上野山清貢の絵画は買取してもらえる?代表作や高価買取のポイント

上野山清貢(うえのやまきよつぐ)は、北海道の原風景や北海道の生き物を描いた油彩画で知られる日本の洋画家です。
「和製ゴーギャン」とも称される強烈な色彩とダイナミックな筆致、厚塗りの絵肌で描くモチーフの生命力や迫力は、多くの美術ファンから高く評価されています。
美術品買取市場での取引例は多くありませんが、もし買取に出されれば高い価値がつく可能性は十分にあります。
本記事では、上野山清貢作品の特徴や代表作・有名作品に加えて、買取市場での動向、高く評価されやすい上野山清貢作品の特徴、上野山清貢の絵画を高価買取してもらうためのポイントなどについてご紹介します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
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目次
上野山清貢とは
上野山清貢(1889-1960)は、大正から昭和にかけて活躍した日本の洋画家です。
「和製ゴーギャン」とも称される強烈な色彩とダイナミックな筆致で知られています。
1889年に北海道江別市で生まれた上野山清貢は、北海道師範学校(現北海道教育大学)図画専科を修了すると、小学校代用教員(教員資格を持たない教員)として図画などを教える仕事に就きます。
その後22歳で画家を志して上京すると、太平洋画会研究所で黒田清輝(くろだせいき 1866-1924)や岡田三郎助(おかださぶろうすけ 1869-1939)に師事しました。
私生活では1915年に新進気鋭の作家・素木しづ(しらきしづ 1895-1918)と結婚し、それをきっかけに谷崎潤一郎(たにざきじゅんいちろう 1886-1965)、久米正雄(くめまさお 1891-1952)といった文学者とも交流を深めました。
しかし、結婚のわずか2年後、妻のしづが急逝するという不幸に見舞われます。
上野山清貢は悲嘆の中で創作活動を続け、ついに1924年、第5回帝展で初入選を果たします。
以降は1926年から3年連続で帝展特選を受賞、審査なしで出品できる「無鑑査」の資格を得るなど、中央画壇での地位を不動のものにしていきました。
その後、戦時中に札幌へ疎開すると、以降は北海道を拠点に活動しました。
「全道美術協会」や「一線美術会」の創立に携わるなど道内の若手画家の育成にも尽力し、その功績が認められて北海道新聞社文化賞を受賞しています。
上野山清貢の作風と代表的なモチーフ
上野山清貢の作風としてキーワードに挙げられるのが、「強烈な色彩」と「ダイナミックな筆致」です。
原色を多用した強烈な色彩対比と太く黒い輪郭線を用いた表現は、フランスの画家ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin 1848-1903)を彷彿とさせ、当時の日本画壇に鮮烈な衝撃を与えました。
タッチの面では、絵具を厚く盛り上げることによって荒々しい筆致を画面に残す手法が特徴です。
繊細な描き込みというよりも、筆の勢いや絵具の質感をそのまま活かすことで、モチーフの持つ生命力を表現しました。
上野山清貢の代表的なモチーフは、画業の時期によって変化していったことで知られています。
初期の東京で活動していた時期には、南洋の小麦色の肌をした健康的な女性像や、南国の花々に囲まれた裸婦を多く描きました。
これらは、彼にとっての「原始的な生命の美しさ」の象徴だったとされます。
北海道に戻ってからは自らのルーツを見つめ直し、アイヌ文化や北海道の力強い自然を表現するようになりました。
さらに晩年には、北海道の自然の中でも生き物へとフォーカスするようになり、北海道の牛や馬、鮭やカレイなどの魚を多く描いています。
上野山清貢が描くこれらの生き物には、北海道の大地に根ざして生きる生物のエネルギーや、命の尊厳を感じさせるような迫力があります。
