岩田専太郎作品の買取価格は高い?代表作や高価買取のポイントを解説

岩田専太郎作品の買取価格は高い?代表作や高価買取のポイントを解説

岩田専太郎(いわたせんたろう)は、数々の人気小説の挿絵で有名な日本画家です。

浮世絵の伝統を踏まえながらも時代ごとの流行や風俗を巧みに取り入れた表現は非常に評価が高く、作品は美術品買取市場でも高価買取されるケースがあります。

本記事では、岩田専太郎作品の特徴や人気作品・有名作品に加えて、買取市場で高く売れる理由、高く売れやすい岩田専太郎作品の特徴、岩田専太郎の絵画を高価買取してもらうためのポイントなどについてご紹介します。

※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

岩田専太郎とは

岩田専太郎(1901-1974)は、大正~昭和にかけて活躍した日本画家です。

特に小説の挿絵画家として有名で、「挿絵の神様」とも称されました。

また、晩年には挿絵だけでなく肉筆の日本画作品も多く手掛けています。

現在の東京都台東区に生まれた岩田専太郎は、日本画家の伊東深水(いとうしんすい 1898-1972)に師事し、日本画と図案を学びました。

その後、19歳で挿絵画家としてデビューすると、吉川英治(よしかわえいじ 1892-1962)の長編小説『鳴門秘帖』の挿絵で一躍人気挿絵画家としての地位を確立しました。

岩田専太郎は印刷技術の研究を欠かさず、時代ごとの印刷技術を熟知していたことから、印刷映えする作品を制作できたといいます。

その結果、時代小説・探偵小説・風俗小説などあらゆるジャンルの小説の挿絵を手がけ、数多くの雑誌や書籍の表紙を飾りました。

その生涯で描いた挿絵の数は6万枚を超えるとも言われています。

このような岩田専太郎の功績は、1961年に紫綬褒章を受章していることからも分かる通り、非常に高く評価されています。

岩田専太郎の作風

岩田専太郎の作品の特徴としては、浮世絵の伝統を踏まえながらも時代ごとの流行や風俗を巧みに取り入れた画風であると言えます。

特に、モダンな感覚の美人画は人気を博しました。

また、映画の画角を参考にしたアングルやクローズアップといった手法を取り入れた大胆な構図も特徴です。

装飾的な画面構成や色彩感覚は読者の目を引きつけ、挿絵によって物語の世界観をより豊かにしました。

このような岩田専太郎の画風は「専太郎張り」と称されています。

岩田専太郎の作品の種類

岩田専太郎は挿絵のほかにも絵画作品を多く残していますが、そのジャンルは多岐にわたります。

伝統的な日本画のほか、水彩など西洋画の技法を取り入れたもの、木版画などの版画作品もあります。

岩田専太郎作品の買取価格は高い?高く売れやすいポイントとは

紫綬褒章受章者であり、日本の挿絵業界の代表作家である岩田専太郎の作品は、美術品買取市場でも非常に高い人気があります。

美術館に収蔵されているものなど貴重な作品も多いですが、日本画・水彩画・版画・画集など、買取市場で取引されるケースもあります。

岩田専太郎作品の中でも美術品買取市場で高く買取されやすいのは、日本画や水彩画などの肉筆画、そしてやはり人気小説の挿絵原画です。

これらは1点物で希少性が高いため、買取価格も高くなりやすいでしょう。


岩田専太郎だけでなく、絵画の買取では有名作家の作品ほど買取相場が高くなりやすい傾向があります。

以下の各ページでは、有名作家の作品を中心とした日本画の買取相場や、高く売るためのポイントといった買取情報について記載してございます。

参考までにぜひご参照ください。



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バイセルでの岩田専太郎作品の買取実績は?

バイセルでも岩田専太郎作品の買取実績がございます。

以下のページでは、バイセルにおける岩田専太郎作品の実際の買取例について記載してございます。

参考までにぜひご覧ください。

岩田専太郎の人気作品にはどんなものがある?

流行や風俗を巧みに取り入れた画風と映画的な構図で魅了する岩田専太郎の絵画は、美術品買取市場にも多くのファンがいます。

ここでは、数ある岩田専太郎作品の中でも特に人気の高いものについて、作品のジャンルごとに分類してご紹介していきます。

小説の挿絵

岩田専太郎は「挿絵の神様」と称されるほど、数多く小説の挿絵を手掛けました。

岩田専太郎の挿絵は、物語の世界観を広げ、読者の想像力を掻き立てる力を持っているとして人気を博しました。

岩田専太郎が手掛けた主な小説の挿絵としては、以下のような作品があります。

  1. 吉川英治「鳴門秘帖」
  2. 大佛次郎「赤穂浪士」
  3. 川口松太郎「蛇姫様」
  4. 司馬遼太郎「竜馬がゆく」
  5. 笹沢佐保「木枯し紋次郎股旅」シリーズ
  6. 松本清張「西海道談綺」

