一眼レフカメラのレンズの種類の選び方は?初心者向けのおすすめを紹介
近年、スマホのカメラレベルが上がっていますが、一眼レフやミラーレスカメラの醍醐味はレンズを変えてスマホよりも多様な写真を撮れることです。
しかしカメラのレンズは種類や専門用語もあって、なかなか手が出せないという人もいるのではないでしょうか。
本記事では、レンズの種類や撮影対象・シーンごとにおすすめのレンズ、初心者におすすめのレンズのモデルを紹介します。
価格が高いレンズの種類や価格を抑えるコツも解説しますので、レンズの種類や特徴を理解して、自身にピッタリ合うレンズを見つけてみましょう。
お問い合わせ・無料相談はこちら
電話から相談する
0120-612-773
通話料無料・24時間365日受付中
メールから相談する
お申し込みフォームへ※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
一眼レフカメラのレンズの基礎知識
一眼レフカメラのレンズを選ぶ際に、知っておきたい基礎知識があります。
レンズ選びに特に影響する、焦点距離と画角の関係性、写真の明るさ・ボケに関係するF値(絞り値)、カメラに接続する際に確認すべきマウントについて解説します。
焦点距離とは?
焦点距離とは、レンズの光学的な特性を表す数値で、単位はミリメートル(mm)です。
焦点距離が短いレンズ(広角レンズ)は広い範囲を撮影できますが、被写体が小さく写ります。
反対に、焦点距離が長いレンズ(望遠レンズ)は被写体を大きく写すことができますが、撮影範囲が狭くなります。
F値(絞り値)とは?
F値(絞り値)は、レンズの開口部の大きさを表す数値で、レンズの名前にもFから始まる数字が記されています。
F値が小さいほど、レンズの開口部が大きくなり、より明るくボケの大きな写真が撮れます。
一方で、F値が大きいほどレンズの開口部が小さくなるので、写真は暗くなり、被写界深度(ピントの合う範囲)が広くボケの量が少なくなります。
マウントとは?
マウントとは、レンズとカメラボディを接続するための規格のことです。
メーカーによってマウント規格が異なるため、そのカメラに合ったマウントのレンズしか取り付けられません。
おもなマウントの種類は、キヤノンのEFマウントやニコンのFマウントなどがあります。
一眼レフカメラの「ズームレンズ」と「単焦点レンズ」の違いとは?
一眼レフカメラはデジタルカメラなどと異なり、カメラのボディとレンズを組み合わせて撮影する仕組みです。
撮影したいシーンに合わせてレンズを取り替えることで、より完成度の高い撮影ができます。
一眼レフカメラのレンズは、大きく分けて「ズームレンズ」と「単焦点レンズ」の2種類に分かれます。
それぞれ善し悪しがあるので、カメラ好きな人は両方を持ち、シーンごとに使い分けるという人も多いです。
「ズームレンズ」と「単焦点レンズ」のそれぞれの特徴を解説します。
ズームレンズとは
ズームレンズは、文字通りズームができ、決まった範囲の中で焦点距離を自由に変えられるレンズです。
広角から望遠までをカバーできるため、非常に幅広いシーンで活躍します。
ただし、単焦点レンズに比べて暗くなりがち(F値が大きい)な点、ボケ感が出にくい点に留意しておきましょう。
単焦点レンズとは
単焦点レンズは、焦点距離が決まっているためズームなどができないレンズです。
たとえば、85mmと表示された単焦点レンズは、85mmの画角しか撮影することができません。
画角を変えたい場合には、撮影者本人が被写体に近づく、もしくは被写体がカメラに近づく必要があります。
単焦点レンズは不便なようにも見えますが、光の量(F値)を小さくすることで、背景をうまくぼかした写真を撮ることができます。
またズームレンズに比べて軽量でコンパクトなため、旅行など持ち運びに便利な点もメリットでしょう。
カメラレンズの種類
カメラレンズは大きく分けてズームレンズと単焦点レンズの2種ですが、さらに細かく見るとより多くの種類に分けられます。
代表的なカメラレンズの種類を、それぞれの特徴や適した撮影シーンとともにご紹介します。
広角レンズ
広角レンズは、広い範囲を写すことができるレンズで、肉眼よりも広い範囲を写真に収めることも可能です。
被写体を含む広い景色を写せますが、被写体が小さく写る点に留意しておきましょう。
一般的に焦点距離が35mm以下のものを広角レンズと呼び、24mm以下になると超広角レンズと呼ばれます。
広角レンズは、特に風景写真や建築写真、室内撮影などに適しています。
望遠レンズ
望遠レンズは、ズームすることで遠くの対象物を大きく撮影することができるレンズです。
ズームできる距離感はレンズのメーカーによって多少異なりますが、一般的に焦点距離が85mm以上のレンズを望遠レンズと言います。
望遠レンズは焦点距離の長さによって、中望遠レンズ、超望遠レンズなど細かく分類されます。
望遠になるほどレンズ本体の長さが大きくなり、重くなる点に注意が必要です。
また、手ブレが起きやすいため、三脚の使用が必要になることがあります。
望遠レンズは、特にスポーツ写真、野生動物写真など、遠くの被写体を大きく写したいシーンに適しています。
標準レンズ
標準レンズは、肉眼で見ている風景と同じ程度の画角を捉えることができるレンズで、多くのカメラ初心者が最初に手にとる種類です。
