漆器の処分方法や高価買取が期待できる有名な漆芸作家を紹介!

漆器は、耐久性や耐水性、断熱性などを備えた日本の工芸品です。
「会津塗」や「輪島塗」など人気の種類も多く、海外でも「Japan」の名で親しまれています。
漆器の処分を検討するうえで、具体的な方法を知りたいという方も多いかもしれません。
漆器の処分方法を知っておけば、高価買取を実現できる可能性もあります。
今回は、漆器の処分方法や買取査定前の確認ポイントを解説したうえで、高価買取が期待できる5名の漆器作家も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
漆器を処分する方法
まずは、漆器を処分する方法として、正しい捨て方について解説します。
可燃ゴミとして捨てるのが基本
漆器は、可燃ゴミとして捨てるのが一般的です。
ただし、漆を塗る土台の「器体」 に、天然木ではなくプラスチックを使用していると、不燃ゴミとして処分 しなければならないケースもあります。
両者の見分け方として、天然木製の漆器は、保温・保冷性に優れ、指で弾くとやわらかい音がするなどの特徴を持っています。
一方、プラスチック製の漆器は、お椀に汁物を注ぐと熱さで持てなくなったり、指で弾くと硬い音がしたりする点が特徴です。
漆器の器体に、どちらの素材が使われているのか、事前にしっかりと確認したうえで処分しましょう。
サイズによっては粗大ゴミになるケースも
大きなサイズの漆器の場合、粗大ゴミとして処分しなければならない可能性もあります。
自治体によっては、一辺の長さが30cm~50cmを超えると、粗大ゴミとして扱われるためです。
粗大ゴミとして捨てる場合は、事前に電話やインターネットで申し込み、「粗大ゴミ処理券」と呼ばれるシールを購入して、漆器に貼り付ける作業が必要となります。
漆器をゴミとして捨てる以外の処分方法

続いて、漆器をゴミとして捨てる以外の処分方法を、4つ紹介します。
フリマアプリ・リサイクルショップを利用する
フリマアプリやリサイクルショップを利用することで、漆器を手軽に処分できます。
現在は、スマートフォン一つでやり取りできるサービスも増えつつあります。
ただし、本来の価値よりも低い価格で、漆器を手放す可能性がある点には注意しましょう。
特にフリマアプリの場合は、専門家が査定して価格を決めるわけではないため、専門業者に買い取ってもらう場合と比べて、損するおそれがあります。
知り合いに譲る
不要になった漆器を、知り合いに譲るという方法もあります。
相手に送る場合は、配送方法や配送料の負担について、事前に話しておくことが大切です。
また、相手によっては使用済みの漆器をもらうことに抵抗を感じるケースもあるため、本当に相手が望んでいるのか、しっかり確認しておきましょう。
寄付をする
NPO法人が運営する団体などに、漆器を寄付するのも一つの手です。
例えば、思い入れのある漆器を処分しなければならない場合も、寄付であれば胸を痛めることなく手放せるでしょう。
漆器の寄付が可能な団体としては、「セカンドライフ 」や「NPO法人ワールドギフト 」などが挙げられます。
「セカンドライフ」の場合、寄付する箱数に応じて、ワクチン募金も行なえます。
買取専門業者に依頼する
漆器を処分する方法のなかでもおすすめなのが、買取専門業者に依頼する方法です。
なぜなら、漆器は産地や素材、作家などの条件によっては、思わぬ高値で買い取ってもらえる可能性があるためです。
買取専門業者なら、知識を備えたプロの査定士が適正な買取価格を算出してくれます。
長いあいだ大切に保管していた漆器を処分するのであれば、まずは買取専門業者への依頼を検討するとよいでしょう。
漆器を買取業者へ査定を出す前に確認すべきポイント
買取業者へ漆器の査定を依頼するうえで、事前に確認しておきたい2つのポイントを見ていきましょう。
日本三大漆器であるか
1つ目のポイントは、日本三大漆器であるかという点です。
そもそも日本三大漆器には、福島県の「会津塗」、石川県の「輪島塗」と「山中塗」が挙げられます。
これらに分類される漆器は人気も高い傾向で、高価買取の可能性が高いとされています。
産地・素材・漆の種類
2つ目の産地や素材、漆の種類などのポイントも、買取価格を左右する要素といえます。
先述した日本三大漆器以外にも、岐阜県高山市周辺で作られる「飛騨春慶」や、沖縄県で作られる「琉球漆器」など、漆器における人気の産地は複数あります。
また、器体に天然木を使い、天然漆を塗布している漆器であれば、高価買取してもらえる可能性が高まるでしょう。
買取金額が高い漆器作家

