刀剣の種類の一覧|長さや反り具合・用途など特徴をわかりやすく説明

「刀にはどんな種類があるの?」

「刀の種類を一覧表で確認したい」

刀について興味がある方は、このような考えをお持ちの方もいるでしょう。

刀は日本の歴史を語るのにはずせない道具のひとつです。

時代や用途に合わせて変化し、現在では多くの種類が残されています。

本記事では刀剣の種類の一覧表を基に、各刀の詳細を解説します。

表を確認すれば刀剣の種類が一目で把握できますので、ぜひ参考にお読みください。

お問い合わせ・無料相談はこちら

電話から相談する

0120-612-773

通話料無料・24時間365日受付中

メールから相談する

お申し込みフォームへ

※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

刀剣の種類の一覧

刀剣の主な種類を、以下の表にまとめました。

【刀剣の種類の一覧】

種類 長さ 反り具合 用途 携帯方法 時代
直刀 種類によって異なる ほとんどないorわずかに内反り ・儀式
・献上品、贈答品
- 古墳時代〜奈良時代
太刀 70~80cm 深い 馬上での戦闘 佩く(はく)※吊るす 平安時代後期〜室町時代前期
短刀 30cm以内 ほとんどない ・組討ち
・切腹
・女性の護身用
差す 鎌倉時代〜江戸時代
脇差 30〜60cm 浅い ・接近戦
・狭い場所での戦闘
差す 室町時代〜江戸時代
種類によって異なる ほとんどない 戦闘 差す 弥生時代〜奈良時代
打刀 60~80cm 浅い ・馬上での戦闘
・集団戦
差す 平安時代〜室町時代末期
長巻 90~120cm 浅い 戦闘 佩く(はく)※吊るす 鎌倉時代〜室町時代
薙刀(長刀) 120cm以上 深い 個人戦 佩く(はく)※吊るす 平安時代〜室町時代
20~60cm※刃の長さのみ ほとんどない 接近戦 背負う 旧石器時代〜江戸時代

1つずつ特徴や魅力を解説します。

直刀(ちょくとう)

直刀とは、反りがほとんどない切刃造り(きりはづくり)の刀を指します。

主に古墳時代〜奈良時代にかけて制作・使用されました。

現存する直刀のほとんどは、古墳などからの出土品です。

そのため錆びている・原形を留めていない刀も多く存在します。

「刀は戦闘で使用するもの」というイメージをお持ちの方もいるでしょう。

しかし直刀の多くは戦闘用ではなく、儀式などに使われる「儀仗(ぎじょう)」としてや、献上品として用いられました。

儀仗や献上品の直刀は、豪華な装飾が施されている点が特徴です。

長さや反りの深さなどは、刀によって異なります。

太刀(たち)

太刀は、日本刀が誕生した平安時代に作られた刀です。

反りが深いのが特徴で、刃を下向きにし腰に吊るして携帯していました。

太刀は大きさによって「大太刀」と「小太刀」に分類されます。

大太刀は、刃の長さが90cm以上ある太刀を指します。

主な用途は神社などへの奉納ですが、騎乗戦でも使用されました。

小太刀は約60cm未満のものを指し、鎌倉時代中期頃に制作された刀です。

脇差と大きさが似ているため同じと捉えられるケースもありますが、別物です。

短刀(たんとう)

短刀は、刀身の長さが約30cm以下のものを指します。

刃を上にして腰に差していたため「腰刀(こしがたな)」とも呼ばれます。

短刀は反りがなく、鎬(しのぎ)のない平造りのものが多いです。

鎌倉時代〜室町時代では、主に組討ちで敵の首を取るのに使用されました。

一方安土桃山時代〜江戸時代では、武士の切腹時に使われています。

また安土桃山時代〜江戸時代は、武家の娘や妻など女性の護身用として普及しました。

脇差(わきざし)

脇差とは、長さが30〜60cmの刀のことです。

室町時代に誕生し、太刀や打刀の差し添えとして長く活躍しました。

脇差は打刀より短いため、接近戦や狭い場所での戦闘に有利だったといわれています。

また、打刀が使えなくなった際のサブ刀としても使用されました。

脇差は長さによって、以下の3つに分類されます。

  1. 大脇差:約55〜60cm
  2. 中脇差:約40〜55cm
  3. 小脇差:〜約40cm

刀は武士が持つイメージがありますが、脇差は庶民も所有が認められていました。

そのため、江戸時代には多くの脇差が制作されています。

剣(つるぎ)

