于右任の書や掛け軸の買取価格は高い?代表作や高価買取のポイントを解説

于右任の書や掛け軸の買取価格は高い?代表作や高価買取のポイントを解説

于右任(うゆうじん)は、草書の大家として知られる中国の書家です。

中華民国の有名政治家としても知られる歴史上の重要人物でもあり、その作品は中国美術の愛好家を中心に高い評価を得ています。

骨董品買取市場でも于右任の書や掛け軸は非常に人気が高く、高価買取されるケースも少なくありません。

本記事では、于右任の人物像や書の特徴、代表作に加えて、買取市場で高く売れる理由、高く売れやすい于右任作品の特徴、于右任の書や掛け軸を高価買取してもらうためのポイントなどについてご紹介します。

※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

バイセル査定士 高橋裕太 バイセル査定士 高橋裕太

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于右任とは

于右任(1879-1964)は、中国の清朝末期から中華民国の時代に活躍した書家です。

また政治家としても有名で、中華民国では中国国民党の幹部として政府の要職を歴任しました。

于右任は1879年、中国中部の陝西省咸陽市三原県(せんせいしょう かんようし さんげんけん)に生まれました。

幼少より書を好んで学び、漢詩にも優れていたといいます。

1904年には科挙の試験に合格しますが、間もなく政治風刺の詩が問題となり清朝から追われます。

そこで、于右任は清朝打倒を目指す革命運動への参加と知識の吸収のために日本へ留学しました。

日本では孫文(そんぶん 1866-1925)が主導する反清の革命団体である「中国同盟会」に加入し、反清の革命派として活動を開始します。

その後は上海に戻り、民主革命の先駆者として政府を批判し民主主義を提唱する新聞を数多く創刊するなど、辛亥革命に深く関わりました。

中華民国建国後は国民政府の要職を歴任し、特に監察院院長を34年間にわたり務めるなど、国民党の重鎮として活躍しました。

1949年に中国共産党との内戦に敗れてからも、中華民国政府と共に台湾に移って政治家・書家として活動を続け、1964年に台北で亡くなりました。

書家としての于右任の評価

于右任はこのような政治的波乱に満ちた生涯を生き抜く中で、書家としても多大な功績を残しました。

書家としての評価は非常に高く、譚延闓(たんえんがい 1879-1930)、胡漢民(こかんみん 1879-1936)、呉稚暉(ごちき 1865-1953)らと並び、「民国四大家」の1人に数えられています。

于右任の書家としての大きな功績として、「標準草書」を確立・普及させたことが挙げられます。

「標準草書」とは、歴代の草書を整理・研究し、「易識(いしき)・易写(いしゃ)・正確・美観」を原則として変革した、学びやすく読みやすい実用的な草書体です。

崩しすぎることが多く、難解だった草書体を、学びやすく読みやすいものにしたことは現代に至るまで多くの書家に影響を与えています。

このような功績から于右任は草書の大家として知られ、「当代草聖」とも称されました。

于右任は中国近代能書家の中でも筆頭と呼べる人物であり、現代でも多くの美術ファン、骨董品コレクターから高い人気があります。

書家・于右任の作風

書家としての于右任の作風として、「自然体」であることが挙げられます。

奇をてらったり意図的に崩したりせず、自然な形で流れるように書かれる文字が特徴的です。

また、革命家としての于右任を表すかのような力強さがある点も、于右任の書の魅力でしょう。

一連の文字や行全体にわたる、力強い筆の勢いのつながりからは、于右任の気概のようなものが感じられます。

力量感と動的な美しさを兼ね備えたダイナミックさは、于右任の書の大きな魅力になっています。

于右任作品の買取価格は高い?高く売れやすいポイントとは

中国の政治史においても、書の歴史においても重要人物である于右任の書や掛け軸には、多くの美術ファン・骨董品コレクターから高い評価を受けている作品も多いです。

骨董品買取市場でも人気は非常に高く、高価買取されるケースもあるでしょう。

于右任作品の中でも高く買取されやすいのは、有名な詩文や縁起の良い内容の決まり文句など、内容的に需要の高い書作品です。

特に、対聯形式(対になる2つの句から成り、その2句を1組の作品として左右対称に掛けたり貼ったりする形式)の作品は市場での人気が高く、高い価値がつきやすいでしょう。