広角と望遠の中間の焦点距離を持ち、自然な視野角で撮影できるため、日常的な撮影に適しています。
広角レンズや望遠レンズなどの特殊効果はないので、標準レンズで少し凝った写真を撮るのは難しいでしょう。
標準レンズは、スナップ写真、ポートレート、風景撮影などに適した、汎用性の高いレンズです。
マクロレンズ
マクロレンズは、被写体を等倍以上の大きさで撮影できるレンズです。
小さな被写体を大きくクローズアップすることができ、花や虫の撮影に適しています。
一般的に30cmくらいの最短撮影距離をもち、その焦点距離によって標準系・中望遠系・望遠系という種類に分けられます。
マクロレンズは、高倍率になるほど被写界深度が浅いため背景がぼけて被写体がクリアに写りますが、ピント合わせが難しいとよく言われています。
撮影対象・シーンごとのレンズの選び方
カメラのレンズは単焦点レンズとズームレンズの両方を持っておけば、あらゆるシーンに対応できますが、レンズ自体安価なものではありません。
初心者が最初に購入するレンズの選び方のポイントは、「どんな写真を撮りたいのか」という点です。
以下にて撮影対象・シーンごとにレンズの選び方を解説します。
「何をどのように撮りたいのか」によって適したレンズが変わってきますので、撮影シーンを想像しながら読み進めてみてください。
風景写真
風景を撮影したい場合は、広角レンズまたは標準レンズがおすすめです。
標準レンズは、私たちが普段見ている自然な画角で写真を撮ることができるので、直感的に撮影できるでしょう。
一方で、少し凝った風景写真を撮りたい場合には広角レンズがおすすめです。
広範囲を撮影できダイナミックな写真を撮ることができ、遠近感を強調した奥行きのある写真が撮れます。
風景写真以外にも建築写真や集合写真など、被写体が大きい場合になどにも便利です。
ただし人物を撮影する際に用いると、人物が歪む可能性があるため注意しましょう。
人物写真
人物を撮る際には、標準レンズまたは中望遠レンズがおすすめです。
標準レンズであれば、背景を美しくぼかし、人物を魅力的に撮ることができます。
中望遠レンズでの撮影は、ある程度離れた位置から人物をアップで撮影する際に適しています。
景色と一緒に顔から全身にかけて幅広く撮影したい際にも、中望遠レンズが向いているでしょう。
スポーツ写真
運動会や試合観戦など被写体を近くで撮れないシーンでは、大きく映すことができる望遠レンズが最適です。
遠近の調整も素早く切り替えられるもの、軽量設計のものであれば、とても重宝するでしょう。
動物写真
野鳥や野生動物の写真を撮影したい場合は、焦点距離が300~500mm程度の超望遠レンズがおすすめです。
野生の動物は警戒心が強く、危険な動物の場合はなおさら近くで撮影することができません。
超望遠レンズであれば動物から警戒されずに安全な距離から、被写体に迫った写真を撮ることができます。
アップ写真(接写)
アップ写真(接写)を撮りたい際には、それに特化したマクロレンズがおすすめです。
マクロレンズは被写体に近づいて撮影できるため、小さな被写体を大きく、そして美しく撮影することができます。
一眼レフカメラでアップ写真(接写)を撮影すると、肉眼では見えない被写体の細部まで鮮明に捉えることができ、おもに花や虫、植物の水滴などを撮影することが多いです。
【種類別】初心者におすすめのカメラのレンズのモデル
ある程度レンズに関する知識がついたところで、今度は具体的なモデルについてご紹介します。
以下の3つは、初心者におすすめのレンズです。
望遠レンズ|Canon RF100-400mm F5.6-8 IS USM
CanonのRF100-400mm F5.6-8 IS USMは、超望遠400mmまでをカバーしたレンズでありながら、小型・軽量サイズで使い勝手がよく、さらに低コストなので、初心者にも挑戦しやすいレンズです。
日中の屋外での撮影は特に表現力に優れています。
500mm以上のズームはできませんが、望遠の機能としては申し分ないでしょう。
スポーツ観戦や運動会などで活用したい人におすすめです。
単焦点レンズ|ニコン AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
NikonのAF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gは、焦点距離35mm、開放F値1.8のDXフォーマット対応した標準単焦点レンズです。
大口径なので、背景を美しくぼかすことができ、標準単焦点レンズでありながら表現力ゆたかな写真を撮影することができます。
スナップ撮影や風景撮影、室内撮影などを主に撮影したいカメラ初心者におすすめです。
標準レンズ|Canon EF50mm F1.8 STM
Canonの標準レンズ、EF50mm F1.8 STMは、さまざまなメーカーが出している50mmレンズの中でも特におすすめですカメラレンズにしてはリーズナブルな価格帯で、コスパの高さも人気の理由でしょう。
オートフォーカス機能もついているため、被写体までの焦点距離に合わせて自動的にピントを合わすことができるため、一瞬一瞬を逃さないカメラワークが可能です。
どのような場面でも使いやすい安定した表現力が魅力なので、まだどのようなシーンを撮りたいのかピンと来ていないけれどカメラを始めたいという人にもおすすめです。
価格が高いレンズの種類は?
