金1gの買取相場は?金相場の動向と金の買取価格の決まり方

- 100gの金を持っています。バイセルではいくらになりますか?
- 査定当日の金レートや1gあたりの金の含有量により買取価格が変わります。貴金属の専門知識を持った査定士が拝見しますので、ぜひ一度バイセルにご相談下さい。
- 祖父の遺品で出てきた金のインゴットを譲り受けました。価値ってありますか?
金はアクセサリーなどの素材であると同時に、実物資産としても人気です。
特に近年は社会情勢の不安定化もあって価値の安定した金に需要が集まっており、金相場は高騰しています。
「昔買った金が、購入金額よりも随分高く売れた」といった話もよく耳にします。
金相場の動向に加えて、金1gの買取相場はどのように決まるのか、金インゴット10gの買取価格はどのように算出されるのか、金の種類や査定ポイントなどについてご紹介します。
金の買取金額は重さと金相場で決まる

金の買取において、買取価格に直結してくる要素が金の重さです。
金は、世界的な「1gあたりの金相場」が日々変動しており、この価格を基準にして金製品の買取価格を算出します。
もう1つ買取価格に直結するポイントとしては、金の純度(品位)があります。
金の純度(品位)とは、金製品に含まれる金の割合のことです。
最も品位の高い純金(24K)や、加工しやすいためアクセサリーなどに多く使われる18K・14Kなど、ほかの金属と混ぜ合わせることで様々な純度の金製品が使われています。
例えば18Kなら金の純度は0.75となりますので、10gの18Kに含まれる金の重さは7.5gとなります。
この金の重さに、金1gあたりの買取金額を掛けることで、金製品の買取価格を算出します。
もちろん、保存状態やアクセサリーのデザインなども加味した上で査定金額が出されますが、金の買取においては重さが重要な査定ポイントであることは間違いありません。
ほかにも素材自体に価値がある貴金属としては銀やプラチナなどがありますが、1gあたりの買取相場が最も高いのは金となっています。
10gの金インゴットの買取相場は?
田中貴金属工業のサイトにある「日次金価格推移」には、過去1ヵ月間に更新された1gあたりの金の買取価格が掲載されています。
実際の買取価格には買取業者ごとに多少の差異はありますが、その日の金買取価格についておおよその目安は知ることができます。
では、実際に金の買取価格がどのように算出されるかです。
例えば金インゴット10gを売るとき、金の買取相場が9,700円だとすると、
買取価格=重さ(10g)×買取相場(9,700円)=97,000円
となります。
また別の例として、金属部分の重さ10gの18kネックレスの買取価格を考えてみると、
買取価格=重さ(10g)×品位(0.75)×買取相場(9,700円)=72,750円
となります。
この計算で得られるのはあくまで買取価格の目安となりますが、お持ちの金製品がどれぐらいの価格で売れるかを知るためには役立つでしょう。
【2023年】金価格の動向

近年、金価格は上昇傾向にあります。
理由としては、2020年からの新型コロナウイルスの世界的な流行、2022年からのウクライナショックなどによる経済の先行きへの懸念があります。
社会的信用への不安が増えたために株式などの金融商品への需要が下がり、資産として信用が高い金の需要が増えたため、金相場が上昇したと考えられます。
その結果、2023年6月の金価格は、4年前の同月(2019年6月)と比較して2倍近い水準となっています。
では、2022年から2023年にかけての具体的な金相場の動きについて見ていきましょう。
2022~2023年の金価格の動向

2022年後半は8,000円前後と高い水準で安定的に推移していた金相場ですが、2023年に入るとさらなる上昇を見せます。
2023年6月現在では約9,800円と、驚くほど高い金相場となっています。
やはり、ロシアのウクライナ侵攻による地政学的リスクの要因が大きいのではないかと見られます。
世界情勢がこれ以上悪化しなければ、短・中期的には金相場が安定する可能性はありますが、長期的には今後も金相場は高い水準で推移するのではないかと予測されています。
金製品の査定はどのように行う?

