陶器の裏印の調べ方は?有名ブランド10選の特徴を徹底解説

陶器の裏印の調べ方は?有名ブランド10選の特徴を徹底解説

「陶器の裏印はどうやって調べるの?」

「有名な陶器の種類を知りたい」

陶器について、このような疑問をお持ちの方もいるでしょう。

陶器の裏印は、器の底に印字されているマークや模様のことです。

基本的にすべての陶器には裏印が印字されており、マークは窯元ごとに異なります。

本記事では、陶器の裏印の調べ方や有名な陶器の種類について解説します。

裏印の調べ方がわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

陶器の裏印とは?

 陶器の裏印とは?

陶器の裏印とは、器の底に印字されているマークや模様のことです。

基本的にすべての陶器には裏印が印字されており、マークは窯元によって異なります。

裏印は窯元などを示しますが、同じ窯元でも製造年代によってデザインが異なることがあります。

そのため、万が一購入場所や年度を忘れてしまった場合でも、裏印を元に判別が可能です。

一度お手持ちの陶器の底を確認し、裏印があるかどうかをチェックしてみましょう。

陶器の裏印の調べ方

陶器の裏印の調べ方は、主に以下の2種類です。

  1. インターネットで検索する
  2. プロに鑑定してもらう

それぞれ解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

インターネットで検索する

インターネットで検索すると、裏印の画像が出てくるケースが多いです。

例えば「波佐見焼 裏印 一覧」と検索すると、裏印の画像を一覧で掲載しているサイトなどがヒットします。

サイトの画像を参考に、お手持ちの陶器の裏印と照らし合わせると良いでしょう。

インターネットで検索する場合は、窯元の公式ホームページなど信頼性の高いサイトを参考にするのがおすすめです。

プロに鑑定してもらう

確実に裏印を見定めてもらいたいなら、骨董品の買取業者に依頼し、プロの査定士に見てもらうのが安心です。

査定士は豊富な知識と鑑定実績を持っているため、裏印から窯元や製造年代を見出してくれるでしょう。

プロに査定を依頼する場合は、陶器買取の実績が豊富なところを選ぶのがポイントです。

実績が豊富な分、査定経験や商品知識を充分に有する査定士が在籍している可能性が高いです。

バイセルは陶器の買取実績が豊富かつ、知識を持った査定士が査定を行っております。

バイセルの陶器買取についての詳細は、以下のリンクからチェックしてみてください。

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国内の有名ブランド陶器10選

 国内の有名ブランド陶器10選

国内の有名ブランド陶器を10種類紹介します。

  1. 波佐見焼
  2. 有田焼
  3. 備前焼
  4. 美濃焼
  5. 益子焼
  6. 九谷焼
  7. 信楽焼
  8. 瀬戸焼
  9. 常滑焼
  10. やむちん

