青山義雄の絵画の買取価格は高い?代表作や高価買取のポイントを解説

青山義雄(あおやまよしお)は、地中海沿岸の風景を多く描いたことで知られる日本の洋画家です。
「青山ブルー」と呼ばれる青色に代表される鮮やかな色彩の油彩画は非常に評価が高く、美術品買取市場でも高価買取されるケースがあります。
本記事では、青山義雄作品の特徴や代表作・有名作品に加えて、買取市場で高く売れる理由、高く売れやすい青山義雄作品の特徴、青山義雄の絵画を高価買取してもらうためのポイントなどについてご紹介します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
青山義雄とは
青山義雄(1894-1996)は、大正末期から平成にかけての長きにわたって活躍した日本の洋画家です。
生涯の半分をフランスで過ごし、地中海沿岸の風景を多く描いたことで知られています。
現在の神奈川県横須賀市に生まれ、北海道根室市で育った青山義雄は、北海道の豊かな自然環境もあってか14歳で画家を志すようになります。
家族を養うために働きながらも創作活動を続け、肖像画を売って貯めた資金を手に、ついに27歳のときに単身渡仏に踏み切ります。
渡仏してすぐにサロン・ドートンヌで初入選を果たすと、フランスを代表する芸術家であるアンリ・マティス(Henri Matisse 1869-1954)から「この男は色彩を持っている」と高く評価され、生涯にわたる親交を築きました。
さらにサロン・ド・ラ・ナショナルでの入選、個展の開催など、フランスで押しも押されもせぬ人気画家になっていきます。
その後、第二次世界大戦の影響で日本での活動を余儀なくされた期間はありましたが、アンリ・マティスの招待によって再び渡仏すると、92歳までフランスを拠点に活動しました。
最晩年は再び帰国したものの、102歳で亡くなるまで精力的に画業をつづけました。
青山義雄の作風と代表的なモチーフ
青山義雄作品の特徴は、「青山ブルー」と呼ばれる青色に代表される、色彩に対する鋭い感覚です。
鮮やかな色彩が画面全体を構成するような画風が特徴で、風景や静物を描く際も、輪郭をぼかしながら色面を配置するという独自の表現を確立していきました。
青山義雄作品の代表的なモチーフとしては、「南仏の風景」と「花」が挙げられます。
風景画では、ニースやカンヌといった地中海沿岸の街並みや風景を、明るく情熱的な色彩で描いています。
また、バラやユリなどの花をモチーフにした静物画も多く残されており、やはり色彩の鮮やかさが際立っています。
青山義雄作品の買取価格は高い?高く売れやすいポイントとは
国際的にも評価の高い青山義雄には、美術館に収蔵されているものなど貴重な作品も多くあります。
美術品買取市場でも青山義雄作品の人気は高く、海外からの需要も多いことから高価買取されやすい作家であると言えます。
青山義雄作品の中でも美術品買取市場で高く買取されやすいのは、やはり代名詞である「青山ブルー」など色彩の鮮やかな油彩画です。
モチーフでは南仏の風景や花など、やはり青山義雄が得意としたモチーフを描いたものは人気が高く、買取価格も高くなりやすいと言えるでしょう。
青山義雄だけでなく、絵画の買取では有名作家の作品ほど買取相場が高くなりやすい傾向があります。
以下のページでは、有名作家の作品など西洋画の買取相場や高く売るためのポイントなど、西洋画の買取情報について記載してございます。
参考までにぜひご参照ください。
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青山義雄の代表作
「青山ブルー」に代表される鮮やかな色彩で描かれる青山義雄作品は多くの美術ファンを魅了し、美術品買取市場でも高い支持を集めています。
ここでは、買取市場で出会うことのあるものから美術館に所蔵されているものまで、青山義雄の代表作をご紹介します。
アダムとイヴ
「アダムとイヴ」(1962)は、青山義雄の初期の代表作として知られる油彩画です。
東京国立近代美術館に所蔵されています。
青山義雄といえば風景画や静物画の印象が強いのですが、初期のころには人物画も多く描いていました。
人物は写実的に描写しながらも、その肌や背景の色使いには画面を構成する要素としての色面を意識した表現が見られます。
後に展開される鮮やかな色彩による風景画や静物画に比べると落ち着いたトーンで描かれていますが、後の鮮烈な色彩表現につながる萌芽が見て取れます。
色彩を主体とした表現へと進んでいく過渡期を示すものとして重要な作品だと言えるでしょう。
ニース
「ニース」(1938)は、青山義雄の代表的なモチーフである南仏の風景画で、制作拠点の1つであったニースの街を描いた油彩画です。
神奈川県の茅ヶ崎市美術館に所蔵されています。
この作品のモチーフはタイトルの通り、ニースの青く輝く地中海、色鮮やかな街並み、豊かな自然です。
南仏の明るい光と雰囲気が、「青山ブルー」を中心とした鮮烈な色彩で表現されています。
また、ニースの風景は青山義雄が生涯を通して何度も描いたモチーフであり、ほかにもニースの朝の公園を描いた「ニースの風景(朝の公園)」など、有名な作品があります。
シミエの落日
「シミエの落日」(1974)は、青山義雄が得意とする南仏の風景画であり、アンリ・マティスとの深い絆を象徴する作品として知られる油彩画です。