金の買取では、金の重さと品位(純度)が重要でした。
では、実際の金買取においてはどのような査定ポイントがあり、どのように査定が行われているのでしょうか。
金製品の外観の確認
まず確認されるのが、金製品の外観です。
これには「金アクセサリーのデザインの美しさ」といったポイントもありますが、もっとも重要なのは金製品に入れられていることの多い刻印です。
金製品には、例えば18金の製品なら「K18」のように、金の品位が刻印されていることが多いのです。
まずは、ルーペを使用して金製品の刻印がチェックされます。
重量の確認
金の重量は買取価格に直結しますから、重量の確認は非常に重要です。
精密に重さを計ることのできる計りで、金の重さ(グラム数)を確認します。
品位の分析
金製品の品位は刻印されていることも多いですが、金製品の価値を正確に算出するためにはもっと確実な方法で品位を調べる必要があります。
その1つが比重計です。
金は純度が高いほど比重が大きくなるため(K24はK18より重い)、比重を調べることで金の品位を知ることができます。
そして、最も確実な方法が「蛍光X線貴金属分析装置」を使う方法です。
蛍光X線分析装置を使えば、複雑な組み合わせの合金であったとしても含まれる成分を細かくチェックすることができます。
そのため、仮に刻印の無い金製品であったとしても、その価値をしっかりと計ることが可能です。
金の買取価格を詳しく知るにはバイセルの無料査定がおすすめ
金の買取相場は計算によっておおよその値を知ることができますが、詳しい買取価格を知るためには、上述したような詳しい査定が必要です。
お持ちの金製品について具体的な買取価格を知りたいなら、貴金属買取のバイセルの無料査定をおすすめします。
バイセルでは手数料完全無料で、日本全国への出張査定を行っています。
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バイセルでは、変形・歪み・傷などがある、イニシャルが入っている、刻印がない、片方だけのピアスといった金製品や、仏具・金歯といった金製品も買取に対応しております。
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金貨も買取市場で人気の金製品

金インゴットや金アクセサリーなどは買取市場でも人気の高い金製品ですが、もう1つ需要の高い金製品として忘れてはならないものに「金貨」があります。
国内外で発行されている記念金貨・地金型金貨などの金貨は、コレクション・実物資産の両面から需要があり、買取市場でも非常に人気が高いです。
高く売れやすい金貨の種類やバイセルにおける実際の金貨の買取例について、詳しくはは、以下のページをご参照ください。
金の刻印や品位の種類について

