シチズンも出展していた「バーゼルワールド」とは?世界時計見本市の動向を解説
「バーゼルワールド」とは、かつて日本の時計メーカーのシチズンも出展していた、世界最大の時計と宝飾の見本市です。
時計に興味のある方であれば、バーゼルワールドというイベントを聞いたことがある方も多いでしょう。
本記事では、バーゼルワールドとはどのようなイベントなのか、シチズンとの間にどのような関係があるのかなどについて、世界時計見本市の変化や動向と併せて詳しく解説します。
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目次
シチズンも出展していた「バーゼルワールド」とは
まずは、バーゼルワールドがどのようなイベントなのかを紹介します。
バーゼルワールドとは、Mhグループの子会社・MChスイス エキシビションが主催する、世界最大の時計と宝飾の見本市です。
「バーゼル」とはスイスの北西部に位置する都市の名前です。
この展示会は、基本的には商談がメインのイベントですが、入場券を購入することで一般の方も入場可能です。
そのため業者の方だけでなく、メディアや時計愛好家なども集まる大きなイベントとなりました。
バーゼルワールドは、1917年のスイス産業展が始まりとされています。
はじめのうちは宝飾や時計だけでなく、スイス国内のさまざまなものが出展されていましたが、徐々に宝飾と時計に特化したイベントになりました。
また、当初はスイス国内だけのイベントでしたが、のちに世界規模のイベントへと変化を遂げています。
世界最大といわれる理由は、なんといっても出展数の多さです。
1,500を超える企業が参加し、関係者や一般客を合わせると来場者は毎年15万人以上のイベントとなっています。
シチズンとバーゼルワールドの関係
シチズンが初めてバーゼルワールドに出展したのは1986年のことです。
このとき、日本の時計メーカーとしてはシチズン以外にも、SEIKOやカシオが出展しています。
その後も出展を続けたシチズンは2019年のバーゼルワールドの際、「身に着けるお客様のために革新的な時計をつくりたい」という想いで「年差±1秒」の超高精度光発電エコ・ドライブムーブメントを搭載した腕時計や、ブランド誕生30周年を迎える「PROMASTER」の限定モデルを発表し注目を集めました。
さらに翌年の2020年バーゼルワールドでは、SEIKOが新型コロナウイルス拡大を懸念し不参加を表明するなか、シチズンはバーゼルワールドへの参加を表明します。
その背景には、100年以上続くバーゼルワールドに出展することで「時計業界全体を盛り上げていきたい」という思いがありました。
しかしその後、コロナウイルス拡大を看過できず、シチズンも2020年のバーゼルワールドの辞退を表明します。
結果、国内の時計メーカーすべてが出展を見送る形となりました。
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バーゼルワールドは事実上の終了に
現在、バーゼルワールドは事実上の終了となっています。
なぜ、世界最大といわれていたイベントが終了してしまったのでしょうか。理由としては以下の3つが挙げられます。
ロレックスなど大手ブランドが撤退したため
2020年の新型コロナウイルスの感染拡大を受け、主催者側はバーゼルワールドの延期を発表しました。
その際、主催者側が一方的に延期を決めたうえ、支払い済みの出展料は次年度に繰り越すため、全額の返金はできないという方針を表明します。
それを受け、ロレックスやLVMhなどの大手テナントが、続々とバーゼルワールドからの撤退を発表しました。
そうして多くの企業が撤退してしまったため、展示会の存続が困難になったと考えられています。
「アワー・ユニバース(hOUR UNIVERSE)」がコロナの影響で立ち消えたため
バーゼルワールドの後続のイベントとして主催者側が発表したのが、「アワー・ユニバース(hOUR UNIVERSE)」の開催でした。
当初は2021年の4月の開催を予定していましたが、新型コロナの影響もあり、最終的には立ち消えてしまいました。
「バーゼルワールド2022」の開催を告知したものの中止が決定したため
「アワー・ユニバース」の開催が立ち消えたあとに発表されたのが、「バーゼルワールド2022」の開催でした。
しかし、開催の告知から数ヵ月後には、「新しいコンセプトの立ち上げに、いっそう時間が必要」といった理由から中止が決定します。
このような経緯から、バーゼルワールドは事実上終了になったと考えられています。
ちなみに、シチズンは2020年の段階では、バーゼルワールドをサポートする姿勢を見せていました。
バーゼルワールドから「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ」の時代へ
バーゼルワールドの終了を受け、代わって世界最大の時計見本市になったのが、スイスのジュネーブで開催されている「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ」です。
旧SIhh、通称ジュネーブサロン
ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブは、もともと「SIhh(Salon International haute horiogenie)」、通称「ジュネーブサロン」と呼ばれていました。
バーゼルワールドはスイスの産業展から発展したイベントですが、ジュネーブサロンは1991年に高級時計メーカーがバーゼルワールドから独立したことで生まれた見本市です。
そうした経緯で始まったジュネーブサロンは、2020年に名称を変更し、「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ」として開催されるようになりました。
ただし、2020年と2021年は新型コロナウイルスの感染拡大によりオンラインのみの開催だったため、ジュネーブでの開催は2022年からです。
2022年は39ブランド、2023年は50近いブランドが集まり、来場者に関しては、2023年に4万3,000人と過去最高を記録しました。
バーゼルワールドに比べるとまだまだ小規模ですが、今後もさらなる規模の拡大が期待されています。
日本からは「グランドセイコー」のみが出展
日本の時計メーカーからウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブへ出展しているのは、現在「グランドセイコー」のみです。
世界からはロレックスやウブロ、パテック フィリップなどの有名ブランドが多数出展していましたが、シチズンの出展はありませんでした。
しかし、今後の規模の拡大によっては、グランドセイコー以外の日本の時計メーカーが出展する可能性はあります。
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おわりに
今回は、国内の時計メーカーであるシチズンも出展していた「バーゼルワールド」、および時計見本市の動向などを詳しく解説しました。
バーゼルワールドは、スイスの北西部の都市で開催されている世界最大級の時計と宝飾の見本市のことです。
現在は事実上終了しており、代わりに「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ」が世界最大のイベントとして開催されています。
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