于右任だけでなく、書や掛け軸など美術品の買取では有名作家の作品ほど買取相場が高くなりやすい傾向があります。

以下のページでは、有名作家の作品など書や掛け軸の買取相場、書や掛け軸を高く売るためのポイントといった買取情報について記載してございます。

また、バイセルでの書や掛け軸の買取実績についても記載してございます。

参考までにぜひご参照ください。


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于右任の代表作

自然な形で流れるように書かれる、美しくダイナミックな書が人気の于右任ですが、代表作と言えるような有名作品にはどのようなものがあるでしょうか。

于右任の書の中でも特に評価の高い、代表作と言うべき作品についてご紹介します。

標準草書千字文

「標準草書千字文」は、実用的な草書の規範を確立することを目的として編纂された、于右任の長年にわたる草書研究の集大成となる極めて重要な功績です。

1936年に書籍として刊行されました。

于右任は歴代の2000人以上の著名な書家が残した草書作品を調査し、1000に及ぶ文字について規範となる字形を厳選しました。

その選ぶ際の原則は以下の通りです。

  1. 易識:読みやすいこと、複雑に崩しすぎて判読不能にならないようにすること
  2. 易写:書きやすいこと、筆画が多すぎたり構造が複雑で習得が困難でないようにすること
  3. 正確:筆法が正確であること、伝統的な筆法や字形を逸脱しないこと
  4. 美観:見て美しいこと、芸術的な価値を失わないようにすること

このように選ばれた1000文字の標準草書の字形を、その字形に対応する楷書、その字形の出典とともに記しています。

これにより、学習者は標準草書の字形を覚えながら、それが古典に裏打ちされた正確なものであることを確認し、さらに楷書との対応も把握できます。

この功績によって于右任は、難解で少数の専門家にしか扱えなかった草書を、一般の学習者が学べる開かれた書体へと変貌させました。

于右任が草書の発展に最も貢献した書家として「当代草聖」の名声を得たのも、この仕事を成し遂げたためです。

行楷諸葛武侯伝節句

上記のように草書が有名な于右任ですが、「行楷諸葛武侯伝節句」は于右任のもう1つの重要な書体である「行楷」による代表作です。

于右任の壮年から円熟期に書かれた作品で、人に請われたものではなく「自分の楽しみのために書いた」と伝えられています。

書かれている内容は、中国三国時代の蜀の丞相である諸葛亮の生涯を記した伝記「漢丞相諸葛忠武侯伝」の一部です。

諸葛亮が妻を選ぶ際に、世俗的な美醜にこだわらず才能を重視したというエピソードで、于右任は諸葛亮の清廉な人柄や知性に共感してこの逸話を選んだと考えられます。

「行楷」とは、楷書の骨格を保ちつつも、行書(連綿や連筆)の流動性を適度に加えることで、堅苦しくならず、力強くも自然な印象を与える字形です。

于右任の行楷書には、若いころ深く学んだ北魏(中国南北朝時代の国:386年-535年)の碑文の書風が色濃く出ています。

特に字画には力強い筆力と構造的な安定感があり、古風で雄大な趣があります。

「行楷諸葛武侯伝節句」も、1字1字が丁寧に書かれていますが、その中にも于右任特有の雄大で深みのある味わいが感じられます。

草書七言聯(過台湾海峡)

「草書七言聯(過台湾海峡)」は、于右任が1949年に中国大陸から台湾へ渡る際に詠んだ自作の詩を、七言対聯(7文字の句が2行、対になるようにした掛け軸)として書いた作品です。

書かれている詩文は、于右任の七言律詩「過台湾海峡」から、最も有名な対句を選んだものです。

  1. 上聯:故土豈堪回首望(どうして故郷を振り返って見ることなどできようか)
  2. 下聯:前途何許問穹蒼(これからどうなるのか、天に問うばかりである)

