カメラの寿命はどのくらい?種類別の耐用年数や保管方法を紹介

カメラを使用しているうちに、いつの間にか動かなくなってしまうことがあります。
カメラが動かなくなってしまった場合、捨てるしかないと考えてしまいがちですが、動かなくなってしまった原因を正しく判断することが必要になります。
この記事では、カメラの種類別の耐用年数や寿命を延ばすための保管方法などを解説します。
寿命を迎えたカメラの売却方法なども説明しますので、ぜひご一読ください。
目次
カメラの寿命を左右する3つのポイント
カメラの部品で比較的寿命が短いといわれる部品に、バッテリー・シャッター・レンズの3つがあります。
それぞれの部品の特徴を説明します。
バッテリー
現在カメラでおもに使用されているバッテリーは、リチウムイオンバッテリーです。
リチウムイオンバッテリーが劣化する原因には、サイクル劣化と保存劣化の2種類があります。
サイクル劣化とは、充電を繰り返すうちにバッテリーが劣化する現象です。
一般的にリチウムイオンバッテリーは800回の充電で容量が半分になるといわれています。
毎日充電したとすると2年強で半分になる計算です。
保存劣化は、バッテリー内における化学反応でバッテリー容量が下がっていく現象をいいます。
特に、リチウムイオンバッテリーは満充電やバッテリー容量がゼロの状態で保管すると、より劣化が進むのが特徴です。
ほかにも、バッテリーは極端な高温や低温環境にも弱いため、保管する場所にも気を付けましょう。
シャッター
シャッターを切る回数にも寿命があり、機種によって異なりますが1万~40万回と幅があります。
一般的にコンパクトデジタルカメラや初心者向けの一眼レフカメラなどでは寿命が短めで、プロ仕様の一眼レフカメラは寿命が長い傾向にあります。
カメラの機種によっては、シャッター回数の寿命が公式サイトに記載されている場合もあるため、参考にするとよいでしょう。
レンズ
レンズを使用していると、レンズ内に少しずつ埃が侵入していきます。
微細な埃であれば大丈夫ですが、大きな埃が入ると撮影した画像に影響を与えるノイズになる場合もあるため、注意が必要です。
また、埃はカビの原因になる場合もあります。
カビが成長すると画像に影響があるだけでなく、保管しているほかのレンズにもカビがうつる可能性も出てきます。
カビはいったん発生すると除去が困難なため、カビを発生させない環境を整えることが大切です。
ほかにも、ぶつけた衝撃でレンズが歪んでしまうケースもあります。
特に、大型の望遠レンズなどは使用中などにぶつけやすいため扱う際には注意が必要です。
バッテリーやシャッターの耐久回数を調べる方法

バッテリーやシャッターの寿命はどのようにして見分ければよいのでしょうか。
バッテリーの劣化状況やシャッターの回数を確認する方法を説明します。
バッテリーの劣化状況の確認方法
メーカーや機種によっては、バッテリーの劣化具合をカメラ本体からチェックできるものがあります。
カメラ本体でチェックできない場合は、テスターで電圧を測定すれば確認することができます。
新品の状態のときの電圧と比べ、充電しても新品のときほど電圧が上がらなくなったら、劣化が進んでいると考えてよいでしょう。
ほかには、体感で判断する方法もあります。
充電しても新品のときの使用感がなくなったと感じる場合は、劣化が進行していると判断できます。
シャッターの上限回数を確認する方法
デジタルカメラの場合、シャッターの回数は本体内で記録されています。
そのため、専用のサイトやソフトで画像を解析するほか、本体に隠しコマンドを入力するなどの方法でシャッター回数の確認が可能です。
メーカーによっては、サービスセンターへ持ち込むことでシャッター回数を調べてくれるケースもあります。
【種類別】カメラの寿命
次に、一眼レフカメラ・ミラーレスカメラ・コンパクトデジタルカメラ・フィルムカメラごとの寿命がどの程度か説明します。
一眼レフカメラの寿命
一眼レフカメラの寿命は、バッテリー・シャッター・レンズの劣化によって決まりますが、寿命を迎えた部品は交換することもできます。
ただし、メーカーの修理対応期間には限りがあるため、いつまでも交換できるわけではありません。
一眼レフカメラの場合、修理対応期間は5~8年が多く 、修理対応期間を経過すると部品の交換ができなくなる可能性が高くなります。
つまり、修理対応期間が寿命の目安と考えてもよいかもしれません。
ミラーレスカメラの寿命
ミラーレスカメラの寿命も、基本的には一眼レフカメラと同じと考えてよいでしょう。
しかし、ミラーレスカメラは、その名のとおり一眼レフカメラにあるミラーがありませんので、ミラーがない分故障する可能性が低くなります。
そのため、一眼レフカメラと比較して若干寿命が長くなると考えてよいでしょう。
コンパクトデジタルカメラの寿命
コンパクトデジタルカメラの場合、一般的に修理対応期間が5年のメーカーが多いです。
そのため、一眼レフカメラやミラーレスカメラと比べて、寿命は短いと考えてよいでしょう。
また、一眼レフカメラなどのようにプロユースなどは想定されていないことからも、寿命は短めであると思ったほうがよいです。
フィルムカメラの寿命
フィルムカメラも、修理対応期間の終了が寿命ともいえます。
ただし、ライカのように補修部品の在庫がある間は修理に対応するメーカーもあるのがフィルムカメラの特徴です。
また、古いフィルムカメラのなかには電子部品を使っていないものもあり、そうしたカメラは故障が少なく数十年使える場合もあります。
カメラの寿命を一日でも長く延ばす方法

