鶴見保次の着物の特徴とは?高く買い取ってもらうコツや買取相場もご紹介
加賀友禅作家・鶴見保次(つるみ やすつぐ)の着物はお持ちでしょうか。
長年、着ていない着物があれば買取に出して欲しい人に手渡すという方法もあります。
今回の記事では鶴見保次の経歴と加賀友禅の歴史、高額買取されるコツや買取相場をご紹介します。
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お申し込みフォームへ※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
鶴見保次とは
鶴見保次は加賀友禅の着物作家で、加賀友禅を広めた絵師・宮崎友禅斎が身を寄せたと言われている太郎田屋にて家督を務めた鶴見他吉郎を祖父に持ち、日展を中心に作品を出品しながら石川県内の高校にて教鞭を振るっていました。
また、日展会員であり加賀染振興協会の理事も担っている業界の重鎮でもあります。
以下では鶴見保次がどのように作家活動を続けていたかを年表でご紹介します。
西暦 | 来歴 |
---|---|
1939年 | 誕生 |
1957年 | 金沢美術工芸大学 日本画家、下村正一教授門下 |
1976年 | 日本現代工芸美術展 工芸賞受章 |
1996年 | 第27回日展 金沢展 北国新聞社奨励賞、第28回日展(古代の幻想)特選受章 |
1997年 | 県現代工芸美術展 工芸染色 最高賞受章、第29回日展 無審査出品 |
1998年 | 第30回日展(悠久) 特選受章 |
1999年 | 第31回日展出品 |
2000年 | 第32回日展 委嘱出品、金沢学院大 産業情報学部 非常勤講師(2004年まで) |
2001年 | 第33回日展 審査委員出品 |
2002年 | 社団法人日展会員承認 |
2007年 | 石川県立工業高校 永年勤続表彰(1951年から非常勤講師を勤める) |
2008年 | 伝統工芸士功労賞 中部経済産業局長 |
2009年 | 染色技能 顕功賞 石川県知事、石川県文化功労賞表彰 石川県知事 |
加賀友禅とは
加賀友禅とは日本の三大友禅といわれる京友禅・東京友禅の一つで、金沢で発祥した織物です。
京都で有名な絵師・宮崎友禅斉(ゆうぜんさい)の描く扇絵が人気になり、扇絵の画風を着物のデザインに取り入れて模様染めに活かされたことで加賀友禅は始まりました。
加賀友禅の特徴は本物の草花に見えるような質感で描き、高級な印象を抱く金箔(箔置き)や刺繍を使わず加賀五彩と呼ばれる「えんじ(黒みを帯びた深い赤)・おうど(あかみがかった黄色)・古代紫(くすんだ紫)・藍・草」という落ち着いた色合いで上品に仕上げます。
また、加賀友禅は質感をより実際にある草花に近づけるべく「虫食い」という虫に食われた跡や変色して茶色や赤に近づいた色を表現し、花の色彩は花弁のグラデーションを「ぼかし」で表現しています。
この「ぼかし」には「外ぼかし」という技法を使い、外側の輪郭部分を濃くして中心部に向かって薄くなるような加賀友禅独自の染め方です。
鶴見保次の着物の買取相場はどれくらい?
