寄付金付き切手とは普通の切手と何が違うの?買取できる?
- 額面に「80+20」と書かれた切手が出てきました。いくらになりますか?
- 「寄付金切手」といって中古市場でも需要があります。売却をお考えでしたらお電話・メールよりお問合せ下さい。
- 祖父の遺品整理の中に切手アルバムから寄付金付き切手がありました。価値ってありますか?
日本では国家の祝典や災害時の資金に充てるために寄付金を募る際に、寄付金付き切手を販売しています。
寄付金付き切手は、額面にプラスして寄付金額が書かれた切手です。
切手を購入するだけで寄付ができるので、気軽に購入して余らせてしまっている人は多いのではないでしょうか。
寄付金付き切手はどのくらいの価値があるのか、寄付金付き切手の特徴をご紹介します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
寄付金付き切手とは?
切手には「63円」のように料金を示す額面が書いてあり、額面の料金を郵便代として使います。
一方、寄付金付き切手は額面の表示の近くに「+5」のように数字が書かれています。
「80円+10円」と書いてある切手を利用する場合は購入する際に90円を支払います。
郵便切手として利用できるのは80円分で、10円は非営利団体などに寄付されます。
日本で発行された寄付金付き切手の種類
日本で発行された寄付金付き切手は複数あります。
ここではその一例と特徴をご紹介します。
愛国切手
愛国切手は1937年に航空事業振興のために日本で初めて発行された寄付金付き切手です。
日本各地への飛行場整備の基金を集めることが目的で、ダグラスDC-2型輸送機をモチーフにしています。
額面は2+2銭、3+2銭、4+2銭の3種類が発行されました。
大東亜戦争第一周年記念寄付金付き切手
大東亜戦争第一周年記念寄付金付き切手は、第二次世界大戦中に軍事資金を集めることが目的で1942年に発行されました。
額面は2+1銭、5+2銭の2種類があります。
発行枚数が非常に多く、保存状態が良くても高値は期待できないでしょう。
東京オリンピック寄付金付き切手
東京オリンピック寄付金付き切手は、1964年に開催された「第18回オリンピック東京大会」の開催を記念して発行されました。
1961年の第1次から1964年の第6次までに6回発行され、図柄は20種類あります。
東京オリンピック寄付金付き切手は、額面5円+寄付金5円です。
阪神淡路大震災寄付金付き切手
阪神淡路大震災寄付金付き切手は、1995年の兵庫県と大阪府で起きた地震の復興を目的に発行されました。
額面80円+寄付金20円です。図柄には金島桂華(かなしまけいか)の作品「画室の客」が描かれています。
特別史跡キトラ古墳寄付金付切手
特別史跡キトラ古墳寄付金付切手は、奈良県高市郡明日香村にあるキトラ古墳を保護することを目的に2003年に発行されました。
キトラ古墳は7世紀末~8世紀初頭に造られた、皇族や貴族の墓域に所在する小さな円墳です。
古墳丘の中央には18個の凝灰岩の切石を組み上げた石室があります。
特別史跡キトラ古墳寄付金切手は、額面が80円で寄付金が10円です。
図柄は、キトラ古墳石室内の西面壁画「白虎」と、南面壁画「朱雀」の2種類が描かれています。
この2種類の図柄を5枚ずつ並べ、10枚1組のシートで販売されていました。
2005年日本国際博覧会寄付金付切手
2005年日本国際博覧会寄付金付切手は、2005年に開催された愛・地球博の資金に充てることを目的に発行されました。
こちらの切手は額面80円で、寄付金10円です。
発行枚数は3,000万枚(300万シート)と非常に多いです。
1枚のシートに、公式キャラクター「モリゾー&キッコロ」と地球と、「モリゾー&キッコロ」と桜の2種類の図柄と、会場のイラストが描かれています。
会場のイラストは、会場俯瞰図、三井・東芝館、トヨタグループ館、日立グループ館など合計10種類あります。
東日本大震災寄付金付き切手
東日本大震災寄付金付き切手は、2011年に宮城県と福島県などで起きた地震の被災者の救助を目的に発行されました。
この切手は額面80円で、寄付金が20円です。
発行枚数7,000万枚(700万シート)よりも多く発行されており、完売すれば15億円超が寄付されます。
図柄はハートの花、赤い花、ハートの花と小鳥、白い花、青い小鳥の5種類です。
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会寄付金付き切手
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会は、日本でのオリンピックを記念して作られました。
額面は84円切手、寄付金10円です。
東京2020オリンピックとパラリンピックのエンブレムが描かれています。
査定での寄付金付き切手の価値は?
寄付金付き切手の価値はそこまで高くはありません。
寄付金付き切手は寄付金を募るために発行枚数を多くしているので、希少価値が高くなることは期待できないでしょう。
そのため、新しい普通切手や記念切手と同様の価値がつけられる可能性があります。
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