カメラの寿命を少しでも延ばすためには、埃とカビからカメラを守ることが重要です。
この章では、埃とカビの防ぎ方を説明します。
埃がない環境で保管する
埃は撮影した画像のノイズだけでなくカビの原因にもなるため、埃が入り込まないような密閉保管することが大切です。
また、保管する前に汚れや油分を除去することで、カビの発生予防にもなります。
カメラを保管する環境の湿度に注意する
カビを防ぐには湿度の管理が重要で、適切な湿度は30~50%とされています。
湿度が60%以上になるとカビが発生しやすくなりますので、保管場所の湿度には注意が必要です。
一方で、湿度が低すぎるとゴムや皮革が痛むほか、グリスが乾燥して部品が正常に動作しなくなる可能性があるため、乾燥にも気を付けましょう。
そのため、防湿庫や簡易ドライボックスで保管することで、埃とカビをどちらも防げておすすめです。
寿命の切れたカメラの処分方法
残念ながら寿命を迎えたカメラは、どのように処分すればよいのでしょうか。
ここでは4つの方法を説明します。
知人などにデジカメを譲る
知人などにカメラを譲れば、費用をかけずに処分することができます。
ただし、寿命の切れたカメラを好んで譲り受けてくれる人はそれほど多くはいないことが欠点です。
粗大ゴミ回収サービスを利用する
市町村のゴミ回収を利用する方法もあります。
カメラは自治体によって燃えないゴミになるところと粗大ゴミになるところがあるため、管轄の自治体に確認しましょう。
粗大ゴミとして処分する場合は、処分費用がかかる場合もあります。
フリマアプリやオークションサイトで売却する
フリマアプリやオークションサイトで売却すれば、処分費用がかからないだけでなく、臨時収入になる可能性があります。
ただし、買い主には寿命の切れたカメラだとよく説明しておかないと、購入後のトラブルになる可能性があるため注意が必要です。
買取専門業者に売却する
オークションなどでカメラを売却した場合、カメラの価値が正しく評価されない可能性があります。
カメラを売りたいと考えているのであれば、買取専門業者への売却がおすすめです。
傷や凹みが多いカメラや改造したカメラなどは買い取りが難しい場合もありますが、外観がきれい・年式が新しい・人気のモデルなどは寿命が切れていても買い取りできる可能性があります。
寿命の切れたカメラの買い取りはバイセルにお任せください
寿命の切れたカメラを売却したい場合は、バイセルの利用をぜひご検討ください。
バイセルでは「経験豊富な査定士」「お客様に合わせた買取方法」「各種手数料が無料」などを特徴としています。
経験豊富な査定士
バイセルには、経験豊富な査定士が多数在籍しています。
バイセルの査定士はカメラの専門知識ももっており、価値を見落とすことなく適切な査定を行なわせていただきます。
お客様に合わせた買取方法
バイセルではお客様に合わせて「店頭買取」「出張買取」「宅配買取」の3種類を用意しています。
店頭買取はお客様に店まで来ていただき買い取る方式です。
出張買取はお客様の自宅まで査定士が伺ってその場で買い取ります。
宅配買取は、バイセルから送られてくる宅配キットにカメラを入れて送り返して買い取る方式です。
お客様の住まいや都合に合わせて、一番負担のない方法を選択できます。
各種手数料が無料
バイセルでは、出張費用や宅配キットの配送料、振込手数料などの手数料は一切必要ありません。
出張買取や宅配買取だと手数料が気になる方がいるかもしれませんが、余分な手数料はかからないため、安心してご利用いただけます。
まとめ
カメラの寿命を左右するのは、バッテリー・シャッター・レンズの3点で、寿命を延ばすためには、埃やカビを防ぐための管理などが必要です。
また、高温下での保管などもカメラの寿命には良くありません。
寿命を迎えたカメラの処分は、「知人に譲る」「粗大ゴミで出す」「オークションなどで売却する」「買取専門業者に売却する」などの方法がありますが、おすすめは買取専門業者への売却です。
バイセルではカメラの買い取りも行なっており、カメラの処分を検討しているのであれば、ぜひ一度ご相談ください。

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