ライカのカメラはなぜ高い?人気の理由と中古市場で価値が高くなりやすい機種とは

ライカのカメラはなぜ高い?人気の理由と中古市場で価値が高くなりやすい機種とは

カメラ好きな人にとってライカは憧れの存在でしょう。

ライカは他社のカメラと比べて販売価格が高くて、操作も難しそうで、持ってみたいけど敷居が高いかもしれません。

ライカは他のカメラと違って価格がなぜ高いのでしょうか。

ライカをお持ちの方は中古市場で価値が高くなりやすい機種が気になるところでしょう。

根強い愛好家が多く、中古品でも高額な値段がつくことは少なくありません。

本記事はライカが高い理由、中古市場で価値が上がりやすい機種をご紹介します。

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ライカの概要

ライカの概要

ライカの原点は1849年にドイツのウェッツラーで設立された、精密光学機器製造会社のエルンスト・ライツ社です。

エルンスト・ライツ社は顕微鏡などの光学機器を開発する会社として、エルンスト・ライツⅠ世により創業されました。

その後、エルンスト・ライツ社に入社したオスカー・バルナックが取り扱いやすい小型のカメラを開発しました。

当時、カメラは三脚に固定して撮影するのが一般的だったので、どこでも持ち運べる小型のカメラは画期的でした。

世界で初めて映画用の35mmフィルムを使った小型カメラの試作に成功したことからカメラ製作分野にも参入し、現在も主流の35mmフィルムを普及させました。

今ではフィルムカメラだけでなく、長い歴史のなかで培われた光学技術によって、デジタルの分野でも優れた傑作を数多く送り出しています。

ライカのカメラは高いだけ?価格が高い理由4選

ライカのカメラは高いだけ?価格が高い理由4選

ライカのカメラが高額なのには以下のような理由があります。


・手作業で作るため大量生産できない

・高性能な部品を使っている

・ドイツの人件費が高い

・ライカにはブランド力がある

一つずつ説明します。

手作業の工程が多く大量生産できない

一般的な工場では大量のカメラをロットで製造します。

一度に同じ製品を作れて出荷数が多くなれば、一個あたりの単価が安くなります。

しかし、ライカは大量生産ではなく、熟練した職人が手作業で部品の組み立てや塗装をするので、出来上がりまでに時間を要します。

高級腕時計さながらに複雑で精密な機構のため、全て工場で製造するのは不可能です。

手間をかけて良質な製品を作り上げることを設立当初から大切にしています。

人の手による調整が必要になり、必然的に一台を完成させるまでに時間がかかります。

そのため生産数が少なく、販売価格が上がってしまいます。

カメラに使用されている部品が高性能

一般的なカメラはパーツやレンズにプラスチック素材が使われることが多いですが、ライカの部品は真鍮(しんちゅう)やアルミニウムなどの高品質な素材が用いられています。

プラスチック製のパーツを使ったカメラにはない堅牢性と耐久性があり、レンズを何度も分解洗浄しても壊れづらいです。

M型ライカのレンズは、マニュアルフォーカスレンズでフローティング機構を組み込む設計です。

ピントの繰り出しに合わせてフローティング群が動く複雑な設計をしなくてはならず、販売価格が高くなります。

ドイツの人件費

M型ライカのレンズは製造を海外にアウトソーシングしておらず国内で製造しています。

ドイツはEU諸国の中でも賃金が高く、その分製造コストが上がるため販売価格が高くなります。

ブランド力

カメラが趣味の人は、いつか高級機を使ってみたいと思う人が多いようです。

ブランドへの憧れが価格にも反映されているといってもよいでしょう。

精巧なメカニズムによる機構、高級素材による堅牢性、ドイツの自社内製造へのこだわりなど、その全てがブランドを象徴するステータスだといっても過言ではありません。

価格が高くてもライカが人気の理由

ライカの概要

ライカは他社のカメラと比べて高額なのに、カメラファンの間では根強い人気を保っています。