この「草書七言聯(過台湾海峡)」は、于右任の晩年期の草書の境地を最もよく示している作品と言われます。

墨の濃淡や渇筆が豊かで、筆の勢いや情感が文字からダイレクトに伝わってきます。

1文字1文字が独立しているようでいながら、文字と気脈が深く繋がり、全体としてダイナミックなリズムを生み出しています。

若いころに学んだ北魏の力強い筆と、彼自身が確立した標準草書の流れるような筆致が見事に融合した、書家・于右任の到達点とも言える作品です。

まだまだある于右任の有名作品

これまでに挙げたもののほかにも、于右任にはまだまだ多くの有名作品・重要な作品があります。

太平輪記念碑文圓山飯店碑石東海大学扁額台北市行天宮題字行書漁父詩
行書総理遺訓行書八言聯涇原故舊記于右任言行録變風集
右任詩存右任文存右任墨存  

于右任は中国の有名書家の中では時代が比較的新しいため、有名作品の中にも台湾の博物館などに現存しているものも多いです。

また、ここに挙げたような有名作品でなくとも、于右任の作品なら保存状態などの条件によって高く買取される場合があります。

お持ちの于右任作品の具体的な価値については、ぜひ1度バイセルの無料査定でお確かめください。

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于右任の書や掛け軸を高価買取してもらうためのポイント

于右任の書や掛け軸は、自然な形で流れるように書かれる美しくダイナミックな書体の人気や政治家としての知名度などから買取市場でも高く評価されています。

では、于右任の書や掛け軸を少しでも高く売るためには、どのようなポイントに気をつければ良いでしょうか。

于右任作品を含む書や掛け軸の買取において、より高く買取してもらうために知っておきたい3つのポイントをご紹介します。

  1. 綺麗な状態で保存しておく
  2. 箱や鑑定書などの付属品を揃えておく
  3. 入手経路などの来歴を明確にしておく

綺麗な状態で保存しておく

書や掛け軸の買取で、買取価格に大きく関わるのが「保存状態」です。

保存状態の良いもの(制作当時の状態をなるべく保っているもの)は、買取価格が高くなりやすいでしょう。

その一方で、日焼け・シワ・色あせ・虫食いがあるなど、作品の状態が悪ければその分だけ価値は下がってしまいます。

そうならないためにも、直射日光を避ける、飾らない場合は箱に入れて風通しの良い場所で保管するなど、書や掛け軸の状態を保つための工夫をしてあげることが重要です。

箱や鑑定書などの付属品を揃えておく

書や掛け軸を含む骨董品の買取では、箱などの付属品の有無も買取価格に大きく関わってきます。

箱などの付属品は重要なコレクションの一部であると同時に、作者の箱書きがあるなど、本物の証明になってくれることもあります。

そのため、付属品があることで買取市場での信頼性が増し、より高い需要を集めて買取価格が高くなる可能性があるのです。

書や掛け軸の付属品としては、箱、風鎮(ふうちん:掛け軸の下部に吊り下げる重り)や紐(掛け軸を巻く際や吊るす際に使う)、鑑定書などの付属資料があります。

箱や風鎮・紐などの付属品は、汚れていたとしても揃っているだけで買取価格に影響するため、処分せずにとっておきましょう。

また、鑑定書がある場合はやはり買取市場における信頼性につながって買取価格アップにつながる可能性があります。

書や掛け軸本体とともに大切に保管しておいてください。

入手経路などの来歴を明確にしておく

于右任の書・掛け軸など価値ある骨董品の査定では、買取市場における作品の信頼性のために「どこで手に入れたか」「いつ購入したか」「誰から譲り受けたか」など購入に至るまでの背景が確認されます。

例えば「業界で信頼されている専門店で購入した」「著名な好事家が所有していた」などの来歴は、作品の価値を判断するうえでも重要な情報になります。

そして、その来歴を証明する書類等があればさらに信憑性が増し、買取市場における信用度が増すことでより高く売れるかもしれません。

入手した経路や時期、過去に所有していた人物といった記録がある場合には、処分せずに大切に保管しておきましょう。

于右任作品を売るなら買取実績豊富なバイセルへ

于右任の書や掛け軸の買取をお考えなら、骨董品買取のバイセルにお任せください。

バイセルは日本全国で骨董品・美術品などの買取サービスをご提供し、たくさんのお客様・リピーター様からご指名をいただいてまいりました。

バイセルの査定士は、高い専門知識と豊富な査定経験を生かして、書や掛け軸1点1点の価値をしっかりと見極め、正確に鑑定します。

バイセルの出張買取ならお電話1本、手数料完全無料で日本全国への出張買取に対応しております。

「試しに価値がどれくらいか聞いてみたい」「傷や汚れがあって売れるか不安」といった場合にも無料でご相談いただけます。

ぜひ1度お気軽にお試しください。

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