20世紀デザイン切手の買取相場は?全種類の特徴も一挙にご紹介!

2024.10.02

切手買取 コラム
20世紀デザイン切手の買取相場は?全種類の特徴も一挙にご紹介!

切手には様々な種類があります。

郵便料金として使われる普通切手だけでなく、人気のアニメキャラクターがプリントされたアニメ切手や、日本各地の名所・風景などが印刷されたものなど、 記念切手と呼ばれる切手も多数発行されています。

その中でも人気のある切手シリーズの1つに、「20世紀デザイン切手」があります。

20世紀デザイン切手はその名前の通り、20世紀を象徴する人物や事件などをモチーフにデザインが描かれておりコレクターからの人気も高い切手です。

本記事では、そんな20世紀デザイン切手の概要に加えて、どんなデザイン・種類の切手があるのかや20世紀デザイン切手の買取相場、プレミアが付く20世紀デザイン切手の特徴、どこで売るのが一番お得なのかなどを詳しくご紹介いたします!

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

20世紀デザイン切手とは

20世紀デザイン切手とは

20世紀デザイン切手とは1999年8月から発行が開始された記念切手です。

基本的には毎月23日「ふみの日」に合わせて1集ずつ発行され、2000年12月までの間で合計17集が発行されました。(一部例外あり)

20世紀デザイン切手はその名前の通り、20世紀を象徴する人物や事件などをモチーフにデザインが描かれています。

どれも時代を象徴する魅力的なデザインのためコレクターの間でも知名度が高く、人気のある切手シリーズの1つです。

全170種類ある壮大な切手シリーズ

20世紀デザイン切手は、第1集から第17集まですべて50円切手2種類、80円切手8種類の合計10枚の切手が1シートになっています。

シリーズ全体では合計17種類の切手シート、全170もの壮大な種類によって20世紀デザイン切手は構成されています。

20世紀を象徴するシリーズ切手は発行当初から話題となり、17集それぞれ700万枚もの数が発行されました。

眺めているだけで激動の日本の20世紀がわかる!

20世紀デザイン切手の全17集は、それぞれ1集ごとにテーマがありタイトルがつけられています。

例えば20世紀の始まりである1901年のデザインから始まる第1集では、当時を代表する歌人与謝野晶子の処女歌集の名前を使って「『みだれ髪』から」とタイトルがつけられています。

また、それぞれの切手あるいはシートの余白部分には、その時代の中心的な人物、事件などがデザインされています。

20世紀デザイン切手は、時代の移り変わりや日本の激動の20世紀を振り返ることができるアルバムのような切手です。

第1集などのシリーズ初期の切手に描かれているデザインは、現代人にとっては教科書の中のような昔の出来事に感じるかもしれません。

しかしシリーズが進むにつれて、当時流行したウルトラマンなどアニメやドラマ、スポーツなどの話題も取り上げられるようになってきます。

20世紀デザイン切手は、切手としての役割だけでなく、20世紀を生きてきた人にとっては見ているだけで懐かしく、楽しい気分になれる切手シリーズなのです。

20世紀デザイン切手の種類

20世紀デザイン切手の種類

20世紀デザイン切手は第1集から17集までの合計17種類あります。

また17集の他にも、マキシマムカードと呼ばれる切手や絵葉書のコレクターから人気を集める特別なはがきもあります。

では、それぞれの概要や特徴を簡単に以下でご紹介します。

第1集

20世紀デザイン切手第1集は平成11年8月23日に発行されました。

1901年〜1909年の話題を題材に構成された切手シートです。

テーマは「1901(明治34)年『みだれ髪』から」で、与謝野晶子の「みだれ髪」や夏目漱石の「吾輩は猫である」、「坊ちゃん」などをモチーフにした10種類のデザインから成っています。