ここではライカのカメラの魅力をご紹介します。

シンプルなデザイン

ライカのカメラは余計な色味や装飾のないシンプルなデザインが特徴です。

素っ気なさを感じるほどのデザインには、機能美を追求した結果の洗練された雰囲気さえ漂います。

1950年代に誕生したM型カメラは、現在まで外観デザインに大きな変化はありません。

時代に左右されない質実剛健さもライカの魅力といってよいでしょう。

圧倒的な解像力と魅力的なボケ

ライカで撮影した写真には、ライカでしか表現できない独特の世界観が出ます。

ピントの合った部分からなだらかにボケていき写真全体に奥行きが出て、人の目で見たままを映したような写真になるといわれています。

古い機種ほど希少価値が高まる

広く流通しているカメラは、新機種が出ると既存モデルは型落ち品として価値が下がる傾向にあります。

しかし、ライカは数十年経っても価値が下がるどころか、旧モデルになるほど希少価値が増して価値が上がる場合があります。

高品質な素材を使い、職人技で精巧に作られたライカは、工業製品ではなく芸術作品ともいえるでしょう。

中古市場で価値が見込まれるライカの機種例

中古市場で価値が見込まれるライカの機種例

ライカには様々なシリーズがあり、中古市場では代表的なモデルが人気になりやすいです。

ここでは現在でも中古市場で価値が見込まれるモデルを5つご紹介します。

ライカⅠ

ライカⅠは、ライカで初めて量産化されたカメラです。

このモデルはA型・B型・C型の3種類に分けられています。

映画用の35mmフィルムという小さなフィルムでも、高性能なレンズを使うことで引き伸ばして大きく印刷することができるという画期的な仕組みが搭載されています。

セルフキャッピング機構によってシャッターチャージ時にレンズを覆う必要がなくなり、セルフコッキング機構も搭載しており、速射性にも優れているカメラです。

ライカ M6

ライカMシリーズは1954年に製造を開始した高級レンジファインダーカメラです。

前モデルのM3とM4には露出計がありませんでしたがM6は露出計を内蔵し、初心者に使いやすいモデルになりました。

また、ライカM6は中核モデルで、機能性の高さと軽量なボディが特徴です。

ライカの中でも購入しやすい価格帯なので、初めて高級機を使いたい人に人気です。

ライカ M11

ライカM11は、2022年に発売された新しいデジカメです。

M型のデザインを継承しつつ、テクノロジーを搭載しています。

操作性に重点を置き、直感的で使いやすい仕様になっており、デジカメの新定番といわれるほどです。

前モデルのライカM10よりも撮影性能が向上しています。

色の種類はブラックとシルバーの2色で、シルバーは生産が終了しているようです。

ブラックはトップカバーにアルミニウムを使うことで軽量化を実現しました。

シルバーには真鍮を採用し、クラシカルな雰囲気を出しています。

ライカ MP 0.72

ライカMP0.72は1954年に発売されたフルメタルボディのカメラです。

過酷な環境でも撮影できるほどの耐久性が特徴です。

撮影者がシャッタースピードや絞りの調整を行ないます。

使い込むほどにブラックのペイントが剥がれて真鍮が見える経年変化を楽しめるのも、魅力の一つといえるでしょう。

ライカ KE-7A

ライカ KE-7Aはカナダのライツがアメリカ軍に向けて作った軍事モデルです。

軍に納品されたカメラのため製造数が数百台と非常に少ないです。

同モデルは基本的な機能をM4をベースにし、マイナス20度までの環境に耐えられるほど丈夫です。

ライカ KE-7Aは、K=カメラ、E=スチール写真用、7 =モデルナンバー、A=その機種の最初のモデルであることを意味しています。

背面にシリアルナンバーと軍のコンタクトナンバーが刻印されています。

コレクターに人気が高く、きれいな状態で残っていたら希少価値が見込まれるでしょう。

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