伊藤五百亀のブロンズ像の買取価格は高い?代表作や高価買取のコツ

伊藤五百亀(いとういおき)は、裸体像を中心とした真に迫る人物像で知られる日本の彫刻家です。
徹底的な写実による肉体の量感、肌の柔らかさといった人体の質感の表現は非常に高く評価されています。
美術品買取市場でも伊藤五百亀のブロンズ像は非常に人気が高く、高価買取されるケースも少なくありません。
本記事では、伊藤五百亀作品の特徴や代表作・有名作品に加えて、買取市場で高く売れる理由、高く売れやすい作品の特徴、伊藤五百亀の彫刻作品を高価買取してもらうためのポイントなどについてご紹介します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
「バイセル」の査定士として、月間120件以上の査定、年間では1,000件以上のお客様対応の実績があります。豊富な経験をもとに 12カテゴリ、19品目と幅広い知識を有しています。その中でも着物・ブランド品の査定が得意です。 また、多数のメディアに出演させていただいた経験もあり、様々な角度からリユース業界に貢献したいと思っています。当記事のお品物へのご相談がございましたら、バイセルへお気軽にお申し付けください!
目次
伊藤五百亀とは
伊藤五百亀(1918-1992)は、昭和から平成にかけて活躍した日本の彫刻家です。
特に、写実に基づいた人物像で知られています。
伊藤五百亀は1918年、現在の愛媛県西条市に生まれました。
17歳の時、雑誌に掲載されていた彫刻作品に感銘を受けて彫刻家を志したといいます。
その後上京して多摩帝国美術学校(現・多摩美術大学)に入学すると、彫刻家の吉田三郎(よしださぶろう 1889-1962)に師事しました。
大学は中途退学しますが、その後も吉田三郎のもとで技術を磨いていきます。
すると1942年には文展で初入選を果たし、将来を期待される新進気鋭の彫刻家となりました。
戦後の混乱期には一時帰郷を余儀なくされますが、地元後援会などの励ましを受けて再上京し、日展などを舞台に彫刻家としての本格的な活動をスタートしました。
その後は日展での特選や文部大臣賞など、数々の受賞歴があります。
また、1982年には日本芸術院賞も受賞しました。
晩年には日展の理事、日本彫刻会の理事を務めるなど、彫刻界の発展にも尽力しました。
そのような功績もあり、1991年には西条市功労賞を受賞しています。
伊藤五百亀の作品は、愛媛県西条市の五百亀記念館などの美術館のほか、各地の公共空間のモニュメントとしても目にすることができます。
伊藤五百亀の作風
伊藤五百亀がそのキャリアを通して多く制作したのは、ブロンズを用いた人物像です。
作風は、徹底した写実を基礎としているのが特徴です。
量感のある肉体、人間の肌の柔らかさ、衣服のシワといった質感までもが精緻に表現されています。
ただし単なる形の模倣にはとどまらず、伊藤五百亀は見る人に訴えかける内面的な精神性、愛情深さ、平和への願いなどを表現することに重きを置いていました。
また伊藤五百亀は、自身の本名になぞらえて「忍耐強い亀が五百も集まっているから」と語るなど、非常に謙虚かつ忍耐強く制作に打ち込む姿勢を持っていたことでも知られています。
伊藤五百亀の彫刻作品の妥協のなさには、作者自身のこういった人間性も反映されているように感じられます。
伊藤五百亀の彫刻作品の買取価格は高い?高く売れやすいポイントとは
日本芸術院賞、文部大臣賞など数々の受賞歴を持つ作家である伊藤五百亀の彫刻作品には、美術品買取市場でも高い人気があります。
公園などの公共スペースに設置されている作品や美術館所蔵の作品も多くありますが、小型の作品などでは買取市場での取引例も見られます。
伊藤五百亀作品の中でも美術品買取市場で高く買取されやすいのは、やはり代名詞とも言えるブロンズの人物像です。
特に、伊藤五百亀の裸体像は買取市場でも人気が高くなりやすいでしょう。
また全体的な傾向として、高さ30cm〜60cm程度の比較的大きいブロンズ像の方が、小型の作品よりも高く買取されるケースが多いようです。
伊藤五百亀だけでなく、彫刻作品の買取では有名作家の作品ほど買取相場が高くなりやすい傾向があります。
以下の各ページでは、有名作家の作品を中心としたブロンズ像の買取相場や、彫刻作品を高く売るためのポイントといった買取情報について記載してございます。
参考までにぜひご参照ください。
お問い合わせ・無料相談はこちら
電話から相談する
0120-612-773
通話料無料・24時間365日受付中
メールから相談する
お申し込みフォームへバイセルでの彫刻作品の買取実績は?