神奈川県の茅ヶ崎市美術館に所蔵されています。
シミエとは南フランスのニース郊外にある丘の名前であり、マティスは晩年をシミエの「レジーナ・ホテル」で過ごし、丘の上のシミエ修道院の庭にある墓地に眠っているという、マティスとの精神的なつながりを表現するにはこれ以上ない場所です。
「シミエの落日」に描かれているのは、シミエの丘から見た、地中海に沈む太陽です。
夕焼けに染まる空や、地中海に沈む太陽の光が、画面全体を温かく情熱的に彩っています。
青山ブルーと落日の赤やオレンジとの対比で、画面に深みを与えています。
バラ
青山義雄が静物画の分野で特に重要なモチーフとして描き続けたのが「バラ」です。
色鮮やかなバラが飾られたテーブルを描いた「バラ 静物」や「薔薇のブーケ」、ニースのシミエ修道院にあるバラの庭園を描いた「バラ園」など、数々のバラ作品があります。
青山義雄の「バラ」作品では、青山義雄らしい豊かな色彩感覚が最大限に活かされています。
単にバラを写実的に描くのではなく、赤・ピンク・黄色といった花びらと背景との色彩の調和を重視し、画面全体を鮮やかに構成しています。
青山義雄の描くバラは生き生きとした生命力に満ちています。
大胆な筆遣いと絵具を重ねる技法によって、バラの持つ瑞々しさや花束のボリューム感が表現されています。
鮮やかな色彩だけでなく、光が花びらに当たる様子や、その影が隣の花にかかる様子など、光と色彩の関係が丁寧に描かれています。
まだまだある青山義雄の有名作品
これまでに挙げたもののほかにも、青山義雄にはまだまだ多くの有名作品・人気作品があります。
百合 | 北洋落日 | カーニュの風景 | 虹 | アネモネ |
海辺の輪舞 | 浦賀水道・春 | プロヴァンスの村 | 南仏風景 | 果物と壺 |
海辺の家 | 勝浦の丘 | 南仏アルプス遠望 | 二人の男 | FLEURS |
風景(アッシジ) | 庭 | ブルターニュの教会 |
ここに名前を挙げたような青山義雄作品をお持ちなら、保存状態などの条件によって高く買取される可能性があります。
具体的な価値については、ぜひ1度バイセルの無料査定でお確かめください。
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お申し込みフォームへ青山義雄の絵画を高価買取してもらうためのポイント
「青山ブルー」に代表される鮮やかな色彩で国際的にも高く評価される青山義雄の絵画は、美術品買取市場でも高い需要があります。
では、青山義雄の絵画を少しでも高く売るためにはどのようなポイントに気をつければ良いでしょうか。
青山義雄作品を含む絵画の買取において、より高く買取してもらうために知っておきたい3つのポイントをご紹介します。
- 綺麗な状態で保存しておく
- 鑑定書などの付属品を揃えておく
- 入手経路などの来歴を明確にしておく
綺麗な状態で保存しておく
青山義雄を含む絵画の買取では、保存状態が良好である(制作当時の状態をなるべく保っている)ほど高く買取されやすい傾向があります。反対に、ひび割れ、退色、シミ、シワ、カビ、傷、破れ、タバコの臭いがあるなど保存状態が悪いと、その分だけ買取価格は下がってしまいます。
青山義雄のような有名作家の場合には多少の経年劣化があっても買取してもらえる場合も多いですが、高価買取の可能性は低くなってしまうでしょう。
作品を良い状態に保つためには、専用の袋や箱で保護する、直射日光を避けて風通しの良い場所で保管するなどの工夫をしてあげましょう。
鑑定書などの付属品を揃えておく
青山義雄のような有名画家の作品をより高く売るためには、作者のサインや鑑定書・保証書といった、作品の価値を示す付属品の有無が重要な役割を果たします。
青山義雄の作品には、作品の右下や左下などに「Y. Aoyama」とアルファベットで署名されていることが多く見られます。
また、キャンバスの裏側に、制作年や作品名、作者名が直筆で書かれていることがあります。
これらのサインや書付は作品の品質と信頼性を示す重要な証拠になるため、買取市場における信頼性が増すことで多くの需要を集められます。
鑑定書も同様の効果があり、付いていることで作品の価値を証明できるため買取市場における信頼性が増します。
これらがあることで、より高い価格での買取につながる可能性があります。
鑑定書・保証書などの付属品がある場合には、作品本体と併せて大切に保管しておきましょう。
なお、青山義雄作品について信頼度の高い鑑定機関としては、東美鑑定評価機構鑑定委員会が挙げられます。
入手経路などの来歴を明確にしておく
青山義雄をはじめとした絵画の査定では、買取市場における作品の信頼性のために「どこで手に入れたか」「いつ購入したか」「誰から譲り受けたか」など購入に至るまでの背景が確認されます。
例えば「業界で信頼されている専門店で購入した」「〇年△月に××博物館に貸し出した」などの来歴は、作品の価値を判断するうえでも重要な情報になります。
そして、その来歴を証明する書類等があればさらに信憑性が増し、買取市場における信用度が増すことでより高く売れるかもしれません。
入手した経路や時期、美術館への貸出履歴といった記録がある場合には、処分せずに大切に保管しておきましょう。
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