鈴田滋人の着物は高く売れる?買取相場や高く売るコツを解説!
鈴田滋人は、重要無形文化財である「木版摺更紗」の人間国宝に認定されている着物作家です。
木版摺更紗の人間国宝に認定されている着物作家はごくわずかのため、鈴田滋人の手がけた着物はその希少性の高さから高値で取引されることが多いです。
本記事では、そんな鈴田滋人の着物について、買取相場や有名作品、高く売るコツを解説します。
鈴田滋人の着物の買取を検討しているという方は、ぜひ参考にして高額買取のポイントを押さえておきましょう。
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「木版摺更紗」の人間国宝・鈴田滋人とは?
鈴田滋人は、昭和29年に佐賀県鹿島市で生まれました。
父である鈴田照次は、戦国時代より高級品として扱われ大正時代に消滅してしまった「鍋島更紗」の研究・復興に尽力した染織家です。
限られた文献を元に研究を重ね、「木版摺更紗(もくはんずりさらさ)」という形で復元させました。
息子である鈴田滋人は、父からその技術を継承しながらも、現代的な「木版摺更紗」の作品を生み出していきました。
家業を継いだ翌年の1982年には日本伝統工芸展に初入選し、2008年には「木版摺更紗」が国の重要無形文化財に、そして鈴田滋人がその保持者として人間国宝に認定されました。
木版摺更紗って何?
木版摺更紗とは、鍋島藩(佐賀城に藩庁を置く外様藩)に古くから伝わる「鍋島更紗」が元になった製作技術です。
文様の輪郭を木版で摺り、木版に合わせて切り抜いた型紙で染料や顔料の色摺りを施します。
従来の「鍋島更紗」の格調の高さは残しつつも、鈴田照次・滋人によって独自の様式を作り上げていきました。
鈴田滋人が手がける木版摺更紗の作品は、色面分割を巧みに活用したデザイン構成で、1枚の着物に対して手作業で2000~3000回ほど版を押す作業が繰り返されます。
鈴田滋人は常に「現代の鍋島更紗」を追求し、線・面・空間を意識した、緻密で繊細なデザインの着物を創作しています。
鈴田滋人の着物買取相場
鈴田滋人の着物は、新品・中古問わずなかなか手に入らないので、買取市場でも需要のある作品とされています。
ネットオークション等では、実際に鈴田滋人の名古屋帯が70万円前後で出品されていたり、小袱紗(こふくさ)が9千円で取引されているのを目にします。
そういった点から、鈴田滋人の着物は中古であっても価値のあるものとされていることがわかります。
和装小物でこれほどの価格が付けられるため、もっと制作に手間のかかる着物であれば、数千円から数万円、さらに人気の作品であれば数十万円の買取価格が見込めるでしょう。
鈴田滋人の着物を売るなら、その希少性を把握しているような着物に詳しい買取業者の利用がおすすめです。
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鈴田滋人の有名作品
重要無形文化財「木版摺更紗」の保持者である鈴田滋人の着物や帯は、織物界でどれも貴重な作品とされています。
中でも、受賞作品などの有名作品はより価値が高く、買取額も高くなる傾向にあります。
鈴田滋人の有名な作品をいくつかご紹介します。
・「樹閑」…第43回日本伝統工芸展 日本工芸会奨励賞作品。水色が基盤となっている本作品は、これまでの鈴田滋人の作品とはまた異なった趣で、審査員からは重厚さを感じると評価されました。
・「漿果文(しょうかもん)」…第45回日本伝統工芸展 NHK会長賞作品。独特の色面構成によって配された黄色・薄桃色が基盤となり幾何学文様が規則的に並んでいます。
・「糸桜」…2009年個展作品。地色は空色で、何本も縦に伸びる枝の上に桜の花が散りばめられています。
・「星の草」…2019年個展作品。地色は萌黄(もえぎ)色で、爽やかでモダンな印象の文様が刻まれています。
これらの作品をはじめとし、鈴田滋人の着物や和装小物は買取査定で値が付く可能性が高いです。
お持ちの作品の詳細が分からない場合には、着物に詳しい査定士に見極めてもらいましょう。
鈴田滋人の着物を高く売るコツ
着物界で人気のある鈴田滋人の着物をせっかく売るなら、少しでも高く売りたいですよね。
鈴田滋人の着物を高く売るためのコツは以下の通りです。
・落款が確認できる
・汚れやほつれがない
・着物に熟知した査定士に見てもらう
それではそれぞれ詳しくご紹介します。
落款が確認できる
鈴田滋人をはじめとする着物作家が手がける着物には、落款が押されていることが多いです。
落款とは、作家ごとに大きさや書体が異なる、サインのようなものです。
これがあれば、その作家が手がけた本物の着物という証拠になります。
そのため、買取査定においては着物の落款が確認できることで査定額アップに繋がりやすいです。
落款はおくみか衿先にあることが多いので、査定前に今一度お持ちの着物に落款があるかどうか確認しておきましょう。
汚れやほつれがない
着物の買取においては、汚れやほつれがなく、綺麗な状態のほうが高値になる傾向にあります。
しかしながら、自分で修復するのは控えておいた方が良いでしょう。
むやみに手を入れて状態が悪化してしまったら、自らで買取額を下げてしまうことになります。
また、長期間しまいっぱなしにしていると着物にカビが発生することもあるので、今以上に状態が悪くならないうちに早めに買取に出すことをおすすめします。
着物に熟知した査定士に見てもらう
鈴田滋人の着物は希少な技術を使って手作業で作られ、生産数も非常に少ないため、とても貴重な作品とされています。
ただし、その価値がわからないような総合買取店などで査定を依頼すると、買取額で損をしてしまう恐れがあります。
希少価値の高い鈴田滋人の着物は、着物に熟知した査定士に見てもらい、その価値を見極めてもらうのが得策です。
バイセルであれば、着物買取の経験豊富な査定士が、鈴田滋人の作品の価値をしっかりと価格に反映することができます。
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