また、切手シートの余白には時代を象徴する人物である夏目漱石が描かれています。

第2集

20世紀デザイン切手第2集は平成11年9月22日に発行されました。

1910年〜1913年の話題を題材に構成された切手シートです。

テーマは「明治から大正へ」で、「国産飛行機と飛行船」や「白瀬隊南極探検」、「野口英世博士の活躍」など科学分野の進歩をモチーフにしたデザインが多くあります。

第3集

20世紀デザイン切手第3集は平成11年10月22日に発行されました。

1914年〜1920年の話題を題材に構成された切手シートです。

テーマは「『東京駅開業』から」で、「第一次世界大戦」や芥川龍之介の「羅生門」などをモチーフにしたデザインから成っています。

第4集

20世紀デザイン切手第4集は平成11年12月22日に発行されました。

1920年〜1925年の話題を題材に構成された切手シートです。

テーマは「『箱根駅伝始まる』」で、「甲子園球場開催」や「関東大震災」など現在にも通ずるモチーフも描かれています。

第5集

20世紀デザイン切手第5集は平成12年1月21日に発行されました。

1927年〜1928年の話題を題材に構成された切手シートです。

テーマは「『昭和』始まる」で、映画「鞍馬天狗」や「東京地下鉄開業」、1928年開催のアムステルダムオリンピックなどがモチーフとして描かれています。

また、シートの余白部分にもアムステルダムオリンピックのスタジアムや金メダル、銀メダルが描かれています。

第6集

20世紀デザイン切手第6集は平成12年2月9日に発行されました。

1929年〜1932年の話題を題材に構成された切手シートです。

テーマは「『昭和初期の浅間山』から」で、当時噴火が続いていた「浅間山」や「国産乗用車量産」、「日本ダービー始まる」などの話題がデザインに採用されています。

また、シートの余白部分には1931年に連載が開始された人気漫画「のらくろ」が描かれています。

第7集

20世紀デザイン切手第7集は平成12年2月23日に発行されました。

1932年〜1936年の話題を題材に構成された切手シートです。

テーマは「『大言海』から」で、「プロ野球結成」や「忠犬ハチ公」、1935年に連載が開始された古川英治の「宮本武蔵」などがモチーフにデザインされています。

また、シートの余白部分には1936年から製造が始まった「蒸気機関車D51」が描かれています。

第8集

20世紀デザイン切手第8集は平成12年3月23日に発行されました。

1937年〜1940年の話題を題材に構成された切手シートです。

テーマは「『ヘレン・ケラー女史初来日』から」で、「神風号・ニッポン号飛行成功」や「千人針・国民服・モンペ」など戦争へと向かう時代背景がモチーフに描かれています。

また、シートの余白部分には当時プロ野球で活躍し後に戦死した「沢村栄治投手」が描かれています。

第9集

20世紀デザイン切手第9集は平成12年4月21日に発行されました。

1940年〜1945年の話題を題材に構成された切手シートです。

テーマは「『杉原千畝副領事がビザ発給』から」で、「真珠湾攻撃・太平洋戦争勃発」や「広島被爆・長崎被爆」、「終戦」など第二次世界大戦をモチーフとしたデザインが描かれています。