金の価値を判断する際には金の品位(純度)が重要であり、純度を知る最も簡単な方法としては刻印を確認する方法がありました。
ここでは、金製品に刻まれる刻印の種類や、多く見られる金品位の種類、また、アクセサリーなどに多いカラーゴールドの種類などについてご紹介します。
価値の判定に役立つ金の刻印の種類
金製品に刻まれている刻印にはどのような種類があるでしょうか。
単純に純度を表す記号としては、金の純度を表す「カラット」の頭文字「K」に、24分率の数値を組み合わせて「K24」「K18」「K14」などと表記する方法があります。
また、意味は同じですが千分率で「999」「750」「585」のように3桁の数字で表現しているものもあります。
また、金品位を表す数字に加えて「YG」「WG」「PG」のように、金のカラーを表す記号が付いている場合があります。
YGはイエローゴールド、WGはホワイトゴールド、PGはピンクゴールドを表し、それぞれ金に別の金属を混ぜ合わせることで、アクセサリーなどに使うための美しい色に仕上げた合金です。
注意したいのが、「GP(ゴールドプレート)」「GF(ゴールドフィールド)」という刻印がある場合です。
この2つの記号は「金メッキ」を表すもので、買取においては金製品に該当しません。
安い買取価格しかつかなかったり、場合によっては買取不可になってしまう可能性もあります。
多く見られる金品位の種類
様々な品位の金は、金と割金(わりがね)を混ぜ合わせることによって作られます。
従って、その配合次第で金品の種類は理論上は無限に作ることができるのですが、実際に商品として多く使われている金品位の種類は、当然ながら限られます。
以下は、金製品で多くみられる金品位の種類です。
「K〇〇」表記と千分率表記とを対応させています。
- K24=999(純度99.9%)
- K22=917(純度91.7%)
- K21.6=900(純度90.0%)
- K20=835(純度83.5%)
- K18=750(純度75.0%)
- K14=585(純度58.5%)
- K12=500(純度50.0%)
- K10=417(純度41.7%)
- K9=375(純度37.5%)
ちなみに、インゴットの場合には千分率で「999.9」と記され、通称「フォーナイン」と呼ばれています。
K24以外の金では、硬度を上げて加工しやすくするための割金の割合を増やすほど、純度は低くなっていきます。
割金の素材としては、パラジウム・イリジウム・ルテニウムなどが使われることが多いです。
カラーゴールドの種類
金アクセサリーなどに使われるカラーゴールドの代表的な種類としては、「イエローゴールド(YG)」「ホワイトゴールド(WG)」「ピンクゴールド(PG)」があります。
- イエローゴールド…金+銀+銅の合金
- ホワイトゴールド…金+パラジウム+銀 または 金+ニッケル+亜鉛+銅の合金
- ピンクゴールド…金+銀+銅+パラジウムの合金
また、上の3種ほどメジャーではありませんが、金・銀・プラチナを合わせた「ブラックゴールド」、金・銀を合わせた「グリーンゴールド」、金・銅を合わせた「レッドゴールド」、金・アルミニウムを合わせた「パープルゴールド」もあります。
金アクセサリーに宝石がついていたら高く買取されやすい
金アクセサリーの買取では金の重さが重要でしたが、デザインや形状も様々ですし、金以外のパーツがついていることもありますから、持ってみただけで重さを判定するのは難しいですよね。
一般的には金ネックレスで金部分の重さが50g程度、金リングで3g程度と言われますが、デザインやサイズによっては大きく異なる場合もあります。
また、サイズが大きくても中が空洞になっていたりする場合には当然ながら金の重さはあまりないということになります。
そんな中で価値が高い金アクセサリーとして分かりやすいのが、ダイヤモンドなどの宝石が付いているものです。
ダイヤモンドなど人気の高い宝石にはそれ自体に高い価値がありますので、買取価格も高くなることが期待できます。
ただし、この場合には単に「金の価値」というよりはジュエリーのブランドやデザイン等にも関わってくることですので、ブランドジュエリーの買取実績豊富なバイセルにお任せください。
金の保管方法

金は非常に高価な代物です。
そのため、購入した金の保管方法に悩む方もいるでしょう。
ここでは金の主な保管方法を紹介します。
自宅保管
ジュエリーや少量の金であれば、自宅で保管する方が多いかもしれません。
その場合、安全性を考慮するのであれば、鍵付きの金庫を用意するのがおすすめです。
小型の金庫ではなく、持ち運びできないような重量感のある金庫を使用するとより安心でしょう。
さらに、耐火性のあるものを選べば、万一の火災時にも大切な金を守ることができます。
銀行の貸金庫
セキュリティ面を考慮するなら、自宅ではなく外部に預ける方法が有効です。
銀行の貸金庫なら、セキュリティが強固なため盗難の可能性は非常に低く、災害対策もされているので、高価な金の保管先としては魅力的でしょう。
ただし、銀行の貸金庫には費用がかさむというデメリットがあります。
預かりサービス
外部に預ける方法としては、主に貴金属の販売業者が提供する預かりサービスというものもあります。
セキュリティ面は銀行に劣るものの、自宅保管より安全です。
また、費用は銀行よりリーズナブルな設定になっています。

より詳しい情報を知りたい方はこちら
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