それぞれの特徴について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

波佐見焼

波佐見焼(はさみやき)は、長崎県の東彼杵郡(ひがしそのぎぐん)波佐見町で制作されている磁器です。

制作当初の1580年ごろは、陶器として制作されていました。

しかし、朝鮮から磁器作りの技術が伝わったことで、磁器としての発展を遂げます。

波佐見焼は、美しく透けた白磁に呉須(ごす)と呼ばれる濃い青色の顔料で染められているのが特徴です。

最近は技術の進化により、モダンなデザイン・色の波佐見焼も作られています。

また波佐見焼は大量生産が可能なため、庶民が日常で気軽に使える磁器としても人気です。

有田焼

有田焼は佐賀県有田町が原産地で、日本最初の磁器といわれています。

白く滑らかな磁器に、赤や青、黄色など色とりどりの絵の具を使用した華やかなデザインが魅力です。

耐久性にも優れているため、美術品だけでなく日常用としても人気があります。

なお、有田焼とよく似ている特徴を持つ陶器として「伊万里焼」が挙げられます。

実は有田焼と伊万里焼は、名前が違うだけで磁器としては同じものです。

有田町で焼かれた有田焼が、江戸時代に伊万里川の河口から輸出されていたため「伊万里焼」とも呼ばれていたのです。

備前焼

備前焼は岡山県備前市で作られており、陶器と磁器の中間に分類されます。

備前焼の歴史は古く、日本六古窯の1つで古墳時代の須恵器の製法から発展した焼き物です。

平安時代には、お椀や瓦などの日用品に使用されていました。

日本六古窯とは、中世〜現在まで生産が続いており、歴史の長い代表的な6つの窯の総称です。

備前焼は釉薬を使用しない分光沢感がなく、土の質感を楽しめる点が特徴です。

また、1200℃の高温で焼くため、強度があります。

割れにくさと保温力があるため、ワインやウイスキーなどを入れるコップとしても用いられます。

美濃焼

美濃焼は、岐阜県の美濃地方東部で作られている陶磁器の総称です。

美濃焼の歴史は古く、始まりは西暦400年頃までさかのぼります。

400〜500年頃、朝鮮から須恵器の製法とともに穴窯やろくろが伝わり、美濃焼へと発展しました。

現在、美濃地方の陶器の生産量は全国の約6割を占めており、日本一の陶磁器の産地とされています。

美濃焼は伝統工芸品に指定されており、さまざまな色合いやデザインが魅力です。

有名な作品には、茶道家の千利休が確立した「織部」や、赤褐色特徴の「志野」などがあります。

益子焼

益子焼は、栃木県芳賀郡(はがぐん)益子町で制作されている陶器です。

江戸時代末期に笠間焼の修行をしていた大塚啓三郎が、益子町で窯を開いたのが始まりといわれています。

益子焼に使用される土は、砂気気泡を多く含んでいます。

そのため細かい部分のデザインがしにくく、厚手でシンプルなものが多いです。

釉薬との相性は良いため、青磁釉や飴釉などで青緑や茶色などの色をつけられます。

また糠白釉を使った、白っぽい色合いに仕上げることも可能です。

九谷焼

九谷焼は、石川県発祥の陶磁器で、加賀市の山中温泉九谷町で陶石が見つかったため「九谷焼」と呼ばれています。

以下の5色を使用して鮮やかな絵付けを行うため、大胆で華やかな見た目が魅力です。

  1. 紺青

伝統的な色使いを生かしたモダンなデザインも多く、好みに合わせて選べる点もポイントです。

また、贈答品としても人気があり、海外では「ジャパンクタニ」として知られています。

信楽焼

信楽焼(しがらきやき)は、滋賀県甲賀市信楽町周辺で制作されている陶磁器で、日本六古窯の1つです。

信楽焼といえば、たぬきの置物をイメージする人もいるでしょう。

しかし置物だけでなく、食器としても人気があります。

信楽焼の特徴は、焼いた際にできる「窯変」と呼ばれる個体ごとに異なる色合いや模様です。

窯変には、淡い赤色の「火色」や、薪の灰と長石が溶け合って青緑や黄緑色になる「自然釉」などがあります。

信楽焼は、温度や焼き方によって色合いが変化するため同じ個体がほとんどなく、一点物の魅力を楽しめます。

瀬戸焼

瀬戸焼は、愛知県瀬戸市で生産されている陶器で、備前焼や信楽焼と同じ日本六古窯の1つです。

陶器のことを「せともの」と呼ぶ人がいますが、これは瀬戸焼からきています。

瀬戸焼は1000年以上の歴史がありますが、当初から釉薬をかけて焼いていたのが特徴です。

釉薬をかけた焼き物は耐水性に優れており、食器として重宝されました。

また、瀬戸焼は釉薬ならではの光沢や色合いが出せる点も魅力で、現在でも実用食器から美術品としてなど幅広く愛されています。

常滑焼

常滑焼(とこなめやき)は、愛知県常滑市で作られている、日本六古窯の1つです。

常滑焼の原料は鉄分を多く含んだ土で、気孔が少なく吸水性がありません。

焼き上がりは「朱泥」と呼ばれる赤茶色をしています。

「朱泥急須」は常滑焼の代表的な商品で、お茶を入れると常滑焼の原料の鉄分とお茶の成分であるタンニンが反応し、苦味・渋みをまろやかにしてくれます。

やむちん

やむちんは、沖縄の言葉で「焼き物」を指し、その名のとおり沖縄で作られる焼き物のことです。

1616年に朝鮮人の陶工が技法を伝えたのが始まりです。

やむちんは、当初は釉薬をかけずに低温で焼き上げた「アラヤチ(荒焼)」が主流でしたが、その後沖縄職人によって紋様や絵付けをしてから釉薬をかける「ジョウヤチ(上焼)」へと進化します。

さらに、大正時代には本州への輸出も盛んになり、より華やかな装飾を施した「琉球古典焼」が誕生しました。

現在のやむちんは、絵付けに沖縄の青い海のようなコバルトブルーや自然を表現した緑・茶色を用いられることが多いです。

まとめ

 

ほとんどの陶器には裏印が押されており、窯元や製造年代を調べるのに役立ちます。

裏印は陶器の種類や窯元、製造年代によって異なるため、プロである査定士に依頼して調べてもらうのがおすすめです。

バイセルでは陶器の知識を持った査定士が、お手持ちの陶器の裏印をはじめ、作品をしっかり拝見したうえで価値を見極めます。

出張料・査定料・キャンセル料などの各種手数料は無料なため「試しに査定だけ」というご利用も可能です。

裏印を調べてほしいとお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。