岩田専太郎が手掛けたこれらの作品の挿絵は単なるイラストではなく、作品の一部として文学史に刻まれています。

美人画

小説の挿絵のほかに岩田専太郎が多く手掛けたジャンルとして、美人画が挙げられます。

岩田専太郎の美人画には、浮世絵の伝統的な美意識と、映画のような現代的な表現手法を融合させた「専太郎張り」のスタイルがよく表れています。

岩田専太郎の描く美人は切れ長の目が特徴的で、愁いを帯びたような、儚げでありながらも吸い込まれるような妖艶な雰囲気を醸し出しています。

その表情には、色気と同時に知性や内面の強さが感じられます。

岩田専太郎の美人画は日本画や水彩画など肉筆画として残っているほか、版画作品や雑誌の表紙としても残されています。

岩田専太郎の有名な美人画としては、「色は匂へと」や、「雪」「もの想い」「夏の姿」といった木版画の美人画シリーズがあります。

戦争画

岩田専太郎は、数としては多くありませんが、戦時中には軍部の意向によって戦争画も手掛けています。

もともと人物描写や情景描写に長けた画家であった岩田専太郎は、戦争画においても単なる兵器や戦闘の描写ではなく、兵士たちの表情や感情、人間模様に焦点を当てた作品が多いのが特徴です。

戦闘の中で生きる人々の姿を通して、戦争のリアリティや複雑な感情を表現していたと言えるでしょう。

岩田専太郎の有名な戦争画としては、兵士たちが思い思いの格好でくつろいでいる様子を描いた「小休止」、基地から飛び立つ特攻隊員たちと彼らを見送る人々を描いた「特攻隊内地基地を進発す(二)」があります。

この2作品はともに東京国立近代美術館に所蔵されています。


ここに挙げたような代表作でなくとも、岩田専太郎の作品であれば保存状態などの条件によって高く買取される可能性があります。

お持ちの岩田専太郎作品の具体的な価値については、ぜひ1度バイセルの無料査定でお確かめください。

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岩田専太郎の絵画を高価買取してもらうためのポイント

小説挿絵の代表作家として非常に人気の高い岩田専太郎の絵画は、美術品買取市場でも高い需要があります。

では、岩田専太郎の絵画を少しでも高く売るためにはどのようなポイントに気をつければ良いでしょうか。

岩田専太郎作品を含む絵画の買取において、より高く買取してもらうために知っておきたい3つのポイントをご紹介します。

  1. 綺麗な状態で保存しておく
  2. 鑑定書などの付属品を揃えておく
  3. 入手経路などの来歴を明確にしておく

綺麗な状態で保存しておく

岩田専太郎を含む絵画の買取では、保存状態が良好である(制作当時の状態をなるべく保っている)ほど高く買取されやすい傾向があります。

反対に、ひび割れ、退色、シミ、シワ、カビ、傷、破れ、タバコの臭いがあるなど保存状態が悪いと、その分だけ買取価格は下がってしまいます。

岩田専太郎のような有名作家の場合には多少の経年劣化があっても買取してもらえる場合も多いですが、高価買取の可能性は低くなってしまうでしょう。

作品を良い状態に保つためには、専用の袋や箱で保護する、直射日光を避けて風通しの良い場所で保管するなどの工夫をしてあげましょう。

鑑定書などの付属品を揃えておく

岩田専太郎のような有名画家の作品をより高く売るためには、作者のサインや鑑定書・保証書といった、作品の価値を示す付属品の有無が重要な役割を果たします。

岩田専太郎作品の場合、肉筆画や原画には筆書きの署名と朱色の落款が入れられていることが多いです。

これらの署名や落款に加えて鑑定書の付属品があれば、作品の価値を証明するのに役立つでしょう。

買取市場における信頼性が増すことで多くの需要を集められ、より高い価格での売却にもつながる可能性があります。

鑑定書・保証書などの付属品がある場合には、作品本体と併せて買取前に揃えておきましょう。

入手経路などの来歴を明確にしておく

岩田専太郎をはじめとした絵画の査定では、買取市場における作品の信頼性のために「どこで手に入れたか」「いつ購入したか」「誰から譲り受けたか」など購入に至るまでの背景が確認されます。

例えば「業界で信頼されている専門店で購入した」「〇年△月に××博物館に貸し出した」などの来歴は、作品の価値を判断するうえでも重要な情報になります。

そして、その来歴を証明する書類等があればさらに信憑性が増し、買取市場における信用度が増すことでより高く売れるかもしれません。

入手した経路や時期、美術館への貸出履歴といった記録がある場合には、処分せずに大切に保管しておきましょう。

岩田専太郎作品を売るなら買取実績豊富なバイセルへ

岩田専太郎の絵画の買取をお考えなら、骨董品買取のバイセルにお任せください。

バイセルは日本全国で骨董品・美術品などの買取サービスをご提供し、たくさんのお客様・リピーター様からご指名をいただいてまいりました。

バイセルの査定士は、高い専門知識と豊富な査定経験を生かして、岩田専太郎作品をはじめとした絵画1点1点の価値をしっかりと見極め、正確に鑑定します。

バイセルの出張買取ならお電話1本、手数料完全無料で日本全国への出張買取に対応しております。

「試しに価値がどれくらいか聞いてみたい」「傷や汚れがあって売れるか不安」といった場合にも無料でご相談いただけます。

ぜひ1度お気軽にお試しください。

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