剣は弥生時代に誕生した、歴史の古い武器です。

剣の始まりは古代ヨーロッパで、当初は石を割ったり削ったりして、先端を尖らせただけのものでした。

その後金属加工の技術が発展し、銅や鉄などを使用した剣が制作されます。

日本では弥生時代に両刃の青銅剣が作られ、古墳時代には実戦に活用されるようになりました。

剣は刀部分に反りがなく、まっすぐなのが特徴です。

長さは剣によって異なり、用途も接近戦や集団戦など幅広く使われていました。

打刀(うちがたな)

打刀は、一般的に「日本刀」と呼ばれるものです。

長さは60〜80cmほどのものが多く、反りが浅い点が特徴です。

最もメジャーな刀のため、使用用途も多岐にわたります。

騎乗戦から集団戦まで使用できる汎用性の高さで、平安時代〜室町時代末期と長年に渡って活躍しました。

打刀は太刀と似ているため、よく間違われます。

刃先だけでは判断が難しいですが、携帯方法で判別が可能です。

太刀は刃を下向きにして腰に差しますが、打刀は上向きに収納します。

また、打刀は片手でも使用できる点がポイントです。

片手で使用できるものを「片手打ち」と呼びます。

長巻(ながまき)

長巻は薙刀と非常によく似た刀です。

違いに明確な定義はありませんが、一般的には以下の項目で分類します。

  1. 大きさ
  2. 反りの深さ
  3. 横手の有無
  4. 見た目/拵(こしらえ)

ほかにも長巻と薙刀は、使い方にも違いがあります。

双方とも敵を薙ぎ払える点が特徴ですが、薙刀は刀身より柄が長く間合いが広いため、振り回しやすいです。

一方長巻は、柄と刃の長さがほとんど同じなので、自由自在に振り回すのは難しいです。

しかし、大きいため攻撃力があります。

薙刀(なぎなた)/長刀(ちょうとう)

薙刀は長さが120cm以上あるものが多く、相手を薙ぎ倒すことに長けている刀です。

平安時代〜室町時代までと長年に渡って活躍しましたが、長さや形状は時代によって変化しました。

例えば鎌倉時代は柄の長さが約120cm、刃の長さは約90cmと、比較的短いものが多いです。

一方室町時代には柄の長さが約150cm、刃の長さは約190cmもの薙刀があったとされています。

薙刀は、長さと威力の大きさで相手を倒せる点がメリットでしたが、集団戦では味方を傷つけてしまうのがネックでした。

そのため時代が進むにつれて薙刀から槍に変わっていき、戦闘ではあまり使われなくなっていきます。

槍(やり)

槍の歴史は古く、誕生は旧石器時代までさかのぼります。

当初は突きに特化した武器でしたが、次第に斬る、払い倒すなどの用途に応じたものに変化していきました。

槍の特徴は「穂」(先端部分の刃のこと)と「柄」に分解できる点です。

大きさは槍によって異なります。

例えば、「長柄槍」の場合は約20cm「大身槍」は約60cmです。

槍は近接戦での使用に長けていたため、戦闘スタイルが騎馬から徒歩戦に移行した戦国時代末期に活躍しました。

刀剣の見分け方

刀剣ごとに見分けるポイントを、以下の表にまとめました。

主に見た目の特徴について記載していますので、ぜひ参考にしてみてください。

見分け方
直刀 ・反りがほとんどない
・華美な装飾が施されている
太刀 ・反りが深い
・刃を下向きにして収納する
短刀 ・長さが短い
・反りがほとんどなくまっすぐ
脇指 ・太刀より長さが短い
・反りが浅い
・反りがほとんどなくまっすぐ
・両側面に刃がある
打刀 ・反りが浅い
・刃を上向きにして収納する
長巻 ・反りが浅い
・薙刀より長い
薙刀(長刀) ・反りが深い
・長巻より短い
・反りがほとんどなくまっすぐ
・穂と柄が分解できる

刀剣の買取ならバイセルがおすすめ

 

ご自宅に長年保管している刀剣があり、買取を検討しているなら、ぜひ一度バイセルにお問い合わせください。

バイセルでは刀剣の買取を行っており、刀に詳しい査定士が多数在籍しております。

状態や希少価値などから適正価格をご提示します。

また、錆びていたり傷ついていたりする刀剣でも、買取ができる可能性があります。

詳細は以下のリンクから確認できるので、ぜひチェックしてみてください。

>>刀剣買取ならバイセルへ

まとめ

刀剣はさまざまな種類が存在し、時代や用途に合わせて変化してきました。

刀剣ごとの特徴は、本記事の刀剣の種類の一覧で解説していますので、ご自宅にある方は照らし合わせながら確認してみてください。

なお刀の買取をご希望の方は、ぜひバイセルにお任せください。

バイセルでは刀剣をはじめとする骨董品・美術品の買取実績が豊富にございます。

査定やキャンセルは無料ですので、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。