伊藤若冲の作品を高価買取してもらうポイント6選!人物や代表作も解説
江戸時代に活躍し、平成に入って人気に火がついた伊藤若冲。
奇想の画家として、多くの方を魅了するその作品を「なるべく高く売却したい」と思ったことはありませんか。
この記事では、伊藤若冲の高額買取につながるポイントを6つご紹介。
彼の芸術の魅力を再発見しつつ、 高価買取をサポートします。
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伊藤若冲の人物像・作品の特徴
伊藤若冲(いとう じゃくちゅう:1716 - 1800)は、江戸時代に活躍した花鳥画家です。
京都に生まれ、10代より狩野派の絵師に弟子入り。
動植物の写生などを通じて技術を磨き、大典禅師に画才を評価されました。
これにより、家業である青物問屋の家督を弟に譲り、本格的に絵師で身を立てることを目指します。
絵師の活動を本格化させた若冲は、 生涯創作に励みました。
作品の特徴としては、花鳥画がメインであること、緻密な描写力を持つこと、最高級の岩絵の具を惜しみなく使い独特な色彩を表現していること、斬新な発想に基づく独自性が見られることなどが挙げられます。
平成に入ってから広く一般にも認知された若冲は、現在多くの美術ファンに愛される存在となりました。
伊藤若冲の代表作6選
独特な色使いや緻密な描写が光り、名作ぞろいの若冲作品。
その中でも特に重要と言われる作品として、以下6つをご紹介します。
- 紫陽花双鶏図
- 群魚図
- 南天雄鶏図
- 日出鳳凰図
- 文殊菩薩像
- 雪中雄鶏図
ここからは、それぞれの作品の詳細と年代を見ていきます。
紫陽花双鶏図
「紫陽花双鶏図」は、若冲中期に当たる作品です。
若冲の代表作「動植綵絵」における1枚となります。
紫陽花(あじさい)の花に、雌雄1羽ずつの鶏がいる構図です。
明暗を巧みに使うことで、独特な鮮やかな色使いを際立たせています。
また、緻密な描写により、鶏の複雑な動作を完璧に表現している点は、特筆に値します。
紫陽花と鶏を組み合わせたモチーフは珍しいですが、若冲は複数描いており、若冲ならではのモチーフということができるでしょう。
群魚図
「群魚図」は、若冲中期ごろの作品です。
同じ方向を泳ぐ、海の様々な魚たちが緻密に描かれています。
その中でも、色鮮やかな鯛が特に目を引きます。
また、別の群魚図では、やはり緻密な描写の「タコ」が目を引きます。
こちらの群魚図では大きな親タコの足に、小さな子タコが絡みついており、若冲独自のユーモアを感じることができるでしょう。
南天雄鶏図
「南天雄鶏図」は、若冲が中期ごろに描いた作品です。
「紫陽花双鶏図」は紫陽花と鶏というモチーフで日本的な風情を感じさせましたが、こちらの作品では、赤い実をつけた南天の木と黒いシャモが描かれ、どこかエキゾチックな雰囲気も漂わせます。
赤色と黒色の対比が効果的に使われるほか、さりげなく描かれた白菊や黄色の小禽の美しさとその絶妙な配置も見事です。
日出鳳凰図
「日出鳳凰図」は、初期〜中期、若冲が30代半ばの作品と言われています。
黄金を背景に、朝日が鮮やかな朱色で描かれ、その前を白色を基調とする極彩色の鳳凰が、悠々と飛翔しています。
大変おめでたいモチーフを美しく幻想的に描き切っており、見るものに深い感動を与えることでしょう。
こちらは現在、米国・ボストン美術館に所蔵されています。
文殊菩薩像
「文殊菩薩像」は、若冲中期の作品です。
相国寺に寄進した「釈迦三尊像」の1つとなります。
文殊菩薩が緑色の獅子に乗る姿が緻密に描かれている構図で、文殊菩薩は穏やかな表情ながら、深い威厳を感じさせます。
こちらは現在、静嘉堂文庫美術館に所蔵されています。
雪中雄鶏図
「雪中雄鶏図」は、若冲30代、キャリアの初期に描かれた作品です。