第10集

20世紀デザイン切手第10集は平成12年5月23日に発行されました。

1945年〜1952年の話題を題材に構成された切手シートです。

テーマは「『リンゴの唄』から」で、「サザエさん」や「鉄腕アトム」、「紅白歌合戦始まる」など、戦後の新たな文化をモチーフとしたデザインが描かれています。

また、シートの余白部分にも有名アニメである「サザエさん」が描かれています。

第11集

20世紀デザイン切手第11集は平成12年6月23日に発行されました。

1953年〜1958年の話題を題材に構成された切手シートです。

テーマは「『ラジオ定着・テレビ本放送開始』から」で、「黒澤明監督の活躍」や「ゴジラ」など戦後日本の立ち直りを感じさせるデザインが描かれています。

また、シートの余白部分には1958年に完成した「東京タワー」が描かれています。

第12集

20世紀デザイン切手第12集は平成12年7月21日に発行されました。

1959年〜1964年の話題を題材に構成された切手シートです。

テーマは「『カラフト犬タロ・ジロ南極越冬』から」で、「東海道新幹線開通」や「東京五輪」など当時の大ニュースをモチーフとしたデザインが描かれています。

また、シートの余白部分には東京オリンピックの開会式の風景が描かれています。

第13集

20世紀デザイン切手第13集は平成12年8月23日に発行されました。

1964年〜1971年の話題を題材に構成された切手シートです。

テーマは「『ひょっこりひょうたん島』から」で、「ウルトラマン」や「男はつらいよ」など現代でもなじみ深いモチーフがデザインされています。

また、シートの余白部分には1970年の大阪万博の象徴である「太陽の塔」が描かれています。

第14集

20世紀デザイン切手第14集は平成12年9月22日に発行されました。

1972年〜1974年の話題を題材に構成された切手シートです。

テーマは「『高松塚古墳壁画発見』から」で、「ジャイアントパンダ初来日」や「沖縄復帰」、「小澤征爾の活躍」、「王貞治・長嶋茂雄の活躍」など当時の英雄達がモチーフに描かれています。

第15集

20世紀デザイン切手第15集は平成12年10月23日に発行されました。

1975年〜1983年の話題を題材に構成された切手シートです。

テーマは「『時代』から」で、「およげ!たいやきくん」や「カラオケ流行」、「機動戦士ガンダム」「おしん」など文化面でなじみ深いモチーフがデザインに描かれています。

第16集

20世紀デザイン切手第16集は平成12年11月22日に発行されました。

1986年〜1993年の話題を題材に構成された切手シートです。

テーマは「『昭和から平成へ』から」で、「それいけ!アンパンマン」や「美空ひばり国民栄誉賞受賞」、「Jリーグ開幕」などがデザインに描かれています。

第17集

20世紀デザイン切手第17集は平成12年12月22日に発行されました。

1993年〜1998年の話題を題材に構成された切手シートです。

テーマは「『皇太子殿下御成婚』から」で、「情報通信サービスの普及」や「日本人宇宙飛行士活躍」、「長野五輪」「日本サッカー世界へ飛躍」など科学技術の進歩やスポーツの話題がモチーフに描かれています。

また、シートの余白部分には「NASAのスペースシャトルから見た地球」が描かれています。

マキシマムカード

20世紀デザイン切手の関連商品で、切手と同じデザインの絵葉書である「マキシマムカード用台紙」というものが、切手と同じ全170種類で発売されました。

マキシマムカードとは、切手や絵葉書のコレクターから人気を集める特別なはがきのことです。

このマキシマムカード用台紙に20世紀デザイン切手を貼ることで、マキシマムカードを作ることができるというものです。

マキシマムカードの条件は3つあります。

3つの条件とは「絵葉書の絵や写真の面に、それと同じデザインの切手が貼られていること」、「その絵や写真に関連する場所の消印が押されていること」、「消印の日付が、その切手の発行日であること」です。

3つの条件すべてを満たしたものがマキシマムカードと呼ばれ、非常に珍しいためコレクターなどから人気があり切手買取市場でも注目を集めています。

20世紀デザイン切手の買取相場と中古市場で需要を高める方法

20世紀デザイン切手の買取相場と中古市場で需要を高める方法

切手は状態や売却のタイミングによって査定金額が変動します。

20世紀デザイン切手は買取市場の動向では額面の約7〜8割程度の買取相場が一般的です。

発行枚数が各集700万シートと多く、発行年代が新しいため現存数が多いことから買取相場はそれほど高くありません。


ただし、以下の20世紀切手は需要が高まる傾向にあります。

・切手の状態がきれい(特に額面が汚れていない、破れていない)

