元禄一分判金の特徴や一分判金の見分け方を解説!

2023.12.22

古銭買取 コラム
元禄一分判金の特徴や一分判金の見分け方を解説!

元禄一分判金はコレクターからの根強い人気があり、なかには高額で取引されているものもあります。しかし、一分判金は種類が豊富で、どれが元禄一分判金なのか判別できないことも少なくありません。

この記事では、元禄一分判金の特徴や、他の一分判金との見分け方などを解説します。

まずは無料査定しませんか?

お問合せ・ご相談はこちら

0120-612-773

24時間365日受付中・携帯からも通話料無料

 

※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

元禄一分判金の特徴

元禄一分判金の理解を深めるため、ここでは歴史や特徴など詳しく解説します。

元禄一分判金の歴史

元禄一分判金は元禄8年(1695年)から発行された一分判金で、額面は1/4両です。貿易などによる金銀の海外流出や、金山からの調達量が減衰したことを受け、元禄一分判金に含まれる金の量は他の一分判金よりも少ないことが特徴です。そのため、元禄一分判金を流通させ、金の含有量が多い慶長一分判金を回収することで、幕府は利益を得ていたといわれています。

元禄一分判金の特徴

元禄一分判金の表面には額面を表す「分一」の文字と桐紋が、裏面には元号を表す「元」の文字が刻印されているのが大きな特徴です。裏面の刻印から、「元字一分判」とも呼ばれています。形は他の一分板金と同じ長方形であるため、刻印が元禄一分判金だと判断するポイントです。

元禄一分判金のほかに有名な一分判金

一分判金は、慶長4年~慶応3年(1599年~1867年)にかけて発行された貨幣です。この期間中に12種類の一分判金が鋳造されており、元禄一分判金のほかにも、慶長一分判金や宝永一分判金などの有名な一分判金があります。元禄一分判金と他の一分判金を間違えないようにしましょう。

元禄一分判金とその他一分判金の見分け方

元禄一分判金とその他一分判金の見分け方

ここでは、元禄一分判金とその他の一分判金の見分け方を紹介します。複数の一分判金を持っている方は、それぞれの見分け方を参考にして、手持ちの一分判金を仕分けしてみてください。

元禄一分判金

元禄一分板金の裏面にある「元」の刻印は、発行当時の元号である元禄を表しています。そのため、裏面の「元」の刻印の有無から、他の一分判金と見分けることが可能です。また、元禄一分判金の重さは「4.46g」であり、この重さからも判断できます。

万延一分判金

万延一分判金は、万延元年~慶応3年(1860年~1867年)に発行された一分判金です。重さは「0.82g」と他の一分金よりも軽いことが特徴で、同程度の重さの一分判金はありません。そのため、万延一分判金は重さで見分けられます。

宝永一分判金

宝永7年~正徳4年(1710年~1714年)にかけて発行された宝永一分判金の裏面には、「乾」という文字が刻印されています。この刻印によって、元禄一分判金と見分けることが可能です。また、宝永一分判金の重さは「2.33g」と、元禄一分判金より軽いことからも見分けられます。

文政一分判金

文政一分判金は、文政2年~文政11年(1819年~1828年)に発行されていた一分判金です。元号を表す文字として、草書体の「文」が刻印されているのが特徴で、この刻印の違いから元禄一分判金と区別できます。

佐渡一分判金

佐渡一分判金は、正徳4年(1714年)にのみ発行された、流通量が少ないことで有名な一分判金です。佐渡金山で鋳造された享保一分判金と考えられており、裏面には鋳造場所を表す「佐」という文字が刻印されています。そのため、刻印の違いから元禄一分判金と見分けることが可能です。

元文一分判金

元文元年~文政元年(1736年~1818年)に発行された元文一分判金には、「文」の文字が刻印されています。そのため、刻印されている文字で元禄一分判金と見分けることが可能です。ちなみに、文政一分判金にも同じ「文」の文字が刻まれていますが、文政一分判金では草書体が使われているため、書体の違いから2つの一分判金を見分けられます。

安政一分判金

安政一分判金は安政6年(1859年)にのみ発行された、希少性の高い一分判金です。裏面に刻印された「正」の字をもとに、元禄一分判金と見分けられます。また、表面の「一分」の「分」の書き方の違いから、ハネ分・トメ分という2種類が存在します。

正徳一分判金

正徳一分判金は正徳4年(1714年)に発行された一分判金です。裏面には、鋳造責任者である後藤庄三郎光次を表す「光次」という文字が刻まれていますが、正徳一分判金には「光」と「次」の文字がくっついているという特徴があります。この裏面の刻印をもとに、元禄一分判金と見分けることが可能です。

