ロイヤルコペンハーゲンを売りたい!中古市場で需要のあるシリーズとは?

ロイヤルコペンハーゲンを売りたい!中古市場で需要のあるシリーズとは?

ロイヤルコペンハーゲンは高級洋食器の代名詞です。

白磁に繊細な青色の模様を描いたブルーフルーテッドシリーズやイヤープレートなどは、ブランドのロングセラー商品です。

ロイヤルコペンハーゲンは現行販売品と廃盤品問わず、中古市場で根強い人気があります。

「高級食器はもったいなくて使えない」と飾ったり箱にしまったままになっていませんか。

もしかしたら高値で買い取ってもらえるかもしれません。

本記事ではロイヤルコペンハーゲンのシリーズと買取相場、売却時に知っておきたいポイントなどをご紹介します。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

ロイヤルコペンハーゲンとは?

ロイヤルコペンハーゲンは、1775年にデンマークに支援してきたジュリアン マリー皇太后が国を統治する者の使命として、ロイヤル コペンハーゲンを設立しました。

これまでに2,000種類近くの陶磁器作品があります。

白磁にハンドペイントで描かれる白と青のコントラストは、ロイヤルコペンハーゲンの代表的なデザインです。

白をベースに青い唐草模様を描いた「ブルーフルーテッド」シリーズは、設立当初から240年以上にわたって制作されています。

スタンプの特徴

ロイヤルコペンハーゲンの食器には以下のスタンプが押されています。


  • ・王室と関係があることを示す王冠
  • ・デンマークにある大スンド海峡、大ベルト海峡、小ベルト海峡を表した3本の波線
  • ・「FAJANCE(ファイアンス焼き)」などの製作した工房
  • ・デザイナーのサインの頭文字
  • ・絵付師のサイン
  • ・絵付けのパターンと型番


また、1925年以降の製品には王冠の周りにある「ROYAL COPENHAGEN DANMARK(ロイヤルコペンハーゲン デンマーク)」が描かれており、製造年代はどの文字に線が描かれているかで判断できます。

例えば、1935年は「R」の上に1本線があり、1936年には「O」の上に1本線が移ります。

製造年代ごとに線が入る文字と線の位置が変わるので、査定時にはスタンプと線を見ればどの年代に作られた製品なのかを見極められます。

中古市場で需要のあるロイヤルコペンハーゲンのシリーズ

ロイヤルコペンハーゲンのシリーズは、ブルーフルーテッド、ブルーライン、ブルーフラワー、イヤープレート、フローラ・ダニカ、ロイヤルクリーチャーなど多数あります。

現行販売品や廃盤品問わず、現在も人気の高いシリーズをいくつかご紹介します。

ブルーフルーテッド

ブルーフルーテッドはブランドが始まった1775年に製作され、最初に作られた絵柄として「パターンno.1」と呼ばれています。

職人が1枚のプレートに絵柄を描き上げるために1,000回以上も筆を動かします。

ブルーフルーテッドには、「ブルーフルーテッド プレイン」「ブルーフルーテッド ハーフレース」「ブルーフルーテッド フルレース」「ブルーフルーテッド メガ」が展開されています。

プレインは他シリーズの中心となっており、食器の裏側には最初に作られたという絵柄を表す「1」が描かれています。

「ブルーフルーテッド プレイン」と「ハーフレース」のカップのフタには、カタツムリの貝が装飾されています。

ブルーフラワー

ブルーフラワーは白磁にコバルトブルーの花模様が描かれています。

ブルーフラワーには「プレイン」、皿の一部に線が入っている「カーブ」、角張ったデザインの「アンギュラー」の3種類があります。

カップやプレート中央に配されたブーケは、チューリップ、バラ、ケシ、カーネーション、マーガレット、アスターなどの花を組み合わせたデザインで、食器ごとにデザインが異なります。

イヤープレート

イヤープレートは1908年の初年度版から毎年異なるデザインが限定枚数で製作されます。

クリスマスプレートとも呼ばれており、デンマーク・コペンハーゲンの風景、積雪、クリスマスツリー、売り子などが白と青のコントラストで描かれています。

イヤープレートは枚数限定で製作されているので、市場に流通している枚数が極端に少ないとされる年代のものは高値で売れる可能性があります。

主に3つのイヤープレートは購入金額よりも高値で売れる見込みがあるでしょう。

記念すべき1908年製の「Madonna and Child」は製作枚数が少なく希少価値が高いです。

1995年製の「マナーハウスでのクリスマス」は、デンマークで大規模なストライキが起きた影響などで安定した製作ができず、流通している枚数が少ないといわれています。

2010年製の「Christmas in Greenland」は世界自然保護基金(WWP)とのコラボで、地球温暖化の啓発を目的に作られたイヤープレートです。

フローラ・ダニカ

フローラ・ダニカは、1790年にデンマークと密接な関係にあったロシアの女帝・エカテリーナ2世への贈り物として作り始めましたが、完成前に彼女が亡くなったので届かぬままになったと言われています。

