洛陽織物の帯の買取相場は?高く買い取ってもらうためのコツもご紹介
- 洛陽織物の帯を持っていますが、最近は使っていません。売ったらいくらになりますか?
- 保存状態や種類により買取価格が変わりますので一度拝見いたしますので、お電話・メールよりお問合せ下さい。
- 着物が好きな祖母が洛陽織物の帯を持っています。価値ってありますか?
洛陽織物(らくようおりもの)は京都・西陣で西陣織を製造している織元で、特に帯を強みとしています。
洛陽織物は100年を超える歴史を持つ西陣の名門であり、製品の品質の高さに加えて、西陣織物業界全体に大きな影響を与えたことから着物業界では絶大な信頼を得ています。
今回は、京都・西陣で100年以上にもわたって帯を作り続ける洛陽織物の概要と、洛陽織物製の帯の買取相場、高く売るためのコツについてご紹介します。
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洛陽織物の歴史と概要
洛陽織物のルーツは江戸時代の天保初年(1840年)、近江国滋賀郷出身の井筒屋萬助(いづつやまんすけ。別名、滋賀萬助)が京都・西陣にて織屋「井筒屋」を開いたことに端を発します。
それから58年後の明治31年(1898年)、井筒屋萬助から数えて3代目の滋賀辰之助(しがたつのすけ)が現在の洛陽織物の前身である帯屋「滋賀辰機業店(しがたつきぎょうてん)」を京都・西陣にて創業しました。
洛陽織物の公式ホームページでも創業は明治31年となっており、現在の洛陽織物の歴史はここから始まったと言って良いでしょう。
洛陽織物は創業から120年、井筒屋萬助による開業から数えれば180年近い歴史を持ち、本社屋が京都市から「歴史的意匠建造物」の指定を、京都府からは「京の老舗」表彰を受けるなど誰もが認める老舗の織元です。
2代目・滋賀辰雄の功績
洛陽織物の歴史の中でも、滋賀辰之助から数えて2代目の社長である滋賀辰雄が西陣織物業界全体に与えた影響は特筆すべきものがあります。
大正2年(1913年)に生まれ、父・辰之助から「滋賀辰機業店」を引き継いだ滋賀辰雄は、43歳のとき西陣の織物組合(現在の西陣織工業組合の前身)の理事長に就任しました。
そこから28年間の長きにわたって理事長職を務めるのですが、その間に現在にもつながる数々の功績を残しています。
そのうちの1つに、滋賀辰雄の理事長就任当時には品種ごとに3つに分かれていた西陣の織物組合を合併し(現在の西陣織工業組合)、証紙制度を導入したことがあります。
これによって西陣織物業界の産業としての基盤を整備し、時代に合った西陣織の振興をはかりました。
また滋賀辰雄の活動の範囲は西陣織だけにとどまりません。
伝統的工芸品産業振興協会の初代会長・日本絹人繊物工業会長・日本絹人繊物工業組合連合会副理事長などの全国組織の要職を歴任し、さらには京都府議会員を連続6期24年務めました。
滋賀辰雄の尽力は伝統的工芸品産業振興法の制定につながり、日本の伝統工芸品産業全体に大きな影響を与えました。
現在、洛陽織物が着物業界で絶大な信頼を得ているのには、2代目・滋賀辰雄の功績が大きな役割を果たしていると言えるでしょう。
洛陽織物のこだわり
洛陽織物が本社屋を構える西陣の寺之内通千本東入は、風情ある京町屋が多く残っているエリアです。
洛陽織物の本社屋は京都市から「歴史的意匠建造物」の指定を受けるほど、そのエリアの中でも歴史の深いものです。
現在でもそこで帯を作り続けているところに、数値化困難な要素を重視する洛陽織物のこだわりがありました。
現在では西陣織でもコンピュータを使って機械で織られることが多くありますが、洛陽織物は手織にこだわっています。
「伝統工芸師」の資格を持つ熟練した職人がひと織りひと織り、手間と時間をかけて丹念に手織りで仕上げた織物は織の密度が高く、言語化・数値化困難な独特の美しさがあります。
そして、手織だからこそ町屋での製作にもこだわっているのです。
現代的なビルに比べて機能性の面では劣るかもしれませんが、伝統的な町屋には心の豊かさがあります。
例えば、洛陽織物の本社屋兼工房である町屋には坪庭があります。
築山を東山、つくばいの水を鴨川になぞらえて、落ち着いた風情を障子越しに楽しむことができます。
坪庭の中に表現される自然の風情は、帯・着物という限られたキャンバスに自然の美を織り出そうとする西陣織にも通じるものがあります。
職人が仕事をする環境の豊かさが、出来上がる文様の表現力にもつながるというところが手織りの面白さでもあるでしょう。
洛陽織物の帯の買取相場はどれくらい?