一眼レフカメラのレンズの価格は、その性能やブランド、焦点距離などによって大きく異なります。
一般的にレンズの価格を左右するポイントは以下のとおりです。
- ブランド…カールツァイスやレクサスといった高級ブランドのレンズは、高価な傾向があります。
- 焦点距離…望遠レンズやマクロレンズなど、特殊な機能を持つレンズは高価になる傾向があります。
- 明るさ(F値)…F値が小さい(明るい)レンズほど高価になります。
- 手ブレ補正機能…手ブレ補正機能が付いているレンズは、一般的に高価になります。
- レンズの構造…レンズの枚数や特殊なガラス素材を使用しているレンズは高価になります。
- 中古品か新品か…中古品は新品に比べて価格が安く手に入る可能性があります。
以下では、種類別の価格相場の目安をご紹介します。
●各レンズの種類別の販売価格相場(目安)
- 標準レンズ:数万円〜数十万円
- 広角レンズ:数万円〜数十万円
- 望遠レンズ:数万円〜数百万円
- マクロレンズ:数万円〜数十万円
- ズームレンズ:数万円〜数十万円
※上記はあくまで一般的な目安であり、レンズの種類やメーカーによって大きく異なります。
前述したように同じレンズの種類でもメーカーや機能によって販売価格が大きく異なります。
レンズモデルの価格帯の一例としては、標準単焦点レンズのCanon RF50mm F1.8 STMは3万円前後、Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USMは30万円前後などです。
レンズの価格を抑える方法
一眼レフカメラのレンズは安価なものではないので、初心者であれば少しでも価格を抑えて購入したいと考えるでしょう。
以下のレンズであれば、比較的安く手に入れられることがありますので、ぜひ参考にごしてみてください。
- 中古レンズ…中古レンズは新品に比べて価格が安く手に入る可能性があります。>信頼できるカメラ店で、状態の良い中古レンズを探してみましょう。
- キットレンズ…カメラ本体とセットで購入できるキットレンズは、単体で購入するよりも割安なことが多いです。
- サードパーティ製のレンズ…ボディと同じカメラメーカーではなく、レンズ専門製造メーカーのレンズです。純正品よりも価格が安いので、選択肢の一つです。
- 固定焦点距離のレンズ…ズームレンズよりも固定焦点距離のレンズの方が一般的に安価です。シンプルで明るく撮影できるので初心者でも使いやすいでしょう。
カメラ初心者でお試しにレンズを使ってみたいという場合には、欲しい機能のレンズが安く手に入るかもしれないので中古店での購入がおすすめです。
ただし、保証期間が過ぎていたり、メーカーで部品が廃盤になっていると修理ができないといった懸念点があります。
まとめ
一眼レフカメラには、ズームレンズと単焦点レンズがあり、さらに細かく分けると望遠レンズ・標準レンズ・マクロレンズなどがあります。
撮影シーンに合わせて、適したレンズを使用しましょう。
ただし、性能が上がれば上がるほどレンズも高値になり、高いものだと数百万円するものまであります。
もし、いらないカメラやレンズがあれば、買取に出すなどしてレンズの購入資金に充てるなどの方法もおすすめです。
バイセルでは不要なカメラ・レンズの買取を行っており、カメラに詳しい査定士がしっかり価値を見極めて査定しますので、満足いただける価格で買取ができます。
傷があるものや古いカメラであっても、中古市場で高い値がつくものもあります。
カメラやレンズの処分に困っている場合は、ぜひ一度ご相談ください。
より詳しい情報を知りたい方はこちら
カメラ買取をもっと見る