上野山清貢作品は買取してもらえる?高く売れやすいポイントとは
強烈な色彩とダイナミックな筆致でモチーフの持つ生命力を表現する上野山清貢の絵画には、多くの美術ファンからの高い支持があります。
美術品買取市場での取引例は多くありませんが、買取市場に出てきた場合には高い価値がつく可能性があるでしょう。
上野山清貢作品の中でも高く評価されやすいのは、得意とした肉筆の油彩画です。
上野山清貢作品には水彩画やデッサンなどの作品もありますが、油彩画の方が人気になりやすいでしょう。
特に、上野山清貢の代表的なモチーフである鮭、北海道の風景、アイヌの人々、南洋の女性などを描いたものは高く評価されやすい傾向にあります。
上野山清貢だけでなく、絵画の買取では有名作家の作品ほど買取相場が高くなりやすい傾向があります。
以下のページでは、有名作家の作品など西洋画の買取相場や高く売るためのポイントなど、西洋画の買取情報について記載してございます。
参考までにぜひご参照ください。
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上野山清貢の代表作
絵具を厚く盛り上げる絵肌と強烈な色彩でほかにはない印象を残す上野山清貢の絵画は、多くの美術ファンを魅了しています。
ここでは、上野山清貢の絵画の中でも特に人気の高い、代表作と言うべき作品についてご紹介します。
鮭
鮭は、晩年の上野山清貢にとって最も重要なモチーフです。
厳しい寒さの中で川を遡上して産卵し、ボロボロになりながら一生を終える鮭の姿に、上野山は自身の不屈の芸術精神を重ね合わせていたと考えられます。
上野山清貢が鮭を描いた作品の中でも特に有名なものとして、北海道立旭川美術館所蔵の「鮭」(1950)、北海道立函館美術館所蔵の「鮭」(制作年不明)などがあります。
上野山清貢の「鮭」作品群は、パレットナイフや指を使って極限まで 絵具を厚く盛り上げ、まるで彫刻かのような立体感を持っているのが特徴です。
鱗の1枚1枚や力強いエラ、そしてぬるりとした質感までが物質的な迫力を持って迫ってきます。
色彩は、黒・茶・深い赤といった重厚な色調が目立ちます。
暗がりの中から発光するように鮭の体が浮かび上がる様は、厳かささえ感じさせます。
描かれる鮭は力尽きる寸前の姿であったり、人間に処理されたあとの新巻鮭の姿であったりするのですが、目の光などに死してなお失われない強靭な生命力が感じられます。
硫黄山(いおうざん)
「硫黄山」(1943)は、上野山清貢が北海道の風景を描いた傑作の1つです。
北海道立旭川美術館に所蔵されています。
描かれているのは、北海道弟子屈町(てしかがちょう)にある活火山・硫黄山です。
アイヌ語ではアトサヌプリ(意味:裸の山)というこの山は、噴煙が上がり、草木はあまり生えず、硫黄の結晶が黄色く地表を覆っているという独特の景観を持っています。
そのような荒々しい山を、上野山清貢は厚塗りの絵具によるゴツゴツとした質感で描きました。
背景の空の鮮やかな色に対して、山は深みのある褐色で描かれており、北の大地の厳格な美が表現されています。
室内
「室内」(1928)は、上野山清貢が第9回帝展で3年連続特選受賞を達成した、画業初期の集大成とも言える作品です。
北海道立近代美術館に所蔵されています。
描かれているのは、きらびやかなチャイナドレスを纏った女性たちが室内でくつろぐ様子です。
チャイナドレスに加えて絨毯・カーテン・観葉植物などが鮮やかな色彩で、空白を嫌うかのように画面の隅々にまで高密度で描かれているのが特徴です。
チャイナドレスの鮮やかな赤に対して観葉植物の緑、別の人物のドレスの青に対して扇の黄色など、補色を効果的に活用することで、色彩の強烈なコントラストを生み出しています。
絵肌は上野山清貢らしい厚塗りで、ドレスの刺繍の質感や室内の重厚な空気感が巧みに表現されています。
とかげを弄び夢見る島の乙女
「とかげを弄び夢見る島の乙女」(1924)は、上野山清貢が第5回帝展で初入選を果たした出世作です。