雄鶏が雪の中で餌を探す様子を描いており、白い雪景色の中に、鶏が確かな存在感を示しています。
この頃からすでに若冲の高い写実力が光る一方、竹や雪を奇怪な線で描いた点に、若冲の奇想的なオリジナリティが感じられることでしょう。
伊藤若冲の高額買取につながるポイント
伊藤若冲の作品を高価買取してもらうための重要項目は、以下の6つです。
- 人気の作風か
- 原画・肉筆の作品か
- 保存状態に問題がないか
- 付属品に欠けがないか
- 鑑定書・落款(らっかん)があるか
- 実績のある買取業者に依頼しているか
ここからはそれぞれの項目について、詳細を確認します。
人気の作風か
伊藤若冲は、動植物の描写力が卓越しており、特に鶏の描写は人気が高いです。
また、50〜60代にかけては水墨画も手掛け、こちらは墨一色ながら、見応えのある作品の数々を生み出しました。
この年代の作品は、それまでと比較して非常に数が少ないため、高額買取につながる可能性があります。
また、 晩年の作品は、熟練の技が光ることから人気が高く、高値がつく傾向にあります。
原画・肉筆の作品か
若冲に限らず、版画の元となる原画は、希少性が高く、高額買取が期待できます。
肉筆作品は、模写や版画では再現できない質感や奥行きがあり、コレクターや美術ファンを魅了しています。
保存状態に問題がないか
作品の保存状態は、買取価格に大きく影響します。
日焼け、傷、カビ、汚れ、破れなどがあると、買取額が低くなってしまう可能性があります。
若冲作品をお持ちの方はぜひ、直射日光を避け、風通しの良い場所で保管するようにしてください。
付属品に欠けがないか
美術品は作品本体のみならず、付属品も買取査定の対象となります。
共箱、二重箱、袋、鑑定書などの付属品がある場合は、状態が悪くても、処分しないことが賢明です。
鑑定書・落款(らっかん)があるか
作品の真贋をスムーズに見分ける上で、鑑定書や作者のサイン(落款)はかかせません。
確かな鑑定書や落款のついた作品であれば、買取業者としても、安心して高額査定することができます。
実績のある買取業者に依頼しているか
伊藤若冲の作品は、希少性や価値が非常に高いケースがあります。
そのため、適正な価格での査定が期待できる、実績のある買取業者を選ぶことが重要です。
実績のある買取業者は、多くの作品を取り扱っており、適正価格での査定が期待できるため、損をするリスクが減らせます。
例えばバイセルなら、3,700万点以上の絵画買取実績。
長年の実績と豊富な知識で、大切な作品を正確に評価致します。
伊藤若冲に関するよくある質問
伊藤若冲の買取に関するよくある質問に回答します。
伊藤若冲と関係のある骨董作家は誰ですか?
師匠として円山応挙がおり、若冲は応挙から絵画技法を学び、影響を受けました。
一方、同時代の画家として与謝蕪村や池大雅との交流があり、互いに刺激し合いました。
さらに、若冲の弟子には石田幽汀がおり、若冲の画風を継承しました。
伊藤若冲にまつわる有名なエピソードは何ですか?
若冲は40歳で家業の青物問屋を弟に譲り、画家としての道を歩み始めました。
絵に没頭するあまり、家からほとんど出ずに縁側で放し飼いにした鶏をスケッチし続けていたという逸話があります。
また、生涯独身を貫き、酒も嗜まず、芸事にも興味を示さなかったという、画家としての姿勢を貫いた生き方も特徴的です。
まとめ
伊藤若冲の作品は、その一部が国宝にも指定されています。
同時に、広く一般の方々にも人気が高く、国内外で評価されているため、高価買取が期待できる作家ということができるでしょう。
なおバイセルなら出張査定も無料で、ご自宅にいながらの査定も可能です。
若冲の作品をお持ちの方はぜひ、バイセルへご相談ください。
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