一眼レフカメラで写真をボカす方法やおすすめのレンズを紹介!
被写体の魅力を引き立てる一眼レフカメラの撮影テクニックとして、背景などの一部をボカす方法があります。
しかし、どのようにボカすと魅力的に見えるのかわからない人も少なくありません。
この記事では、ボカしテクニックの方法やおすすめの一眼レフレンズを紹介します。
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一眼レフカメラではどんなときに背景をボカして撮るのか?
一眼レフカメラの特徴は撮影をする際に様々なぼかしができることです。
ぼかしの仕方を覚えると、自分がイメージしている写真写りを再現できるようになります。
ボカしの仕方がうまくなると撮影技術の上達を実感しやすくなるでしょう。
ここでは一眼レフカメラではどんなときに背景をボカして撮影するのかを説明します。
・被写体を際立たせたいとき
・写真に奥行きを持たせたいとき
・背景をスッキリさせたいとき
被写体を際立たせたいとき
被写体の背景や前景をぼかすことで、被写体を目立たせることができます。
写したい物のなかに複数の被写体が写っていると、どれをメインにして撮影したいのかがわかりづらくなり、被写体の魅力が分散してしまいます。
そこで背景をボカすことで、メインの被写体を際立たせられます。
被写体がくっきり写ることで写真の主役がわかりやすくなり、撮影した意図や被写体の魅力が伝わる写真に仕上がります。
写真に奥行きを持たせたいとき
ぼかしを設定すると写真に奥行きを持たせられます。
撮影した写真が平面的な印象になる原因は、手前と奥にある被写体がくっきりと写ってしまうからです。
ボケた場所を遠くに、ピントが合っている被写体を手前にあるようにぼかしを入れると、写真に奥行きを持たせられます。
背景をスッキリさせたいとき
メインの被写体にとってベストな位置から撮影しても、背景が乱雑になってしまいキレイに撮影できないときがあります。
被写体以外の背景をボカすことで、背景がスッキリとした印象に仕上がります。
背景の印象を気にしないで済み、被写体の角度や写りだけを考慮して撮影できます。
一眼レフカメラのボケさせるのに必要な要素
一眼レフカメラでボケさせるには、絞り(F値)、焦点距離、撮影距離、背景との距離の4つが重要で、これらの組み合わせによってイメージするボケ感を表現できます。
ではどのように撮影に活かせば良いのでしょうか。
ここではキレイにボケさせるために必要なポイントをいくつかご紹介します。
・絞り優先モードにする
・F値(絞り)を小さくする
・望遠レンズを使う
・単焦点レンズを使用する
・焦点距離を長くする
・被写体とカメラまでの距離を近づける
・被写体と背景までの距離を遠くする
絞り優先モードにする
ほとんどの一眼レフカメラには「絞り優先モード」がついています。
メーカーによっては「A」や「Av」と表記されています。
絞り優先モードはF値(絞り)を自分で設定し、ISOやシャッター速度をカメラが自動で調整します。
自分で設定したF値にあわせて適正な明るさの写真が撮れるように、カメラが自動でシャッタースピードを決めてくれる機能です。
そのため、写真に慣れていない人でもぼけた写真を撮りやすくなり失敗を防げます。
背景をぼかして撮影する際は、F値を一番小さな数値に設定します。
F値(絞り)を小さくする
F値(絞り)とはレンズから入る光の量を数値化したもので、F2やF2.8のように基準となる値が定められています。
F値が大きくなるほど絞りが絞られて光の取り込み量が少なくなってボケ感が弱くなり、小さくするほどレンズから入る光の量が多くなってボケやすくなります。
表現したいボカしの強さに合わせてF値を変えるようにしましょう。
レンズごとにF値の最小値が決められており、これをレンズの「絞り開放値」といいます。
絞り開放値はレンズに記載されています。
望遠レンズを使う
望遠レンズとは、標準レンズよりも画角の狭いレンズです。
製品に表記されている数字が100mm以上でかつズームができるレンズは、望遠レンズと考えていいでしょう。
望遠レンズのズームアップで被写体にピントを合わせると焦点距離が長くなって、背景がぼやけた写真が撮れます。