北海道立近代美術館に所蔵されています。
描かれているのは、島の少女がトカゲと戯れるという、文明社会から切り離されたかのような幻想的な風景です。
濃く塗られた色彩が特徴で、これによって日本の淡い光とは違った南国の強烈な直射日光と、それに伴う濃い陰影が表現されています。
繊細な描写を封印したダイナミックな筆致と質感によって、少女の肌に宿る健康的なエネルギーや、植物の生命力の強さなどが表現されています。
タイトルに「夢見る」とあるように、どこかエデンの園のような非現実的で甘美なムードが漂っています。
ほかにも「パラダイス」「F嬢の支那服を纏える」「サイパンにて」「ある夜」「ムッシュOの肖像」「裸婦」「ヴァン・マリアとその息子」など、上野山清貢には数多くの人気作品があります。
また、ここに名前のない作品であっても、上野山清貢作品であれば保存状態などの条件によって高く買取してもらえる可能性があります。
お持ちの上野山清貢作品の具体的な価値については、ぜひ1度バイセルの無料査定でお確かめください。
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強烈な色彩と絵具を厚く盛り上げる絵肌でモチーフの持つ生命力を表現する上野山清貢の絵画は、多くの美術ファンを魅了しています。
では、そんな上野山清貢作品を少しでも高く売るためにはどのようなポイントに気をつければ良いでしょうか。
上野山清貢を含む絵画の買取において、より高く買取してもらうために知っておきたい3つのポイントをご紹介します。
- 綺麗な状態で保存しておく
- 鑑定書などの付属品を揃えておく
- 入手経路などの来歴を明確にしておく
綺麗な状態で保存しておく
上野山清貢を含む絵画の買取では、保存状態が良好である(制作当時の状態をなるべく保っている)ほど高く買取されやすい傾向があります。
反対に、ひび割れ、退色、シミ、シワ、カビ、傷、破れ、タバコの臭いがあるなど保存状態が悪いと、その分だけ買取価格は下がってしまいます。
上野山清貢のような有名作家の場合には多少の経年劣化があっても買取してもらえる場合も多いですが、高価買取の可能性は低くなってしまうでしょう。
作品を良い状態に保つためには、専用の袋や箱で保護する、直射日光を避けて風通しの良い場所で保管するなどの工夫をしてあげましょう。
鑑定書などの付属品を揃えておく
上野山清貢のような有名画家の作品をより高く売るためには、作者のサインや鑑定書・保証書といった、作品の価値を示す付属品の有無が重要な役割を果たします。
上野山清貢作品の場合、作品の左下の隅などに「K.Uenoyama」と絵筆による署名が入っていることが多いです。
このサインは作品の品質と信頼性を示す重要な証拠になるため、買取市場における信頼性が増すことで多くの需要を集め、より高い価格での買取につながる可能性があります。
鑑定書も同様の効果があり、付いていることで作品の価値を証明できるため買取市場における信頼性が増します。
鑑定書・保証書などの付属品がある場合には、作品本体と併せて大切に保管しておきましょう。
入手経路などの来歴を明確にしておく
上野山清貢をはじめとした絵画の査定では、買取市場における作品の信頼性のために「どこで手に入れたか」「いつ購入したか」「誰から譲り受けたか」など購入に至るまでの背景が確認されます。
例えば「業界で信頼されている専門店で購入した」「〇年△月に大きな展覧会に出品された」などの来歴は、作品の価値を判断するうえでも重要な情報になります。
そして、その来歴を証明する書類等があればさらに信憑性が増し、買取市場における信用度が増すことでより高く売れるかもしれません。
入手した経路や時期、出品された展覧会のリストや写真といった記録がある場合には、処分せずに大切に保管しておきましょう。
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