人間国宝・中村勇二郎作品の買取相場と高額買取のコツを解説!
- 中村勇二郎の江戸小紋を持っています。いくらになりますか?
- 保存状態により買取価格が変わりますので一度拝見いたします。お電話・メールよりお問い合わせください。
- 祖母から中村勇二郎の着物を譲り受けました。価値ってありますか?
伊勢型紙「道具彫」で人間国宝にも認定された江戸小紋作家・中村勇二郎作品の買取についてご紹介します。
天皇・皇后両陛下に献上されるなど着物業界で最高の名誉を得た中村勇二郎の着物は、中古市場でどのような価値を持っているのでしょうか。
本記事では、中村勇二郎作品の特徴や買取相場、着物買取において高値で売るためのコツをご紹介します。
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お申し込みフォームへ※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
中村勇二郎とは
中村勇二郎とは重要無形文化財保持者、「人間国宝」に登録されている伊勢型紙道具彫師です。
特に「江戸小紋」柄で有名ですが、これまでに手作りの彫刻刀3000本以上を用い、数多くの型紙を作っています。
中村勇二郎略歴
中村勇二郎は、1902年(明治35年)に三重県に生まれました。
型紙業を営む父親の手伝いを幼少時から行い、高校卒業後に父親のもとで本格的に技術を学び始めます。
父親のもとで修業を積み、やがて文様を生み出す際に欠かせない彫刻刀も手作りするようになります。
その数は3,000本以上、文様の自在性も幅を増してゆきます。
彼の実力は高く評価され1955年(昭和30年)には、人間国宝初代の認定を受けます。
人間国宝認定後には、人間国宝新作展出品にて毎年大作を発表していき、その後当時の皇太子殿下に「瑞雲祥鶴の図」を献上、以来皇室に型紙を献上し続け、「神業である」との御言葉をいただいたほどです。
数々の栄誉を受け、中村勇二郎は伊勢型彫師としての地位を確立していきました。
中村勇二郎の着物の特徴
中村勇二郎の作品の多くは江戸小紋です。
江戸小紋は武士の裃の模様に起源があります。
着物全体に均一に模様が描かれていることが特徴であり、遠くから見ただけでは無地にみえるほど細かい模様が描かれています。
細かい文様を生み出すには高度な刃の扱いが求められます。
中村勇二郎作品は細部は細かく、全体としては大きなデザインになるように掘りあげられており、その計算しつくされた精巧なデザインは息をのむほどの美しさです。
伊勢型紙道具彫とは
「伊勢型紙」とは、着物の型染に使用される型紙のことです。
複数枚の染色用の和紙を彫刻刀で削り、文様を生み出していきます。
伊勢型紙は専用の小刀を用いて型紙を掘るのですが、掘錐彫り・突彫り・道具彫り・縞彫りの4つの技法があり、中村勇二郎が認められたのは中でも道具彫という種類です。
「道具彫」とは、花・扇・菱などの形に造られた刃を持つ彫刻刃を使用して、様々な文様を彫り抜く技法を指します。
刃自体に形があるものを使用するので、道具造りも職人の腕の見せ所です。
この技法の特徴は文様が均一になることと多様な形が表現できることです。
中村勇二郎の買取価格相場はどれくらい?
着物買取市場での中村勇二郎の着物は、状態にもよりますが約15,000円ほどの買取相場となっており、中でも黒地で綺麗な状態かつ身丈が長ければ高価買取が期待できます。
黒地は汚れが目立ちやすいため状態が良いものが着物市場に出回ることが少なく、美品であるというだけで希少性がとても高いのです。
また、着物の身丈が長ければ(極端でない限り)どんな身長の人でも着こなせるため、需要の幅が広く人気が高いです。
しかし、長い間手入れせずに保管したことにより、カビのような臭いがする、シミが多いなどの状態不良ですと、その分買取価格は下がってしまいます。
なるべく綺麗な状態のまま査定してもらえるように、早めに査定に出すことをおすすめします。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
着物買取バイセルでは、中村勇二郎の着物も積極的にお買い取りしております。
査定額を知りたいだけという場合でも、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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中村勇二郎作品を高額買取してもらうコツ
着物査定において中村勇二郎作品を高額で買い取ってもらうためのコツとして以下の3つのポイントがあります。
- プロの査定を受けること
- 着物の状態がよいこと
- 証紙があること
それではそれぞれ詳しく解説します。
プロの査定を受けること
着物は価値に非常に幅がある品物です。
着物に本当に価値があるものなのか否かは、着物に関する知識がないと判断することはできません。
反対に着物に詳しくない買取店に売ると、本来価値がある着物でもその価値を見極めてもらえずに、買取価格で損をしてしまうかもしれません。
そのため着物は、着物買取を主として行っている業者を利用して、プロの査定で価値を見極めてもらうことをおすすめします。
着物の状態がよいこと
着物の買取価格を左右する要因として、着物本体の保存状態が挙げられます。
汚れや傷のある着物の場合は査定額が大幅に下がる可能性もありますので、丁寧に扱うようにしましょう。
着物を保管する際は、直射日光を避け気温や湿度が高くなりすぎない場所を保管場所として選ぶことで、良い状態を保ちやすいです。
証紙があること
着物の産地や作家を証明するものが証紙です。
本物の作家作品であることの証明になりますので、査定の際には一緒に出すことが望ましいです。
伊勢型紙の歴史
伊勢型紙の歴史について解説します。
起源
伊勢型紙の起源には様々な説があり、奈良時代や平安時代まで遡るとされています。
奈良時代に孫七という人物が始めたという説や、子安観音の和尚が虫食いの葉をみて思いついたとされる伝説から、平安時代の型売り業者によって手法が確立されたとされる説、応仁の乱の際に京都から逃れてきた職人によって伝えられたなどがありますが、有力な説はないとされています。
発展
江戸時代に入り、伊勢型紙は藩の庇護を受け発展していきます。
この時代の武士の着物には染め型の手法が用いられ細かい小紋が流行したとされています。
その後、彫師は株仲間を形成し、組織としてひろがりを見せました。
需要の変化
時代の流れと共に着物の需要は著しく低下していきます。
戦争が始まることによって、大打撃を受けた株仲間は解散し、戦争終了後に景気回復するも、洋服の時代が訪れ伊勢型紙が保存の時代へと大きく方向転換します。
まとめ
伊勢型紙道具彫師として重要無形文化財保持者に認定されている中村勇二郎作品の紹介と買取相場、高額買取のコツについて解説しました。
人間国宝による作品は中古需要も高いので、中村勇次二郎作品が手元にあり、処分をお考えの場合は着物買取のバイセルで無料査定をご利用ください。
証紙がない場合、状態が良くない場合でも査定いたしますので、ぜひ一度ご相談ください。
以下の着物買取ページや帯買取ページでは、着物の買取実績や買取相場をご紹介していますので、参考にご覧ください。
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