着物の布や生地、はぎれは売れる?反物の買取相場と高く売るコツ

2025.10.23

着物買取 コラム
着物の布や生地、はぎれは売れる?反物の買取相場と高く売るコツ

「母や祖母から譲り受けた古い着物の布(生地)がある」「仕立てる予定のない反物や、綺麗なハギレが箪笥に眠っている」そんな布の処分に困っていませんか?

結論から言うと、それらの着物の布や生地、ハギレは売却できます。特に、着物一着分ある「反物」の状態で、伝統工芸品や有名作家の作品であれば、思わぬ高値が付くことも珍しくありません。

この記事では、専門知識がない方でも価値の高い着物の布を簡単に見分けられる「4つのチェックポイント」をご紹介します。さらに、種類別の買取相場や、1円でも高く売るための重要なコツまで、分かりやすく解説します。

※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

お持ちの着物の布・生地の価値は?査定前に確認したい4つのポイント

着物の布の種類について

着物の布(生地)の価値は、以下の4つのポイントをチェックすることである程度判断できます。お手元のお品物と見比べながら確認してみてください。

ポイント1:素材は何か?(正絹は高価買取の基本)

最も重要な査定ポイントです。高価買取が期待できるのは、基本的に「正絹(しょうけん)」、つまりシルク100%の生地です。木綿や麻、ウール、ポリエステルなどの素材は、買取価格が低くなるか、買取が難しい場合があります。生地の端を少し燃やしたときに、髪の毛が焼けるような匂いがすれば正絹の可能性が高いです。

ポイント2:伝統工芸品や有名産地のものか?

日本各地には、その土地ならではの伝統的な織物があります。経済産業大臣が指定した「伝統的工芸品」の証紙が貼られている反物は、特に高く評価されます。代表的なものに「大島紬」「結城紬」「久米島紬」「読谷山花織」「牛首紬」「小千谷縮」「越後上布」などがあります。

ポイント3:人間国宝など有名作家の作品か?

反物の端や証紙に、作家の名前(落款)が入っていませんか?人間国宝に認定された作家(例:久保田一竹、木村雨山など)や、名の知れた作家の作品は、美術品としての価値が加わり、非常に高価買取が期待できます。

ポイント4:反物かハギレか?(長さと状態)

着物一着分(約12m)の長さがある「反物」の状態が、最も価値が高くなります。一方、小物作りなどに使われる「ハギレ」は、高価な生地であっても買取価格は大きく下がります。また、どちらの場合もシミ・カビ・虫食い・日焼けなどがない、綺麗な状態であるほど高く評価されます。

着物の布・反物の買取相場は?

着物の布の買取相場

着物の布(生地)の買取相場は、前述のチェックポイントによって大きく変動します。大まかな目安として、種類別の買取相場をご覧ください。

  • 一般的な正絹の反物:数千円~10,000円前後
    特に産地や作家名のない、一般的な正絹の反物です。
  • 有名産地の紬や上布の反物:数万円~100,000円以上
    証紙付きの大島紬や結城紬、越後上布など、希少価値の高い反物です。
  • 人間国宝など有名作家の反物:数十万円以上
    作家や作品によっては、数百万円の価値が付くこともあります。
  • ハギレ:数百円~数千円程度
    有名産地の生地のハギレでも、高値は付きにくいのが実情です。多くの場合、箱単位などまとめての買取となります。

※上記はあくまで目安です。状態や付属品の有無、市場の需要によって買取価格は変動します。

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着物の布を少しでも高く売るためのコツ

着物の布を少しでも高く売るためのコツ

大切な布や生地を少しでも高く売るために、知っておきたいポイントをご紹介します。

  1. 「証紙」は絶対に捨てない
    反物に付いている「証紙」は、その生地の産地や品質を証明する最も重要なものです。証紙があるかないかで、買取価格が何倍も変わることがあります。絶対に切り離したり捨てたりせず、一緒に査定に出しましょう。
  2. 無理にクリーニングしない
    古いシミや汚れがあっても、無理に自分で洗ったりクリーニングに出したりするのは避けましょう。生地を傷めたり風合いを損ねたりするリスクがあります。査定額への影響よりもクリーニング代の方が高くつくケースも多いため、そのままの状態で専門家に見せるのが得策です。
  3. 着物の価値がわかる専門業者に売る
    反物や生地の価値は、産地や作家、技法など、専門知識がなければ正しく判断できません。リサイクルショップではなく、必ず着物専門の買取業者に査定を依頼しましょう。

仕立てる予定のない反物や生地は、価値が下がる前に査定へ

バイセルには、着物の専門知識と豊富な査定経験を持つ査定士が在籍しています。証紙や落款から産地や作家を特定し、お品物が持つ本来の価値をしっかりと見極めます。

「素材がわからない」「価値があるか不明」といった布や生地でも、無料で査定いたします。ご自宅で眠っている反物やハギレが思わぬお宝かもしれません。ぜひお気軽にバイセルの無料査定をお試しください。