琉球郵便切手(沖縄切手)ってどんなもの?買取価格はどれくらいになるの?

手元に古い沖縄の切手を持っている方はいませんか?ひょっとすると、その切手は珍しい琉球郵便切手かもしれません。
今回は、琉球郵便切手とはどのようなものなのか、価値はどのくらいになるのかなどについて詳しくご紹介しましょう。
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琉球郵便切手や沖縄切手とは?
琉球郵便切手(琉球切手)とは、広義には、沖縄が1945年にアメリカ軍に占領されてから1972年5月14日に本土へ復帰するまでに、沖縄で発行された切手です。
沖縄切手とも呼ばれ、「琉球郵便」という文字が入っています。
琉球郵便切手は、使用停止となるまでに259種類が発行されています。
「沖縄西表政府立公園4セント」「平良市・下地町合併記念」「日米琉同記念植樹祭記念」の3種類の不発行切手も存在しますが、「沖縄西表政府立公園4セント」切手のみ、通貨確認証紙や廃棄処分時に横流しされたことで、現在も市場に出回っています。
琉球郵便切手には、1971年から1973年にかけ、「本土復帰により切手の発行がされなくなる」と本土の一部の業者が煽ったことで、新規発行される切手を投機目的で購入しようという人たちが行列を作ったというエピソードもあります。
なお、世界中の切手コレクターが使用しているスコットカタログには、琉球切手はアメリカの切手の一部として掲載されています。
アメリカの統治下時代の切手であることやドルとセントが表示されていることがその理由です。
琉球郵便切手の価値は?コレクターの注目度について
琉球郵便切手の実際の価値はどのくらいなのでしょうか。
現在、切手コレクターの減少に伴い、切手の相場も下がっています。
そのなかでも琉球郵便切手は、コレクターからの注目度も低いのが実情です。
ドル表記でも種類によっては買取される可能性がある
特に、1958年以降に発行された切手(ドル建てに切り替わったあとの切手)に関しては、業者による買取が難しい場合があります。
とはいえ、すべての琉球郵便切手の価値がないわけではありません。発行年によっては、ドル表記の切手でも買取が可能になる場合があります。
1958年以降に発行された琉球郵便切手のなかでも買取されている切手には、以下の琉球郵便切手が挙げられます。
・「天女航空加刷5種完」(1959年)
・「第1次動植物5種完」(1959年)
・「米ドル改訂加刷5種完」(1960年)
・「組踊り小型シート5種完」(1970年)
使用済みの消印がついた切手でも買取可能な業者もある
また、琉球郵便切手は、新品ではない切手にも価値があるのも特徴です。
すなわち、使用済みの消印のついたものも買取ってもらえる可能性があります。
特に1973年には、投機目的で琉球郵便切手を買い求める人が多数いたため、そのときに郵便で使用した琉球郵便切手は、わずかであったと考えられます。
そのため、この時代のスタンプがはっきりとついた切手は、希少価値がつく可能性があります。
希少価値のある琉球郵便切手の場合、切手コレクターの減少に伴う価格相場に多少の影響は受けているものの、大きく値を下げているわけではありません。
手元に琉球郵便切手がある場合、どうするべき?
琉球郵便切手は、アメリカ統治下の切手として額面がセントであるものが多く、通常の日本の切手のように額面どおりに買い取ってもらうことが難しいです。
ただし、業者によってはプレミアのつく琉球郵便切手を、高く買い取ってもらえる可能性があるため、査定に出してみてもよいでしょう。
そうではない切手はデザインの良いものとして、コレクションしておく方が良いかもしれません。
琉球郵便切手の他に切手をお持ちなら買取に出してみよう
また、琉球郵便切手が買取不可であっても、他のプレミア切手を多数買い取っている業者もあります。
琉球郵便以外の普通切手、特殊切手、記念切手、中国切手などをお持ちの方は、切手買取のバイセルでも強化買取しておりますので、こちらのバナーをご覧ください。
具体的な買取方法、買取可能な切手の種類、サービスエリアなどを記載しております。

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プレミアのつく琉球郵便切手の買取について

実際にプレミアがつく琉球郵便切手は、とても少ないというのが実情です。
しかし、そのなかでも、高い評価を得られているものがありますので以下でご紹介しましょう。
1958年以前に発行された切手
1958年以前に発行された切手については、プレミア切手として評価されています。
「沖縄改訂加刷100円」や「1952年琉球政府樹立」、などは、単品でも高額買取される可能性のある切手です。
不発行切手
「沖縄西表政府立公園4セント」は、市場に出回っているとされている唯一の不発行切手と言われ、高い価値が認められています。
ですが仮に「平良市・下地町合併記念」「日米琉同記念植樹祭記念」という不発行切手が、どこかで出てくるようなことがあった場合、さらに価値のある琉球郵便切手となる可能性があるでしょう。
エラー切手
琉球郵便切手には、印刷ミスなどによるエラー切手が数多く存在し、高値がつく場合もあります。
実際にインターネットオークションなどを見てみると、「琉球大学開校記念」「天女航空加刷」などの多くのエラー切手が、エラーのない切手よりも高値となっています。
シリーズがそろっている切手
1円、2円、5円など、数種類の切手がシリーズ版として発行されている切手は、シリーズをそろえることで買取価値が上がります。
たとえば、「第1次普通切手」について見てみましょう。
同切手には初版と再版があり、グレー色をした紙でできている初版の場合は、高額な買取価格になると言われています。
初版が1948年、再版は1949年の発行です。
初版の目打ちは抜けが悪くばらつきがあり、再版には目打ちがしっかり抜けています。
この「第1次普通切手」の初版で、状態がよく、7種類そろっているものは、数万円で取引されたこともあるようです。
また極めて希少性が高いため、状態が悪かったとしても、そこまで価格に開きが出ないという特徴もあります。
ただし、再版の場合は、状態がよく、7種類そろっていた場合でも、買取金額には大きな違いが出てしまいます。
なお、「第1次普通切手の」の1円は、価値がほかの切手よりも高く、単品でも高値がつくこともあります。
7種類そろわない場合でも、1円切手があった場合は、高価買取を期待してもいいでしょう。
琉球郵便切手のボストークアルバム
切手保存専用のボストークアルバムに全種類新品保存されていた場合には、価値が上がると言われています。
ただし、なかには「沖縄改訂加刷100円」(発行枚数1万枚、未使用が2,000枚前後)など、流通していることすら珍しい切手があり、すべてをそろえた新品ボストークアルバムは難しいかもしれません。
とはいえ、完全にそろっていた場合には、破格のプレミアが期待できるのではないでしょうか。