ですが、望遠レンズを使う方法はレンズの長さ分、被写体とカメラの距離を離す必要があり、広い空間で撮影しましょう。
単焦点レンズを使用する
単焦点レンズとは焦点距離が単一のレンズです。
焦点距離が固定されていてズームができないない代わりに、F値(絞り)を小さく設定できるようになっています。
F値を小さくすると光を多く取り込められて暗い場所でも撮影しやすく、被写界深度が狭くなってボケる範囲が広くなります。
そのため、単焦点レンズを使うだけで簡単に背景をボカした写真を撮れます。
ただし、単焦点レンズで被写体との距離を縮めて撮影する場合は、ピントが合う部分が限られているので、目立たせたい被写体までボケる可能性があります。
被写体にピントが合っているか確認して、自分で背景のぼかしを調整しましょう。
焦点距離を長くする
焦点距離とは、レンズからイメージセンサーまでを指します。
焦点距離は短いほど画角が広くなり、長くなるほど狭くなる性質があります。
また、焦点距離が長いほど被写体の前後がボケやすくなるため、ボカしを強く表現したい場合は焦点距離の長いレンズを使いましょう。
カメラと被写体までの距離を近づける
一眼レフカメラは被写体の距離が近いほど、被写体以外の部分がボケやすくなります。
反対に被写体との距離が遠くなるほど背景と一体感のある写真に仕上がります。
被写体をくっきり撮影したい場合は被写体に近づいて撮影しましょう。
被写体と背景までの距離を遠くする
被写体と背景までの距離が離れるほど、背景が強くボケます。
背景をどのくらいボカしたいのかに合わせて被写体の位置を変えましょう。
あえて上や下から撮影して被写体と背景との距離を広げることもできるので、距離が取りにくい場合は試してみてください。
ボカした写真を撮りやすいおすすめの一眼レフレンズ
一眼レフカメラでボケを活かした写真に憧れる方も多いかと思います。
ぼかした写真を撮るには、絞り値の低い「F1.8」や「F2.8」などのレンズを選ぶと良いでしょう。
ここでは初心者でも背景をボカした写真を撮影しやすい一眼レフレンズをご紹介します。
・Canon EF50mm F1.8 STM
・Nikon AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
・SONY E 35mm F1.8 OSS SEL35F18
Canon EF50mm F1.8 STM
「Canon EF50mm F1.8 STM」は、光を取り込みやすいF値1.8の単焦点レンズです。
暗い場所でも背景をボカしてキレイに撮影できて、夜景や室内での撮影に適しています。
重量160gと軽量かつコンパクトで、撮影中の腕への負担が小さいことも特徴の一つです。
カメラを構えながらでもボケの強度をじっくり調整できるため、狙いどおりのボケ感で撮影できます。
同製品は高画質でしかも1万円台で購入できます。
Nikon AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
「Nikon AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G」は、高い解像度とやわらかいボケ感を兼ね備えたレンズです。
ピントを合わせた被写体は細部までくっきり写し、背景を大きくボカすことで、ポートレートから風景まで幅広い撮影に対応できます。
最短撮影距離は0.163mなので、被写体にしっかり近づいて撮影できることも、このレンズの魅力です。
等倍に近い距離から撮影した写真は、普段の撮影では見られない美しさを放ちます。
SONY E 35mm F1.8 OSS SEL35F18
「SONY E 35mm F1.8 OSS SEL35F18」は、F値1.8まで対応した大口径単焦点レンズです。
新開発の光学設計を採り入れることで、レンズ周辺まで高解像度のまま撮影でき、細部までくっきり写ったシャープな画質を実現します。
レンズの駆動に高速リニアモーターを採用することで、フォーカスがスムーズになり、シャッターチャンスを逃しません。
モーターは静音性に優れているため、音に敏感な動物や寝顔などの撮影にも向いています。