最古の古銭は紀元前に存在した!

2024.11.25

古銭買取 コラム
色々な種類の古銭を集めていますが、高額で買い取ってもらえそうな古銭はありますか?
種類、発行時期、古銭の状態など複数の要素により買取価格が変わりますので一度拝見いたします。お電話・メールよりお問合せ下さい。
祖父が集めていた古銭コレクションを譲り受けました。価値ってありますか?

世界最古の古銭とはどのようなものでしょうか?

古銭と一口に言っても硬貨と紙幣に大別されますし、現在のような金属、もしくは紙で製造されていたとも限りません。

そこで歴史的な起源も含めて色々な種類の古銭をご紹介します。

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最古の古銭は金属ではなかった

世界最古の古銭の中でもまずはその起源から紐解いていくと、紀元前1600年〜1046年に古代中国の殷王朝に宝貝(子安貝)が貨幣として使用され始めたのが最初とされています。

その証拠に現在の漢字にも「貝」という漢字は、財、貯、貨、貿、買、貸など経済に関する文字に使われています。これらは「貝貨」と呼ばれています。

子安貝は沖縄やベトナムなどでしか採れない貝で、当時は宝物として珍重されました。さらに丈夫で保存性にも優れています。

しかし貝貨本位制の下で貝貨が不足してくるようになると、貝貨を模した倣製品としての貨幣がつくられるようになりました。

そこから鋳造された貨幣へと発展していくことになります。

しかし殷時代よりもはるかに古い約5500〜3700年前の甘粛省の遺跡からも貝貨が発見されています。

ただし文献による証拠がないため、歴史的にみると殷時代の貝貨が世界最古といえるでしょう。

世界最古の硬貨は「エレクトロン貨」

世界最古の鋳造貨幣といった方が正しいと思われますが、世界最古の硬貨は紀元前670年頃のメソポタミア時代に、リディア王国(現在のトルコのアナトリア半島にあった国)で使われていた「エレクトロン貨」と呼ばれているものです。

これは金と銀の合金で造られており、「エレクトロン」とは、ギリシア語で「琥珀」という意味です。

コインの表面にはリディア王国の象徴であるライオンと太陽の紋章、裏面には2つの四角または長方形の極印が刻印されています。

製造方法としては砂金を溶かして塊をつくり、均一の重さに揃えてあります。

このコインは重量で価値を表していたため、重さの違う数種類のコインが発行されていたようです。

しかし現在のようなコインというよりも、江戸時代の日本の豆板銀のような、厚く平たい塊をイメージした方が分かりやすいかもしれません。

そもそも「エレクトロン貨」が製造される以前は、砂金を量ってそれを通貨として利用する「秤量貨幣」により商取引が行われていました。この「エレクトロン貨」からコイン(硬貨)というアイデアが世界中に広まっていきました。

このような歴史を見ていくとロマンを感じますね。

世界最古の紙幣は中国の「交子」である

世界最古の硬貨はご紹介しましたが、それでは世界史上最初の紙幣はどのようなものでしょうか。

現在、世界最古の紙幣とされているのは「交子(こうし)」と呼ばれるものです。交子は、西暦960年〜1127年の中国の北宋時代に作られました。

当時すでに銅銭が鋳造されて使用されていましたが、それも次第に不足し、当初その不足を補うために四川地方では鉄銭が鋳造されました。

鉄は銅より安く、鉄銭10枚が銅銭1枚に相当しましたが、重い鉄銭を持ち歩く不便さを解消しようとして、富裕な商人たちの組合が交子という紙幣を発行しました。

宋の時代以前の唐の時代に、すでに堰坊という預り手形を発行しており、そこから発展してできたのが交子です。

その後、中国での紙幣は宋の交子、南宋では会子が発行されるようになり、元では交鈔が流通するようになっていきました。

古銭の歴史は想像以上に深かった!

古銭の歴史をご紹介してきましたが、そもそも金属をお金として使用していた習慣は、すでに紀元前24世紀のメソポタミアや古代エジプトで起こっていました。

当時のお金は、支払いの際に量りを使用するという、重量で価値を決める地金でした。

さらに形もインゴットやリング、棒状にして細かく切れるような形状にされて使われていました。

先にご紹介した「エレクトロン貨」が製造されるまでの長い期間、重量を基準としたお金が世界各地で使用されていました。

紀元前24世紀というと今から約4500年ほど前の時代です。そんなはるか昔から人類はお金という概念を持ち、そこからさまざまな貨幣が生まれてきたのです。