海外で高い評価を得る小倉織!家具やファブリックなど幅広いジャンルで活躍

2023.06.20

着物買取 コラム
海外で高い評価を得る小倉織!家具やファブリックなど幅広いジャンルで活躍
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江戸時代に豊前の小倉藩を中心に栄えた小倉織。

かつては家康の羽織にも使われたという史料もあり、武士の袴や帯などにも使われていましたが、昭和初期に一度は途絶えてしまいます。

しかし、1984年に1人の女性の手によって現代に蘇ります。

ここでは小倉織の歴史やその魅力について紹介しています。

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一度は途絶えた伝統の織物、小倉織歴史の歴史とは

小倉織は、江戸時代に現在の福岡県北九州市にあたる豊前の小倉で栄えていた織物です。

起源には諸説ありますが、中でもかつて小倉藩主であった小笠原氏が信州から小倉にやってきた時に伝えられた織物が改良され、小倉織になったとする信州起源説や、家康の鷹狩の羽織に小倉織が使われていたとする史料が残っていることから、小笠原氏が小倉に来る前から小倉織が小倉にあったとされる小倉起源説が有名です。

さらに、小倉織の袴を身に着けていた武士が槍で襲われた際、武士が傷を負うこともなく袴も無事であったことから、小倉織の袴は武士の間で災難避けの袴として人気を博し全国に広まったと言われています。

しかし、江戸後期になると小倉織は衰退し、明治時代には男子用の学生服として再度繁栄の兆しを見せるものの、手織りによるコストの高さなどが原因で一度は途絶えてしまいます。

再び小倉織が復活したのは1984年のことです。染織家の築城則子氏の手によって、小倉織は再度脚光を浴びることとなりました。

 

美しい縞が魅力!小倉織の特徴とは

小倉織の大きな特徴は、他の織物の3倍近い経糸を使うことにあります。

経糸とは織物を織る時、縦に使う糸のことで縞の柄を基本としている小倉織のデザインは経糸の色選びで決まると言って過言ではありません。

多くの経糸を使うことで布地は厚く丈夫になり、光沢のある肌ざわりの良い織物へと仕上がります。

さらに多くの糸によって密度も高くなるため、少しの水分であればはじくことが可能です。

使えば使うほど味が出て、なめし皮のような心地よい肌ざわりへと変化をすることも小倉織の大きな魅力と言えるでしょう。

また、美しい縞模様も小倉織の人気の理由です。

小倉織に使われるのは良質の綿ですが、綿の糸は染まりにくいため染めては寝かす作業が何度も必要となり、また草花によって糸を染めることができる季節も限定されます。

小倉織の美しい縦縞はそのような糸を何十種類と使い生み出されたもので、まさに芸術とも言える仕上がりとなっています。

 

洋服や小物類だけでなく、家具やファブリック類にも使われている小倉織

江戸時代には武士の袴に、明治時代には男子用の学生服に使われていた小倉織。

現代では和服や風呂敷のほか、コートなどの洋服やエプロン、ネクタイやポーチといった小物などにも使われています。

さらに、機械によって140センチメートルという大きな幅で織ることが可能となったため、カーテンや椅子といったファブリック類や家具にも使われており、海外でも高い評判を得ています。

地元の小倉では、小倉織をファブリック類に取り入れているホテルも有名です。

小倉織が日常の中でも多く使われるようになったのは、小倉織を復元した築城則子氏が小倉織を高価な伝統品としてだけではなく、昔のように多くの人々の間に広めたいという想いを持っていたことに理由があり、量産を目的に機械織りが導入されました。

帯やコートなど、小倉織の中には高価なものも多くありますが、ポーチや財布など手に届きやすい値段で販売されているものが少なくないことも小倉織の魅力でしょう。

 

魅力的で長く使える小倉織!処分に困るなら出張買取を検討してみては?

草花によって丁寧に染められた何十種類もの糸が織り成す、美しいグラデーション。

素朴なものから色艶やかなものまで、さまざまな表情を持つ縞模様は日本国内だけでなく、海外でも高い評価を得ています。

しかし、このように多彩な魅力を持つ小倉織を使わなくなってしまい、処分に困っている人もいるのではないでしょうか。

長く使える小倉織だからこそ、捨てるのはもったいないと感じている人もいるかもしれませんね。

そんな時は買取業者を利用するという方法があります。買取業者なら捨てる必要がないため気楽に利用できるでしょうし、処分にお得感もあることでしょう。

出張で買取に来てくれる業者であれば人目を気にする必要や、店舗に足を運ぶ必要もなく便利です。

使わなくなった小倉織、この機会に出張買取を検討してみてはいかがでしょうか。



参照URL

SHIMA-SHIMA KOKURAORI

サライ.jp/明治の産業革命の陰での「小倉織」の滅亡と復活