バイセルには、ブロンズ像をはじめとした彫刻作品の買取実績が数多くございます。
以下の各ページでは、ブロンズ像をはじめとした彫刻の買取相場や、バイセルでの実際の買取例について記載してございます。
参考までにぜひご覧ください。
伊藤五百亀の代表作
徹底した写実によって肉体の量感、肌の柔らかさ、衣服のシワといった質感までもを精緻に表現する伊藤五百亀の彫刻作品は、美術品買取市場でも多くのファンを魅了しています。
ここでは、伊藤五百亀の彫刻作品の中でも特に人気の高い、代表作と言うべき作品についてご紹介します。
渚(なぎさ)
『渚』は1981年に発表され、翌1982年に日本芸術院賞を受賞した伊藤五百亀の代表作の1つです。
西条市総合文化会館のロビーに設置されているほか、五百亀記念館に所蔵されています。
モチーフになっているのは、軽く足を組んで座る裸体の男性です。
筋肉の質感や骨格が非常にリアルに表現されています。
サイズは座像ながら高さ112cmと大型で、写実的に表現された首の筋、胸の筋肉、膝を抱える腕の筋肉などは非常に迫力があります。
また、遠くを見つめる男性の眼差しからは、静かな力強さが伝わってきます。
うたかたの譜(ふ)
『うたかたの譜』は1974年の日展で文部大臣賞を受賞した、伊藤五百亀の代表作の1つです。
五百亀記念館に所蔵されているほか、東京都練馬区の総合体育館前に設置されています。
モチーフとなっているのは、筋肉質で引き締まった男性の裸体です。
手を後ろに組むような姿勢で立っています。
胸筋、腹筋、腕の筋肉、足の筋肉などが写実的に表現され、健康的な肉体の美しさが強調されています。
サイズも高さ182cmと大型で、肉体や遠くを見つめる表情などもあわせて非常に迫力があります。
高山彦九郎皇居望拝之像(たかやまひこくろうこうきょぼうはいのぞう)
『高山彦九郎皇居望拝之像』は、伊藤五百亀の公共モニュメント作品における代表作の1つです。
京都市の三条大橋東詰に設置されています。
モチーフは、江戸時代後期の武士で尊皇思想家の高山彦九郎(たかやまひこくろう 1747-1793)です。
両膝と両手をついたポーズをしているため通称「土下座像」とも呼ばれますが、これは正確には土下座ではなく、高山彦九郎が京都を去る際、三条大橋の上から御所に向かって跪き拝礼したという逸話を表したものです。
着物のシワや、力強く地面につかれた手の筋、皇居を見つめる真剣な眼差しなどに、伊藤五百亀らしい克明な写実による力強さが表れています。
『高山彦九郎皇居望拝之像』は、実はもともと明治時代に彫刻家・渡辺長男(わたなべおさお 1874-1952)によって作られたものがあったのですが、戦時中の金属類回収令によって供出されてしまいました。
そこで、戦後の1961年に伊藤五百亀によって再建されたという経緯があります。
とこしえに
『とこしえに』は、伊藤五百亀の彫刻作品の中でも最も精神性や平和への願いなどが表れた作品の1つです。
鹿児島県の知覧特攻平和会館に設置されています。
モチーフは、飛行服に身を包んだ若い特攻隊員の姿です。
右手を軽く上げ、左足を踏み出しながら遠くを見つめるその表情には、悲壮感よりも祖国や愛する人を想う「静かな決意」や「気高さ」が漂っています。
飛行服の質感やベルトの細部に至るまで伊藤五百亀らしい緻密で写実的な表現が光っており、このリアリズムが像に圧倒的な存在感を吹き込んでいます。
伊藤五百亀はこの像の制作にあたっては非常に強い責任感を持って臨んだと伝えられており、特攻隊員たちの鎮魂と平和への願いが込められています。
現在でも像の周辺には常に献花が絶えず、知覧特攻平和会館を象徴する聖域のような存在となっています。
まだまだある伊藤五百亀の有名作品
これまでに挙げたもののほかにも、伊藤五百亀にはまだまだ多くの有名作品・人気作品があります。
| 潮先 | 鍬の戦士 | 野口英世胸像 | 子規座像 |
| 井上正夫像 | 十河信二胸像 | 加藤恒忠胸像 | 伊曽乃神社神門前狛犬 |
| 鍵谷カナ像 | 柳原極堂像 | 安倍能成像 |
また、伊藤五百亀作品ならここに挙げたような有名作品でなくとも、保存状態などの条件によって高く買取してもらえる可能性があります。
お持ちの伊藤五百亀作品の具体的な価値については、ぜひ1度バイセルの無料査定でお確かめください。
お問い合わせ・無料相談はこちら
電話から相談する
0120-612-773
通話料無料・24時間365日受付中
メールから相談する
