【切手コラム】寄付金付き切手ってなに?

2024.07.22

切手買取 コラム
【切手コラム】寄付金付き切手ってなに?
切手の額面部分に「50+3」と記された切手が出てきました。これはどんな切手ですか?
「寄付金切手」という種類の切手で中古市場でも人気があります。ご売却を検討でしたらお電話・メールよりお問合せ下さい。
祖父の切手コレクションの中に寄付金付き切手がありました。価値ってありますか?

寄付金付き切手は、額面に寄付金がプラスされた特殊切手です。

国家の重要な催しに使う資金を募ることを目的に、戦時中の1937年に日本で初めて寄付金付きが発行されました。

戦後からはオリンピックなどの式典を記念して作られています。

本記事では寄付金付き切手はどのような種類があるのか、現在も利用できるのか、買取では価値があるのかをご紹介します。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

寄付金付切手とは?

寄付金付切手とは?

寄付金付き切手には、額面に加えて「+〇円」という表記がされています。

年末年始にはがきを送る人であれば、寄付金付年賀はがきで見かけたことがある方もいるでしょう。

寄付金付切手が初めて発行されたのは1937年6月1日です。

日本各地に飛行場を整備する基金を募るために作られました。

航空愛国週間に発行されたことにちなんで「愛国切手」と呼ばれています。

郵便局で「50円+10円」と記載されている寄付金切手を購入する際は、支払う金額は60円で、郵便切手として使える額面は50円です。

差額の10円が寄付金として社会貢献や社会事業団体の活動資金に回ります。

寄付金付切手の種類と中古市場での価値

寄付金付切手の種類と中古市場での価値

寄付金付き切手は戦時中から戦後にかけて複数の種類が発行されました。

発行年代が古く、流通枚数が多いため高く売れることは難しいですが、査定では需要が見込めます。

寄付金は切手購入時に支払い済みなので、査定では郵便料金をベースに査定金額を算出します。

ここでは寄付金付き切手の種類と中古市場での価値を簡単にご紹介します。

愛国切手

愛国切手は1937年に日本で初めて発行された寄付金付切手です。

戦時中、日本各地に飛行場を整備する資金を集めるために、郵便料金に寄付金をプラスした切手を発行しました。

図柄は北アルプスを飛行するダグラスDC-2型輸送機と「愛国」の文字が描かれています。

額面は4+2銭、3+2銭、2+2銭、色は緑、紫、赤色の3種類が採用されました。

戦後はGHQにより愛国主義的な物は排除され、愛国切手は流通されなくなりました。

軍事資金を募ることが目的で大量に発行されたため、中古市場では価値がそこまで見込めないでしょう。

大東亜戦争第一周年記念

大東亜戦争一周年記念切手は、軍事資金の調達が目的で太平洋戦争が開戦して1年が経った1942年に発行されました。

当時の日本の戦況はまだ暗くなく、太平洋戦争の勃発日は国家の記念すべき日でした。

額面は2+1銭と5+2銭のみです。

2+1銭は、フィリピンのバターン半島で戦車で進撃する日本軍が描かれています。

日本がアメリカとイギリスに宣戦布告をしてから1年を記念して作られました。

5+2銭は、真珠湾攻撃をモチーフにしています。

大東亜戦争第一周年記念は戦時中に作られた古い切手で、コレクター需要が見込めます。

オリンピック東京大会募金切手(第1次~第6次)

オリンピック東京大会募金切手は、1964年に開催された「第18回オリンピック東京大会」開催を記念して第1次〜第6次まで発行されました。

オリンピック東京大会募金切手は、額面5円に寄付金5円がついています。

第1次〜第6次の間に計20種類が発行されました。

札幌オリンピック冬季大会募金切手

札幌オリンピック冬季大会募金切手は、1972年に開催された「札幌オリンピック冬季大会」を記念して発行された寄付金付き切手です。

札幌オリンピックの開催に向けて資金を募るために、額面15円+寄付金5円の切手が発行されました。

図柄は2種類あります。

札幌オリンピック冬季大会募金切手は流通枚数が2,000万枚以上と多く、中古市場では価値が低い傾向にあります。

長野オリンピック冬季大会募金切手

長野オリンピック冬季大会募金切手は、1997年に開催された「長野オリンピック冬季大会」を記念して発行された寄付金付き切手です。

長野オリンピックの開催に向けて資金を募るために、額面80円+寄付金10円の切手が発行されました。

図柄は五輪のエンブレムと、フクロウをモチーフにした公式マスコット「スノーレッツ」の2種類があります。

長野オリンピック冬季大会募金切手も他のオリンピック切手と同様に流通枚数が2,000万枚以上多く、中古市場では価値が低い傾向にあります。

寄付金付切手は今でも使える?

寄付金付切手は今でも使える?

寄付金付き切手には額面が「円」ではなく、「銭」が使われていた時代に発行されたものがあります。

郵便では額面が「銭」の切手でも組み合わせて「円」にすれば利用できますが、「銭」の切手が何枚も必要になってしまいます。

そのため額面が「円」以下の切手は、郵便局で手数料を払って郵便サービスに交換するか、買取店に売るかを検討することをおすすめします。

寄付金付き切手の買取を検討している方はバイセルへ

寄付金付き切手を使ってはがきや手紙を出す予定のない方は、買取に出すことを検討してはいかがでしょうか。

切手を扱う買取業者は、切手の種類、状態、中古市場での人気度などの視点から、お持ちのコレクションに適切な査定金額を提示いたします。

バイセルは切手の買取実績が豊富で、中古市場での価値に熟知した査定士が在籍しています。

寄付金付き切手をお持ちの方は、他の切手コレクションもご自宅にあるかと思います。

バラ・シート・台紙貼り切手・アルバムに保管した切手の査定も積極的に行っています。

寄付金付き切手を含む切手を売るならバイセルへご相談ください。