オールドレンズを使うメリットとデメリットって?人気のレンズ5選も紹介!
中古でオールドレンズを購入し、現行のカメラと使う人が増えています。
オールドレンズとはフィルムカメラが製造されていた時代のレンズを指します。
レトロで適度なボケのある写真が撮れることが魅力で、愛好家の間では根強い人気を誇っています。
本記事では、オールドレンズの概要、使用するメリットとデメリット、おすすめのオールドレンズをご紹介します。
中古レンズをお探しの方はご参考にしてください。
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目次
オールドレンズとは?
オールドレンズはフィルムカメラが普及していた1970年以前に使われていたレンズです。
フィルムカメラは金属製の重厚なボディで、製造コストがかかる高級機です。
1970年代以前のフィルムカメラのレンズは単焦点レンズ(ズームができない)で、ズームレンズよりも画質が良いことが特徴です。
1970年以前はカメラのレンズがマニュアルフォーカス(MF:ピントを自分で合わせる)だったのが、1970年代に入ると大手メーカーから低価格のデジタル一眼レフカメラを販売するようになりました。
素材が金属製からプラスチックに変わって製造コストが下がり、1980年代以降は利便性からズームレンズが生産されるようになりました。
オールドレンズは一眼レフカメラにマウントアダプターをつけると、レンズとの互換性を得られて使えるようになります。
マウントアダプターとはカメラとレンズ側のマウントを変換するアクセサリーです。
オールドレンズの利点を生かせば現在のレンズではできない表現が可能です。
オールドレンズの種類
オールドレンズには、一眼レフカメラ用、レンジファインダーカメラ用、シネレンズ、中判レンズの4種類があります。
ここでは、それぞれ特徴を紹介します。
一眼レフカメラ用のオールドレンズ
一眼レフカメラのオールドレンズはバリエーションが豊富です。
国内メーカーのキャノン、ニコン、ソニー、海外メーカーのカール・ツァイス、ライカなど幅広く使えます。
日本製のオールドレンズは海外製よりも購入しやすい価格帯です。
ただし、カメラメーカーごとにレンズマウントが異なるので、レンズごとにマウントアダプターを用意しましょう。
レンジファインダーカメラ用のオールドレンズ
レンジファインダーカメラはカメラが高級品だった1950年代頃に主流でした。
当時使われていたレンズは魅力的な描写力が特徴です。
ドイツのライカはレンジファインダーカメラの代表的なメーカーで、職人により最良の仕上げが施されています。
レンジファインダーカメラは高級機で大量生産されず、中古市場の価格は高めです。
オールドレンズの中でもレンジファインダーカメラ用のレンズは中古市場で人気が高い傾向にあります。
シネレンズ
シネレンズは映画などの動画撮影用カメラに使われていました。
代表的なシネレンズは16mmフィルム用のCマウントレンズ、8mmフィルム用のDマウントレンズがあります。
専用のアダプターをつけるとミラーレス一眼カメラで使えることが認知されて、シネレンズが人気となり価値を見直されました。
シネレンズで有名なズノー光学工業株式会社「Zunow(ズノー)」、フランスの光学機器メーカー「Angenieux(アンジェニュー)」などのメーカーの製品も、専用アダプターがあれば使えます。
中判レンズ
中判カメラはフィルムカメラの一つです。
一般的に流通している35mmフィルムカメラよりも大きな画面サイズの120フィルムを使います。
この中判カメラに使われる中判レンズはデジタル一眼レフとミラーレス一眼のどちらにも取り付けできます。
オールドレンズを使うメリット
様々な種類があるレンズのなかで、オールドレンズを使うメリットは大きく5つあります。
ここでは簡単にメリットをご紹介します。
・高性能なのに価格が安い
・単焦点レンズなので光を多く取り込める
・複数の表現方法を楽しめる
・サイズがコンパクト
高性能なのに価格が安い
オールドレンズは新品と比べて高性能ながら安価なレンズが多いです。
広く流通しているオートフォーカス・モーターや手ブレ補正を搭載したレンズのように電子接点がなく、故障しづらいというメリットがあります。