鶴見保次の着物や帯の買取価格は、過去の着物買取市場での例を見ると、高いもので80,000円程度になるようです。
需要の高い訪問着や振袖で、デザインが凝っていて優美な柄のものは特に高く買い取ってもらえる可能性が高いでしょう。
もちろん、鶴見保次の着物や帯でも保存状態が良くないと減額の原因になってしまいます。
保管の際は湿気や折りジワに十分注意するようにしましょう。
ここでご紹介した買取相場はあくまで相場ですので、まずは着物専門の買取業者に正確な価値を聞いてみましょう。
鶴見保次作品の高額買取してもらうコツ
着物を買取に出す前にポイントを抑えておくと買取金額が上がる可能性があるのでご紹介します。
着物はバイセルに査定に出す
鶴見保次の作品は専門知識を持つ着物買取のバイセルに査定をご依頼ください。
着物の買取は査定箇所が多く、熟練した査定士だからこそ分かる着眼点があり、「素材」「着物の状態」「証紙はあるか」「織り方」「生産地」などといった作られた背景などから買取金額を算出しています。
着物のバイセルは着物を買い取った後、インターネット上の通販で販売するなどとして次に着たい人に手渡せるようにしています。
着物を丁寧に査定して着物の状態に合った価格が付いて、売った着物を再利用される仕組みは着物にも利用者にも優しい取り組みです。
鶴見保次の作品の買取を検討している方は着物のバイセルの査定をご検討ください
インターネットで買取業者に着物を出した人の口コミを調べる
より良い買取業者を見つけるには実際に買取業者を利用した人の口コミをインターネットで調べてサービスを比較しましょう。
例えば、口コミには査定時の様子や実際の買取金額、買取業者ごとの料金やサービスを比較した記事が多くあるので参考になります。
ただし、口コミはサイト運営者の主観や虚偽の情報が訂正されていない場合があるため、参考程度に見ておくことを意識しましょう。
また、買取業者を見つけたら問い合わせて事実確認をしておくとより安心です。
証紙と落款がある
証紙とは「その作家の着物であるという価値を示す証明書」で、類似品防止と高品質を保つために着物に貼られており、購入時についてきた箱や証紙と一緒に出すと買取金額が上がる可能性があります。
加賀友禅作家である鶴見保次の作品には、厳正な審査をクリアした加賀染振興協会が発行する証紙と日の丸が特徴の伝統工芸品の印が必ずついていますので、買取に出す前に証紙があるかどうかを探しておきましょう。
また、高級な着物には証紙と落款があって着物の査定時に買取金額を決める重要な要素の一つです。
款とは加賀染振興協会に落款登録をしている作家にだけ付けられる印で、鶴見保次の作品にも名前が刻印された印があります。
落款を登録するには厳しい審査をクリアしたという意味であり、落款と証紙は加賀友禅作家の鶴見保次が製作した作品だと証明するものです。
既に証紙を持っている方であれば捨ててしまわずに大切に保管しておきましょう。
着物は買取前に保存状態を良くしてから査定に出す
着物の買取金額は着物がきれいであるほど高値がつきやすくなるため、買取までに着物をきれいな状態に保っておきましょう。
着脱したら箪笥にしまわずに、日陰で風通しの良いところにハンガーにかけて干すと湿気を飛ばすのに有効です。
着物を干すときにシミの点検もついでにすることを習慣にするのもおすすめです。
数時間経って着物を取り込んだら、柔らかい綿タオルをブラシ代わりにして刺繍部分を避けながら着物に付いているホコリを払います。
また、箪笥に保管した着物は年に3回取り出して虫干しを行いましょう。
着脱後と同じように数時間陰干しを行い、時期は7月下旬~8月上旬・9月下旬~10月下旬・1月下旬~2月上旬の3回で乾燥している晴れている日ですと最適です。
ただし、忙しい方ですと難しい場合もありますので、最低年に1回は陰干しをしておくと湿気を取り除けます。
着物の手入れをしておかないと着ようとしたときに「久しぶりに見たらシミだらけ」という状況になりかねません。
高級な着物は絹素材なため多少の手入れに手間はかかりますが、大事にしていた着物を手放すときに後悔をしないように手入れをしておくと良いでしょう。
鶴見保次の着物の特徴とは?高く買い取ってもらうコツもご紹介:まとめ
加賀友禅作家・鶴見保次の作品を買取してもらうコツ、経歴、加賀友禅の歴史をご紹介しました。
鶴見保次ほどの著名な着物作家であれば今よりも着物の状態を悪くしないよう手入れをしてから買取に出すことをおすすめします。
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