ここからは、買取金額が高い代表的な漆器作家を5名紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
山下義人
山下義人は、1951年に香川県高松市に生まれ、2013年に「蒟醤(きんま) 」の分野において人間国宝(重要無形文化財)に認定されています。
数十色の色漆を塗り重ねる丹念な技法によって、色漆のグラデーションの魅力を大きく引き出した表現が特徴です。
代表的な作品は「小春日和蒟醤硯箱」や「蒟醤蒔絵食籠『こもれび』」など多数あります。
山岸一男
1954年、石川県輪島市に生まれた山岸一男は、2012年に紫綬褒章を受章し、2018年には「沈金」の分野で人間国宝に認定されています。
輪島塗の加飾技法「沈金」を会得するのみならず、「沈黒」や「沈金象嵌」などの技法を駆使することで、作品表現の幅を広げました。
作品数は多く、日本伝統漆芸展において第25回展記念賞を受賞した「金銀象嵌漆箱『行く河』」 や、日本工芸会賞を受賞した「乾漆嵌螺鈿箱『花茗荷』」 などがあります。
室瀬和美
室瀬和美は、1950年に東京都で生まれた漆器作家で、2008年には「蒔絵」の分野で人間国宝に認定され、同年に紫綬褒章も受章しています。
作家としての大きな特色は、金と黒の古典的なモノトーンの表現に、色彩を取り入れた蒔絵表現にあります。
日本工芸会奨励賞を受賞した「蒔絵飾箱『麦穂』」 や、東京都知事賞を受賞した「蒔絵螺鈿八稜箱『彩光』」 など、作品数は豊富です。
小椋範彦
1958年、岡山県に生まれた小椋範彦は、2011年に紫綬褒章を受章し、2020年には個展「金の風・銀の風 小椋範彦漆芸展」を開催するなど精力的に活動しています。
作品の特徴は、乾漆技法をメインに、風景や草花などをモチーフにしている点です。
漆器作品としては、「蒔絵夫婦椀『千両』」などがあります。
中野孝一
1947年、石川県加賀市に生まれた中野孝一は、2010年に「蒔絵」の分野で人間国宝に認定されました。
研出蒔絵や平文など、さまざまな技法を駆使して美しい絵柄に仕上げることが作品の特徴で、「蒔絵技法」と一括りにできないほど複雑な工程を経て制作しています。
また、「孝一」銘が記されている作品が比較的多いことも特徴です。
漆器の買取ならバイセルにお任せください
漆器の買い取りを検討しているのであれば、バイセルにお任せください。
バイセルなら、買取方法を3つの選択肢から自由に選べます。
以下の項目では、買取方法それぞれの特徴を紹介するので、自分に合った方法を探す参考にしてみてください。
店頭買取
バイセルの店頭買取の大きな特徴は、事前の予約なしで利用できることです。
すべての店舗が駅から徒歩圏内にあるため、外出したついでに漆器の査定を依頼できます。
また、待ち時間なしで査定を依頼したい場合は、事前に予約しておけば問題ありません。
個室タイプの買取ブースを備えているため、プライバシーを確保しながら査定士に相談可能です。
店舗に足を運ぶのが難しいという方は、出張買取や宅配買取を検討する必要があります。
出張買取
「漆器の数が多い」「荷物を運ぶのが面倒」という場合は、出張買取がおすすめです。
バイセルの出張買取を利用すれば、自宅にいながら査定してもらえるうえ、買い取りの場合はその場で現金を受け取れます。
さらに、最短即日の訪問が可能で、査定料や送料、出張料などの手数料が無料な点もメリットといえます。
問い合わせの段階はもちろん、利用したあとも専門スタッフが丁寧にサポートしてくれるため、買い取りサービスを初めて利用する方も安心です。
ただし、訪問してくる査定士に直接対応しなければならないため、スケジュールの調整が必要となります。
宅配買取
宅配買取を利用すれば、日時調整などが必要なく、箱につめるだけで査定を依頼できます。
出張買取と同じく、専門スタッフがサポートしてくれるので安心して利用できるうえ、査定料や送料も無料です。
さらに、宅配キットも無料で利用できるため、余計な費用をかけずに漆器を買取査定したいという方にも適しているでしょう。
一点気を付けなければならないのは、自分で漆器を梱包する点です。輸送中に漆器の割れや破損などが起こらないよう、丁寧に梱包する必要があります。
まとめ
漆器を捨てる場合は、可燃ゴミとして処分するのが一般的ですが、器体の種類やサイズによっても異なるため、しっかり確認する必要があります。
また、買取専門業者へ依頼したり、寄付したりする処分方法も検討してみるとよいでしょう。
バイセルなら、店頭買取や宅配買取など3つの選択肢から、ご自身に合った買取方法を選べます。
幅広い知識を備えたプロが査定するため、漆器本来の適正価格での買い取りを実現できます。
漆器の処分に悩んでいるという方は、ぜひお気軽にバイセルをご利用ください。

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