発売当時は高価格帯だったライカのレンズが、中古市場で数万円台で購入できる場合があり昔のカメラ技術を手軽に楽しめます。
また、現在メーカーから販売されているレンズよりも安く手に入ります。
単焦点レンズなので光を多く取り込める
オールドレンズは単焦点レンズがほとんどです。
単焦点レンズは1つの焦点距離しか持たず、ズームができないという特徴があります。
撮影時にカメラが光を取り込む量をF値(絞り)で設定します。
F値を小さくするとカメラが取り込む光量が増えて、大きくすると光量が減ります。
単焦点レンズはズームレンズに比べてF値が小さく、カメラに光を取り込む量が増えてボケの効いた柔らかい仕上がりになります。
さらに、単焦点レンズは暗い場所でもブレずにシャッターが切れるという特徴もあります。
絞り値が小さいほど多くの光を取り込めて撮影時のピントを合わせやすくなり、シャッターを早く切ることができます。
単焦点レンズは画質が良く、ブレにくくなります。
複数の表現方法を楽しめる
オールドレンズで撮影すると、レトロ感が漂いデジタル専用のレンズでは再現できないようなノスタルジックな写りに仕上がります。
フレアを意図的に発生させられるのはオールドレンズの魅力です。
さらにオールドレンズには専用のアダプターを用いて、シネレンズやプロジェクターレンズなどもつけると表現の幅を広げられます。
サイズがコンパクト
オールドレンズはデジタルカメラのレンズと比較してサイズが小さいです。
カメラにオールドレンズを取り付けた際もコンパクトになり、持ち運びしやすいです。
オールドレンズを使うデメリット
オールドレンズは現行のレンズとは異なり、できないことがいくつかあります。
デメリットは次の3つが挙げられます。
・逆光撮影に弱い
・オートフォーカスではない
・マウントアダプターがないと現行のカメラが使えない
逆光撮影に弱い
オールドレンズは現行のレンズと比べて逆光撮影に弱く、太陽光やライトにレンズを向けるとレンズ面やレンズの鏡胴内で有害な光が反射してフレアが発生します。
フレアとはカメラ内部に光が反射することで、写真が白っぽくなる現象です。
オールドレンズはフリンジとゴーストも出やすいです。
フリンジとは明るい背景と暗い被写体の境に紫色が写ってしまう現象で、ゴーストは逆光時にレンズに光が入ると、レンズ内で反射した光が楕円に写る現象です。
オールドレンズで撮影する際はカメラの角度を変えながら、直接光が当たらないように調整する工夫をしなくてはなりません。
オートフォーカスではない
オールドレンズは瞬時にピントを合わせられるオートフォーカス(AF)に対応しておらずピント合わせが難しいです。
自分でピントリングと絞りリングで焦点を合わせなくてはならず、動きの速い被写体の撮影には向いていないとされています。
マウントアダプターがないと現行のカメラが使えない
オールドレンズを現行のカメラで使うには専用のマウントアダプターを用意しましょう。
マウントアダプターはカメラ側とレンズ側のマウント(装着する部分の規格)を合わせる変換器です。
カメラメーカーごとに規格が異なるのでオールドレンズを装着できない場合があります。
お持ちのオールドレンズと互換性を得られるものを選びましょう。
オールドレンズを利用するカメラによっては装着できない場合もあるので、事前に互換性を確認しておく必要があります。
人気が高いオールドレンズ5選
ここでは人気の高いオールドレンズを5つ選んでご紹介します。
Nikon NIKKOR-S.C Auto 55mm
1965年に発売された、当時最も明るいとされたレンズです。
古くからFマウントを採用しているため、フィルム一眼レフカメラおよびデジタル一眼レフカメラに取り付けられます。
オールドレンズならではの味わいのある写りと、比較的手頃な価格で購入できる点が魅力ではあるものの、中古市場で状態の良いものを見つけるのは難しくなりつつあります。
Canon New FD28mm F2.8
マニュアルフォーカス用として展開されていたレンズで使われていた「Canon FDマウント」というもので、ミラーレス一眼レフカメラの登場で人気が高くなったオールドレンズです。
現代的な写りと発色の良さが特徴のレンズで、中古市場にも多く出回っています。