洛陽織物の帯の買取価格は、近年の着物買取市場の事例を見ると平均で1万円前後となっています。
ですが、未着用品で汚れやシミの一切ない状態のものなど、状態次第ではより高額で買い取ってもらえる可能性もあります。
裾切れ(着物の裾の裏地の破れ)があったり、シミや汚れがついていたりすると、作品の美しさが損なわれるため価値が下がります。
実際の買取価格は、洛陽織物の現物を査定しないと算出できませんので、まずは買取業者に任せて買取価格を出してもらいましょう。
洛陽織物の帯を高く買い取ってもらうには
洛陽織物の帯を買取に出すとき、より高く買い取ってもらうために注意したい点がいくつかありますのでご紹介します。
査定時に西陣織工業組合の証紙を提示する
洛陽織物は西陣織工業組合の組合員ですから、洛陽織物の帯を新品で購入した際には西陣織工業組合のメガネ型の証紙がついてきます。
西陣織の証紙では組合員ごとに証紙番号と呼ばれる数字が割り振られており、洛陽織物の証紙番号は56番です。
したがって、56番と印字された西陣織工業組合の証紙があれば、その帯が洛陽織物製であることを証明できます。
証紙が無ければ洛陽織物製であると判断してもらえないというわけではありませんが、証紙を提示することによって本来の価値を反映した査定額を提示してもらえる可能性は上がるでしょう。
証紙はなくさないように大切に保管しておいてください。
帯の保存状態には注意
洛陽織物製の帯はどれも品質の高いものばかりですが、保存状態が悪ければ買取価格は下がってしまうでしょう。
例えば、汚れや傷・カビなどが発生してしまっている場合には、査定結果は厳しいものになってしまうかもしれません。
そういった事態にならないためにも、保管方法やお手入れには注意を払いましょう。
具体的には、湿気の多い場所には保管しない、除湿効果のあるたとう紙に包んで保管する、帯を傷つける原因となるような小物類とは分けて保管する、年に2回程度虫干しをする、といったようなお手入れが有効です。
複数の着物の買取業者に査定してもらう
お持ちの洛陽織物製の帯の正確な価値を知るためには、着物の買取業者で着物の知識豊富なバイセルに査定をご依頼ください。
帯の適正な価値を判断するためには専門的な知識と技術が必要になるため、着物に詳しい査定士がいるバイセルでなければ正しい価値は見極められません。
さらに、複数の買取業者の査定結果を見比べることで、相場がより分かりやすくなります。
出張査定を行っている買取業者を選べば、自宅にいながら相見積もりを取ることができますし、出張費や査定料などの手数料を無料としている買取業者も多くありますから利用してみてください。
まとめ
京都・西陣の老舗織元である洛陽織物の歴史や概要と、洛陽織物製の織物と買取相場についてご紹介してきました。
洛陽織物は西陣織物業界への貢献から着物業界で絶大な信頼を得ている織元であり、伝統工芸師の資格を持つ熟練した職人が手織りで仕立て上げる織物の品質は折り紙付きです。
中古着物市場での人気も高いですが、より高く買い取ってもらうためには証紙の有無や保存状態などに注意の上、着物買取の実績豊富なバイセルに査定してもらうことが重要です。
洛陽織物の帯は非常に価値のあるものですから、今回ご紹介した注意点をふまえ、本来の価値に見合った価格で買い取ってもらえるようにしましょう。
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