・第1集〜第17集までのシリーズがそろっている

・シートのまま保管している


20世紀デザイン切手に限らず、額面が汚れていて読めない、破れていると使用価値がなくなってしまうため買取が難しい場合があります。

切手はシートのまま売るとバラよりも査定金額が上がりやすいです。

シートの状態でお持ちの場合は切り離したりせず、そのままの状態で買取に出すようにしましょう。

20世紀デザイン切手は第1集〜第17集までがすべてそろっていると、コレクションとしての需要が高まりやすいです。

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プレミアがつく可能性のある20世紀デザイン切手の特徴

プレミアがつく可能性のある20世紀デザイン切手の特徴

一般的にはプレミアがつかないと言われる20世紀デザイン切手ですが、場合によっては期待できます。

ここではプレミア価格が付く20世紀デザイン切手の特徴をご紹介します。

3つの条件がそろったマキシマムカード

マキシムカードとは、はがきと切手が同じデザインかつ、消印がデザインと関連しているはがきを指します。


下の3つの条件がそろっていたらプレミア価値がつく可能性が高いです。

・絵葉書の絵や写真の面に、同じデザインの切手が貼られている

・その絵や写真に関連する場所の消印が押されている

・消印の日付が切手の発行日

すべてコンプリートされた状態は非常に珍しく、価値が高いためプレミアがつくこともあります。

福耳が付いている

福耳とは、切手シートの右下に本来機械でカットされるべき部分が残っている切手です。

福耳は切手の製造過程で起こるミスでは非常に珍しく、コレクターに人気が見込めてプレミア価格が付く可能性があります。

第1集の切手シートの夏目漱石が抜けている

通常、20世紀デザイン切手は第1集のシートの余白に夏目漱石の肖像が描かれています。

描かれているはずの夏目漱石が印刷ミスで抜けている場合はエラー切手と呼ばれ、プレミア価格がつく可能性が上がります。

非常に珍しいとされているので、見つけたら査定士に見てもらいましょう。

「エラー切手」についてさらに詳しく知りたい方は以下もぜひご覧ください。

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20世紀デザイン切手はどこで売るのがお得?

20世紀デザイン切手はどこで売るのがお得?

20世紀デザイン切手はどこで売るのが一番お得なのでしょうか。

ここでは、金券ショップ、フリマアプリ、切手に詳しい買取業者を例に、それぞれの特徴をご紹介します。

金券ショップ

20世紀デザイン切手を金券ショップで売却するのはおすすめできません。

金券ショップで切手を購入する人は会社員や企業が多く、仕事で使いやすい普通切手を買い求める傾向にあるからです。

そのため、20世紀デザイン切手のような記念切手を金券ショップで買取に出すと、希少価値が付く種類だったとしても、普通切手と同様の額面計算での買取になってしまう可能性があります。

フリマアプリ

フリマアプリに20世紀デザイン切手を出品することは、切手を含む金券類の出品が禁止されています。

ただし、使用済みの消印が押された切手や外国切手などは出品できます。

20世紀デザイン切手を使用した場合は、切手専門の買取店や金券ショップでは引き取ってもらえないことがほとんどなので、フリマアプリを利用すると良いでしょう。

切手に詳しい買取業者

20世紀デザイン切手は、切手の買取実績が豊富な業者に売ることをおすすめします。

切手に詳しい買取業者ならお持ちの20世紀デザイン切手の価値を適切に判断できる査定士がいます。

もちろん買取市場の動向も熟知しています。

価値を見極めて今の状態に見合った査定金額をつけてもらいたい方は利用してみましょう。

20世紀デザイン切手の買取なら買取実績豊富なバイセルへ!

バイセルでは、20世紀デザイン切手などの記念切手の買取実績が多数あります。

切手の知識が豊富な査定士が大切なコレクションを丁寧に査定します。

バイセルでは出張査定をはじめ、宅配店舗での査定も行っています。

20世紀デザイン切手の売却を検討されている場合は気軽にご相談ください。