友禅楊子糊作家・山田栄一の着物は買取で価値がある?査定前に注意することとは?
山田栄一は友禅楊子糊の技術で人間国宝に認定された着物作家です。
作品数が少なく、新品では見かけることが少ないかもしれません。
査定では状態や種類によっては高値がつく可能性があります。
本記事では、山田栄一の概要、中古市場での需要度、査定前に注意することをご紹介します。
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染織家・山田栄一とは?
山田栄一は、友禅楊子糊(ようじのり)の技術で人間国宝に認定された着物作家です。
1900年に京都市で生まれました。
14歳で三越京都支店の染色工場に入り、友禅染の下絵と彩色の見習いに従事しました。
糊置き師として優れた成長した山田栄一は、18歳で三越を退職しました。
その後、手描き友禅作家・吉川竹翁に師事して友禅染の研究を始めました。
友禅染めは下絵、糊置、彩色、地染めなどの工程を分業でこなしますが、山田栄一は器用にこなせたため独自の技法で一貫して作り上げていました。
吉川竹翁は糊置き師として山田栄一を評価し、友禅楊子糊技法は口伝で享受しました。
楊子糊の糊置染法は友禅染めで防染に使われる糊置き技法です。
ヘラから糊を垂らして、白い線を描きます。
友禅楊子糊技法は江戸時代の文献に記載されていた技法です。
しかし、糊製法の難しさに加えて糊置きの技術も必要だったため、明治~大正時代に消滅し、技術継承がされていません。
山田栄一は幻の技法とされる友禅楊子糊技法を生涯探求することに決めます。
1945年に東京大空襲により、山田栄一は愛知県鳴海町に疎開しました。
独立後、町内で友禅作品の制作を進め、並行して戦災で中断していた楊子糊の研究を再開しました。
山田栄一は1953年に楊子糊の技法は無形文化財に指定され、1955年に人間国宝に認定されました。
人間国宝に認定された1年半後の1956年に胃がんのため55歳で逝去しました。
昭和期に独力で楊子糊の技法を復興させた功労者として高い評価を得ました。
現在は二代目・山田栄一が技術の継承に挑んでいます。
中古市場で山田栄一の作品の価値はある?
山田栄一の代表作は、「訪問着牡丹模様中振」「鴛鴦黒留釉」、縮緬地友禅楊枝糊黒留袖「池塘遊嬉(ちとうゆうき)」などです。
「池塘遊嬉」は山田栄一の晩年に作られた作品で、文化庁が所蔵しています。
山田栄一は着物作家としては亡くなる年齢が早く、他の作家と比べると作品数が少ない傾向にあります。
そのため市場に出回っている数が少なく、中古ではないと購入できない可能性があります。
新品に近い状態であれば査定で高く売れる場合があるでしょう。
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山田栄一の着物を査定に出す際のポイント
山田栄一の着物を査定に出す際のポイント、以下の2つが挙げられます。
査定前に参考にしてみてください。
・状態がきれいかどうか
・着物専門の買取業者を選ぶ
状態がきれいかどうか
着物は状態が良いほど査定金額が上がりやすくなります。
山田栄一の着物は絹でできており、シミ、カビ、汚れ、虫食いなどになりやすい素材です。
袖を通してから時間が経つと、元々ついていた汗ジミや皮脂汚れが広がってしまい、シミやカビにつながる場合があります。
査定に出す前に汚れがあったら、今以上に広がらないうちに売ることをおすすめします。
着物の買取業者を選ぶ
市場に流通している山田栄一の着物は少なく、状態が良いと高値になりやすいです。
着物の買取業者であれば山田栄一の着物の価値を十分に理解し、適切な金額で買い取りします。
査定士は着物の買取実績が豊富で、価値を見極める技術に長けています。
着物をどこに売ろうかお困りなら、まずはバイセルへお問い合わせください。
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