PENTAX M42 Super Takumar 55mm
1962年に初期型、1963年に前期型、1965年に後期型が発売になったレンズで、全世界で400万台以上を売り上げたベストセラー機と組み合わせて使われていました。
中古市場の在庫も多いことから価格もリーズナブルで、初めてオールドレンズを使う方にもおすすめです。
RICOH XR RIKENON 50mm F2
和製ズミクロンとも呼ばれているレンズで、製造年の違いにより4種類に分けられます。
もともとは標準レンズという印象を与えていたものが、ライカの「ズミクロン 50mm F2」の写りに匹敵するのではないかといわれたことがきっかけとなり、中古市場でも人気になりました。
特に人気が高いのは「XR RIKENON 50mm F2(初期型)」と、2代目の「XR RIKENON 50mm F2 L」です。
オリンパス OM-SYSTEM F.Zuiko Auto-S 50mm f1.8
オリンパスのフィルムカメラ「OMシリーズ」のセットレンズとして販売されていたものですが、「小型・軽量化」にこだわって開発されたカメラのセットレンズということもあり、コンパクトで170gと軽いのが魅力です。
優しくやわらかなボケ味やブルーの発色の良さなど、写りが気に入って使っている方が多いようです。
中古市場にはさまざまなオールドレンズが出回っているため、比較的手頃な価格で入手できることも多々あります。
しかし、ホコリや傷などがあるため安くなっているケースもあるので、購入する際はしっかりとレンズの状態を確認することをおすすめします。
オールドレンズを買取に出す際の注意点
お持ちのオールドレンズを査定に出す際は、少しでも高く売りたいですよね。
査定前に次に紹介する2点に注意しましょう。
きれいな状態で査定に出す
オールドレンズを中古で購入する側からすれば、状態の良い製品を手に入れたいものです。
査定では製品がきれいな状態だと査定金額が高くなりやすくなります。
ブロアーで砂やホコリを落とし、クロスで皮脂汚れを落としてから売りましょう。
古い時代に作られたオールドレンズはすでに状態が悪くなっている可能性があります。
カビが生えると撮影時に写り込みが発生します。
レンズは防湿庫などに収納して通気性を保つと、製品内部のカビ防止になります。
付属品はなるべくそろえる
オールドレンズの買取は箱や説明書などの付属品、別売りのアクセサリーもそろえると評価が上がりやすくなります。
付属の箱はクローゼットのスペースをとるからと処分してしまわずに、なくさないように保管して査定時に一緒に出しましょう。
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バイセルは査定サービスを利用しやすいよう3つの買取方法を用意しています。
出張・宅配・持込買取はすべて査定料・利用料は無料です。
オールドレンズを買取に出したい方は、お気軽にお問い合わせください。
出張買取
買取業者がお客様のご自宅へ訪問し、その場で査定・現金化する方法です。
最短即日で対応が可能なこと、自宅にいながら買取サービスを利用できるのがメリットです。
一方、業者といえども知らない人を家に入れたくない方にはおすすめできない方法です。
宅配買取
宅配買取は、業者から送られてくるキットに査定に出したいオールドレンズを入れて送付するという方法です。
無料で宅配キットをもらえるので、箱やテープを用意する必要はありません。
自宅に集荷してもらえれば箱を郵便局に出す手間もかかりません。
宅配買取は送付してから査定金額の連絡が来るまでに数日かかります。
急ぎで自宅を整理しなくてはいけない予定がある場合は、他の査定方法を選んだ方が良いでしょう。
持ち込み買取
持ち込み買取は、買取を希望するオールドレンズをバイセルの店舗に持っていく方法です。
バイセルの店舗は市街地や大きな駅の近くにあるので、繁華街と近い場所に住んでいる片原場所に迷わずに利用できるでしょう。
持ち込み買取は店頭で査定に出せば、すぐに現金化できます。
バイセルは全店舗に個室を設けて、他の来店客からは見えないように査定できます。
近くに店舗がない、オールドレンズを含むカメラ製品を複数売りたい場合は、他の買取方法を選ぶことをおすすめします。