機械式腕時計のお手入れ方法!すぐできる掃除からオーバーホールまで詳しく解説

2024.07.11

時計買取 コラム
機械式腕時計のお手入れ方法!すぐできる掃除からオーバーホールまで詳しく解説

お気に入りの腕時計は、できるだけ長持ちさせたいですよね。

それには使い終わったら適切なお手入れをすることが大切です。

ただし、機械式時計は構造が複雑なので手入れの方法を知っておかないと、大切な腕時計の寿命を短くしてしまうかもしれません。

本記事では機械式腕時計のお手入れ方法とオーバーホールをするメリットについてご紹介します。

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機械式時計をお手入れする方法

機械式時計をお手入れする方法

機械式時計の状態を保つには自分で行う方法とオーバーホールがあります。

機械式時計のお手入れにはパーツごとに適した方法で落とすと、傷をつけずにしっかり落とせて長く愛用できます。


自分でお手入れを行う際は、

・綿棒

・爪楊枝

・毛先の柔らかい歯ブラシ

・クロス(メガネ拭きなど)

・除菌シート

・アルカリ電解水


を用意しておきましょう。

アルカリ電解水は機械式時計に吹きかけると皮脂汚れを浮かせられるので、クロスで磨くよりも簡単に落とせます。

本項目ではケース、ガラス、リューズ、ベゼル、ベルトに分けてご紹介します。

ケース・ガラスの汚れはクロスや除菌シートで落とす

腕時計の文字盤などが入っている本体の部分を「ケース」と呼び、腕時計の前面に付いているガラス部分を「ガラス」と呼びます。

毎日時計を着用していると、皮脂や油汚れの付着は避けられません。

そのため、時計を外したら早めにマイクロファイバークロスなどで拭き取りましょう。

汚れが酷い場合は、綿棒や除菌シートを使うのも有効ですが、強くこすると傷が付く場合もあるため注意が必要です。

ケース・ガラスの酷い汚れはコーティング剤を使う

ケースに汚れが蓄積すると、防水性を発揮できなくなったり、汚れそのものが時計の内部に侵入したりするおそれがあります。

外装のスキマ部分に歯ブラシを当て、さまざまな角度や方向から磨くことで、汚れの除去が可能です。

歯ブラシでは取れない汚れは爪楊枝で削り、その後歯ブラシで汚れを一掃しましょう。

また、ガラスの掃除は時計用のコーティングを使えば細かい傷を消すことができ、さらにコーティングされて傷や汚れが付きにくくなります。

ただし、大きな傷はガラスを交換しなければいけない場合があるため、修理専門店で見てもらいましょう。

リューズやベゼルなどの細かい汚れは綿棒と爪楊枝を使う

リューズとは時計やカレンダーを操作するつまみのことです。

文字盤の3時の横に配置されています。

ベゼルとは時計のガラスの周りにあるリング状のパーツを指します。

リューズに手垢が溜まったままだと酸化してサビてしまい、リューズを回せなくなります。

着用後はリューズを引き出して、溝に溜まった汚れを綿棒や爪楊枝で擦り落としましょう。

ベゼルは柔らかいクロスでは拭き取りづらいので、フチに沿うようにブラッシングしましょう。

また、時計の細かい部品はリューズやベゼルのほかにも以下があります。

・フラッシュフィット(ケースとベルトをつなぐ部品) ・ラグ(腕時計とベルトを固定する部位) ・バックル(腕時計のベルトを留める部位)