お申し込みフォームへ伊藤五百亀の彫刻作品を高価買取してもらうためのポイント
徹底した写実によって肉体の量感、肌の柔らかさ、衣服のシワといった質感までもを精緻に表現する伊藤五百亀のブロンズ像は、美術品買取市場でも高く評価されています。
では、そんな伊藤五百亀の彫刻作品を少しでも高く売るためには、どのようなポイントに気をつければ良いでしょうか。
伊藤五百亀を含むブロンズ像の買取において、より高く買取してもらうために知っておきたい3つのポイントをご紹介します。
- 綺麗な状態で保存しておく
- 鑑定書などの付属品を揃えておく
- 入手経路などの来歴を明確にしておく
綺麗な状態で保存しておく
伊藤五百亀を含むブロンズ像の買取では、保存状態が良好である(制作当時の状態をなるべく保っている)ほど高く買取されやすい傾向があります。
反対に、欠損がある・錆が見られるなどなど保存状態が良くないと、その分だけ買取価格は下がってしまうでしょう。
ブロンズ像の傷や欠損を防ぐために、保管時には箱に入れるなどして保護してあげましょう。
また、錆を防ぐためには、水分がついた場合にはすぐに拭き取るなどの対策をすると良いでしょう。
鑑定書などの付属品を揃えておく
伊藤五百亀のような有名作家のブロンズ像をより高く売るためには、作者のサインや鑑定書・保証書といった、作品の価値を示す付属品の有無が重要な役割を果たします。
伊藤五百亀作品では、台座など人物像の足元付近に「五百亀」と漢字で刻まれているのが一般的です。
また共箱には作品名とともに、「五百亀」「五百亀作」という署名と朱色の印章が入っている場合が多いです。
作者のサインや箱書きは作品の品質と信頼性を示す重要な証拠になるため、買取市場における信頼性が増すことで多くの需要を集められます。
鑑定書も同様で、付いていることで作品の価値を証明でき、買取市場における信頼性が増します。
これらがあることで、より高い価格での買取につながる可能性があります。
鑑定書・保証書などの付属品がある場合には、作品本体と併せて大切に保管しておきましょう。
入手経路などの来歴を明確にしておく
伊藤五百亀などの美術品の査定では、買取市場における作品の信頼性のために「どこで手に入れたか」「いつ購入したか」「誰から譲り受けたか」など購入に至るまでの背景が確認されます。
例えば「業界で信頼されている専門店で購入した」「著名な好事家が所有していた」などの来歴は、作品の価値を判断するうえでも重要な情報になります。
そして、その来歴を証明する書類等があればさらに信憑性が増し、買取市場における信用度が増すことでより高く売れるかもしれません。
入手した経路や時期、過去の所有者といった記録がある場合には、処分せずに大切に保管しておきましょう。
伊藤五百亀作品を売るなら買取実績豊富なバイセルへ
伊藤五百亀の彫刻作品の買取をお考えなら、骨董品買取のバイセルにお任せください。
バイセルは日本全国で骨董品・美術品などの買取サービスをご提供し、たくさんのお客様・リピーター様からご指名をいただいてまいりました。
バイセルの査定士は、高い専門知識と豊富な査定経験を生かして、伊藤五百亀をはじめとした彫刻1点1点の価値をしっかりと見極め、正確に鑑定します。
バイセルの出張買取ならお電話1本、手数料完全無料で日本全国への出張買取に対応しております。
「試しに価値がどれくらいか聞いてみたい」「傷や汚れがあって売れるか不安」といった場合にも無料でご相談いただけます。
ぜひ1度お気軽にお試しください。
より詳しい情報を知りたい方はこちら
骨董品買取をもっと見る
こんなコラムも読まれています
- エマニュエル・ヴィラニスのブロンズ像の買取相場は?高価買取のポイントも解説
- オーギュスト・モローのブロンズ像の買取相場は?高価買取のポイントも解説
- 雨宮淳のブロンズ像の買取価格は高い?代表作や高価買取のポイントを解説
- アントワーヌ・ブールデルのブロンズ像の買取価格は高い?代表作や高価買取のポイントを解説
- エティエンヌ・アンリ・デュメージュのブロンズ像は買取してもらえる?代表作や高価買取のポイントを解説
- エルテのブロンズ像や版画の買取価格は高い?代表作や高価買取のポイントを解説
- 荻原碌山の彫刻作品の買取価格は高い?代表作や高価買取のポイントを解説
- 圓鍔勝三の彫刻作品の買取価格は高い?代表作や高価買取のポイントを解説
- イポリット・モローのブロンズ像の買取相場は?高価買取のポイント
- 雨宮敬子のブロンズ像の買取価格は高い?代表作や高価買取のポイント




