛用したい方は、価値を保つための注意点を押さえておきましょう。
これらを押さえておけば、後々オールドレンズを買取に出す際にも、より高く買い取ってもらうのに役立ちます。
きれいな状態を保つ
オールドレンズの査定では、やはり製品がきれいな状態だと査定金額が高くなりやすくなります。
し 定期的にブロアーで砂やホコリを落とし、クロスで皮脂汚れを落としましょう。
古い時代に作られたオールドレンズは、すでに状態が悪くなっている可能性があります。
特に、カビが生えると撮影時に写り込みが発生してしまいます。
レンズは防湿庫などに収納して通気性を保つと、製品内部のカビ防止になります。
付属品はなるべくそろえて保管しておく
オールドレンズの買取において、箱や説明書などの付属品、別売りのアクセサリーもそろえると評価が上がりやすくなります。
付属の箱はクローゼットのスペースをとるからと処分してしまわずに、いつか査定に出すときのためにも、なくさないように保管しておきましょう。
レンズが不要になって売却検討なら買取業者に!
オールドレンズが後々不要になった場合は、買取業者の査定にお出しください。
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