切手コレクター必見!世界の珍しい切手6選

2023.09.20

切手買取 コラム
切手コレクター必見!世界の珍しい切手6選

通常私たちが使用している紙製の切手とは違い、世界には様々な珍しい切手が存在します。

素材が絹やレーヨンで作られた「布製切手」やガラスで製作された「ガラス製切手」、銀でできた「銀の切手」。

また、本物のダイヤモンドが付いた豪華な「ダイヤモンド切手」や音楽を楽しむことができる「レコード切手」、通常の切手の何十倍の大きさもある世界最大級の切手など種類は様々です。

これらは、一般的な郵便に使用するのではなくコレクションやプレゼント、記念品として高い人気があります。

本コラムでは世界で発行されている珍しい切手や面白い切手にスポットを当て、その特徴や魅力をご紹介していきます!

※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

切手の素材は紙だけじゃない!世界の「布製切手」

切手の素材は紙だけじゃない!世界の「布製切手」

現在、世界で使用されている切手の素材は紙製が一般的です。

しかし、今までに世界で発行された切手の中には布で出来た切手も存在します。

主に絹(シルク)やレーヨン(絹に似せて作った再生繊維)を素材に使用しており、紙製の切手と比べ、光沢感があり手触りも良いのが特徴です。

絹製の切手は、オーストラリア領のクリスマス島の年賀切手で発行されたと言われています。

日本でも伊勢志摩サミットを記念して2016年に絹製の切手が発行され、当時切手コレクター達から大きな注目を集めました。

また、西アフリカのニジェール共和国でも布地の切手が発行されており、レーヨンによく似たナイロンペーパーで作られた切手もあります。

観賞用の切手?!オーストリアの「ガラス製切手」

観賞用の切手?!オーストリアの「ガラス製切手」

切手コレクターの間で話題になったオーストリアの「ガラス製切手」。

これは2016年に、オーストリアのオーバーエスターライヒ州ザンドル市にあるガラス絵美術館(Hinterglasmuseum)が原画をデザインし、ウィーンの陶磁器メーカーであるアウガルテン工房が製造しました。

厚さ約3ミリの透明ガラスの裏面部分に切手が印刷されており、キリストとマリアの像がデザインされています。

また、ガラス製の切手は紙でできた専用のケースに入れられています。

ちなみにアウガルテンは2014年にも磁器製切手を製造した会社であり、この時の磁器製切手よりもガラス製切手はさらに薄く作られています。

ガラス製切手、磁器製切手とともに消印付きの切手も存在しており、製造過程で図案と同時に入れられた消印がガラスの裏側に印刷されています。

ガラス製のため実用性はあまり良いとは言えませんが観賞用として飾る人もおり、切手好きでなくとも一枚は欲しくなるコレクション性の高い珍しい切手になっています。

豪華すぎる切手!イギリスの「ダイヤモンド付き切手」

豪華すぎる切手!イギリスの「ダイヤモンド付き切手」

2012年にイギリスのジャージー島が、ダイヤモンド付きの切手を発行しました。

これはエリザベス女王の在位60周年を記念して作られたものです。

女王の王冠部分には、直径1.25ミリの本物のダイヤモンドが添付されています。

切手のサイズは126ミリ×85ミリで、金額は当時125ポンド(日本円で約2万円弱)で販売されました。

金額は切手1枚で約2万円と非常に高額なため、実用性よりもコレクション性の高い珍しい切手になっています。

「ダイヤモンド付き切手」は切手好きとしてはぜひ1枚は持っておきたいと言える切手です。

切手のサイズはB5用紙サイズ!ニジェールの「世界最大級の切手」

切手のサイズはB5用紙サイズ!ニジェールの「世界最大級の切手」

数ある変わった切手の中でも最もインパクトの強い切手があります。

それは2014年にニジェールが発行したワールドカップの切手です。

通常の切手と比べ圧倒的な大きさで、世界最大級の切手です。

この切手は、シート中央部分の3枚が切手になっており、サイズは150ミリ×240ミリもあります。

当時世界最大級といわれていたモンゴルの切手(135ミリ×186ミリ)の面積を4割以上も上回りました。

どのくらい大きいかというと、B5用紙1枚が切手1枚でほぼ埋まってしまう大きさです。

他には、2000年にリベリアが発行した国連首脳会議記念切手小型シート(315ミリ×69.5ミリ)という横長の切手もあり、これも世界で5本指に入る巨大な切手となっています。

お土産品として大人気!オランダの「銀の切手」

お土産品として大人気!オランダの「銀の切手」

2001年にオランダで発行された「銀の切手」。

実用性には富んでいないので、郵便に使用する目的ではなく外国人旅行者のお土産品やコレクションとして購入されることが多くなっています。

美しいデザインや、紙とは違う銀の光沢が魅力の切手です。

切手で音楽が聴ける?!ブータンの「レコード切手」

切手で音楽が聴ける?!ブータンの「レコード切手」

1973年にヒマラヤのブータンで発行された「レコード切手」。

これはソノシート(塩化ビニールなどで作られた薄い柔らかいレコード)形状の切手で、実際に国家や民族音楽を聴くことが出来ます。

音楽が聴ける珍しい切手のため切手コレクターから人気があるのはもちろん、音楽好きの人々にとっても魅力的な切手となっています。

おわりに

日本では考えられない世界の珍しい切手コレクション。

他にも、普段私たちが使用している切手とは違う切手が、世界にはまだまだ存在しています。

海外へ旅行に行った際などに、珍しい切手を探してみるのもまた面白いかもしれません。