約3,000種類の植物を収めた植物図鑑・フローラ・ダニカから摘み取ってきたような草花に金彩が施されているため、「世界一豪華なティーセット」と称されています。

ロイヤルコペンハーゲンの中でも高価格帯のシリーズです。

フィギュリン

ロイヤルコペンハーゲンは職人の技術を活かしてフィギュリンも製作しています。

代表的なフィギュリンは、デンマークの妖精・ニッセをモチーフにした「ピクシー」というコレクションです。

ニッセは子どもや家を守り、クリスマスにはサンタクロースのお手伝いをするといわれています。

「Pixie with Honey Cake(ハニーケーキを持ったピクシー)、「Pixie with Cruller(クルーラーを持ったピクシー)」、「Girl with calf(ガールウィズカーフ)」などがあります。

廃盤になったシリーズ

ロイヤルコペンハーゲンにはゴールデンサマー、シーガルゴールド、ジュリアス、ジョセフィーヌ、トリトンホワイト、ブルーフェザント、マグノリアブルーなど廃盤になったシリーズが多数あります。

廃盤モデルは市場に流通している枚数しかなく、見つけることが非常に困難です。

ここでは廃盤になったシリーズの一部をご紹介します。

一部のジャパニーズギフト

ジャパニーズギフトは日本で売るために考案されたシリーズで、急須、湯呑、リーフディッシュなどが展開されています。

リーフディッシュなど一部の製品は廃盤になっています。

ブルーフラワー アンギュラー

プレートやカップに直線的で角があるブルーフラワーの「アンギュラー」は2002年に廃盤になっています。

同じシリーズの「プレイン」と「カーブ」は現在も製造されています。

フェアリーテール

フェアリーテールはおとぎ話をモチーフにしています。

「フェアリーテール テラコッタ」シリーズは、イタリア語で「(陶磁器窯で)焼いた土」に由来し、茶色がかったオレンジ色が特徴です。

ティーカップ&ソーサー、ティーポットなどがありますが、現在は廃盤となっています。

ロイヤルコペンハーゲンの買取相場

ロイヤルコペンハーゲンは有名作家、有名産地、現存数が少ない、保存状態が良いなどの基準を満たすと高額で買い取られる可能性が高いです。

ただし、中古市場の需要度や保存状態次第で相場が大きく変動します。

何百年も前に作られたロイヤルコペンハーゲンは1点でも高値で売れる可能性があります。

コレクションを査定に出して、価値がどのくらいあるのかを確かめてはいかがでしょうか。

また、バイセルではロイヤルコペンハーゲンを含めた高級食器の査定経験が豊富です。

骨董品としての価値に熟知しており、全国から数千点以上の買取実績があります。

売りたいけれども買取業者を決めるのにお困りならバイセルにお任せください。

以下の記事にはバイセルの買取事例を掲載していますので参考にしてみてください。

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ロイヤルコペンハーゲンを売るときに知っておきたいこと

高級食器でも事前に知っておかないと、査定金額がつけられなかったり下がってしまう場合があります。

納得して売却するには何を知っておくといいのかをいくつかご紹介します。

未使用で保存状態がきれい

ロイヤルコペンハーゲンなどの食器は未使用品のみ買取できます。

ただし、未使用品でも箱にホコリが大量についている、色焼けしている、食器に傷やヒビが割れているなどの状態だと査定金額が下がる場合があります。

また、未使用でも貫入(かんにゅう)が入っていると価値が低くなる傾向にあります。

貫入とは製造時に釉薬にヒビが割れたような線のことです。

陶磁器の表面には光沢感が出るように釉薬でコーティングします。

陶器を焼いた後に冷めるまで、陶器の素地と釉薬の収縮度の違いによって釉薬が割れたような状態で固まると、ヒビが割れているように見えてしまいます。

表面はツルツルしているので食器が割れているわけではありませんが、貫入が多いと中古市場で需要が見込めないため買取不可になる場合があります。

ティーセットは一式で売却する

ロイヤルコペンハーゲンはティーカップ&ソーサー、プレート、ポットなどのセットを出しているシリーズが多く、単品でももちろん売却できます。

セットで購入したものはそのまま出した方が、セットとしての価値を考慮して査定金額を出してくれます。

限定品やアンティーク価値がある

ロイヤルコペンハーゲンは廃盤品や古い時代に作られたイヤープレートなどは、流通枚数が少ないため高値で売れる見込みがあります。

廃盤品はジャパニーズギフト、ブルーフラワー アンギュラーなどがあり、今でもほしい人が多くいます。

また、ロイヤルコペンハーゲンは年代ごとにスタンプが異なり、スタンプが作られ始めた当初の製品は希少価値が見込まれるでしょう。

付属品がある

ロイヤルコペンハーゲンでは、どのシリーズを購入しても箱、冊子などの付属品が付いてきます。

付属品がそろっているほど中古市場では需要が高まりやすくなります。

少しでも高く買い取ってもらいたいのであれば、食器と一緒に付属品も出すことをおすすめします。