これらの部位もクロスで磨くと汚れを落とせます。

針が止まっていたらリューズを動かしておく

機械式時計は毎日駆動することで内部の潤滑油がなじんで長持ちしますが、針を止めたまま数か月以上経つと潤滑油が固まってしまう場合があります。

潤滑油が固まると時刻と日付を合わせても誤差が起きやすくなります。

リューズを動かす頻度は少ないと思いますが、時計を手入れするときにリューズを動かすことで潤滑油が巡って、潤滑油が固まることを防げます。

針が止まっていたらリューズを動かして、正常に時計が動くかを確認しましょう。

ベルト・ブレスレットの汚れは歯ブラシやクロスで落とす

機械式時計のベルトは腕につけるための部位を指します。

ロレックスなどについてる金属のベルトはブレスレットと呼ばれます。

チタンやステンレスのブレスレットは傷つけないように、毛先の柔らかい歯ブラシで汚れを落としましょう。

歯ブラシで落とせない細かい汚れは爪楊枝で除去できます。

革ベルトは汗や皮脂汚れが染みやすいので、時計を外してからクロスで拭き取りましょう。

汗や皮脂汚れが残っていると臭いの原因になるため、水分を残さないようにしっかりと拭き取ります。

また、シリコンやウレタン製のベルトは柔らかくて傷がつきやすいです。

歯ブラシなどで汚れを落とすとベルトに細かい傷がついてしまうので、ウエットティッシュなどで汚れを拭き取りましょう。

ベルト・ブレスレットの酷い汚れは中性洗剤で落とす

金属のブレスレットの汚れは、食器洗剤と毛先の柔らかい歯ブラシを用意します。

歯ブラシに洗剤をつけて泡立てて優しく擦ると汚れを落とせます。

泡が付いたまま爪楊枝でブレスレットのスキマにこびりついた汚れをかき出せばきれいになります。

食器洗剤ではなく、アルカリ電解水でもブレスレットの汚れを落とせます。

革製品のベルトの臭いを消すには、専用の消臭スプレーを使えば消せます。

保管をする際には日光が当たる場所を避ける

手入れをした時計は太陽光が当たる場所を避けて、専用のケースに保管しましょう。

日差しを浴び続けると紫外線によって文字盤や革ベルトの変色がしやすくなります。

さらに、部屋の温度が上がることで機械式時計の潤滑油が劣化しやすくなります。

機械式時計を保管する部屋は高温にならないように調整しておきましょう。

自力では落とせない汚れはオーバーホールしてもらう

機械式時計の状態維持に必要な「オーバーホール」

オーバーホールは時計を分解して洗浄、注油、調整、実測、検品までを行います。

機械式時計の内部は使っているうちに潤滑油が劣化するようになり、購入時から3年〜5年も経てば油の硬化が始まってしまいます。

機械式時計の内部には複数の潤滑油が使われています。

硬化によって潤滑油が本来の役割を果たせなくなると、部品の摩擦圧が上がって時刻の精度が不安定になり、動作不良が起きる可能性があります。

さらに電池から漏れた液体が原因で時計を壊してしまう場合があります。

オーバーホールをすることで内部洗浄から動作に問題がないかもチェックしてもらえます。

購入してから数年が経っていたらオーバーホールをおすすめします。

機械式時計のオーバーホールは3年~5年に1回がベスト

機械式腕時計は3年〜4年に1回、オーバーホールをするのがおすすめです。

腕時計の使用頻度や状態にもよりますが、メーカーの説明書にオーバーホールに適した時期が書いてあるので確認しておきましょう。

腕時計をコレクションしている場合は、使用頻度が少ない時計の中に購入してから数年経っているものがあるかもしれません。

いつ購入したかわからない機械式時計は使用頻度が少なくてもオーバーホールに出すことをおすすめします。

オーバーホールの費用相場

オーバーホールの費用は時計のブランドや修理専門店ごとに変わります。

海外ブランドの機械式時計は正規店だと修理代は5万〜15万円程度で、時計専門店だと2万~7万円程度が目安です。

対して日本ブランドの機械式時計は正規店だと2万〜10万円程度で、時計専門店では1万〜5万円程度と見ておくとよいでしょう。

愛用の時計を高く売るためにも日頃のお手入れは大切

時計を扱う買取業者は、機械式時計を査定する際にケース・ガラス・ブレスレットなどの状態や作動しているかなどを重点的にチェックします。

機械式時計の状態の良し悪しは、査定金額を決める大事なポイントです。

こまめにお手入れをすることで良い状態を保てば、高値で売れる可能性が上がります。

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