天保一分判金

天保一分判金は、天保8年~安政5年(1837年~1858年)にかけて発行された一分判金です。元号を表す「保」の文字が刻印されていることから、「保字一分判」とも呼ばれています。刻印されている文字の違いから、元禄一分判金と区別できます。

慶長一分判金

慶長一分判金は慶長6年~元禄8年(1601年~1695年)に発行された貨幣で、一分判金のなかで最も歴史が古いことが特徴です。年号を表す刻印はありませんが、摩耗などにより劣化した一分判金を修理したときに刻印される「本」の文字によって、元禄一分判金と区別できます。ただし、修理されていないものには「本」の刻印がありません。その場合は、元禄一分判金の刻印「元」の有無で判断するようにしましょう。

享保一分判金

享保元年~元文元年(1716年~1736年)に発行された享保一分判金は、裏面の刻印が同じ「光次」であることから見分けにくいですが、元禄一分判金特有の「元」の刻印の有無で区別が可能です。刻印されている文字の種類に注目して見分けましょう。

額一分判金

額一分判金は「大阪一分」とも呼ばれる、慶長4年(1599年)に発行された一分判金です。額面を表す「一分」の文字が「壱分」になっているなどの違いがあるため、他の一分判金と比べても、額一分判金と元禄一分判金の見極めは難しくありません。

元禄一分判金を買い取りに出す際のポイント

元禄一分判金を買い取りに出す際のポイント

元禄一分判金は、流通量や現存数の少なさから、一分判金のなかでも高い価値で取引されることの多い一分判金です。ここでは、価値のある一分判金をより高い価値で買い取ってもらうポイントを解説します。

元禄一分判金の保存状態に気を付ける

元禄一分判金はとても古いものである一方、コレクション目的の方は見た目を重視する傾向があります。今よりも状態が劣化しないように、直射日光を避けるなど保存状態には十分気を付けてください。

また、見た目を良くするためにと研磨剤などで磨いてしまうと、かえって価値の低下につながることがあります。今の状態をキープすることを一番の目的とし、必要以上のお手入れはしないようにしましょう。

付属品があれば一緒に買い取りに出す

ケースや鑑定書などの付属品は、古銭の真贋や価値を保証する役割があります。付属品の有無によって買取価格がアップする場合もあるため、必ず付属品と一緒に元禄一分判金を買い取りに出しましょう。なかには、鑑定書がないと査定すらしてもらえないこともあるため、付属品の有無はとても重要です。

古銭専門買取業者に買い取りに出す

一分判金は種類が豊富なことから、専門的な知識がないと適切な価値を見極めることはできません。そのため、古銭の買取実績や知識が豊富な業者に買い取りに出しましょう。元禄一分判金は価値の高い古銭だからこそ、信頼できる業者で買い取ってもらうことが大切です。

元禄一分判金の買い取りならバイセルにお任せください

元禄一分判金を買い取りに出すなら、古銭の買取実績が豊富な「バイセル」にお任せください。3つの買取方法を用意しており、お客さまの都合に合う方法でバイセルの買い取りサービスをご活用いただけます。

店頭買取

バイセルの店頭買取は予約なしで利用でき、全店舗個室を用意しています。他のお客さまの目が気にならないため、担当の査定士へ不安や悩みなどをじっくり相談しながら買い取りを進められます。ご相談だけでも対応しているので、元禄一分判金で気になることがあればお気軽にご来店ください。

出張買取

出張買取は、お客さまの自宅へバイセルの査定士が向かい、自宅で査定や買い取りを行なう買取方法です。バイセルの出張買取は査定料や出張料などの手数料はすべて無料。その場で元禄一分判金を査定させていただきます。元禄一分判金を店頭まで持っていくのが不安という方は、ぜひ出張買取をご利用ください。

宅配買取

宅配買取は、バイセルが用意した無料宅配キットを使用し、買い取りに出したい品物を送付していただく方法です。バイセルでは、古銭だけでなくカメラや着物など、幅広い品物の買い取りに対応しています。元禄一分判金以外にも買い取りに出したい品物がある場合は、詰めて送るだけの宅配買取がおすすめです。

おわりに

元禄一分判金は元禄時代に発行された一分判金で、希少価値の高さにより、多くのコレクターから注目されています。しかし、一分判金は元禄一分判金を含め12種類発行されており、それぞれの特徴を知っていなければ見分けることができません。

そのため、元禄一分判金の買い取りを希望される方は、古銭の買取実績が豊富なバイセルに買い取りをお任せください。正しい知識を身に付けた査定士が、元禄一分判金かどうかを見極め、状態に合わせた的確な査定金額で買い取らせていただきます。